こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2021年一発目のアニメ達のさっくりした感想

 見事に明けた2021年。新たな年を迎えたのを合図にし新たなアニメが次々と放送される。それを忙しく見ていく私の今年の生活もだいたい3週間が過ぎた。今思うことは、新年早々からスタートするアニメが多すぎる!ということだ。

 去年の秋クールから放送作品が多いなと思っていたが、年明けからもすごい量が始まっている。ちょっとやりすぎではないか。アニメ大国の名を取った日本の進化は嬉しいが、この勢いに関してはちょっとどうしたんだと心配にもなる。放送作品が少なすぎるのは嫌だが、たくさんありすぎると素直に捌くのに疲れる。アニメを見る時間を作るのにちょっと頭を使うというのが昨今の悩みでもある。生活の隙間にちょこっと楽しむくらいの量だったものが、いつしか労働だってそっちのけにしてでも見る勢いで行かないと間に合わなくなりそう。今の世の中だとこれだけ毎日楽しいアニメが放送されているのだから、引きニートをしても退屈しないだろう。願わくば趣味を楽しむために自主的に引きこもりになりたい。

 

 年明けから3週間が経ち、今期アニメも出揃ったところで、いろいろ感想を書いていこう。今期も良さげな作品が出揃っていて退屈しない。あたりのクールかもしれない。

 

相変わらず今年も異世界もの連発 

 色々見ていくなかで、これにはバカでも絶対気づくだろうという現象に気づく。それというのが、異世界ファンタジーが多いということ。元々から異世界にいた人々の話だったり、日本から転生した人のものも多々ある。日本人は異世界が好き、これは理解していることだが、それにしてもいつからこんなにこの手のものが増えたのだろう。向こうもいつまでこの手のジャンルで食っていけると思っているのだろう。

 どうせまた同じような異世界もの、なろう系でしょ?という感じに絶対にバカにされる一方で、なんだかんだ絶対に一定数にウケるという安心株でもあるのだろう。現にこの私だってこの手の作品が嫌いではない。むしろ好んで見る。結局見るけど、ここまで同じ時期に同じようなのが量産されると、どうせこんなのが良いんでしょ?と軽く見透かされているような、なにか陰謀めいたものを感じないではない。まぁそんなのが好きなんだけども。

 そのジャンルで一つ当たりが出れば、お客さんに喜んでもらえると信じて他の人間もも真似して作りたがる心理は分かる。だがしかし、それぞれ違う作者が書いているのにどうしてこうも似た感じになるのだろう。もちろん各員は、これこそが我がオンリーの世界観だと信じて書いているのだろう。でも見てみると、手を変え品を変えの工夫はしているものの、なんとなく根っこが似ているとしか思えない。

 

 今期だと「転生」というものだけでも色んなのがあった。「蜘蛛ですが、なにか?」「転生したらスライムだった件 (第2期)」、酷いタイトルだなと思える「無職転生異世界行ったら本気だす~」などがそうである。

 冴えない主人公が死んで、起きたら別の世界の別の何かになって人生をやり直す。転生したら蜘蛛になるのがあればスライムになるのもあって、なんか被っている。これは放送時期が悪かったかもしれない。それぞれに魅力があるのだろうが、同じ時期にこんな同じようなものをしていたら、どんぐりの背比べの感覚で軽んじられるだろう。ここまで分かっていても、やはり同じようなのが続くと、一つ一つを一生懸命見ることを怠り軽んじてしまう。放送時期をバラつかせた方が、個々の作品評価を問うのに適しているかもしれない。見る方もぶっちゃけると同じテンションのが続くと飽きたり疲れたりする。

無職転生」は、アニメ化こそ遅れたけど、原作はこの手のジャンルの走りだとか聞いたことがある。トラックに轢かれて死ぬスタートはここが最初なのか。偶然だろうけど、今期ではジャンルこそ違えど「EX-ARM エクスアーム」というアニメでも主人公が車に轢かれて物語が本格的に開幕を迎える。トラックに轢かれて始まる人生が散見されるクールになった。しかし「無職転生」の主人公は、救いようのない、救おうとも思わない酷い人生だったんだな。

 

「俺だけ入れる隠しダンジョン」「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」の2つの作品は、どちらもダンジョン系でチビのガキがすごい力をもっているみたいな感じで諸々被っていてどっちがどっちだったけ?と混乱する。これもドラクエみたいなファンタジー世界のものだった。

「裏世界ピクニック」もよその世界に入っていくもので、すごく危険な向こうの世界のピクニックが描かれている。

 あのNHKでもゲームに閉じ込められた連中がいろいろ頑張る「ログ・ホライズン 円卓崩壊」が放送された。ログホラなんて二期が古すぎてだいぶ忘れている。まさか今年になって三期がくるとは思わなかった。

 異世界にいくやつなら人気作の「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season(後半クール)」もスタート。

「回復術士のやり直し」もこの手のラノベとかなろうみたいなファンタジーものだった。タイトルにやり直しってあるから本当に諸々やり直している。主人公がマジで酷い目にあったから、酷い目に合わせた相手にもっと酷い目を見せるべく復讐する流れが見られる。二話まで見ると、どんな酷い目にあったらこんな話を思いつくの?って感じだった。

 

 異世界に行く、異世界でリベンジみたいな話には、弱者の、またはいじめられっ子の心理が見られる。異世界ではなく現実世界での人間ドラマを描いたものだが「弱キャラ友崎くん」でも弱者の心理がたっぷり語られていた。この主人公、暗すぎてただただ気の毒になる。こんなに周りの人間ばかり気にして生きているの?と想った。余計な分析力で周りを見すぎて人間性をこじらせている。

 アニメを見て素直に楽しい!と思える反面、こちらもお花畑脳でのうのうと大きくなって来たわけではないので、あれこれ思ってしまう。しかし、この手の作品が増えたことについて、したり顔で「現実に疲れて現実逃避のコンテンツに使っている」とか言うのもダサいと思えるんだよな。作者も読み手も現実逃避で関わるものではなく、私のように現実に足を着けた状態で、現実世界にはない楽しい空想にふけるためにこの手の作品を健全に娯楽として楽しむ人もいるのだ。まぁ良い歳をしてこの手の作品を一生懸命見すぎるのもヤバいとは想うけど。あくまで現実世界を戦う中での息抜きとして異世界に触れるのだ。そして流行りコンテンツなので教養としてチェックしている部分もある。

 

 肯定も否定も見えるような色々な観点から異世界ものを批評した。私は好きだから見る。好きでちゃんと見ているからこそ、現状が気になる。

 異世界だって楽しいから良いのだけど、それにしてもなんでそこまで異世界に行きたい?もっと現実で、日本で、ファンタジー抜きでリアル路線で戦えや!という意見も絶対にある。

 異世界ファンタジーが多すぎて渋滞どころか衝突事故まで起きる段階になっている。これからは、1クールに放送するこの手のジャンルはこの数まで、みたいな条約でも設定すればいいのではないか。

 断じて消えて欲しいコンテンツではないのだが、多すぎると疲れる。してはいけないのだろうけど、全部似てるから十把一絡げの評価になってしまう。それでは惜しいではないか。

 まさか日本がここまで異世界ファンタジー縛りになるとは思わなかったので、現在のアニメ業界のあり方について色々思ってしまう。情弱な私がまだ把握していないだけで、次クール以降もこの手の作品が放送を順番待ちしているのだろうか。ファンタジーも良いけど、リアル路線でも頑張ってくれよなとエールを送りたい。

 

続編シリーズが熱い!

 近年稀に見るのか?と想う程に今期は人気作の続編がたっぷりある。初期からの応援組ならここで離脱という怠慢を働くことは出来ない。そんな訳で続編が熱い!

 

 先にも上げた異世界とかゲームに行くファンタジーものでは、「天スラ」「リゼロ」「ログ・ホライゾン」の新作が放送。エミリアたん目当てにリゼロは欠かさず見ることにする。

 

 最近では実写にもなったことで話題の「約束のネバーランド」も結構な間を置いて二期がスタート。実写は見ないが、まさかの実写映画登板となったカリスマ女芸人渡辺直美の存在感がやばくて全体のシナリオに集中出来なかったというお客さんの意見はちらほら聞く。

 

 昨年の開幕クールを彩った一本でもある「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」から早一年。一年前の最終回では新シリーズをやると告知し、それから一年ぶりに放送された新作が「SHOW BY ROCK!!STARS!!」。新旧シリーズのキャラがコラボして新たなストーリーが産まれる。まさかこんなに長く続くシリーズになるとは思わなかった。やべぇ、可愛いな。個人的にはプラズマジカよりもMashumairesh!!の方が華と萌があってビジュアル的に推せる。

 

 上杉は一体誰と結婚するのか、余った嫁達はどうなるのか、あわよくば余ったのをもらえるのか?てな感じで盛り上がって見ていた作品「五等分の花嫁」も新章がスタート。今回もOP曲が神っていて楽しい。

 

 石器時代スマホを、というミスマッチなカルチャーショックが面白くてそそってしまうサイエンスアドベンチャーDr.STONE」も二期が展開。そそりっ放しの千空の活躍の続きが見れるのが楽しみだ。

 

進撃の巨人」同様ファイナル展開に向かう「七つの大罪 憤怒の審判」も熱い。どちらも主演は梶くん。というわけで、ここらで2つ梶裕貴ワークスに新たなピリオドが打たれる。

 梶くんが出ている繋がりでいえば、いつぶりだろうってくらい久しぶりに「ワールドトリガー」も新章がスタート。地味にバトル展開が面白いもので、見た目の派手さこそそこそこでも、バトルやキャラの個性などにジワジワとハマる良作だった。2、3話放送しているが、メインキャラのユウマや修が現在ではまともに登場していない状態である。続きも楽しみだ。

 

 アニメ一期では、ただの萌え擬人化ものではなく、ガチの熱を持った馬ドラマを見せた「ウマ娘 プリティーダービー」も二期がスタート。今回は私の推しのトウカイテイオーの出番が多い。ライバルの美しき馬メジロマックイーンのターンも多いぞ。競馬をしないので馬のことは詳しくはないが、本作で勉強しよう。にしても出てくる馬共が皆可愛いので目の保養になる。

 

 続編ではないものの、シリーズ新作として注目なのが「WIXOSS DIVA(A)LIVE」。これまでシリーズを見てきたけど、結局一生ルールが分からないカードゲームだったのがWIXOSSである。あの闇のカードゲームアニメが、新作では萌えアイドルもの要素も取り入れた随分ポップなものになったと思える。この先どんな展開があるのか見守ろうと想う。

 

 一期に地味にハマったことで地味に楽しみにしていたのが「おとなの防具屋さん」の二期である。ドラクエとかのゲームに出てきそうな防具屋さんで巻き起こるちょっとエッチな展開をお届けするショートアニメである。ファンタジーもののファンタジーたる点をついたセクシーシーンが楽しめて良い。

 

 次のお題は豆腐料理だ!で終わり、忘れた頃にやってきたのが「真・中華一番!」の二期。再放送かと思ったら新作だった。見たのに去年一期をやっていたことを忘れかけていた。

 

「にゃんぱすー」の名セリフで話題になったれんちゃんの田舎生活がまた見れる「のんのんびより のんすとっぷ」にも注目。この荒んだコロナ時代に、平和なだけの田舎風景と可愛い子ちゃんを見て和めるヒーリングアニメ。舞台の見た目だけは「ひぐらしのなく頃に」みたいなんだよな。そんなひぐらし新作の2クール目も見ることにしよう。

 

 可愛いキャラクター達の活躍で人体の構造を学べる「はたらく細胞!!」も良い。前作同様楽しく学べる安全なフォーマットの本編二期、そしてブラックな環境下の体でブラックな労働を行う体細胞達を描いたスピンオフ「はたらく細胞BLACK」も同時スタート。本編二章とスピンオフが同時スタートなんて、贅沢過ぎる。これにはアゲアゲになる。血小板ちゃん達にまた会えるのが嬉しい。

 

魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編」もスタート。クリーオウがやっぱり可愛い。

 

 レゴシの迷える青春が見れる「BEASTARS」の二期も楽しんでいる。動物もののファンタジーだろうと見た目に騙されがちだが、中身は意外にも濃い動物心理が見えたりブラックな社会まで扱っていて大人向けである。

 

 一生行ったことがない名古屋のあるあるを散りばめた中で、可愛い八十亀ちゃんの日常を追うのが「八十亀ちゃんかんさつにっき 3さつめ」である。何気に楽しくて好きだった本作も三作目。毎回が新知識の連続なので脳が活性化するぜ。

 

 危険なピクニックを描く「裏世界ピクニック」とどこか比較して見てしまうのが「ゆるキャン△ SEASON2」である。どちらにも花守ゆみりが出ている点でも注目だ。とりあえずヒロインが可愛いので好き。

 

アイドルものが被る

アイカツプラネット!」「アイ★チュウ」「アイドールズ!」「IDOLY PRIDE」「ゲキドル」と、アイドルの性別や作品テイストが異なるものの、アイドルをテーマに描く作品がたくさん出てきている。

 危険な賭けとも思える実写とアニメを組み合わせた新作アイカツの行方が気になる。

 二次元、三次元問わず、日本人はアイドル好きなので、やはりこのジャンルも幅が広がっている模様。推しを応援するっていうのは楽しいことだからな、この産業が伸びるのも理解は出来る。しかし、一年間に出てくるアイドルアニメも本数が増えたなと想う。かくいう私も去年ならラブライブのニジガク、推し武道、ラピスリライツとかにまあまあハマっていた。アイドルアニメも良いものだ。

 

スポーツものもあるよ

 年末に終わったハイキューと入れ替わりで次なるバレーアニメ「2.43 清陰高校男子バレー部」がスタート。タイトルの数字の意味は何なのか、その辺を気にして見ていこう。

 

 スケボーアニメの「SK∞ エスケーエイト」、スケートアニメの「スケートリーディング☆スターズ」、滑る系スポーツものがぶつかっている。同じく波を滑る、または乗っかるサーフィンアニメの「WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~」も注目。実際のは見ないけど、アニメにすればちゃんと見るのがスポーツである。今年もアニメでスポーツを楽しもう。

 

その他

 昨今流行りの風潮が、登場キャラが多めの人気作をチビキャラ化してスピンオフをやるというもの。今期では「文豪ストレイドッグス わん!」「ワールドウィッチーズ発進しますっ!」「アズールレーン びそくぜんしんっ!」とかが多分そう。アズレンはキャラが可愛いので嬉しい。こうなると次はどんな作品がこの手の装いになってスピンオフ化するのか見ものである。

 

 全裸→パンイチに昇格して暴れまわるテンションの高い主人公を描くオリジナル作品の「バック・アロウ」も面白そう。やはり想像性やアクション性を紙コンテンツよりも強く発揮出来るオリジナル作品には興味が湧く。オリジナル作品で成功する者がもっと出てきてほしいものだ。

 

 スポンサードリンク