夏夏夏、どの時刻にどの方向を見ても夏真っ盛り。暑すぎる。さすがにグダりもする。
しかしいくら暑かろうが、電波の世界はグダることなくじゃんじゃんアニメを我が家に届けてくれる。これを片っ端から見ていくのが夏に限らず四季のベストな過ごし方ってものだ。
前回も新スタートした夏アニメについてダラダラと何か語ったような気がするが、あれから更に時が経ってもっと新作が出揃った。気づけば7月も終わりが近い。ここらでまだまだあった気になる夏アニメについてベッタリ触れていこうと思う。思ったらあまり考えずにさっさと実行するのが私のやり方ぁ!
皆大好きなロボとかSFとか
まずはコレ!
「AI(アイ)の遺電子」
前作クールのとある作品では、伝説の可愛い子ちゃんアイドルのアイちゃんというのがお亡くなりになってしまったが、それとは関係なしのSFアニメ。
これはロボ人間を題材にしつつも、心理的にどこからどこまでが人間とロボの境界なのか、という深すぎる考察をさせるヒューマンドラマものだった。
ロボ技術は便利、だがそれによって人間のアイデンティティの崩壊が来はしないか。そんな感じの深い事を考えてしまう真面目なSFドラマで好ましい。
ガンダムみたくドンパチするロボアクションこそがロボアニメオタクの好むところとばかり思うべからず。私は考察させる人間ドラマだって好きなのだ。元々の出が文学青年だしね。
内容がそうであるゆえ、こちらも頭を空っぽ状態にして見れるスカスカアニメ(通称スカアニ)も同期にそこそこの数が揃っている。そんな中でこういう重めの人間心理をテーマにしたのがあるのも悪くはない。
オリジナルアニメ枠として「SYNDUALITY Noir」が登場。
これは絵がめちゃ綺麗でヒロインが可愛い。ヒロインズを愛でるだけでも普通に見れる。
ロボットが出てきてドンパチするアクションのターンも長い。今期のロボバトル枠として重宝できそう。期待するぜ。
しかしオリジナルかぁ、実に良いじゃないか。
軟弱な原作を引っ張って来てアニメーションとしても弱い作品を作る会社も結構ある中、「とにかく挑戦だ!」ってことでゼロからアニメに挑むのも良いってものだ。テレビ屋なのだから、ハナから紙コンテンツでは無理ってなくらいの映像メインで勝負を仕掛けまくって欲しい。オリジナルアニメでヒットさせてこそ、テレビ屋冥利に尽きるってものだ。とテレビ関係者でもないのに思っている人間が私だ。ていうかテレビ屋ってなんだ?
夏らしく怪奇系
怪奇ミステリーとして楽しめる枠なら「アンデッドガール・マーダーファルス」。コレだな。
デュラララ以来のイケてる首なし女アニメ(多分)。でも今回はデュラララとは逆でこっちに残っているのが首で、体がお留守になっている。首だけ少女はクールでなかなかイケてる。
デュラララ感、虚構推理感、女鬼太郎感、過去にお世話になった色んなアニメの要素が重なってかなり楽しく見れる。こういうのも悪くないな。
怪奇ミステリーの要素なら「ダークギャザリング」も今のところ楽しい。
なんとか3桁数の子供が集まった私の学校だと、全校で3人しかプレイヤーがいなかった微妙な認知度のカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」(あくまでも私がいた田舎学校での話)を思い出すタイトル。ちなみにウチのお兄ちゃんも元プレイヤーです。
主人公少年が腕に宿る謎を手袋で隠している点は、ぬ~べ~を思い出す懐かし要素だった。
黒目が二つある霊感マックス少女は女鬼太郎ポジ。
長く愛されて第11期放送を迎えた「闇芝居」もあるから今期は怪奇系が豊作。
怪奇と戯れるのが夏の乙な過ごし方ってのは、江戸時代からも続く日本の文化(多分の域を出ない勝手を言ってます)。
今回も1話目から安定したショートなキショさを放つ怪奇作に仕上がっている。
呪われた人形を燃やして供養するはずが、その前に人形が事件を起してしまうというネタで同期放送の「ダークギャザリング」と被っていた。どこの世界を見ても人形ってのは看取るのが厄介。
そういえば「もののがたり」の2期も来た。
年明けには、これの一期と「あやトラ」が怪奇ラブコメものとして肩を並べていたが、あやトラが遅刻しすぎて、再開分がもののがたりの新章とまた時期被りになった。面白い縁。
やっぱり目が離せないことはないが、個人的にロックオンしたい異世界枠の話
前回見落としていたのだが、転生枠として「おかしな転生」というアニメも追いかけるようになった。
これはまた確かにおかしい入りではあった。転生前までは食戟のソーマみたく菓子職人が菓子を作ってコンテストみたいなことをしていたのに、あまりにもデカい、そんで固い菓子を作ったがために、主人公はそれを頭に食らって死んでしまう。これはなんとも間抜けな人生エンドとなった。普通に笑ったわ。でも菓子職人としては、菓子で死ぬってのは本望なのかもしれない(もちろん勝手な予想です)。
もうこれって、どうやって異世界に行くのかまでの冒頭シーン大喜利になってるやんけ。
同期の自販機のやつの転生までの流れもバカすぎて笑ったし。「実は俺、最強でした?」だと、死んだ理由が適当すぎて「何か死んだ」をオチにしていたし。まぁそれはそれで引きこもり人間の最後としてはリアルだけど。
とにかく命が軽いコンテンツとして全部が共通している。命や魂について厳しくやかましく言う聖職者諸君が見たらどう思うのだろうか。
これも一応異世界なのか、なんかヨハネのアニメをやっている!これはびっくり。
冠に「ラブライブ」の表記が無いが「幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-」は、Aqoursの津島善子が裏ネーム ヨハネを名乗ってそこらをウロウロするファンタジーアニメになっている。
何これ?ママンが起こしにくる前のベッドの上の善子の夢世界なの?
ていうか花丸ちゃんめっちゃ美人になってない?
何かよく分からんが可愛いし楽しいのでこれも見よう。
しかしAqoursのアニメがこのような形を取ってスピンオフを仕掛けてくるとは、当初だと予想出来なかった。
これなら虹ヶ咲だとカスミンがコッペパンを生成するアトリエシリーズみたいなのも出来そうじゃない?やっぱ無理か。
そういやアトリエなら今期のふともも枠のライザがすごい!ライザアニメは今期のイチオシ。お兄ちゃんにライザのゲームを買おうぜって言ったら「もっとスリムな子が好き」と言われて却下された。ムチムチの良さが分からぬとは、可哀想なヤツ。
決定!1位のクソアニメ枠
異世界ものに多く出てくるのがクソアニメ。悲しいかな、これがジャパニメーションのどうしようもない実情。
クソアニメハンターもやっているので「クソアニメだから」という理由での視聴放棄はありえない。逆に突き抜けたつまらなさ、しょうもなさがあれば、それこそを美味しい蜜として追求するのが私の人間性。これについて家族からは変わっていると言われます。でもそんな自分を愛しちゃうというル・ールカ的自己愛マインドでこの厳しい現代を生き抜いています。
夏クールも1月が経過してもうこれは確定となったことだが、今期一位の狩り場は「レベル1だけどユニークスキルで最強です」。コレに決まりだ!
マジで今期最高の撮れ高だ(クソアニメ的に)。本来の意味だと何も撮れ高がないってことで逆に最強。
やっぱりMAHO FILM作品は、安定してハズレを引かせるってことにマジでハズレがない(←事実を述べただけだが、これは日本語になっているのだろうか?)。というわけで、私はこの会社を信用しています。逆に次期でめっちゃまともな面白すぎるのを作ってきたら個人的評価を落とすことになります。
ネタ全開枠だから、これはマックスしょうもないと分かっていても全視聴決定です。
ラブとかコメディとか
他アニメより微妙に遅れてスタートとなったラブコメ「白聖女と黒牧師」も良い。
普段ピシッとしている聖女様が、俺の前でだけだらけてくれる。そんなだらけ萌えアニメ。
聖女様めちゃ可愛い!
聖女ってだいたいのオタクから好かれる聖なるコンテンツだよな。
この夏もラブコメが多いな。ラブはもはや趣味、娯楽だから、現行で恋人や配偶者がいてもなお新しく楽しむことが出来る。だから全層にラブもコメも現在進行形で好きなヤツがいる。となればいつの時代だって電波に流せば結構な数が見てくれる。これは良き文化。
頭脳系ゲームバトルもので「ライアー・ライアー」というのが始まった。すぐに思ったのがB'zかな?作者はB'zファンなのかな?って事。
なんて酸っぱいんだ 大人のパラダイス みたいなアニメかと思ったら酸っぱくもないし、描かれるのはガキ同士の抗争パラダイスだった。
初回は張り切って2話連続放送のSP仕様だったが、速くも絵がちょっと危ないかも。作画が微妙。
これも冴えない顔をした男子の周りに可愛い子ちゃんが寄ってくるラブコメ要素ありなやつかな。
「トニカクカワイイ」は、司ちゃんの可愛さをとにかく追求するままに2期が終わったと思ったら、夏には「トニカクカワイイ 女子高編」として何か新章がスタートしていた。続くことに全く迷惑はなく、むしろ助かるのでありがとう!
ヒロインと早々に結婚しちゃうことで学園ラブコメの要素はなしだった。ここでナサくんが高校教師のバイトみたいなのを始めたことでJK要素が出た。これにて華やかさが一味増した。
JKを愛でる夏、それも悪くはない。
女子校で慣らしたら、次には可愛さ皆無の「クロマティ高校」みたいな男子校に行って方向性を愉快に捻じ曲げるなんてのも一つの手かもしれない。いや、無いか。
実写とダブルで売り込むアニメ
導入部分に衝撃を受けた枠なら「ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜」。アニメも実写も同時期にやっちゃうらしい。
ゾンビは日本人に限らず地球レベルでウケるものなぁ。ゾンビ萌えなんてコンテンツもあったくらいだし。約10年前の「さんかれあ」とかがそうかな。というわけで、時期的に腐敗が捗ってより精度の高いゾンビを目指せるこの夏にやるのがベストなゾンビアニメが爆誕した。
ブラック企業戦士から一変して、ゾンビ社会を生き抜くサバイバル戦士になったモブっぽい主人公の青春が描かれる。
ほぅ、冒頭から本編に潜り込むたった1話の流れでグッと惹きつける良きスタートを切ったな。
危険なゾンビ世界と隣り合わせになったとしてもまだマシと思えちゃう。それくらいそれまでのブラック企業生活がきつすぎたっていう主人公の青春が可哀想。
世界が終わった事で一つ前のクソ世界から解放されるという、切羽詰まった人間しか味わえない心理がここにあるのだな。現代社会ならではの発想から仕掛ける展開が結構良い。
私はホワイト世界しか知らないので、未だブラック企業に対してはファンタジーな感覚で向き合っている。それを知らずに今日まで生きてこれた事を幸福だと思おう。
これも今後楽しくなりそうなので見守って行こう。
SnowManの目黒くんが出た実写版を先にやっていた「わたしの幸せな結婚」も始まった。まさかアニメ化も来るとはな。
「はいからさんが通る」くらいの時代設定かな。えらく和風。
しかし意外な事に異能力の要素が絡む物語だった。リアル路線ではなかったのか。この古い世界で異能力の要素がどう活きるのか、今後も要チェックや!
最近の異世界アニメなんかだと、一話目からもさっそくタイトル回収して、早くも最終回の一話切り確定コースが出来がち。しかしこの作品、1話目を見た段階だと「幸せ」の欠片も見えないヒロインのきつい運命が見えるばかり。
まぁきっとオチとしてはタイトル通りになるはずだが、その過程がどんなものか生暖く見守りたい。
上田麗奈の演じる儚げな主役ヒロインのことは応援したい。うえしゃまの笑顔はとても素敵だと想います。というわけで推します。
で、その妹のクソ女を我らがあやねるが演じているのもしっかり気になる。あやねるのクソ女役とか助かる。
魔族が人間界に来る系のやつ
逆異世界ものみたいな感じなのが「Lv1魔王とワンルーム勇者」。
これはネタなやつだろうと思っていたが、思った以上には楽しい。
ちびっ子の魔王様が人間社会に来て、こともあろうに勇者と一緒に生活するようになる。勇者を廃業してただのおっさんに成り下がった元勇者の目も当てられない日常生活は、目を向けたなら笑えるものとなっていた。
大空直美演じるちびっ子魔族ってことで、ちょっと前にやっていた「ジャヒー様」みたいと思ったヤツも多くいることだろう。
今期だと「はたらく魔王様」の新章とこれが作風としてやや重なる。どちらも魔王様が働き者でよろしい。怠け者なモブ人間ズは逞しい魔王様達を見習おう。
それからタイトルのワンルームに嘘はないけど、ちょっと背伸びっていうか、綺麗に言いすぎなような。それというのが、実際はめちゃボロアパートの一室だったこと。昭和みたいな見た目。ワンルームの定義として嘘はないが、大衆がイメージするオーソドックスなワンルームだと思ってかかると意外にも酷い部屋。しかも座敷女とシェアハウスしているし。
これは大空直美、日笠陽子がタッグで出演するラジオ番組も楽しいので、アニメの方も楽しく見ていこう!
まとめ
というわけで夏もマジで見るものが多過ぎる!
目は二つで体力と時間にも限りがあるのだ。そうであっても、ふるいにかけて多くを視界から葬ることはなるたけしたくない。だって可愛そうじゃん。
クール毎に思うが、楽しいけどやっぱり数が多いんだよ。それも異世界ものな!マジで通行に規制をかけろって。1クールで異世界に行っていいヤツはここまでとか業界で設定すればいいのに。
同じ物を一度にやるとそれぞれに向ける注意力も弱まるし、一週間経つとどれがどれだかと記憶も混乱する。
内容が同じで同期にたくさん流せば、互いに食い合いになって魅力を伸ばして発揮するチャンス潰しにもなる。今の量をやるなら損だろうに。異世界アニメを作る会社同士は連絡コネクションをしっかり取って、そこのところを上手くやれば良いのに。
という「何様だよお前?じゃあ見るなよ!」と誰からも言われそうな事を常々思っています。そこの自己への客観視は出来ています。
そうして見るのも忙しいのに、こうして特に意味のない感想とか愚痴も書いてしまう。それくらいにアニメが人生の一部なんだな。
結果良き人生、良き夏になること決定!
夏の暑さに負けることなく弾け散らせジャパニメーション! おわり
スポンサードリンク