紅白を見終わって新しい一年が来たなぁ~とか感じ入っていたのが昨日のようだが、気づけば今年もすっかり半年が終わり、もう後半戦の第一部も終わりそう。マジで早いなぁ~。日々楽しい事をやっていると何時間とあったのが秒に感じる。こうして誰もが棺桶に入る時には、「長い」をとっても「短い」と感じて人生の感想とするのだろう。
私は後何年活きるのだろうか。そんなのは誰も知らない事だが、とにかく残った分は楽しい事に使うべし。で、その楽しいとは何か?簡単だ。アニメを見るのだ。
人生を賭して問題無い光のコンテンツ、それがアニメだ。
7月から始まった今年第3クールのアニメ達も出揃った。1クール物ならもう半分が終わっている。時間と体力が許す限りそれらを見てきた。
で、色々思う事がある。
毎度色んなジャンルの物が用意されている。そしてこれも毎度のことだが、一度に放送スタートした分のクオリティが本当にピンキリすぎる。「ピンキリ」というワードの真髄を見る時といえば、アニメ郡の比較を行った時である。本当に差がすごい。
我々パンピーだってそうなのだから、アニメを作っている職人達もきっと夏といえば色々忙しいのだろう。そのせいなのか、今期作品の中には作画が雪崩れている作品が多い。
なんでここまでになるのだ?
同じアニメでこうも違うのは不思議。
ザッと見て行った中で作画が死にかけている物をリストアップしよう。
↓
「オリエント 淡路島激闘編」:多分今期で一番酷い。そこらの美大生でも勝てちゃうくらいにラフなプロの作画。
「転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~」:全体的に省エネ作画。ついでにシナリオも。ていうか元々基本の絵が上手くない。
「はたらく魔王さま!!」:これはヤバかった。1期と絵が違いすぎ。2期放送までの約9年の間に、男女キャラ共にブスになっている。キャラも話のノリも好きなのに総合的に残念寄り。
「惑星のさみだれ」:これも絵が上手くない。お話は好きで楽しんでいるが、出てくる人間が皆弱そう。実際に絵の動きとしても元気が無く、やはり弱そう。
「ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season」:久々の続編。がしかし、新章開幕から絵に元気がなくて景気の悪い幕開けとなった。これで「ようこそ」してくれるなという気の利いたツッコミも口から飛び出しちゃうってもの。ヒロインらの基本のキャラ絵は可愛いのに、アニメ製作がヒーヒーと息が上がった状態で間に合っていない模様。
こんな所だな。
賢者のアニメは中身もアレなので、絵の作りにはあまり文句を言わない。もう賢者枠には騙されないぞ。どうせツッコミ待ちでフザけた感じに仕上げてくる気でいるんだから。
もしかすると、ハリーポッターシリーズの「賢者の石」以来、賢者作品で当たった物ってないのでは?
いや、私の記憶から抜け落ちただけのことで、実はあったのかもしれない。でもすぐには思い出せない。
「賢孫」辺りから始まった賢者の株を下げる一連の系譜が、誰も意図せず生まれた事はある種奇跡なのかもしれない。
他の作品は中身があって結構好きな部類だったから余計に絵の粗に気づきやすかった。人気があっての続編のはずなのに、それらをなんでこんなに省エネな仕上がりにしてきたのだろう。
ペーパーレスとかノーレジ袋とかの資源関係の省エネじゃないんだから。しっかり描いてなんぼの芸術分野で省エネを行う意味はない。そうするしか無い事情はあるのだろうが、意味は絶対に無いのだ。
いつも思うけど、円盤で修正するなら最初から全力でやれば良いのに。まぁそこにもそれが出来ず意図的に手を抜くしかない大人の事情があるのだろうけども。
逆に「シャインポスト」「ラブライブ!スーパースター!! 第2期」「リコリス・リコイル」とかの美少女が可愛いで無双するアニメは絵が良い。キャラデザもアニメ作画も素晴らしい。まぁヒロインの可愛さを売るアニメであれば、なんとしてもブスに描く未来は回避しないといけないしね。
異世界アニメと言えばだいたい絵が良くない。賢者枠以外の他のもそうだが、その中で「異世界おじさん」だけはブスなおっさんがメインで出る割には作画が良い。絵に魂を込める度合いが他と違うな。おっさんはしっかりおっさんで美の欠片もないが、ヒロインキャラがとても可愛いし一流の萌える声役者がついていて楽しい。
この私がプレステよりも3DOよりもロム、CD含めたネオジオよりも断然セガサターン派なので、この作品のことは愛してしまう。セガサターンってやっぱりいいよな~ついでにドリキャスもね。
作画の差もすごいけど、話の中身の差もなかなかものだ。しょうもないのはホントしょうもないし、面白いのはしっかり面白い。
私はクソアニメハンターでもあるので「シナリオがしょうもない」の理由で視聴を切ることはしない。そうなると逆にどこまで「つまらない」を極めるのかが知りたくなってちゃんとオチまで見るのだ。こういうことをやっていると、「それって本当にアニメ好きなの?」と周りから問われることもあるのだが、愛が無いとクソアニメなんて見ていられない。
異世界ハンターでもある私は、この分野こそクソアニメが集中するスポットだと知っている。今期のなろうとかのファンタジー枠も死んでいるとは言わないが、生きている成分が弱い。
この業界もやりすぎでネタ切れだろ?と言われて久しい。でもまだ生き残っているのが不思議。私はちょっと変わった経緯でこの手の作品を視聴しているが、本当に楽しんで見ている人ってそんなにたくさんいるのかな。
聞く所によると、今後は人間への転生は封印して剣とか自販機になる異世界アニメを作るらしい。ウケる。
この手の作品の根っこは一緒だが、そこから伸びていく枝は無限に分かれていくことが可能だな。このジャンルってゴキブリ並の生命力があるのかもしれない。
最近のヤツなんかは、「もうネタは切れたんだ」というのをネタにして新しいのを作っている感じ。開き直れば人は何でも開けるってことだ。
名作は私に限らず誰でも飛びつくから当然皆が見る。絵も内容も死んでいても、それを楽しんで見る殊勝な心がけを持つ私はそいつらを見捨てず見る。
というわけで、結果的に絵が動けば文句も称賛も全部言う代わりにしっかり見るのだ。アニメに対するこの想いは、ライクの領域をジャンプして越えた先にあるラブである。
ホント日本って平和。私の心中も時化無き凪の時間が連続するばかりのマジで平和な世界。
そんな事を思って今日という日が終わる。
おやすみなさい。
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