こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

レトロゲームコレクターが見るニンテンドーDSソフトの値上がりの怖さ

 コロナでお家に閉じこもることが多くなったこの一年の間で、私は華々しくDSデビューした。その前のアドバンスの本数がマジで多すぎた。2020年前半くらいでやっと遊び終えて次のDSに取り掛かることが可能となった。で、調べてみると、DSってアドバンスよりもっとソフトが出ていて、アホみたいに対応ソフトが多く出た神ハードらしい。困る。同時にこの先も長く楽しめそうで、未来は明るいとも思える。

 

 今ではすっかりレトロゲームの仲間入りを果たしたDSソフトも随分中古値が安くなったものだ。では、気になったものは片っ端から買っていこう。そう思って去年の夏休み時期のちょっと前くらいから、お店で見かけてはDSをあさっていく楽しい日々を送っていた。小さく、軽く、集めやすいという点から、コレクターとしても入って行きやすいコンテンツがDSだった。これと比べるとドリキャスとかサターンとかはケースが重くて管理が大変。任天堂ハード対応ソフトは、軽いのが多くて集めやすいぜ!

 

 コロナで困ったことばかりが連続したが、その中で今の所唯一良かったことが10万円給付だった。レトロゲームなんかで遊んでいる場合ではないようでいて、この環境下だからこそお家で集中しやすいからやっぱりそんな場合でもある、と思える楽しい趣味がDS収集だった。10万円の内いくらかはDSソフトへと変わった。ありがてぇ!

 

 そんなDSが今おかしい!

 

 私はどうせケチだし、ゲーム集めなら質よりも数を取りたい、という訳で安いものばかりを買って来て遊んでいる。既に高騰化したものには、よっぽどのことがないと手を出さない。今なにがおかしいのかというと、私がここ半年くらいの間で買ったこれら安いものの中にも、一気に高騰化したものがいくらかあるということだ。

 ゲーム業界になにが起きてこんなことになったのか。ちょっと前までお安くお買い求め出来たDSソフトのあれこれがアホ程高騰化している。ヤバいなぁ。

 

 私は駿河屋やブックオフヤフオクあたりを往復して良いものをお安く買っている。駿河屋では目立った破格というのは珍しく、世の需要、流行りを見て商品価格は短いスパンで上がったり下がったりが見られる。ここを指標にすればソフトの価値の上げ下げも見えてくる、ような気がする。

 びっくりなのが、あのブックオフでもここ最近は派手に値段をイジっていること。ブックオフってのは、安く買い叩いて安く売る方針を取り、あんまりガツガツと実入りを気にする組織ではないという(勝手な)イメージがあったのだが、それも違って来ている。いわゆるプレ値商品を続出して来やがった。

 趣味と暇潰しを兼ねて、特にお目当てのものがなくともブックオフ通販で商品一覧をスクロールして見ることを日々続けていた。ある時から、あるものの値がバク上がりしていることに気づいた。酷いものなら、同ショップで私が去年1500円で買ったものが、今見ると2万円ちょいになっていたりする。一年もしない間にこんなことある?とびっくりした。

 値付けが良い意味でテキトーというか、良いものをお安く売り、気軽にそこらの者が買えるという大衆性がこのショップの好きなところだったのに、ちゃんと世の動向を見て値段を細かくイジってくるようになった。これはやりづらい。収益に必死になる感じがなんか嫌、というか怖い。まぁ分かるけども、商人に限らず哺乳類をやっていれば、全部が利益を追求して動くのは分かるけども、今まで安くしてくれていたのに、急に何倍にも上げるのは怖い。

 

 どういうことなのだろう。高い物は確かにずっと高いのだが、本当にここ半年で安いゲームからプレ値に昇格したソフトが多く出すぎている。今更DS事態の人気が上がった、良いものだから改めて良いと評価されて適正値に上がったと言うのなら分かるのだが、いきなりドカンと値上がりしたソフトがかなりあることについては、何か陰謀めいたものを感じなくもない。怖い。

 その一方、安い内に買っていて良かったとも思える。今値上がりして皆が買えないものを、自分はガキの小遣いでも買えた安い時期に抑えていた。この優越感がたまらないという思いも確かにある。去年の夏休みに800円で買ったものが、現在ショップで2万円ちょいで売られていたこともあるのでビックリだ。ヤフオフでそのソフトを見れば、納得の上、プレ値で落札している人もいたのだからスゴイ。

 DSソフトだっていつかはもっと化けると思って安い内に買おうとここ半年活動したが、早くも化けるものが出てきたから驚く。

 

 これが本当に価値の見直しでこうなったのなら、値崩れはもうないのだろうが、陰謀的な流行りであれば、いつかは値段が元に戻ることもあるかもしれない。ひょっとして情報に踊らされて駆け込み値上げに、駆け込み買いがあるのかと思うと怖い。

 

 今回のDS値上げ騒動を受けて一番思うのは「怖い」ということ。私はこの半年、だいたいの物を3桁の額で買ったのだが、現在ブックオフ駿河屋で買取価格を見れば、私が出した購入金額よりもずっと高い値に設定されている。安く買ったものを今売れば、最初に出した額以上になって返って来るではないか。それだけ価値がアップしたものを所有しているのは嬉しい。だがしかし、親や兄弟がそれを知ったなら、変な目で見られ、コレクションが狙われるのでは?黙っていた方がよかろうとは思うのだが、その一方で自慢もしたい。「100円で買ったのに今では万越えのプレミアがついていんだぞ!」と高らかに自慢もしてみたい。世間的にはゴミ扱いだったレトロゲームを、先見の明を持ってして自分は早い段階で掘り起こした。そう自慢したい。どうしよう。家庭内コミュニケーションが円滑に行っている平和な一族であるからこその問題が出てきた。家族だからといって何でもかんでも喋って良いものかどうか、今はそこの見極めが大事だ。だから今、こんなブログでだらだらとしょうもないことを書いてるのだ。

 

 もうひとつ怖いことがある。所有しているコレクション、今回で言うとDSソフトの中には、元学校の同級生にして卒業後は一生他人の予定の奴からもらったものもある。そいつが寄越したソフトは、新品で買っていれば定価が5千円程のものだ。だが今では、ブックオフでも駿河屋でも中古価格が定価を突破した万越え価格で売られている。

 どうせ良い売値がつかないし、店に行くのも面倒、捨てるにしても手間がかかる。そんなことを思った知人達が、新しいハードを買った際、引っ越しの際に古くなったゲームを私にタダでくれるのだ。方々でもらったゲームの本数もなかなかの数が貯まっている。今思えば、所属コミュニティ内で、趣味を充実させるには良いポジションについていたものだと過去の自分を誇れもする。

 向こうはゴミを押し付ける間隔だったが、こちらにはお宝となった。私にレアゲーをくれた者が、今になってその価値を知り「やっぱり返して」とか言ってくることがないかなと思うとちょっと怖い。これって社会のルールとか法の世界ではどうなるのだろうか、一回渡したものなのだから、何を言われようが一生私の所有物として良いのだろうか。ゲームをくれた奴に街でばったり会ってその話題になることがあったらどうしようとか思い、現在は世界の端っこでひっそり生きている。

 

 そんなわけでDSの謎ブームの今後が気になる。今後も持っているソフトが高騰化することに怖さと優越感をダブルで味わうことになるのだろう。

 現在では、そろそろwiiソフトも買いあさろうと動いている。wiiもかなり安くなったからな。こちらも何かのきっかけで中古値がバク上がりすることがあるかもしれないので、安い内に買っておこう。

 

 やはりレトロゲームあさりは楽しい。今後も良き趣味として、お財布への致命傷にならない範囲で楽しもう!

 

 今日の最新ソフトがレトロゲームになるその日を願って我々は今を生きるのだ。

 

 

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