こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

もはやレトロゲームか?やっとプレイだ「ニンテンドーDS」

ニンテンドーDS」は2004年に発売した携帯ゲーム機である。

 

ニンテンドーDS プラチナシルバー【メーカー生産終了】

 

 ゲームボーイゲームボーイアドバンスなどの携帯機器をヒットさせた任天堂が放つ次なるとんでもない新顔として発売前から大変注目された商品だ。であれば、もちろんこの私だって知っている。だが、これまでやったことがなかった。

 

 基本的に私が遊ぶゲームは、遊んだその当時には既にレトロゲームとなったものだ。

 親は小金持ちだったから、ガキが遊ぶゲーム機やソフトの数本くらい新品でもホイホイ買ってくるだけの経済力があった。しかし、最新機器を与えて贅沢に遊ばすというのは我が家の教育方針にはなかった。というわけで私が与えられたもの、そして自分の小遣いで買うのは定価のせいぜい2割くらい出せば買える古いながらも楽しいゲームばかりだった。

 ファミコンスーファミその他も、早いもので発売から5年、遅いのは10年も待ってから我が家にやって来る。完全に世間の流行りから送れているのだ。

 

 ずっと想うが、日本のゲームって本当に数が多い。一つのハードで数百、多いものは千の単位に達するまでソフトが出る。次のハードが出たところで、まだ前のハードのソフトをしゃぶり尽くすには至らない。ゲームソフトが毎週、毎月たくさん出てくるのに、それをクリアするのには大変時間がかかる。次々新作がでてもプレイが間に合わない。そう想うと、人生の中でクリアまで行けるゲームソフトは僅かなもので、一期一会の大切な出会いなのかもしれない。

 

 刷り込みのレトロゲーム至上主義、または懐古主義が働き、そして新作が出てもまだ前の時代のやり残しがあるからというわけで、DSが出ても「今はまだいいわ」という感じでそんなに興味が行かなかった。これは親から見れば経済的なお子様で良かったのかもしれない。

 我が親は教えてくれた。古いからやわなスペックで音もしょぼいゲームでも、先人のアイデアが詰められた点では新作とは変わらず良いものだということを。画面がしょぼくても面白いものは面白い、最新の美麗なグラフィックを用いてもクソゲークソゲーだというのが真実なのだ。時代に騙されていはいけない。真実は時間の枠を出た外側に隠れている。

 

 そうしてレトロゲームばかりやるのに時間を取られている間に、あの日の最新機器だったDSもすっかり古いものになってしまった。だって16年前のゲームだもの。まだ新しいと思っていたDSもそんなに前か!驚きだ。

 随分序盤のソフトに「マリオ64」のDS版があって、あれを見た時には映像が綺麗で「すごいなぁ~」とか思ったのにそれもすっかり昔のことだ。2004年当時だと私はまだニンテンドー64のオリジナル版もプレイがまだだったな。その後ちゃんと64の方をプレイしたが、海のステージで出てくるでかいウツボがマジ怖かったなと思い出す。

 

 犬と遊ぶゲームがあり、CMには宇多田のヒッキー(宇多田ヒカル)が奇抜なファッションで登場したりとポップな売り込みもしていたなぁということも思い出す。

 

 手の届かない最新機種としてDSに触れないままに時が過ぎた。

 

 そして令和時代に入り、2020年を向かえた今になってやっとゲームボーイアドバンスのソフトが片付いた。そして次にはやっとDSをプレイする段になった。

 かなり前、お店で結構良い値段で見つけて、やらないけど買えるから買おうと思ってゲットしたのが倉庫にある。DSにも色々種類があったが一番古いものだ。

 

 手に取った感覚は「おぉ、スゲェ!」というものだった。

 信じられない、16年も昔のものなのか、めっちゃ格好ええやん!

 

 上下に二つの画面があって、まさかのタッチパネル仕様、タッチ用のペンもある。ガラケー愛好家として長いことやっているので、スマホに当たり前に搭載されているタッチパネルという文明からは距離がある。2020年になってやっとタッチパネルが身近に感じられるようになった。いや~しかし指でピッってやってボタン入力出来るとかすごいな。

 そしてこれは謎だがすれ違い通信というのがあるらしい。ゲームボーイだったら通信には「通信ケーブル」があったし、同じゲームボーイでも機種の新旧でケーブル差し込み口が合わない場合には「通信コネクタ」を間にかますという手間があった。あの手間が死ぬの?だったらとっても便利じゃないか!でも今となっては誰も遊んでないだろうから意味ないか。

 

 DSで遊んでいた私のお兄ちゃんから聞くと、「ドラクエⅨ」でこのすれ違い通信が熱かったらしい。それも10年以上前のことだという。

 なんだろう、10年前にコレに熱狂した連中と私は同じ時代を生きていたのに、まったくブームを共有していない。こっちはこっちで当時だと多分シェンムーとかで遊んでいたので楽しかったのだが、ほんとうにちょっぴりだけ寂しい感じもある。

 

 旧時代のレトロゲームを遊ぶ私の手の中にもついにDSが落ちて来た。今こそアドバンスをしまってDSを遊び尽くそう。2020年になって私は遂にDSデビューした。発売当時にはまだ全然ガキだった宇多田のヒッキーも今じゃママになってすっかり素敵なレディだしな。時間が経つのがマジで速い。

 

 今こそDSソフトの買い時だ。発売から10年くらいすれば一番中古値が落ちるのではないかと想う。ここまで待てば、一部のものはプレミアがついて余計に高くなるが、あとの普通に数が出ているゲームはこれまでにないくらい安くなる。

 久しぶりにショップに行ってみると、あの最新機器のソフトがこんなに安いの?ってくらいに安く買える。10年前だったら1000円以上はしたものが、今日みれば安いのは100円とかで置いてる。

 今はDSで遊びやすい時代になった。嬉しくなって色々買って帰った。やばい、DSでかなり楽しめそうだ。次の3DSをメインで遊ぶ時が来るのがいつになるか分からない。

 

 今更こんなに古いゲームを手にしてわくわくするとは、人生楽しいな。

 

 そんなわけで、もはやレトロゲームとしてDSをウェルカムしちゃう今日この頃である。

 

 レトロゲーの世界へようこそDS。今日からよろしく。

 

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