こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

コロコロ傾けて楽しむバカゲー「まわるメイド イン ワリオ」

「まわるメイド イン ワリオ」は、2004年に発売したゲームボーイアドバンスソフト。

 

まわるメイドインワリオ

 

 先日遊んだメイド イン ワリオは大変楽しかった。そこから更に進化した続編が本作「まわるメイド イン ワリオ」である。こちらも現在はお安く売っているので確保してしっかり遊んでみた。

 

 このソフトは色々凄い。

 まずカセット、ではなくカートリッジが特殊で、他とは明らかに見た目が違う。もうこの時期にはゲームソフトのことをカセット呼ぶことも減ってきただろう。今ならカセットとか言ってると笑われる。

 アドバンスソフトの多くは黒色なのだが、このゲームは真っ白。そして何か凸凹している。この部分に本作最大の仕掛けである回転センサーが搭載されているのだ。

 今回はDSで遊んだのだが、センサーはソフト自体に内蔵されているので、本体がなんであろうがちゃんとゲームは遊べるぞ。

 

 従来シリーズのように、ゲームの中身は瞬発力が物を言う魅力的バカゲーのオンパレードとなっている。そこに新しく加わった心踊る要素が、本体を回転させてゲーム操作を行うという点。これは子供心にはかなりワクドキなものと期待出来る。期待通りだったからこそ、2004年当時にはヒットしたのだ。

 

 これより先に出たゲームボーイカラーの「コロコロカービィ」も本体をコロコロ動かしてキャラを操作するもので、あの時も「凄い!」と思ったものだ。それに続くコロコロ系ゲームを、時を超えて令和になって初プレイしたのだが、これは今遊んでも面白い。

 

 ミニゲームの内容には、本体をふりふりと振ってプリンを容器から皿に移すゲーム、本体を逆さまにしてヘルメットを被ったハゲオヤジのヘルメットを脱がせるなゲームなどなど、昼寝しながらでも出てきそうな単純なバカアイデアが散見している。考えていないようで考え抜かれたバカ要素が愛しい。

 このゲームの最大の売りは、笑いを産む瞬発力にあるのだと思う。サクッと笑えて楽しめる。良いゲームだ。

 

 任天堂は元々おもちゃ屋さんだから、ガチのゲーム性で攻めるのも良いが、それとは別にガキでも分かる単純なユーモアを産むセンスに長けている。

 おまけ機能の「ガチャコロン」には、十分にその点の良さが出ている。

 プレイしてゲットしたコインでガチャポンを回す。それで得られたアイテムでちょっとした遊びを行うことが出来る。ガチャコロンの景品ときたら、ゲーム本編同様バカバカしい発想で生まれたようなものばかりだが、それでも子供心を掴むユーモアセンスが弾けている。

 

 ガチャコロンでコレクションを極めていくと、ダイヤルをくるくる回すタイプの黒電話のアイテムがゲット出来る。各ステージでテレフォンナンバーを入手でき、その番号通り黒電話を回すと、またバカバカしいメッセージが聞ける。この仕掛けにはかなりの遊び心が出ていて、楽しいし可愛い。同心に帰れるガチャコロンにはヒーリング要素がある。

 

 私も太鼓判を押す楽しいゲームとなった本作は、なんと平成16年度文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞したという。

 この賞を作って送った団体が芸術に関して如何程の理解を持っているのかは謎だが、こうして仰々しい団体から栄誉をもらうだけの凄さがこのゲームにはあるのだ。

 とにかく楽しくて良い物だと世間が認めた商品だということだ。

 

 ありがとうワリオと愉快な仲間達。

 今回はジェラート屋からピザ屋に転職していたヒロインのモナはやっぱり可愛かった。

 

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