こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(10月~12月)その7

 

 

ワッチャプリマジ!

Purizm(プリズム) Vol.7 [巻頭特集]ワッチャプリマジ![雑誌]

 

 プリちゃんが終わって寂しい時に遂に新顔が来た。今期からまたニチアサが賑やかになる。

 マジカパーティーに次いで、ニチアサにマジな作風のものが持ち込まれたな。やはりアニメだろうが、リアルだろうが、生活を潤すのはいつだって人の持つマジだよな。

 

 今回の主役のまつりちゃんは何だか格好良いしデカいな。これまでの主人公キャラよりモデル体形な感じが見える。

 序盤はアイドルが大好きなミーハーのパンピー感が見えるばかりのまつりだったが、1クールを使い、しっかりとプリマジスタとしての心得が身につけた。

 背中は見るだけでなく越えて行くもの。というわけで、憧れのひな先輩との付き合いを通じて、彼女とマジの勝負を繰り広げる。敗北したことで自分の中に悔しさと、勝利への渇望を見出し、広く勝負の世界を知ることになる。まつりちゃんのこの成長が濃く見えたのが良い。

 

 勝負して負けて立ち直っての過程を共にした相棒のみゃむとの友情物語も良い。

 序盤のみゃむは、まつりよりも上級ランクのひなに取り入って、早々にコンビ解散を申し出るという荒れた行動に出ていた。第13話のまつりとみゃむを見れば、コンビとしての絆がしっかり見えて安心。

 

 13話で復活したまつりちゃんのライブシーンは格好良かった。まつりのソロ曲は良い。あとOP曲も格好良い。

 

 前半1クールで世界観とキャラの魅力を紹介し、まつりのスタートと着実な成長を見せていた。この作りは良く、大変楽しめた。

 

 他のアイドルもキャラが立っている。

 みゃむも大概だけど、打算的で腹黒いみるきちゃんも相当いい性格をしていて面白い。

 SNSではしっかりと発言できるが、人前で緊張すると口からエクトプラズマを吐き出すというマジに信じられんネタ要素を持つれもんちゃんは笑える。

 熱血な王道アイドルのひなは可愛いし格好良い。ラブライブで有名な内田彩が演じているが、こちらでは同じアイドルでも全然違う属性のキャラを演じている。すぐには彼女が演じているとは気づかなかった。

 

 この手のシリーズには、主人公達より遥か先を走る伝説のアイドルが設定されるものだが、今回はそのポジが意外。前作のプリちゃんだとお肌も衣装も真っ白な白鳥アンジュが序列一位のアイドルとして君臨していたが、今回は褐色肌の金髪ヒロインのジェニファーがトップに君臨している。かっちょいい!めっちゃ強くて健康そう。

 見るからに玄人感の強いジェニファーは、思った以上にギャルの最前線なルックスだった。ここに挑むまでに、どれだけの関門を突破しなければならないのか。

 ジェニファーへの挑戦に至るまでのまつり達若きアイドルの戦いに注目したい。

 

 あと気になるのは、男がいるということ。

 序盤から出てくるまつりちゃんのご近所さんの男子となんだか恋仲になりそう。

 このシリーズでこうも主人公の近くに男がいるのもなんだか新鮮。

 

 心がわちゃわちゃする新作の今後にも注目だ。

 

デジモンゴーストゲーム

デジモンゴーストゲーム ザ・デジモン アンゴラモン

      ↑

  推しのアンゴラモン

 

 

 デジタル世界にいるヤツらが悪さして、それが人間達の世界の都市伝説になる。今回はバーチャル空間とちょっとのホラーテイストが混ざった一味違うデジモンワールドをお届けしている。

 

 これの前の枠のデジモンアドベンチャーニューバージョンが正直つまんなくて、途中で離脱してしまった。50話くらいは見たんだけどな。

 デジモンを令和にも推したいと考える人間はいる。一方で、デジモンの前の枠に収まっていた鬼太郎のウケが良かったので、鬼太郎に戻してという意見も多く聞く。半分の意見でデジモンだけど世相を反映した要素もありつつのホラーテイストで行くってなったのかな。ちょいちょい鬼太郎ぽい感じもする新感覚デジモンだった。

 

 毎話違ったやっかいな事件の解決に乗り出し、大きく退屈もなく普通に見れている。しばらくこの感じでいけばいんじゃない?

 

 不幸の手紙の発展型の不幸のメールを扱った回があった。そういやそんなのあったな~。「地獄先生ぬ~べ~」で不幸の手紙を知ったけど、私は手紙もメールももらったことがないな。

 

 意外にもお声がゾロの体毛もっふもふなアンゴラモンの存在感が強い。アンゴラモンからはワンピースとごちうさの感じがするのでなんかお得。

 

テスラノート

テスラノート Blu-ray BOX (特装限定版)

 これは時代だな。新しい時代の波を見た。良くも悪くも今期のネタ枠だった。

 

 その昔、名誉か不名誉か、とにかく一定数の笑いが起きる対象の特殊枠に「ハサミ枠」というものがあった。あの感じで昨今こっそり生まれた新しい枠が「エクスアーム枠」である。エクスアームからもらった衝撃は未だに忘れられない。そんなエクスアームの魂を引き継いでいる感じがする注目作品がこのテスラノートだった。

 

「テスラノート」「エクスアーム」と並べてみると、奇しくも字面、語感としても何か近いものを感じる。あとは関係ないけど、テスラノートからギリギリで「デスラー総統」も思い出せてしまう。

 

 ニ作の共通する点は、一杯一杯で回す3Dアニメという点。あとはエクス同様2D、3Dの奇跡のコラボが日常茶飯事のように行われること。

 あんな内容なのに、出演陣が手練の人気者ばかりだったエクスアーム同様、こちらのテスラノートもまた出演者は手練ばかり。声優好きには嬉しい。とりえあず声優が良い。

 

 主人公ヒロインの牡丹が登場した一話の学校のシーンでいきなり「え!」ってなる。メインキャラは3Dで後は普通の絵。これは普通に違和感。おかしいな、2Dと3Dがコラボするって本来なら我々が望んでいた夢の世界のはずなのに、客観的に見るとこうもおかしいのか。

 

 最終回までいろいろと違和感が残る作りになっている。場面的にセリフやアクションの手数が多いはずなのに、画を作るのに追いつかないからキャラが静止画だったり、絶対に無駄な分だけ空や太陽を映して誤魔化している感が見えたりもした。

 

 エクスアームの内容はなんのこっちゃな感じだったけど、テスラノートはお話としては面白かった。SF、怪奇ミステリー、そしてギャグ、楽しい要素は様々あった。

 ヒロインの牡丹はめっちゃ可愛い。小原好美の元気なギャルの演技は可愛くて好き。

 相棒の田中車との夫婦漫才のような掛け合いも良き。車を演じた鈴木達央のコミカルな芝居はとても良かった。このまま消え去る役者になるのなら勿体ない。というわけで私は待っているからさっさと帰ってくれば良い。

 

 世界がどうにかなるかもしれないっていう規模の大きな事件に、複数勢力が関わってやりあうことになるのだが、その割にはあっちもこっちも絶妙に間抜けでコミカル言動に出る者ばかりがいて笑える。キャラがとてもユニーク。

 シリアスと思いきや、こんな感じで終始おふざけテンションが見える点は、少なくない数の人間から好かれる点だとは思う。

 

 こうして新しい事を一杯一杯でなんとかやっていくスタイルは嫌いではなく、応援したくなる。むしろ好き。私はテスラノートが好きなのだ。今後もこういった挑戦ならどうぞお好きにやってくれといった感じ。

 

シキザクラ

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 OP曲は亜咲花、ED曲をMay'n、それぞれ有名人が歌っているが、出演陣を見ると、声優好きなこの私ですら全然知らない人間ばかりが出ている。何のアニメなんだの前に、誰なんだコイツは?から入るしかない今期の変わり種。

 

 聞くところによると、名古屋という地が舞台の地域密着アニメであり、役者も現地調達の新人で構成しているらしい。あのウィキペディアにすらページがない人間もいる。

 というわけで、皆まだ名前がなくて当然。もしかすると、この作品をきっかけに跳ねる有望株がいるのかもしれない。青田買いをするなら今だ、ここだ。

 名古屋と言えば、最終回で八十亀ちゃん一行がしれっと参戦していたな。八十亀ちゃん4期も決定したということで、今後益々名古屋が熱い!もう名古屋飛ばしなんてやらせない。

 

 主人公はヒーローになりたい願望を持つオタッキーな少年。バトルスーツに身を包んで大変身を遂げ、鬼の力を借りて敵の悪い鬼を退治する。

 正義のヒーローと悪い鬼の大戦争を描くもので、お話に入っていきやすいと思う。

 

 皆でヒーローショーを見に行って参加もする回があったり、キャラのセリフに「宇宙刑事ギャバン」のOP歌詞がそのまんま使われるなど、特撮ヒーロー愛が見える作りになっていた。この点は何か楽しいノリで良き。あと、ヒーローショーを見ている客に佐藤二朗がいた。

 

 主役のカケル少年は決して頭が良さそうではないが、真っ直ぐな性格のノリの良いヤツで悪くない。オタク仲間の吉平との友情が描かれるシーンは何気に良かったぞ。

 

 すごい萌え衣装の巫女ヒロイン逢花には結構萌えたな。オタクウケを狙った萌えがあった。

 

 ヒーロー達が変身するスーツデザインも結構格好良く、バトルシーンも楽しめた。

 

 こちらも微妙にエクス、またはテスラ臭がしないこともない3D作画だったけど、まぁ大丈夫な部類だと思う。結構好きなやつだった。

 

ルパン三世 PART6

「ルパン三世 PART6」Blu-ray BOXI

 令和時代でも事件を巻き起こすユニークな盗賊一派の物語が楽しめた。

 

 長らく次元大介を演じた小林清志も遂に一線を退く事になり、序盤では大塚明夫にバトンタッチする前の、小林版次元の卒業式回があった。中の人の勇退の事情もやんわりみえる哀愁感あるエピソードが楽しめた。小林清志よ、今までありがとう。ガオガイガーのナレーションとかめっちゃ熱くて好きだったぞ。

 

 今回はホームズ、ワトソン、モリアーティと、つい最近放送していた憂国を思い出す面々の名前が上がる。やはりルパンとホームズはぶつかり合う関係だよな。

 

 回ごとに趣向の異なる意外性、時に妙な見せ方もあるのが印象的だった。

 ヘミングウェイの小説をベースに物語が展開する第4話は、かなり異色な作りになっていた。

 

鬼滅の刃 無限列車編/遊郭

 

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 BDで見たからもうおさらいはいいわ!と思いながらも、テレビ編集された無限列車編を見せられる7週間を過ごした。

 一つ良かったのは、第一話は新作だったこと。列車発車前の、煉獄さん主役で進むエピソードが見れた。こちらでは、駅弁を作る業者の大変さとかも分かったぜ。

 

 そして開幕した新章が遊郭編である。OPアニメの段階からなんかワクワクするぜ。Aimerの稀有なハスキーボイスが映える曲もグッド。

 

 まずは煉獄さんの荒れたパパさんと一戦交えてから、炭治郎一行は鬼が潜む遊郭を目指す。上限の鬼とやりあう前の良きウォーミングアップになったな。

 

 どうしても思うのが、銀魂の吉原編を思い出すってこと。考えてみれば、あんなふざけた漫画だけど、鬼滅と近い世界観ではあったんだよな。最近ではワンピースのワノ国編でも遊女の街が描かれている。遊郭全盛期時代を映す現代作品が連なるのが、昨今のジャンプ事情。

 

 今回の任務のナビゲート役は、柱の一人である宇髄天元。なんか変なやつだな。柱って変なのが多いのか。最初にあおいさんを拉致ろうとした暴力的なところはいかんなぁ。あおいさん、良いよな~。

 

 炭治郎と善逸の女装はブスだった。

 上限の鬼と最初にコンタクトを取るのが、まさか善逸になろうとは。これは意外。

 上限の鬼に睨まれてピンチ状態になっている善逸の未来が気になる。

 

 序列一位の遊女の正体が鬼。今度の鬼は強いメスの鬼なのか。沢城みゆきのつよつよボイスのボスキャラとの本格対決が楽しみである。

 

 年が明けても遊郭での戦いは見れる。こちらも盤石な状態で2022年に突入する準備に取り掛かろう。

 

逆転世界ノ電池少女

逆転世界ノ電池少女 Vol.3 [Blu-ray]

「ファイト一発! 充電ちゃん!!」を思い出す一作だった。タイトルだけの話ね。

 

 ヒロイン画が可愛らしく、「神のみぞ知るセカイ」のヒロインぽい。

 

 オタク文化が衰退し、多くのコンテンツは政府の検閲にかかってタブーになっている。アニメ、アイドルは低俗なものとして文化から消し去る方針が取られた酷い世界で展開するロボバトルが見どころ。ある意味ディストピアとも取れる世界観から、数年前に放送していた「ぱすてるメモリーズ」的な要素も見える。

 

 SDガンダムっぽいロボのガランドールのアクションは楽しかった。やっぱりロボだな。

 

 オタク愛、オタクディスりの双方が見える興味深い一作になっていた。いつの世もオタクを論じるなら賛否両論となるのが常だ。

 すったもんだの末、最終的には、オタクとはつまらないをぶち壊した先の楽しい世界を求める者、または行為である的な事を言ってる作品になっている。良いメッセジー性。とにかくヒロインのりんちゃんは元気で可愛かった。

 

 人のご機嫌伺いをするばかりで、本当の所では自分を見せないし、相手のことも見ていないという細道くんの持つ冷めた人間性は、ある意味現代的である。冷めた主人公細道くんの魂にオタクの炎が灯るまでの人間ドラマも楽しめる。

 

 こんなオタク要素猛プッシュな作風なのに、OPがノリノリノでゴリゴリなダンスチューンだったのは意外。

 

 変わった世界観だけど結構好きなアニメだった。

 オタクは滅びない。オタクたちよ、隆盛を極めるのはこれからだ。

 

Deep Insanity THE LOST CHILD

 ヒーローになりたいとかいう少年が戦闘部隊に入り、化け物がいるアンダーワールドに潜ってなんだかんが行う近未来RPGみたいな世界観だった。

 出てくる化け物は、ぬるぬる感のあるキモグロイCG描写だった。

 

 主人公の加入により、どこかそっけない関係性の仲間達がグッとお近づきになって良きチームになって行く過程が見られた。この感じは良いではないか。

 主人公の同僚ヒロインの小鳩、スミレは可愛くてグッド。

 怖い女上司のヴェーラはミステリアスでクールビューティー、そしてエロくて良かった。

 オネエ上司のレスリーも掴みどころのない良い味のキャラだった。イケボの鳥海浩輔のオネエ芝居もいいなぁ。ジョジョ5部で、ミスタと中身が入れ替わったヒロインのトリッシュを演じていたが、あの時の経験が活きているようだ。色っぽい芝居が出来ていた。

 

 これも「SCARLET NEXUS」みたいな感じで、異能力を用いてキャラが時間を巻き戻って何度も同じ世界線を歩んでいるみたいなSFな話だった。

 

 

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