こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

もっと熱い次の伝説へ「アイカツ!」その2

 もっと熱いアイドル活動が展開する「アイカツ!」第2部を視聴した。

 

 放送2年目の第51話から第101話が第2部とされ、2013年10月から2014年9月まで放送された。

 

 アメリカ武者修行の旅から日本に帰ったいちごが、再びアイドル旋風を巻き起こす第2の物語が展開する。

 新章突入ということで、もちろん番組はもろもろの点でパワーアップを計っている。

 

 新勢力ドリアカが台頭し、ドリアカ発の強力アイドル達が活躍する。

 消えた天才 神崎美月が復活してまたアイドルシーンが楽しく荒れる。

 いちご達の代のアイドルが中等部を卒業して次なる飛躍の場を迎える。

 次代の主役になる大空あかりの小さな一歩が踏み出される。

 

 などなど、見どころはたっぷりだった。

 

 より熱く穏やかじゃないラブユーでラララかつクルクルキャワワなミラクルすぎる私のストーリーを見始める準備はオケオケオッケーにするためにも、とりあえずオムライスを食べて腹ごしらえする私だった。(←日本語壊滅)

 

 で、しっかり見た感想とかを書き殴って行こうと思う。かなり楽しかったな。蘭ちゃん相変わらず可愛い。

 

スマホアプリ『アイカツ!フォトonステージ!!』ベストアルバム PHOTOKATSU CHRONICLE 01

 

 景気よく新章開幕した一発目から目を引く要素は、それまでスターライト学園一強だったアイドル登竜門に、新顔ドリームアカデミーが挑む構造が生まれていること。

 アイカツをやりたがる熱きアイドルも戦国時代を迎えていることが分かる。

 

 ドリアカ勢にも強者は多々いる。というわけでスターライト勢は、仕事を奪われるかもという驚異を感じつつも、肩を並べる良きライバルが出来たと武者震っているのである。

 あおいちゃんはやはりアイドル好きなので、向こう側勢力のアイドルにも元気に反応していた。

 

 今回からの追加アイドルとなるドリアカ勢の面々が強い。皆可愛いなぁ。

 ロックアイドルの音城セイラはマジで良かった。これは絶対モテるだろう。蘭ちゃん寄り路線の可愛いだけでなくイケメンで格好良いアイドル像で攻めている。

 ガキの時分には、可愛いだけがオンリーワンの正義だと信じていたが、ある程度大きくなると、イケメンで生き様も格好良い女にグッとくるようになりがち。その点でセイラは抜群に良かった。

 音城セイラという才能に出会えただけでも儲けものな第2部だった。演じた石原夏織の清涼感ある美声も最高に良い。

 

 他には、冴草きい、風沢そら、姫里マリアらいずれも強者と言えるすごいアイドル達が次々出てくる。みんなかわえぇえ!ビジュもアイドル性もオールオケオケオッケーだったぜ。ていうかドリアカの制服超可愛い。

 そらちゃんは改名前の高ミナが演じていたのか。当時は全然知らん新人だったが、今はラジオも聴いてるくらい推してるぜ。大西とタッグを組んでの「たかにしや」、超面白いよね。

 

 競合学校が爆誕し、アイドル達がしのぎを削って高め合う。この熱い構造がやっぱり熱い。

 スターライト学園内部でもアイドル達は仕事の取り合いになるのに、その上よその学校にもライバルが登場する。しかし、第一部の時から共通して、アイドル達の関係性は仲間でライバルである。スターライト、ドリアカで所属は違うものの、両校のアイドル達はとても仲良しさんで、潰し合いはゼロの高め会う関係にある。この点は健全で爽やかでよろしい。両校の生徒が仲良くする絵面は尊い

 

 ドリアカ創設者 ティアラ学園長の経営理念は高潔なものでグッと来る。

 スターライト学園の門は狭すぎる。なので、そこよりもっと間口を広げて、夢見る若者の可能性をなるたけ育てて上げたいという愛が籠もった学園がドリアカなのである。

 ドリアカにはアイドル養成部門だけでなく、衣装デザイン、アイドルプロデュースという裏方の部門も用意され、3つの柱からアイドル界に殴り込む人材を育成出来るようになっている。新しい学校だけに、やり口もまた新しい。

 面白いのが、3つある部門の内どれかとどれかを兼ね合わせて学びを膨らませることも可能だということ。セイラ、マリアはアイドル一本で行くが、きいはセイラのプロデュース業と共に、自分もプロデュースしてアイドルとしてステージに立つ。そらはオリジナルブランド ボヘミアンスカイの衣装をまとって自分でステージにも立つ。ハイブリッドな人材育成を可能にした秀逸なカリキュラムが組まれている。

 

 ティアラ学園長の野望にかける想いは素晴らしいものだった。自分が育てたアイドルのセイラが大舞台に立った第100話で感動の女泣きをしている彼女を見た時にはウルッと来た。

 これの放送のちょっと前にはマクロスでスーパーアイドルを演じていた遠藤綾が、今度はアイドルを育成する側を演じている点もちょっと興味深い。

 

 

 アイドルのステージもより進化している。まずライブのCG映像が益々キレイで可愛くなっている。すげぇ。

 今回からはアイカツシステムに新要素が追加される。それが星座アピールに星座ドレス。12星座に絡めた衣装、ライブ演出が見られ、よりバエる仕掛けが楽しめる。これが格好良いし、絶対に可愛い。

 星座アピールは、それまでのアピールのように個人のタイミングで好き勝手出せるものではなく、観客のボルテージが一定ラインまで達せないと発動しないという、客頼みな仕掛けになっている。よりステージに華を添える役割の一部が我々観客に委ねられている。お客様参加型のこの仕組は楽しいではないか。

 

 すごい新ドレスがバンバン出てきたが、獅子座のドレスで決める蘭ちゃんのステージはすげぇ格好良かった。ここが一位かな。

 たこ焼きを背負って踊るおとめちゃんの進化型ドレスも奇抜で良かった。

 

 

 ドリアカが出てきてアイドルシーンが盛り上がったタイミングで、我らがスター宮こと星宮いちごが日本に帰ってくる。スターの凱旋には思わず湧く。 

 アメリカでは地獄のアイカツブートキャンプ、自由の女神の清掃などの規模がデカい修行をしっかり行ったらしい。いちごちゃんは萌え萌えな見た目をしていて中身は無駄に熱いからな。そこが良い。

 

 いちごが学園を留守にしていた間に、スターライトクイーンの座がおとめのものになっているのは意外すぎた。蘭もあおいも倒して学園の序列一位を勝ち取ったのがまさかコイツだとはビックリだぜ。読めない未来だった。

 美月パレス改め「おとめ御殿」が学園の象徴として輝いている。面白い。

 そして所属グループのぽわプリも隙間産業のヒットとして、しっかりチャンスに潜り込んで大成している。すげぇな。

 

 新アイドル達にももちろん注目だが、2部ではおとめちゃんの事がもっとラブユーになる仕様になっている。

 噴水に突っ込むばかりのやばい女かと想われがちな彼女だが、今回では学園のトップとして文化祭を盛り上げるなど、強者の矜持と存在感をしっかり見せていた。実は高所恐怖症だったことが分かるおとめの幼少期のエピソードも良い。

 角みたいな髪を降ろした自然体なおとめちゃんを見ることも出来る。降ろした姿もまた可愛い。

 

 いちご達の卒業式回では、意外にも見送る在校生のさくらに焦点が当たっていた。この回も泣けて良かった。

 泣きながらさくらとおとめがパフォーマンスする姿にはキュンと来た。あと、同じグループなのにモブ寄りになっているしおんは、やっぱりライブシーンが無いんだよな。

 

 トライスター解散後に、ユリカ様とかえでは何を思ったのかというキャラの掘り下げも行っている。新アイドルも良いが、古参の伝説達の扱いも雑にせず良く見せている。

 アイカツ8のツアーに、就寝用の棺桶を携帯しているユリカ様が面白い。正月のマラソン番組に寝坊して欠席するという間抜けを見せたのも良かった。ユリカ様にも益々ハマる第2部だった。

 

 

 中盤では神崎美月が大復活する。消えた天才の再来でアイカツシーンは一気に熱くなるのだ。視聴しているこちらもそれは同じ事。

 やはり美月は強く美しく格好良い。スターライト、ドリアカのどちらにも属さず、個人事務所を建てて第3勢力としてアイドルシーンに殴り込んでくる。これは熱い。

 美月復活の注目点は、その時に連れてきた新アイドルの夏樹みくるの存在。あの天才が見つけた恐ろしい才能がどんなものかと期待しかない。

 

 みくるちゃんはガーデニングショップの娘で、それまでは土をいじってきただけ。アイドルの訓練はまるでゼロである。でもすごい能力を秘めていると見抜いた美月が引っ張り上げ、二人のユニットWMを結成する。土の中に恐ろしい才能が埋まっていたものだ。

 みくるちゃんは元気で可愛くギャルギャルしい。髪型とかファッションを見ると、若き日の安室ちゃんとかアユっぽい感じもする。

 カリスマ性を秘めている一方で、それまでのキャラになかった大衆性も見えて良い。ステージ本番、レッスン時、ショップでの仕事時、それぞれで髪型が違うのも良い。全部可愛い。

 

 関係ないけど、みくるちゃんという名前でミラクルを口にされると「恋のミクル伝説」というどうしようもない名曲を思い出す。

 

 ポッと出からのみくるちゃんの伸びはすごく、アイカツランキング圏外から一気に上位に上がり、あのアイカツ8にも選出されるのだ。アイカツ8に蘭とあおいが入ってないのはちょっと不満だったけど、まぁそういうこともある。

 蘭は12位に下がっていて、よく知らんモブにも負けている。これはスパイシーアゲハ専属モデルとしてランウェイを歩くばかりで、アイドルとしてのステージ活動はちょっとお休み状態だから仕方ないのだと考察する。本気を出せばきっともっと上に行ける。

 

 イニシャルMの二人からなるWMだが、さっそく頂点を取ってめっちゃ強い。

 いちごも何度か臨むがなかなか勝てない。ソレイユを再結成してまで臨んでもまだ勝てないのはキツイ。神崎美月、どんだけ強いねん。

 そんな固い壁を遂に崩すのが第100話でのこと。主要キャラ全員の見守るテンションがただ事ではないことから、おだやかじゃない伝説のアイドル頂上決戦だったと誰の目にも明らかに分かる。

 いちごとセイラがタッグを組んで伝説のユニット「2wingS」が爆誕する。この二枚の翼をフルに羽ばたかせて挑んだ100話目の勝負でやっと美月の黄金の膝に土がつくことになる。ここはさすがに燃えたな。

 いちごちゃんの100話分のありったけの想いが込もった伝説のステージを私は忘れない。

 全てを出し切ったいちごとセイラが楽屋に帰って早々眠ってしまうシーンも良い。共闘した二人が仲良くぐっすり眠るワンシーンにはグッと来る。それからめっちゃ可愛い。

 

 いちごとセイラが並んだ時の見栄えの良さはすごい。イベントで二人が披露したKIRA☆Powerのパフォーマンスは可愛すぎた。

 2wingSを結成した時には、「あっ、今歴史が動いた」と想ったものである。セイラめっちゃ可愛いな。

 

 セイラだけでなく、その妹のノエルもやばかった。ここへ来て普遍不朽の萌えである妹ヒロイン投入とは、グッジョブだぜ。回を追うごとにノエルも益々可愛い。

 らいちくんの推しカツが益々栄える物語も描かれ、その中でらいちがノエルと仲良しになっていく羨ましい青春も見える。四方八方をアイドルに囲まれる中であおい姐さんを追っかけてノエルちゃんと仲良くするとか、人生楽しいだけだろコイツ。

 あおいちゃんにどんどん沼るらいちの青春は、正解だしなんだかんだで健全。

 いちごちゃんが駆け上がる物語がメインだが、推しカツで人生の質を上げまくるらいちの物語も楽しめた。

 それにしても、身内にスーパーアイドルが二人もいるとかどんな感覚なんだろう?

 

 

 第2部では、より広くアイドルの概念を捉えた大河ロマンが展開していた。アイドルがまたアイドルを生んで行くという必然的歴史の繋がりを強く描いていた。

 マスカレード→美月→いちご→あかり。この順でバトンが渡され、世代交代という一つの流れが見えてくる。

 

  いちごが輝く物語に付随して、後には次代主役の座を取る大空あかりの物語のほんの序章も描かれる。

 美月に憧れて業界入りしたいちごがいて、次にはそのいちごに憧れてあかりがアイドル業界に入ってくる。このリレーはロマンだ。

 クリスマスツリー用に木を切り倒したあの日のいちごちゃんにどっぷり惚れたのがあかりのアイドルへの入り口だった。分かる。

  

 あかりのアイカツ開始の小さな物語にも注目できる。

 あかりは本来のスターライト学園の試験には落ちてしまうが、それをいちごが推薦してすくい上げる形で入学になる。あのいちごが輝きを感じて引っ張り上げた点にドラマを感じる。

 ダンスと歌が駄目というアイドルとしては致命的な欠点があるあかりは、入学してからも底辺ラインを行くしかなく、どん底を見ることになる。ここと比べると、初っ端から及第点以上を出したいちご、あおい、セイラらが如何に筋が良かったのが分かるというもの。

 それにしても、自己紹介で他人の名前を行ったあかりの初手は新しくて面白い。

 

 あかりを指導するにあたってはおふざけは無しでプロの指導者の顔を見せる別府先生が格好良い。2部の彼はちょっと本気なのだ。

 どん底を知った者は、それを知らない者より強いという別府先生の考えには深いものがある。たまに良いことを言うんだよな。それと別府先生と学園長って仲良いよな。

 

 誰だって最初は憧れやまねっこから始めるものだが、プロになれば誰を真似するでもなく自分だけの光を放ち、自分だけのストーリーを刻んでいく。それが出来ないヤツはここでは生き残れない。アイドルキャラバン後にいちごからあかりへと送られた言葉から、そのようなメッセージ性が読み取れた。ポヤポヤした子というイメージも強いいちごちゃんが、スーパーアイドルとして、または先輩としての矜持をそれとなく伝えている点に、強者の貫禄を見た。良いこと言ってる。

 いちごちゃんの言葉を受け、「これは私のストーリー」と意気込んで覚悟の断髪を決めるあかりの物語が熱い。

 女の心臓でもある髪をざっくりと行くという覚悟がどれだけデカいものか。あかりもなかなかの肝っ玉ギャルだったな。

 

 緩やかに世代交代が始まる点にも心震えるものがある2部だった。あかりのポンコツぶりは応援したくなるものだった。

 

 今になって聴き返せば、歌詞内容にあかりの物語へと続いていく布石が見える後期OP「SHINING LINE*」はめっちゃ良かった。

 

 というわけで第二部もめっちゃ良かった。 

 10年くらい前のアニメなのに、キャラデザは今見ても可愛い。めっちゃ可愛いな。それを思うばかりだった。

 

 この次に来る第3部のあかりジェネレーションもこれから見ようと思う。

 これだからアイドル活動はやめられない。

 

 

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