「アイカツ!」第3部のチェックが完了した。
ここから作品も放送3年目に突入。第102話~第152話が第3部とされ、ここからはDVD、BDにおいて「あかりジェネレーション」の冠がついている。そうなのだ、このタイトル通り、ここからはいちごちゃんからバトンを受け継いだ大空あかりの熱いアイカツが描かれる。こうしてアイドルが手を繋いで丸い輪を作り、それが我々の地球になったのである(?)。
ここへ来てキャラデザがもっとクールにめっちゃ可愛くなり、毎度のライブシーンの作り込みもテキトー感はゼロですごく良い。
新章突入ということで、どうしても注目せずにいられないのは新アイドルがホイホイ出てくること。追加の新人アイドル達はいずれも可愛さ成分が強い。
見ていく内に改めてアイドルが好きって思える素敵な新シリーズになりました。
新章開幕早々あかりちゃんを襲ったのが激しい雨漏り事件。寮のお部屋が水浸しになり、引っ越しを余儀なくされる。ここで相棒のゆうちゃんと決別することになるのだ。ゆうちゃんは第2部からも顔出しをしていたあかジェネ古参アイドルの一人だが、留学好きなのか、交換留学生となって学園を留守にするばっかりのフェードアウトキャラだったな。
で、お部屋の引っ越しで相部屋になったあかりの次なる相棒が氷上スミレ。この子なのだが、恐ろしく美しい。めっちゃ可愛いやん。カリスマ性がやばい。同級生やあおいちゃんら先輩からもウェルカムラブユー状態でモテている。ハロウィン回では可愛いからという理由でお菓子をゲッツしすぎだった。
スミレのエピソードでは、推しのドレスブランドが同じということでユリカ様との絡みもあったのが良かった。控えめで大和撫子感もあるスミレちゃんが、ロリゴシックの服を選んだのは意外。
初登場時にはふざけたコンセプトアイドルだなくらいに思っていたユリカ様も、第3部までくればピンでCMを取るくらいの売れっ子になっているし、スミレに対して良き先輩感も出していた。そんなユリカ様の成長が見れるのも嬉しいシリーズになった。ユリカ様のシリアルのCMは可愛い。
そして次には第3のアイドルとして新条ひなきが登場。元気で素直で良い子。男子なノリで喋ることもあり、この子が一番男子からモテるかもしれない。可愛い顔をしてたまに語尾が「~ぞ」「~ぜ」の男子っぽい感じになるのも好印象。
芸能人として幼少ながらも人間関係の経験を重ねすぎた事で、周りに余計に気を遣って自分を抑え込むようになったというひなきの過去は印象的。周りの調和を考えて自分本来の味を出して行く事にセーブをかける極めて心理的ストレスがある点は、実に人間らしいと思える。こういう事を考えるあたり、賢くて優しい子なんだよな。
意外にも石川由依が演じていた。クールキャラでもヒットした声優でもあるので、アイドル役もやっていたのは意外だった。
あかジェネではこの3人がシリーズの基礎となるメインキャラになる。次代ソレイユだな。後に三人でルミナスを結成する。蘭ちゃんから浮気は出来ないのでソレイユ派ではあるが、ルミナスもフレッシュさがあって十分にバエるので好き。
3人が仲良く、時にはしのぎを削りあってアイドルとしてのし上がって行く過程が可愛く、そして楽しい。
なんと言ってもあかりの目覚ましい成長には目をみはるものがある。正規の受験合格者でないあかりは、スミレやひなきよりも遅れを取った状態で学園ライフをスタートさせたポンコツアイドルだったのだが、そこからどんどん成長していくのが嬉しい。
不思議なんだよな。絵の世界なのに、回を追うごとにあかりちゃんがどんどんキレイに可愛く、そして女らしくなって行くんだよな。キャラの成長が見えるのは良い。
関係ないけどあかりちゃんの毛量はなかなかのもので、モコモコしている。断髪アイドルでもある彼女だが、髪の毛が伸びるのも早い。作中でも髪型チェンジが多い部類のアイドルだったな。どの髪型でもイケる。
お天気お姉さんの仕事で「今日のお空はどんな空~」と言ってるやつがめっちゃ可愛い。
ライブ前に「よろしくね。私の味方」と言ってカードに祈りのキッスを捧げるあかりちゃんの勝負前ルーティーンはめっちゃ良い。神々しく、可愛い。良い心がけが見える良いセリフでもある。
憧れのいちごちゃんのアイカツを踏襲しつつも、あかりのアイカツが展開する。いちごちゃんと同じく新人時代には先輩アイドルの一日マネージャーをし、崖を登り、木を切り倒す。そうしてあかりもまたスーパーアイドルの道を辿っていくのだ。とにかくガッツが必須の人生。
学園のユニットアイドル対抗戦では、天羽まどかとタッグを組んで結成した「スキップス」で優勝し、後半ではアイカツ8に選ばれ、大スターライト学園祭ではルミナスで2位まで勝ち上がっている。ここでトライスターよりも上を行っているのはすごい。どん底から始まったアイドルとは思えないすごい快進撃を見せている。
泣き虫だったポンコツ時代にはスペシャルアピールが出せないで居残り指導だって食らったのに、よくぞここまで上がって来たと拍手を送りたい。
ターライトクイーンになるというはっきりとした目標を掲げて邁進する主人公のあかりをとにかく応援したい。スターライトクイーンにかなり迫った所まで行けてる。
最終回はルミナスが全国ツアーに旅立って終わる。しっかりサクセスしていて良かったぜ。私の街にもルミナスが来て欲しい。
新アイドルの中では紅林珠璃、黒沢凛が良かったな。蘭、セイラあたりの成分も感じられるまずはイケメン、あとはしっかり可愛いタイプでハマる。
日常会話にさり気なくスペイン語講座を取り入れた独自の話術を用いる紅林珠璃のキャラ性はユニーク。かなり面白い人間だと思う。ウザくはない丁度良い加減の暑苦しさが良い。
「踊るイナズマ」の異名を取る黒沢凛はストイックなダンスアイドル。クールで美しい。入学したばかりの時には、生徒の群れの中を踊りながら走り抜けるおもしろ技を見せていた。
スミレとタッグを組んだダンシングディーヴァはめっちゃ可愛いし格好良かった。学内ユニット対抗戦で結成した中で一番好きなユニットだった。
図太くあざとく、それでいて全く嫌いになれない天然の可愛さがある天羽まどかも良かった。毒っけがありそうで、実は無かったというちょっと変わった要素持ちだった。
そしてゆうちゃんを捧げることでスターライトクイーン学園に召喚された留学生アイドル達も忘れてはいけない。
藤原みやび、栗栖ここねの地方からやって来たアイドル達も強い。
藤原みやびの愛用ブランドが「桜色花伝」という全部漢字な点は格好良い。それまでは英語のものばかりだったから、ここへ来て漢字は新しい。というかこのシリーズのブランド名っていちいち格好良いからアイドルとセットで覚えるのが何か楽しい。
留学期間の最後には、同じく武道の心得があり、学園の序列一位でもあるさくらに挑戦している。この挑戦の構図は、男子的に見てもなんだか燃えるものがあるのではないだろうか。心がイケメンなアイドルだったのがみやびだった。
スターライトの制服のスカート丈は短すぎるのでハズい。だからいつまでも自分の学校の制服を着ていたみやびが、最後にはスターライトの制服を着てくれるシーンには萌えだった。
あと関係ないけど、メモリーズオフにも同じ名前の藤原雅というヒロインが出てくるのを思い出した。あちらの雅も薙刀を嗜む武道女子だった。
あかジェネで一番強烈だったのが栗栖ここねだった。この子、めっちゃ面白くてツボる。珠璃とかも面白要素が詰まった変わり種枠だったが、こっちはそれとも違ってすごい。
「世界の中心は、ここね」からのお客さんの「だよねー」のアンサーまでを含めてワンパッケージの一発ボケ風挨拶はウケる。しょうもないやり取りと言えばそれまでだが、このしょうもないユニークな空気を生んだことはすごい発明だと思う。見ていて大変楽しい。気づけばあかり達も「だよねー」を言いたい待ちになっているし、それは私も同じことだった。
ご当時アイドル、またの言い方をロコドルでブレイクしたアイドルだが、スターライト学園がある都会では無名だった。それを受け、自分は世界の中心ではなかったのかと落ち込むところも可愛くてオモロい。彼女のアイカツを見れば、世界は広いことがよく分かる。
地元でCDを出していると言って見せびらかしてくる。タイトルは「神戸はここね♪」。どんな曲やねん。
CDの長細い形状を見るに、2010年代の発売だけどあれって8cmシングルじゃね?
留学生コンビでみやびと「あまふわ☆なでしこ」を結成する。おとめちゃんがぽわプリを作って他を巻き込んだあの感じで緩っと結成してみやびを巻き込んでいた。ネーミングセンスがすごい。ユニットコンセプトは「世界の中心で可愛い二人」というふざけた風のものを真面目で行く路線。みやびの意見は無視の強引なプロデュース力にウケる。
ここねはこのまま学園に残るのか、それとも神戸に帰るのか分からないぞ、という展開にもなるが、地元ファンを裏切らないここねは最後には帰ってしまう。このままこっちに住み着いてくれても良かったのに。かなり気に入りのキャラだった。
ここねを演じたのがプリティーシリーズ常連の伊藤かな恵だったのも印象的。主に新人声優達がアイドルを演じる中、この段階でも数をこなした有名人の彼女がおもしろキャラを演じたのは良かった。
新顔が主役で行くシリーズだが、シリーズ古参の伝説のアイドル達の活躍もちゃんと描かれている。そちらかも目が離せない。
一番記憶に残るのは北大路さくらの物語。おとめちゃんの後を継いでスターライトクイーンの座を勝ち取る事になる。ソレイユメンバーでさえなれなかった学園の序列一位の座をおとめ、さくらが勝ち取る展開は意外で良い。
美月パレス→おとめ御殿→さくら荘、と歴史が繋がれていく。
さくらの大成の物語にも感動出来るが、クイーンの矜持を語って次代に座を譲るおとめちゃんにも大変ラブユーなのだ。
スターライトクイーンの座は重い。それを伝えるおとめちゃんの先輩像が見えるのが良い。泣ける。
おとめ御殿に変わる時に改装が可能だったのにも関わらず、美月の努力の結晶が残ったダンスレッスンルームはあえてそのままにした。その判断を下した理由がおとめの口から語られる所も熱くて良かった。塗装を剥ぎ、表面が削れる程床の上で踊った美月は、ステージパフォーマンスの鬼とも呼べるすごいアイドルだったとも分かる。
ふざけた女に見えるけど周りをよく見て動くめっちゃいい子なのがおとめちゃんだった。これはラブユーでハマる。あと黒沢ともよのアイドル声がめっちゃ好き。
これだけ新規キャラの活躍が増えると、古参キャラを出すタイミングは限られて来る。そんな中、前シリーズ登場組の中でも脇の方にいた神谷しおんの大成を扱った回を用意したのはまさかの展開すぎて記憶に残る。
栄光のぽわプリメンバーでありながらも、何かと理由をつけてメインシナリオから除外されがちなアイドルだったしおんは、放送初期から出ているのにライブシーンが全く描かれていない。これは当時見ていたお友達だってさすがに不遇ではないかと気づいた事だろう。昔からずっと出ているのに、なぜ自分のキャラにはライブがないのかと、しおん役の瀬戸麻沙美も思っていたのではないだろうか。
そんなしおんが、ぽわプリとして初めてCGで歌って踊るシーンが見れる。まさかあかジェネまで待っての実装となるとはな。あかりのサクセスストーリーがメインだが、ここにはしおんの熱いサクセスも確かにあった。
女版の赤影みたいなドラマ撮影で一時はぽわプリのステージにまた立てないのかと不安だったが、ギリギリ間に合ったな。
ソレイユが再始動してツアーを組む。そして伝説のトライスターも復活する。すごい軍団が舞い戻ってくるこの展開は、男子的に見てもワクワクすっぞな感じになったのではないだろうか。
意外なところではジョニー別府先生の現役ダンサー時代のエピソードがあったのも印象的だった。ダンスチームの元相棒がデザイナーになっていて、別府先生に新しいジャージをくれる流れには友情を感じたぜ。
そんなわけであかジェネも楽しかった。
実を言えば、リアタイだと「いちごちゃんがいないならもういいや」とか言いながらあかジェネをリタイヤした部類の人間である。ここら辺りからは今回が初視聴になる。
反省だな。ちゃんと見ておけばよかった。スミレとか珠璃とかここねとかもめっちゃ良かったやん。古参キャラの掘り下げもあって燃えたしな。
腐った懐古主義脳になって新規作品を頭ごなしに否定するのは良くない。まずは触れてみよう。そうすれば結構好きになれるかも。素敵と出会う可能性を潰しては勿体ない。てな事をこの度感じれるようになった。
色んな気づきと感動と萌えをくれてありがとう、あかりジェネレーション。
スポンサードリンク
>