こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

誰の理想だってきっと叶う「プリパラ」

「プリパラ」は、2014年7月から2017年3月まで放送した全140話のテレビアニメ。

 シーズン1~3に分けで放送された。今回はシーズン1の全38話を見た分を振り返ります。

 

 プリキュアアイカツそしてプリパラの順で3日続けて有名女児枠作品に触れるブログ活動になるなんて、なんたる数奇な運命。でもそんな運命の下で何か書けって言われれば直ちに「かしこまっ!」な態勢で生きています。

 

 最近になってYou Tubeアイカツ公式チャンネルがオープンしました。宣伝しておきます。名作達を見てね!

 で、そのチャンネルでアイカツの懐かしいの見ているとお兄ちゃんにこんなことを言われた。

 

「そういえばアイカツみたいなやつがもう一個なかったっけ?」

 

 お兄ちゃんは女児枠に興味がないけど、私が見ているとその後ろか横で幾らか見ることになる。だから覚えていたのだ。それはプリパラだと教えてやった。

 

 確かに一部ではアイカツをパクったヤツじゃね?と言われていた。その声を聞いた記憶がある。でもプリパラはプリパラ独自の路線でやっている面白みがある。どっちも見ていく内にどっちも別個のものであるとはっきり分かってきます。

 なのでお兄ちゃんにこう言ってやった。

 

「それはそれ、これはこれ。別個の物として愛して行こう!」

 

 そうなのだ。何か色々似てはいるが、別個に磨いて育った各コンテンツごとのスピリッツがある。

 

 お兄ちゃんとのそんなやり取りがあったきっかけで、じゃあプリパラも見るかってなった。実に納得の思考。

 

 クール終わりで色んな番組が最終回を迎えた9月末から10月入りたての1週間は凪の間となる。この毎クールの変わり目の時程暇な時期もない。

 そこを利用し、だいたい1週間くらいでプリパラシーズン1を見た。これが実に楽しかった。やっぱりドキドキするこの内容を見ている時こそ無敵でしょ!(←初代OP曲となった名曲「Make it!」歌詞一部を引用)

 

 アイカツ、プリパラ共にその時代を盛り上げた筐体ゲームだった。だが私は家の方針で遊技場への立ち入りを厳しく制限されていたため、そっちで遊んだ経験は無し。アニメをやる内に出したニンテンドー3DSのゲームも本体を持っていない都合で手つかず。

 ゲームとは距離を取り、アニメに全振りで楽しみました。こういう青春もどこかにある。

 

 そんな青春も思い出したところで、素敵なプリパラダイスをプレイバックした感想を殴り書くことなら全然かしかまっ!(←日本語として成り立っていないのかもしれない)

 

Pripara Season.1 Blu-ray BOX

内容

 その時がくればどこからともなく女子の前に現れるという不思議なアイテム「プリチケ」。それは遂に真中らぁらのもとにも届く事となった。

 

 プリチケを使うことで突っ込んで行ける不思議バーチャル空間プリパラは、女子の理想を叶える素敵ワールドである。小5のらぁらも素敵なアイドル姿になることが可能。

 

 プリパラアイドルとしてデビューしたらぁらは、ライブを通してレベルアップし憧れの神アイドルの座を目指すのだ!

 そんなキラキラ未来で決まりでしょ!

 

感想

 らぁら、めちゃ可愛い。こんなに可愛かったけ?まずはそこに驚く。

 まつげバッシバシやないか。そしてこれがだいたい10年前なのか。恐ろしき時の流れの速さよ。

 

 らぁらの決め台詞「かしこまっ!」は、女児はもちろん男子もたくさん真似したやつ。最近だとポプテピピックでもネタとしてキャラがやってた。私もやってた。

 変身後のらぁらの太いツインテも良い。あれで殴られたらちょっと痛そう。重めのツインテです。

 

 らぁらって当初は小5だったのか。お店の仕事も手伝うお姉ちゃんヒロインだったことからガキの割にはしっかりしている。それとパプリカ学園小学部生徒の着ているピンクのカーディガンは可愛い。

 個性的な仲間達が揉めた時には宥める役に回ったりして意外とお姉ちゃん属性が強かったのかも。今見ればそんな気づきもあり。茜屋日海夏の声もめちゃ良いな。

 妹の真中のんも可愛い。田中美海の妹声も良かった。

 

 始まって早々解消することだが、当初らぁらは声がデカいことにコンプレックスがあった。コレ、私もよく言われるけど、特に意識して直そうとしたことがない。言われた後には忘れてまたうるさくしている。何をコンプレックスとするかは人それぞれですね。

 

 みれぃの策略のままに初ステージに引っ張り上げられたらぁらは、歌う寸前まで「どうしよ~」ってなっていた。でも歌詞が始まったら直ちに良い声で歌い、振り付けもしっかり頭に入っている。それが不思議な1話目のパフォーマンスは忘れられない。

 プリズムボイス持ちの神アイドル候補ならこのくらいのビギナーズラックもお手の物ってわけか。侮れん。

 

 数段階に分けてアイドルのランクが設定されているのも特徴的。これはアイカツと違う点。

 ランクの頂点である神アイドルを目指すらぁらのアイドル物語が描かれるのだ。これはかしこまっ!な可愛い物語だ(←意味分からん)。

 

 2号アイドルみれぃの清々しいまでのぶりっ子属性はネタいけど、オタクはこういうのが好き。最近だとニジガクのかすみんみたいな感じだな。

 アイドルがたくさんいる中にこういうブリブリしたのが一人いるとなんだかんだ全体の味が引き締まる。割りと好きなキャラ性。

 今でこそブリッこの芝居は任せろな芹澤優だが、約10年前からもブリブリ芝居が完成していたのか。頼もしいですなぁ。

 みれぃの語尾のぷりぃはやばいな。典型的なキャラ付け要素だ。面白い。

 

 女子の理想が叶う不思議な世界 プリパラのシステムは、今でいうVチューバー的なシステムだな。

 この時にはまだキズナアイちゃんもいないし、Vチューバー誕生よりちょっと先駆けてそれっぽい内容をアニメでやっていたのか。時代をちょい先取りアニメだったのだな。 

 でも皆そこまで容姿をいじっていないような。みれぃや栃乙女愛(とちおとめらぶ)くらい身バレを防ぐ変身ぶりが他の人間には見られない。

 それと極初っ端から思っていたけど、みれぃは変身前のポニテのメガネ委員長の時の方が好き。この意見、結構あると想います。

 割りとそのまんまの子もいれば激しくリアルをいじった姿でプリパラに来る子がいるのも面白いっす。

 らぶちゃんも好きだった。リアル世界だと「ワンピース」のミス・マンデーみたいだよね。

 

 2014年放送作品にしてはライブCGの出来が美しい。ライブするアイドル達が可愛い。

 ライブの構成もアイカツスペシャルアピールみたいに特別な見所を用意している。

 楽曲途中で小芝居を打つメイキングドラマ、その後にはドレスのサイリウムが作動しピッカピカになってライブ後半が盛り上がる。サイリウムチェンジ後にはお立ち台ステージがリフトアップしてもっと楽しい。このピカピカモードは美麗なCG技術とマッチするプリパラによる大発明だな。

 ちゃんと考えて、ただ歌うだけ以上に楽しいライブ作りを実践しているんだな。大人の知恵と技術が素晴らしい。

 

 その時が来れば女子のもとに届くプリチケの謎よ。これはあれか、女の子になったその時の贈り物的感じなのかな。あっ、でも男の所にも来ることがあるんだよな。

 プリチケのパキリ音はやっぱりお耳に心地よい。プリチケをたくさんパキりたい青春でした。

 

 序盤は学校の校長先生の教育方針から小学生はプリパラに行っちゃだめという禁止令が敷かれている。

 大神田 グロリア校長の教育方針は徹底していて、高性能掃除機のリナちゃんで子供の持つプリチケを吸い込んで没収してしまう。掃除機のリナちゃんと仲良く話している校長はちょっとヤバめに見える。家電と会話する人ってたまにいるんだよな。このノリはおバカギャグな感じでカオス。

 校長の名前と存在感がすごい。サクラ大戦のマリア・タチバナ役で有名な高乃麗が、こちらではめちゃフザケたおばさんの役だから芝居のギャップも面白い。曲者の校長先生にも笑った。

 

 らぁらは校則をかいくぐってこっそりプリパラアイドルをやっていたとうことで、結構チャレンジャー。基本的に大人の言う事には従う優等生の私だったらありえない。

 でも学外の趣味の活動まで校長が制限をかけるって、それはええのん?とは思う。

 まぁウチの学校でもゲーセンは行くなって軽めに指導があったし。どこの学校でもちょっとくらいは学外の事にも口出しするのかも。

 

 序盤は校長を説得してプリパラの良さを分からせるというのも大きな目的になっていた。

 校長が何故プリパラとそれをきっかけに育つ友情の存在を根っこから否定するのか。そこら辺の謎が解けていく展開も楽しめた。

 

 校長も元プリパラアイドルで、当時の相方はらぁらのママだった。2人がすれ違うばかりで疎遠になった少女時代のトラブルのからくりも解けてしまうと間抜けな落ちだった。でも結構感動する良い話でした。基本フザケているけどたまに泣けます。

 

 私は北条そふぃを仲間に引き込む展開が好きだった。今はラブライブアイドルにもなった久保田未夢がアイドルとしては駆け出しの時くらいの仕事だったのか。何だかそこにも感動。

 そふぃって当初はあんなに近寄りがたい格上アイドルだったんだな。 

 らぁら、みれぃと後一人を迎えてユニット結成をする段階になってそふぃをスカウトするのだが、これがなかなか紆余曲折あって初期の良き見せ場になっている。

 そふぃをこっちに寄越そうとしないマネージャうさぎの存在がウザい。けどちょっと可愛い。クマとウサギのマネージャーが合う度に揉めるのも毎度のお楽しみ要素。こいつらオモろいけどうるせんだよな。

 

 アイドルとして人間としてやっていく中でそれなりに悩むこともあるそふぃの葛藤を描くターンに面白みがあります。

 梅干しをレッドフラッシュと呼ぶこの子は、それを食わないと体力のないまるでダメな子という裏の顔を持っている。梅干しでキメるといういかにもコミカルな設定はアイカツには無いノリだったかも。

 

 そふぃがステージで客を煽る時に言う「いい子にしてた?」からの「私はそんなにいい子じゃなかったけどね」の定番のやり取りには「何それ?」ってなった。でもそんなノリが嫌いじゃない。私もかなりノリの良い人間です。

 

 内なる葛藤から開放されたいそふぃならではのメイキングドラマも印象的。メイキングドラマの内容には、己の趣味とか深層心理が反映されるらしい。パフォーマンスに含まれるこの要素も何か不思議で好き。

 鳥かごの中にいるそふぃを外にいるらぁらとみれぃが解放するのではなく。隙間から鍵を渡してそふぃ自らに内側から解錠させるという内容だった。この外から開けてやるのでなく、鍵を渡すだけでとどめは己で決めろの友情スタイルが良い。

 これって素敵なメッセージ性だと思う。友人に助けられるだけでなく、それを受けたからには自分でもしっかり動けってことだよな。

 そこからの「解放乙女ヴァルキュリア~」のワードの響きも何か好き。この鳥かご脱出のメイキングドラマが一番好きだったかも。

 

 そふぃの持ち曲の「太陽のflare sherbet」はかなり好き。曲が格好良いから聴いて心地よい。安室奈美恵がどこかのタイミングでこんな感じの曲をやっていそう。でも歌詞内容は結分からん。

 

 で、ここまで振り返った要素が微妙にアイカツとも被っているような感じもする。

 アイテムを使用してバーチャル技術で変身やお着替えを完成させるのはどっちも一緒のこと。主人公のママンの元相棒が校長先生っていうのもアイカツのマスカレードと似た設定。

 1号アイドル、2号アイドルが仲良し。3号アイドルを仲間にしてユニットを組むまでで割りと揉めるのも似ている。

 アイカツならいちごちゃん、あおいちゃんは仲良し。3人目のアイドルの蘭ちゃんがユニットに加入するまで一悶着ある。こちらでは3人目のそふぃがSoLaMi♡SMILEに入るまで結構揉めている。

 じゃあやっぱり似ているって言う世の評判も大外れではなかったってわけか。出てくる女達が全部可愛いっていうのはもちろん共通要素。

 

 2クール目からはライバルチームのDressing Paféが参戦。こっちの3人も中の人はi☆Ris。これで6人集結だ。6人揃えば無敵でしょ!

 こっちのユニットだと東堂シオンが良い。可愛いしイケメン。基本はサイドポニーにしているけど、髪を降ろしても良し。四字熟語を多く言いがちな点は、インテリジェンスの塊の私に受けが良い。推せます。

 元々囲碁チャンピオンをしていて、登場時から既に神の一手を完成させている。「ヒカルの碁」だったらそれが話の目的となる落ち要素なのに、シオンは初っ端から到達している。これはすごい。アイカツのしおんちゃんとは扱いが大違い。

 シオンのプリチケが雑に囲碁グッズに混ざっているのもウケる。

 

 ドロシー、レオナはそふぃを仲間にする過程でちょっとだけ顔出ししていた。あの時は雑な顔出しだったけど、シオンと組んでからは良いキャラを出してくる。

 ドロシーが女でレオナが男子というイメージとしては逆のポジも趣がある。レオナが男子なのは信じられん。じゃああいつはずっと美少女と一緒に青春男子ライフをエンジョイしていたんだな。ていうか男でもプリチケ来るんだな。まぁそこはマインドの話なのかな。

 

 3対3でバチバチするターンも楽しく、6人セットでライブをやるのも良かった。6人で披露した「Make it!」は最高でした。この曲が一番好き。

 

 アイドル軍団6人の中では小5のらぁらが最年少。他のアイドル達は中学生。その割には他の連中の方が言動が荒かったり何かと揉めたりばかりで大人気ない気がする。そこも楽しい。

 みれぃは最初の方だとしっかりしているのかと思いきや結構暴れん坊だった。ドロシーとシオンも結構扱いが厄介。ここら辺のやつらが喧しく揉めているのを見るターンがなんだかんだ楽しかった。ギャルはそのくらい元気な方が良い。

 

 そふぃはぷしゅ~ばっかりでぼさ~とした女かと思いきや、意外と周囲を見ていて、普段と様子が違う者がいればさっと気づく。そんなしっかりしている点も持っている。他のキャラと絡ませれば良き年長者要素があった。ぼさ~として櫛とエビのハサミを間違えて髪を漉いているところは笑ったけど。

 

 後半はボーカルドールのファルルが覚醒してすごい役進撃を見せてくる。

 ロボ少女のボーカリストだと!まるで初音ミクや。髪型もちょっとそれっぽい。

 後半はファルルを何とかするのが見どころ。ソロアイドルで6人を倒しにくるやり手のロボ女だった。 

 ファルルのマネージャーのユニコンが可愛い。本名がめちゃ長くて関係者も誰も覚えていないんじゃない?

 

 ファルルの持ち曲「0-week-old」は結構な多めに披露された。聴いてる内にこれは好きになる。ええ歌やないか。赤﨑千夏の優しい声も良い。

 赤﨑千夏といえばちょっと変な役をやりがちだから、世間離れしたファルルみたいな不思議なキャラもハマっていた。そういえばそふぃ親衛隊のちゃん子ちゃんも兼任していた。

 

 ファルルがずっとプリチケをパキりたがらないのは何故なのか。気になっていました。

 で、パキったら動作停止して封印モードになってもうた。ココ、ビックリ。

 

 ファルルを復活させてからユニコンがどんどん良いやつになっていく過程に和みました。声がピカチュウのこんなチビのウマの物語なのに結構感動してしまった。こいつファルルの事大好きやんけ。

 笑顔を覚えた事で進化したファルルのライブも可愛かったぞ。ファルルも加えて7人で披露した「Make it!」も最高でした。大団円感がえぐいな。

 ちょいちょい泣けるアニメだったな。

 

 すごく楽しかったっす。

 笑えるし萌えるし心も暖まる。死にたくはないけど生きていても特にすることがなくて暇っていう人に激しくお勧めします(←お勧め対象がやけに具体的)。

 

 作品のアンセムでもある「Make it!」が良すぎて最近めっちゃ聴いている。

 ファルルと合わせてメインの7人のアイドルでどれが一番良いってお兄ちゃんに聞いたら「うるせぇ」って言われました。女子の話をするとオコ(怒る)になるむっつり野郎だった。

 

 プリティシリーズのアニメはだいたい1年前に終わってしまったが、やはり良いものだ。次のシーズンも見てこの秋を楽しもう。

 

 

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