タイトルの「天国」は「パラダイス」と読む。
字面が最高じゃんよ。良いタイトルだな～。
美しき女神達の住まうまさにパラダイスを舞台に展開する華のある物語が楽しめる。ブスはゼロの美しき世界にどうぞ酔いしれるが良い。
その昔、今となっては忘れ去られしロストテクノロジーによって生み出された「PC-FX」というマシンがあった。大げさな言い方をしたが、要はただの楽しい家庭用ゲーム機の一種である。
そんなPC-FXで遊べるゲームのひとつに女神天国というゲームがあった。で、そこそこにヒットした。
本体もソフトも持っていないが私が、人伝に聞いて知っている本作の知識はそれだけのことだった。
そう言えば、数多のゲーム機を見かけては買ってきた私だが、PC-FXだけは手を出さなかったな。なんかここに手を出すのはさすがにハードルが高いかな～となんとなく思っていたし、お兄ちゃんにも「そいつに手を出すのは止めておけ」と言われたもんな。
さて、本日の地球には、この作品のことを知って覚えている者が一体何人生き残っているのだろう。こんな感じでついつい過ぎ去りし時代に想いを馳せてしまう。
そもそもこの作品は雑誌の読者参加型企画に端を発し、後にはOVAやゲームソフトにもなったという。
なにしろ古が過ぎる世界のことゆえ、もちろん私は当時のオタク達の熱のこもった盛り上がりを知らない。しかし、ネットでちょっと調べたところ、読者の人気投票でどのキャラがどう活きていくのかなどの未来が決まる点で結構楽しそうだと思える。この時代を生きていたら仲間に入りたかったとちょっと思ったりもする。
雑誌社とそこらにいるオタク達が意思疎通することでもっと良きものを作ろうという狙いは良い。素人の声も反映してもっと己を高めたいというプロの意欲が見える仕事ぶりだな。
こういう企画ってそんなに前からあったんだ。もうちょっと最近の話をすれば「シスプリ」とか「天使のしっぽ」みたいな感じだな。もっともっと最近の事を言えば「ラブライブ！」とかも似たような企画だった。
オタクの愛によって膨らむ娯楽世界も日進月歩というわけで、この手の業界の昔から今日までの歩みも見えるというもの。
内容
可愛い子ちゃんがいっぱいいる楽園を治めるのは、女神達にとってまさにママと呼べるママメガ様。ママメガ様は、自らを補佐する有能な巫女を求めている。
巫女候補となった女神達が決まったその一方では、悪い女神達のヤミメガが暗躍して皆の楽園を支配しようとしていた。ヤミメガ達のボスはヤミママという。
ママメガサイド、ヤミママサイド、それぞれに属するいずれも可愛い子ちゃん達がバトルする展開となって行く。
感想
まずママメガってパワーワードだよな。思わずクスリと笑ってしまう心地よくも面白い語感。これと対を成すヤミママもパッと聞いたら何それ？って笑える。
しかしあっちもこっちも可愛い子ちゃんがいっぱいで楽しい。皆美しき女神の国の住人だから敵側の女達も良い。というわけで、どちらの勢力も華があって良いものだった。
ピンク髪でちょっとろロリな感じのルルベルが一番可愛い。良い感じにおつむが足りていないロリヒロイン感を出した椎名へきるのお声も良し。
絶妙に古臭い萌え絵は今見ても普通に可愛いと思う。
美少女が結構激しめのバトルをしているのも良い。バトルの中にそれとなくセクシーシーンも入っているぞ。
奥井雅美の歌うOPとEDがどちらも良かった。こんなところでも歌っていたのか。彼女が主題歌を担当していたとは知らなかった。
たった2話だからすぐに見終わったが、なんか華のある世界で良い感じだったのでもっと見たかったなと思った。
ゲームの方もちょっとやってみたいかもしれない。しかし古いものでさすがに持っていないのでプレイハードルが高いよな。
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