こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2021年のアニメ感想(10月~12月)その4

 

 

 

takt op.Destiny

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 これは面白かった。今期ハジけた意外な一作だった。

 タイトルのopは「オーパス」と読むらしい。

 

 クラシックミュージックと可愛い子ちゃん達のバトルをテーマに、偏屈な音楽家のタクトと運命ちゃんの物語が展開する。運命ちゃんは可愛い。

 タクトのようなふてくされた少年を内山昂輝にやらせるとしっくり来るなぁ。役者とキャラがマッチしていた。

 

 音楽に引き寄せられてD2というガチの化け物がやってくるということから、音楽がテーマの作品なのに、音楽が禁止された世界が描かれている。音楽が封印された世界なんて何が面白いんだ!

 というわけで、あるべき自由な形へと音楽を解放する美と正義が見える内容でもあった。

 

 アンナお姉ちゃんの運転で一行があちこちを巡るダーティーロードムービー感が味わえるのも良かった。

 アニメを見たいから24時間以上家を空けられない私のような人間でも、ちょっとくらいは、車であちこち行きたいぞという漫遊欲求もあったりするのだ。

 

 運命ちゃんも良いが、アンナお姉ちゃんも可愛かった。

 後半でアンナお姉ちゃんがタクトに不意打ちのキッスを食らわしたことには面食らった。あそこは良きシーン。

 それから、移動時にとにかく施設を破壊して周る運命ちゃんのナチュラルに荒い生き様は笑える。

 

 指揮棒を振る者をコンダクター、それに合わせてバトルを展開させる可愛い子ちゃん達をムジカートと呼ぶ。この二人がタッグを組んでの超絶バトルが楽しめる。

 キャラ絵も美しいし、運命ちゃんは可愛いし、バトル描写も迫力があって格好良かった。

 マスターとサーヴァントの感じも見え、ちょっとFateぽくもある。バトル時の運命ちゃんの真っ赤なドレス姿を見ると、Fate/EXTRAの赤いセイバーを思い出さなくもない。

 

 ムジカートのヒロイン達の名前は、運命、巨人、地獄、天国など、それぞれが仰々しい。

 

 オネエのレニーが死んでしまうシーンには、心掴まれるものがあった。タクトにとっての良き兄貴だった。

 レニー役の日野聡は、鬼滅の刃の煉獄さんに次いで、こちらでも主人公に道を示して逝ってしまう良き師の役を演じた。

 今期だと本作のレニー、「ムテキング」のヴィヴィ姉、「Deep Insanity THE LOST CHILD」のレスリーが、熱い魂で魅せる3大オネエキャラだったな。今期はオネエが熱い冬だった。

 

 中島美嘉が歌う荘厳な感じのするED曲も良かった。

 

しょうたいむ!~歌のお姉さんだってしたい~

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 当初こそ「何だよコレ、坊主のそっちの事情なんて知るかよ」とか思って見ていたコミックフェスタ枠だが、今では毎クール無くてはならない存在にまで昇華された(あくまでの私の中では)。

 そんなコミックフェスタ枠の新星は、教育番組の歌のお姉さんの、歌っていない時の青春を扱ったもの。

 

 いや~コレは良い作品じゃあないか。

 

「うらみちお兄さん」の放送が終わった後にこんなのが始まるから、この業界についてどうしても色々と考えさせられる。

 うらみちお兄さんの人生にも見えたが、やはりこの業界というか、単純に会社員をやっていれば、色々なものが溜まりがち。

 であれば、歌のお兄さんでもお姉さんでも、それらを解放するためにあれこれをしたくてしょうがないはず。歌のお姉さんだって、歌っていない時はただのお姉さんなのだ。マイクを手にしない時のみなみお姉さんなら、あのように乱れても不自然ではない。いや、むしろあれこそ人間の、もっと絞れば女の真実。

 

 というわけで、総括すると、職業人の悲哀と人間の真実を映した嘘の無い物語だった。素晴らしい。みなみお姉さんはとっても可愛い。

 子供達には夢を、大きなお友達にはもっと大きな夢を、いずれにせよ見る者に歌と共に良き何かをお届けするみなみお姉さんのお仕事はとっても素敵です。私は頑張る歌のお姉さんの味方です。

 そして娘ヒロインのかなちゃんも萌えなのだ。

 

 あと、こちらには例の湖にでもおちたのか、綺麗なうらみちお兄さんが登場する。いや、おもてみちなのかもしれない。

 

 一話目からお父さんとみなみお姉さんがめっちゃ簡単にサクッとやりやがったな。お姉さんのおっぱいでかすぎだろ。そりゃお父さんも男になるわな。

 そんな二人のドッキドキの物語がもっと見れる二期の製作が決定した。グッジョブ。そっちも見る。

 

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

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 タイトルがバカ長い。年が明けたらもう忘れてしまっていると思う。

 そんな感じで困ったタイトルだけど、中身はそれなりに楽しめた。

 

 昨今なろう系で流行りの追放ものとスローライフものの要素を合体させることで新たなる波というか、濁流を生んだ一作になっている。盾の勇者と前クールの薬師のチートライフを合体した感じかな。 

 

 まぁ真の仲間じゃないのなら、そりゃ追放食らうわな。とか思うタイトルだけど、主人公のレッドは追放を食らうような悪い失敗者ではなく、妹想いな結構良いヤツ。もっと悪い病んだ賢者の計略にはめられたのである。あいつはムカついたな。

 レッドはそんな感じのいいヤツだから、押しかけ女房のお姫様ヒロインにモテモテ。いきなり登場したヒロインのリットとは、一話以前の段階で既に関係性が組み立てられている。だからいきなりラブラブだったな。感想として一番早く上がるものが、リットがとにかく可愛いということ。

 

 接触の仕方によれば、ヤンデレブラコンヒロインにもなりそうな妹のルーティ、釘宮理恵のガキボイスがお耳に心地よいティセあたりも目の保養となる要素になった。

 

 レッドが抜けた後の勇者パーティーの仲が険悪でギスギスしているのも印象的。一人抜けると、チームの風通しが良くなることもあれば、逆に悪くなることもある。そんな事情が見えた。レッドは中間管理職がイケる人材だったんだな。

 

 ラストでルーティの能力が暴走したのか、レッドにも攻撃を仕掛けてくるようになっている。そんな感じで終わっているので、二期があるのかどうか。あれば付き合いで見てあげようと想う。


世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する Vol.3 [Blu-ray]

 まるでデューク東郷の生き様じゃないか。そんな事が思えるくらいのおっさんハンターが主役の物語がスタート。今度の転生ものはハードボイルド親父枠で行くのかと思ったら、こちらも早々にショタになって転生する。無職転生と違って、主人公はめちゃくちゃやり手の闇の職業人だったな。

 

 異世界へのナビゲート役を行うどうにも胡散臭い女神様を田村ゆかりが演じたのが印象的。これはちょっと駄女神の臭いがするぞ。

 こいつが何人もの人間を異世界に送っていて、毎話送った人のその後が見れる。でも、転生して大成するのも難しく、転生失敗者ばかり見ることが出来る。

 

 主人公のルーグについては特に思うことはなし。まぁ友達にはなりたくないかなって感想で終わり。

 ヒロインズは可愛い。ヒロインのマーハを見ると、昨年放送して結構ハマったアニメ「ラピスリライツ」のロゼッタぽいとすぐに思った。

 ルーグに拾われるまでのマーハの生い立ちエピソードは衝撃的だった。マーハの過去を描いたこの回が一番楽しめ、一番印象に残った。本当に酷い世界から這い出して今に至るヒロインなんだよな。タルトとマーハは可愛い。


 ルーグの中身はおっさんでも、体は成長期のガキである。なので、元気に夢の中でエレクトしてしまうこともある。その結果、朝になるとルーグのパンツは洪水に浸っているのだ。このエピソードには、ルーグの若さの都合がよく見えた。

 ヒロインズや若作りのママにまでその事を楽しくいじられるルーグの青春にはご愁傷様とかしか言えない。

 たかはし智秋が演じたルーグのママさん、めっちゃ若いな。

 

 ラストもラストになってルーグのターゲットの勇者が登場。ヤツの素性が全然分からない。二期をやるなら布石はこれで完了しているが、果たしてどうなるのか。またやるのか、これっきりか、どちらでも好きにしてくれて構わないが、やるなら続きも見よう。

 

古見さんは、コミュ症です。

古見さんは、コミュ症です。(1) (少年サンデーコミックス)

 

 人と喋るのは苦手、でも興味がないわけではなく、むしろ友達が欲しい。それも100人出来ると良い。そんな事を想うお喋りが苦手なコミュ症少女の古見さんをメインにした学園コメディが、この秋景気よく炸裂した。

 黒髪美人な古見さんが、賑やかで人の良い仲間達に支えられてちょこっと成長する爽やか青春が見えた。「君に届け」のサワコ的ヒロインだったな。

 タイトルは「コミュ障」でなく「コミュ症」表記なんだ。

 

 私の場合は言葉数が少なすぎるのでなく、むしろベラベラと口数が多すぎて逆に会話における障害になるという指摘を受けることがあったりなかったりす。なので、こんなに喋れない人間の心理が分からない。コミュニケーションの得手不得手の形も人それぞれだな。

 

 コミュ症でも変態でも、とりあえず可愛ければ愛してもらえる。なんたって愛することが可能と書いて「可愛い」だからな。

 古見さんの周りにいる人間達は、コミュ症に優しい良い人達ばかりなのだ。登場キャラが揃って古見さんをわっしょいするのに終始する劇団古見一座のコミカル学園ライフが楽しめた。ただし、例の事件を経て改心するまでの山井さんだけはヤバかった。あとはクラスメイトに忍者とか鎧をつけたヤツとかいて変。

 

 古見さんのコミュニケーション手段はまさかの筆談。面倒臭いな。只野くんもよく付き合うよね。

 お話は苦手だけど、一生懸命苦手を克服しようと前向きに頑張る古見さんのことは可愛いので応援したくなる。

 可愛い声の古賀葵古見さんを演じるが、「ううっ」「ああっ」くらいの短い喋りばかりでほとんどセリフがなく、声が聴けない。人気声優が出ているけどなかなか声が聴けないという点で、禰豆子枠の新星でもあったな。あと禰豆子って字は難しくてファンでも空では書けないだろうな。

 

 ベースとして絶妙に落書きチックかつ親近感の湧くキャラデザを用いている。ザ・ただの人代表の只野くんは特に落書きチックな面をしていた。

 

 現代人に少なくない数存在するコミュ症持ちの人間を題材にした点は、まさに現代的テーマ設定としてマッチしていた。こんな時代だからこそ映える作品だったのかもしれない。

 楽しい作品で良かったのだが、コレを見ると、どうしてもやや性格の悪いものの見方をしてしまう。それというのが、古見さんは美人だからこれでイケたけど、実際のところ、世界はコミュ症にそこまで優しくない。というか、あまりかまってくれないというのが、当たらずといえども遠からずな答え。

 

 最後は皆が見守る中、古見さんが一生懸命2期決定報告をしてくれた。じゃあ、見よう!

 

プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~

プラオレ!~PRIDE OF ORANGE~ Blu-ray Vol.1

 

 一体何が始まるのだろう。そう思って氷上の物語の開幕に意識を集中させる。

「いくぞ~お~!」の勢いでアイスホッケーの試合をして終わったらウイニングライブが始まる。

 なにこれ?氷の上でウマ娘なのか?

 いや、それは違う。これはホッケーで勝ったら踊るビクトリーライブと呼ぶらしい。

 出だしのココに行き着くまでの少女達の物語が展開する。

 アイスホッケーと美少女を愛す全ての人に向けたいい感じのアニメである。

 

 まず、終始丘で生きている私は、氷上のスポーツを、中でもアイスホッケーのことをマジで何も知らん。その昔、ファミコンメガドラで、途中で喧嘩を始めるアイスホッケーのゲームを遊んだことがある。なので喧嘩をやりがちなものという、正解か間違いかも謎な知識しかない。

 しかし、可愛いちゃんが揉めたり結ばったりの末、チームで勝利を目指すという美しい物語が見れるなら、競技ルールなんてどうでも良い。

 

 で、見てみると、やる事は結構派手。防具が必須なのが分かるくらいに激しくやりあっている。怪我も珍しくはない物理がボリュームデカく物を言う危険性もあった。怖いから妹とかにはお勧め出来ないな。

 

 少女達がメインだが、チームの頭となって彼女達をまとめるアダルト枠の洋子さんが一番キャラが立っていて好きだった。こういう丁度良いおふざけラインでやっているお姉さんって良いよな。小松未可子が現役選手でなく、コーチの方をやるくらいに経歴を重ねたんだ、とかしみじみと考えたりもした。

 

 最終回ではもちろんビクトリーライブを行う。コレを見ると、これまでの1クールの物語は「なんか良かったな」と素直に振り返る事が出来た。

 あとはOP曲も元気で可愛らしくて何気に良い曲。

 

 よくみるとオラキオが出演している。探してみよう。

 

マブラヴ オルタネイティヴ

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 どうしたのこのシリーズ?

 そんな感想がすぐに出てくるような、ちょっと困った作りだったかもしれない。

 難しいていうか面倒臭いことになっている。

 

 皆想うだろうけど、一話から二話にかけてのテンションの変わりようは「え?」ってなる。

 

 過去には関連作品の「トータル・イクリプス」も楽しく拝見していた。極序盤は、あの感じで、グロいし怖いしヤバいのをお届けしていた。それがすぐに知らん少年が出てきて、そいつを主役に学園ラブコメみたくなる。今回はこんな感じなんだ。

 

 全話見終わったけど、う~んよく分からん。

 

 主人公が何かうるさいんだよな。音量とか口数の問題ではなく、本当に「何か」なんだよな。何でなんだろう。

 

 よく分からん話だったけど、とりあえず夕呼先生はなんかエッチな感じがして好きだった。

 

 二期をやるらしい。しかもかなり充電期間を貯めてのことらしい。まぁ見るけども。

 なんか色々やった感はあるけど、よく考えるとベータと戦うところがあんまりなかったし、まだまだ何も終わっていない話なんだよな。この終わっていない感にしっかり決着をつけることができるのだろうか。作り込む時間はまだまだあるので、地球がベータに攻め込まれない内にしっかり作ってくれとエールを送って感想終わり。

 

 

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