こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(1月~3月)その2

 

 

 

明日ちゃんのセーラー服

明日ちゃんのセーラー服 5(完全生産限定版) [Blu-ray]

 絶対にあしたちゃんと思ったら、タイトルはあけびちゃんだった。

 そんな可愛い明日ちゃんが主役の爽やか田舎JKライフを扱った話。

 

 画は綺麗。キャラクター画はややクセがあり、目がちょっと変わっている。でも皆可愛らしい女子として見れる。

 明朗快活で愛らしいあけびちゃんは今期の癒やしヒロインだった。

 

 自宅で母が手作りしたセーラー服を来て学校に行くのはすごい。手作り出来るんだ。コレは高尚な趣味の変態紳士に向けて良い商売が出来るな。そんなセーラー服はいつだって乙女の味方。

 セーラーを作ってくれる優しいママ役が花澤香菜だったのが印象的。もうお母さんだってやるくらいのキャリアなんだな。

 

 JK達の楽しい宴をお届けするきらら枠みたいなものかと思いきや、もう少し踏み込んでユリユリしい出来になっていた。そして変態もといフェチズムが見える作りにもなっていた。こいつはグッジョブ。

 爪を切った後は思わず匂いを嗅いじゃう、穴あきソックスのあけびちゃん、四条さんがフェンス越しにあけびちゃんのヘソを指ツンするプレイ、などなど微妙にクセになるし納得も出来るフェチ性が見える。程良くみえるフェチズムは良し。 

 

 

あたしゃ川尻こだまだよ~デンジャラスライフハッカーのただれた生活~ 

あたしゃ川尻こだまだよ(2) アニメBD&ラバーストラップ付き特装版

 え、誰?というのが待った無しの第一の感想。そして見た後になっても結局誰なのか分からない。

 誰なんだろうかこいつは。甲羅を背負っているのでカッパなのか。よく分からんメスの良く分からん暮らしを追う内にあっという間に終わるショートアニメだった。

 

 なんか分からんけど地味で倹しいながらも多分コレで平和って言える暮らしが見える。こんな生活も良いと思う。このただれ具合がクセになるのだ。

 終始気だるげなこだまをこれまた気だるげたっぷりに演じた悠木碧のお芝居はグッド。だらだらしている悠木碧が好きです。

 

 

イロドリミドリ

イロドリミドリLIVE'18~第2話「Over the 7 Lights」~ Blu-ray

 急に始まって1クール完走せずたった8話で終わったショートアニメ。

 回数が少ないし1話が数分しかない。短すぎてキャラを覚える間もなかった。

 なんか分からんけど可愛いギャルがバンドをやって戯れてって感じのやつだった。

 

 

オリエント

オリエント vol.3 [Blu-ray]

 武士が虐げられて坑夫がプッシュされる価値観だったり、侍のいる古風な世界観と思いきや結晶が生えたバイクや車をぶっ飛ばすシーンがあったりと、設定としてはユニーク性があった。

 程よい人数のパーティーで和風ファンタジー世界を冒険するこの感じは結構楽しい。

 

 幼い頃からおばさんとばかり接していた武蔵がなるべくして熟女好きになった生い立ちにはウケる。つぐみのハニートラップ回避に熟女好き設定がアシストしていた。

 ヒロインのつぐみが出て来たことで野郎二人旅アニメを脱し、いい感じに色気と華が出て来た。つぐみはすぐに脱ぎたがるおバカではあるが良きヒロインだった。

 つぐみの心を縛り付ける主様のあの接し方は世に言うガスライティングめいているな。怖い。

 

 最終回になって可愛いお姫様ヒロインが追加され、黒い石に纏わる謎の勢力の皆さんもシルエットで登場した。何だか気になる事がたくさん残っている。気になるそこのところは、夏からの続編をしっかり見ることで補完しよう。

 

 

CUE!

【Amazon.co.jp限定】TVアニメ「CUE!」4巻(各巻購入特典:Moonスペシャルボイスドラマ視聴コード付)(全巻購入特典:「スペシャルボイスドラマCD」引換シリアルコード付) [Blu-ray]

 前期放送の「SELECTION PROJECT」的枠のやつだな。新人のアイドル声優の成長物語。新人声優達の役もまた新人声優が演じている模様。

 

 業界のリアルなあるあるを並べている。それらを見れば、表向きは華やかでも生き残りがかなり厳しい業界なのだと分かる。演劇の仕事がなければラジオを始めたりして、とにかく己の声の魅力を売る努力に走る姿が描かれていた。厳しい中でも挑戦していく若者の精神は美しい。そしてヒロインズは可愛い。

 

 明日の我が身の保証が極めて弱いこういった仕事を見れば、内容の充実さなど度外視でもとりあえず約束されたサラリーが頂ける会社員をやりたがる人間の方が多く出てくるのにも納得。楽しくリスクのある夢か、安定しているけどつまんない日々を歩む道か、そんな事も考えてしまうなぁ。単純に楽しいアニメと美少女の世界を味わうだけの頭では臨めない。私もそんなライフステージに到達した模様。

 

 少女が夢の世界へと巣立っていくこの手の作品ではありがちなことだが、とにかく初手から出てくる女共が多い。ヒロインが多すぎて名前が覚えれない。覚える暇なくどんどん話が進むなぁ。まぁ、見たところで今週も何か可愛かったから良いか、くらいの軽い感想した出てこない軽い気持ちで見るのだからいいのだけどもね。

 

 新人声優達を取り巻く大人キャラにはベテラン声優が起用されている。頑張る彼女らのボスを日笠陽子が、マネージャーは洲崎綾が演じている。他にも大西沙織鬼頭明里ら、新人を脱してもなお業界で輝く逸材達も出ている。

 ここら辺りの女優達もちょっと前に出て来た勢いある新人って感じだったのに、この配置を見ればもうすっかり業界で慣らした先輩なんだな~。そんな感じで皆の成長も分かる。

 

 声優が好きなヤツが見ればとりあえずそこそこ楽しめるものだったと思う。

 

 

佐々木と宮野

佐々木と宮野 第3巻 [Blu-ray]

「あだちとしまむら」ではなかった。次に時代にプッシュされるナイスな二人は佐々木と宮野。男同士である。

 

 ここまでマイルドにしたのかってくらい普通に見れるBLだと思う。男子高校生の緩い日常系アニメとしても見れる。

 メイン二人の産むホッコリラブな世界観に嫌悪感はなく、むしろ可愛らしい。

 BLに耐性が無いけどこれからその門に入る事を課題にしている者には(そんなヤツはたくさんいないとは思うけど)、その道の入門としてお勧め出来るのではなかろうか。とか言う私はまだまだBL素人。

 

 最終回で見せた控えめなキッスは清かった。

 

 好評につき続編製作が決定した。そちらもゆるりと見ようと思う。

 もしかすると関連付けるのがおかしい話なのかもしれないが、似たタイトルでもあるので、この勢いに乗って「あだちとしまむら」も二期をやって欲しい。

 

 

失格紋の最強賢者

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 これは確かに失格だったわ。

 

 で、終わっても問題ないのだが、せっかくなのでもう少し。

 

 ↓

 

 触れ込みに嘘のある商売が少なくはない現代において、こうも看板に偽りなしな正直な作品も珍しい。本当に失格のやつだわコレ。ここにアニメ的失格紋が刻まれた。

 だからタイトルに「賢者」とあるのは危ないんだよな。今期2つ目の困った賢者枠だった。でも正直なアニメだったので、そこには好感が持てる。

 

 魔法の発動時にベラベラと長く詠唱していると狙い撃ちされて危ない。だから無詠唱でぶっ放せるヤツがいかに優れているのかが分かるものだった。

 

 主人公のマティくん、もっさいしダサいなぁ。チビの割に顔が老けている。

 ヒロイン役で参戦した白石晴香井澤詩織らのことは推しているが、ヒロインはそんなに可愛くない。というか、全体的に絵の元気がない。

 

 さしもの私も「どこがどう面白いんですか?」とオタクのお友達に聞かれたら何も言うことがない。

 

 OP曲はfripSideが担当。

 今年をもってユニットを卒業する南條愛乃在籍時ラストシングルがOP曲になっている。

 アニメと曲はまた別物なので、くっつけて考えるのもどうかとは思う。だとしても有終の美を飾る先がこんな作品なのかと思うと残念ではある。もちろん曲に罪はないが、人間なので色々思うこともある。

 fripSideにはありがとうを言いたい。これまでたくさん楽しませてもらった。あなた達は間違いなく合格。

 

 

終末のハーレム

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 ひでぇアニメだったな。

 10月には1話のみ放送して1クールは蔵入り。しっかり熟した年明けからは2話以降が放送された。

 


 相変わらず導入部分にはスケベでバカな中2男子の妄想のような要素を見るが、物語の発展のさせ方には結構惹きつける良さがあった。基本設定に引いちゃう要素があるけど、その割に話は面白く出来ていると思う。

 男だけが死んじゃう謎のウイルスの根っこを追うミステリー要素があり、政府とそれ以外にも暗躍する別の組織とで世界を巻き込んでの派閥抗争が展開するなど、割と壮大なSF的世界観があった。

 なんだかんだで最後まで見れる良さも少なからずあったが、それでも根底にあるのは酷い話だな~て要素。

 


 彼女に操を立て、こんな世界でもメイティングを拒否する怜人の誠実さは良い。それと打って変わって土井くんサイドの物語は待ったなしにスケベでやばい。いくらモノがないと言っても、学校の女子達皆で土井くんに行くか?とは思う。

 

 土井くんサイドのプレイというかアイデアにあった女子の水着を二人で着るアレはバカだな~と思った。確かにナイスアイデアではあると思うけど、やっぱりこの発想はバカだろう。

 

 ハーレム、エロのテーマ性があったが、それにしては女子があまり可愛くない。そのためエッチすぎて困るということもなかった。とりあえず興奮はしない。

 それでもその手のシーンがあったらスタイリッシュなボカシを入れるという余計な気遣いがあった。サイバーな感じのするボカシもこの作品を象徴するものだった。

 


 この作品について最大限評価できる点は、仕上がった酷い世界観の事など二の次で、コレを作って放送したことにある。

 自分以外の男がいなくなって女にモテモテパラダイスになれば良い。そんなスケベな思いつきは誰にだって出来る。しかし、大抵の場合はそこで話が終わる。常人なら思いついた段階で終わるものを、なんだかんだと肉付けして一応の見世物になるまで持って来た事、それ自体がすごい。

 スケベ、バカ、キモいで一蹴する事だって容易に出来るモノではあると思う。だがそれで済ますならこんなブログにわざわざ何かを書くことはない。あえて投げやりな態度を封じてしっかり見れば、しっかりとした作家のスピリットも見えてくるというもの。

 


 というわけで、この作品に限っては仕上げたこと、放送した事自体に意味がある。内容については決して他人様におすすめできるようなものではないが、こういうチャレンジ精神は嫌いではない。

 

 

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