「G-onらいだーす」は、2002年7月から10月まで放送された全13話のテレビアニメ。OVAも1話ある。
懐かしくも愛しいWOWOWノンスクランブル枠で放送されたアニメである。そして今年が放送20周年記念。
このめでたいタイミングでこっそりとBD化もされた。そんなわけで、この私も地球の端っこでこっそり20年前のオタク世界を見てみることにした。
以下に感想、その他インスタントで湧き出る想いとかを書き殴って行く。
内容
時は昭和119年。地球は宇宙人の侵略にあっていた。
宇宙人は、ファンシー獣という間抜けな見た目の戦闘獣を作っては地球に送り込んでくる。こんなのを野放しておけば、地上は簡単に征服されてしまう。
そこで科学者の真田博士は、「ジオン」というメガネ型の超アイテムを発明する。このメガネ型アイテムを装着した美少女は、とんでもない力を発揮することが出来るようになるのだ。
ジオンの適合者のみが宇宙人に対抗する地上の戦力となり、装着者は年頃の娘から湧き出るキュンキュンする力、通称「ときめき力(ちから)」を持つ美少女に限られる。
適合者となったユウキ、セーラ、ヤヨイの3人はジオンライダースを結成し、地球存続のために戦うのだ。
感想
上記内容を見れば分かると思うが、いかにもオタクオタクしたオタクを喜ばすためのふざけた内容のアニメである。
こんなオタクマインドに振り切ったアニメだが、それはそれで清々しくて良いと思える。
ていうか平成という世界線は無しにずっと昭和でやっていく世界設定なんだ。
萌えやお色気をテーマにした緩い女戦隊ものという点から「流星戦隊ムスメット 」にちょっと似ていると思った。
オタクチック要素が様々あるツッコミどころ多き作品ではあるが、その中でこれぞメインテーマであり、それが良い!という要素が「メガネっ娘を愛でる作品」であることだ。
作品に登場するヒロインたちは皆メガネっ娘である。それがこの作品ならではの強みと特徴になっている。メガネヒロイン好きは是非見た方が良い。
少女達が戦士として覚醒する時も、乙女として輝く魅力を発揮する時も、トリガーとなるアイテムはメガネである。メガネっ娘は正義だと言いまくっている萌え属性特化型アニメである点に、高い専門性と職人気質を見た。そこはとても清い。
戦う地球人のメインヒロイン3人は、戦闘時に必ずメガネをかける。真田博士や基地のオペレーターガールも皆メガネ。敵の宇宙人キャラもメガネをつけるようになる。
元からメガネのキャラもいたが、そうでなかった者も最終的には皆メガネヒロインになる。
レンズが小さい、デカい、フレームカラーが違うなど、メガネには様々種類がある。美少女はそれらのどれをかけてもメガネヒロインとしてイケるのだ。よってメガネっ娘バンザイアニメなのである。
最終回では、世界中に散らばるメガネヒロイン達が出て来て、ジオンライダースに力を分けてくれる。これがまるで悟空が元気玉を作るシーンみたいに見えてくるから笑える。メガネっ娘のパワーを1つに合わせば世界をひっくり返すことだって出来るのだ。
敵側もギャグと萌え要素わんさかな仕様になっている。ジオンライダースは巨乳でセクシーなギャル達。対して侵略宇宙人はロリベーダーという種族で、名前通りもちろんロリな見た目をしている。チビロリが3人いて、もう一人いる等身大の女はロボヒロインである。ロリとロボという昔からオタクに受けの良い属性も併せ持つ作品になっている。
このように、ふざけたアニメだとは思えるけど抑える所はしっかり抑えているから助かる。
メガネ女達を楽しむのが第一のお楽しみ要素。もう1つのお楽しみ要素が、男子生徒 本郷一朗くんの悩ましい青春物語にある。
偶然にもユウキのいちごパツを拾ってしまい、それを返そうと思いつつも、悩める男子の都合からなかなか返せない。ユウキにパンツを返すまでの一郎の物語という側面も持つ作品になっている。
メガネと並んでいちごパンツも作品の象徴的アイテム、または風景となっている。次回予告時のバック映像は、いちごパンツの柄になっている。こんなにもいちごパンツにフューチャーした作品は本作と「いちご100%」くらいのものだろう。いち100よりも本作の方がちょっとだけ早く世に出たっぽい。
この一郎くんなのだが、基本は真面目、根っこは清々しい程のむっつりスケベという等身大なキャラ性を持っている。ユニークな彼の言動にちょっと共感でき、かなり好感が持てた。
一郎も途中からはコスモ番長という変身キャラに昇格する。しかもモテるラッキースケベキャラにもなっていてかなり美味しい。
女子達は乙女のときめきという清いパワーで変身するのに対し、一郎は最も「漢」の部分が出てくるスケベ心が達した時に変身出来る。悩ましい設定だ。こいつはおふざけ要素のギャグキャラだった。
一郎は檜山修之が演じている。この時から3枚目もスムーズに演じるようになっていたのか。演じるキャラによって芝居の温度差がかなり違う彼の演技が好き。檜山修之はツインエンジェルでもこんな感じの変な変身キャラを演じていたな~。
メガネ萌えがいっぱいのアニメで、キャラは可愛いくセクシー要素も十分。萌えとセクシーを魅せる作画も結構良い感じだった。
たくさんいたメガネ女の中でもヤヨイと真田博士が可愛かった。メインの戦士達よりも真田博士の方が可愛い。
ユウキの声は現在声優業を辞めてしまった島涼香が担当していた。「アキハバラ電脳組」の主役の人だ。良い声だったよな。
ヤヨイ役の倉田雅世も懐かしの女優だ。この人も綺麗で良い声。
敵の宇宙人女には当時若手だった水橋かおり、田村ゆかりらが声を当てている。こんな昔の変なアニメにも出ていたのか。
終盤に登場する宇宙人の黒幕もまたチビロリ女だった。その手のキャラを演じる者としては金字塔の釘宮理恵が声を当てていた。このボスだけを見てもお得感がある。ロリロリ釘ボイスにはお世話になっています。
ネタ要素で思わず反応してしまったのは、ゲーム好きなセーラが限りなくバーチャルボーイぽいマシンを持っていたこと。後にはゲームボーイアドバンスも出てくる。このくらいの時代だと、アドバンスが最新の現役マシンだったのか。時代感をしっかり感じる要素だった。
視聴後には街行くメガネ女子のこともちょっと良い感じに見えてくる。そんなメガネ女子の魅力を布教するアニメだった。
メガネ女子バンザイ!
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