こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(4月~6月)その9

 

BIRDIE WING -Golf Girls’ Story-

 かなり気になる女子だらけのゴルフアニメがスタートした。 

 女子ゴルフアニメを連続テレビシリーズでやるのは珍しく、どうやら初だったらしい。女子のゴルフなら正月くらいに単発で「空色ユーティリティ」というのをやっていたので、あれの連続テレビシリーズが来たのかと思ったら違うやつだった。空色の方もテレビで先にやっていれば珍しい作風として話題を取れたのに。

 

 まず最初に広瀬香美の歌うOP曲が面白い。スッと頭に入ってきて覚えやすい良い歌だ。それにしてもこんなに癖のある歌い方だったけ?

「あの子冬生まれ あたしオーガスタ」の歌詞部分は、個人的に今期の流行りワードになった。面白い歌詞。

 あとビーナスラインって結局何?葵やイヴの尻のラインのことなのかな。

 

 本作について一部では女プロゴルファー猿、令和時代に転生したシェルブリットのカズマなどと噂されてたことから、そこそこ注目された模様。私としても結構好きだった。

 

 そんな本作、まずはどこだか分からない外国の街から物語がスタートする。野良ゴルファーのイヴをメインに治安の悪いゴルフ社会が描かれる。ゴルフを賭けや組織間の駆け引きに利用するなどちょっと怖い。紳士淑女諸君が普通に行うクリーンな競技とはちょっと違う点で興味を引かれる。

 イヴも腕は良いが、スポーツマンシップに則ったゴルフ精神に欠ける暴れた女として描かれる。自分のやっていることは、紳士淑女の嗜みのゴルフではなく、単に棒っ切れで球を打つ行為だとまで言っている。このアウトローで危険な姉ちゃん感がこのキャラの魅力。金髪の美しいヒロインで目の保養になる。

 

 イヴのプレイスタイルは恐ろしく乱暴で、好みの弾道を作るためなら、邪魔な木の枝へし折ることも計算に入れてボールを打って来る。枝折りショットを使うなんて荒すぎる。そしてそんなパワープレイを可能にするいくつかの必殺ショットの名前がまるでスクライドというのが笑える要素。

 

 虹色の弾丸を操って「ゴルフで殺す」を理念に棒っ切れで球を打つ暴れたヒロイン性を持つイヴだが、ゴルフ英才教育の申し子 天鷲 葵と出会ってからゴルフに対する向き合い方が徐々に変わっていく。

 野良ゴルファーと抜群の環境でゴルフを習ったお嬢様、経歴から人間性まで全く異なるゴルフ女が出会って結ばって始まる美しき青春ストーリーが開幕するのだ。

 

 この凸凹コンビのツインヒロインはそれぞれ美しくて良い。イヴを鬼頭明里、葵を瀬戸麻沙美の良い声女優で固めているのも良い。この二人の声もマッチングも良いな。

 

 葵からイヴに惚れ込んで子犬のようにラブラブすり寄ってくる。第13話では特にいちゃついて、イヴが葵の頬にキッスするユリシーンもありだった。こういうので良いよ。

 

 強敵ヒロイン達も有名声優で固められていて楽しい。

 バンナムが関わっている事をモロに出した演出として、葵のボールにはパックマンの絵が描かれており、イヴの妹分はヘビーなガンプラマニアに設定されている。

 ガンダム繋がりと言えば、ゴルフ部のコーチが亜室麗矢という名前で、超アムロ・レイを感じる。そして声は古谷徹なので絶対そういう狙いで来ている。今期ではガンダムネタが入った「コナン」のゼロ主役アニメにも参戦しているので、古谷徹はあちこちでアムロ・レイきっかけの仕事をしている。おまけにライバルのシャアを演じた池田秀一ボイスのキャラもこちらのゴルフアニメに出てくる。ガンダム好きは反応する仕掛けがある。

 

 イヴが日本に来て葵と共闘関係になり、これから盛り上がるって所で一部は終わりらしい。続きがその内来る予定になっているのでそっちも楽しく見よう。

 

かぎなど シーズン2

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 知ってる人だけしっかり楽しめる作りと顔ぶれ。よくぞここまで新規ファン獲得を度外視にやりたい放題やり切った。そんなやり口が清々しい。そして毎度の内容は本編と遠くはなれてバカらしい。そんな感じでただただ緩く楽しめた。

 個人的には似たようなお祭り騒ぎの「異世界かるてっと」よりも嬉しいプロジェクトだった。

 

 二期からは「Angel Beats!」の面々もかなり顔出しして来た。ゆりっぺ推しなので嬉しい。

 クライストとかマジで久しぶりに見た。そういやいたなコイツ。クライストと呼んでと言っても皆本名の竹山呼びをしてくるという緩いギャグ展開が久しぶりに楽しめた。

 便座カバーの要素もあって良かった。

 

 最終回は人口密度がすごい。出演者を見れば、よくぞ長きに渡ってこれだけのキャストに良き仕事をさせたなと感心する。マエジュンやKeyの酸いも甘いも含めた青春の集大成だったな。で、この後もKeyアニメの新作が来るというのだがら、ゆっくりと棺桶でおねんね出来るのはずっと先の事になるなぁ。

 

 最後の落ちとして、毎度のおバカなエピソードは、例のプラネタリウムで上映されていた物という位置づけになっていた。そうか、まさかの「planetarian」オチになるなんて、これは綺麗なエンドで良し。最後の汐は相変わらず可愛かった。

 そんなわけで全てのKey作品に栄光あれ。

 

ワンピース

 春からは遂にカイドウ戦が開始。ルフィ、ゾロ、キッド、キラー、ローの5人でチームを組んでカイドウとマムの化け物コンビとガチ戦争が開始。

 

 最悪の世代5人で展開する大戦闘となり、それだけで興奮する。この5人が集結するとか、豪華な同窓会気分。

 この頂上決戦を描く作画の迫力がすごい。スピード感とダイナミックさが伝わる圧巻の出来だった。

 

 カイドウとマムの宿す能力はまるで怪獣のそれであり、攻撃範囲の広さと破壊力の高さでチートすぎる。こんな化け物みたいな戦い方をされると、初期の敵だったモーガンやクリークなんて米粒くらいに思えてくる。 

 それにしても、一度カイドウに負けて牢屋にぶち込まれたルフィが、再びカイドウにたどり着くまでの道のりは長かった。

 

 女だらけのフロアに捕まって脱出困難なサンジくんの「ロビンちゃんたすけて~」の情けない絶叫は笑える。

 ドレイク、マルコがこちら側についたり、私が結構好きだったアプーがクソ野郎の方についているなど、見所は各地に様々あった。

 

 大戦争なので多くのキャラが参戦し、戦地も小分けされてあちこちに広がっている。そのため描く方もそうだろうが、見る方も忙しい。

 状況、情報をしっかり整理しつつ、今後もワノ国大決戦の決着まで追いかけようと想う。

 

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-

 舟戸一族との戦いが思ったよりも長く描かれた。この夏の本番を前に争いは一旦の解決を見た。

 思った以上に長引くエピソードの中で、思った以上に戦争について重く彫り込んで描いた点が見所になっていた。

 

 討たれたから討ち返すを敵も味方も続けるつもりでいるのだが、それでは一生終わりが見えずに虚しさが残るだけ。虚しさの連続を止めるためには、どこかの世代で怒りを捨てきるしかない。その理解と判断に迫るボルト達若き戦士の苦悩が見えるシリアス展開が見えた。

 このシリーズってこんなに重かったけ?となった。

 

 因縁の深い危険な戦争の中で、まさかカグラと蛇苺がお亡くなりになるとは思わなかった。若い戦士が二人も死ぬキツイエピソードになろうとはな。

 かぐらと触れ合う中で、囚人の忍者3人の心が少しずつ変わっていく展開にはドラマ性があって良かった。悪人の心も変えた真心を持つかぐらが逝ってしまうなんて悲しい。特にかぐらの死は予想できなかった。

 

 蛇苺も尻上がりに魅力を増したヒロインで良かった。ビジュアルとしては醜悪にしてデンジャラスな見た目のはずなのだが、東山奈央の美少女声で補正がかかりすぎて萌えヒロインに見えてくる。これが芝居のマジックか。

 ヒールを決め込む女と思えば、得意の裁縫技術でメタルの服を縫い直してあげたりと、男子的にやられたらクラっと来る言動にも出るから良い。結果的にコレは推せるダークヒロインだった。

 メタルも蛇苺の隠し持つ良いヤツなところに落ちていた。それだけに蛇苺は死んでいい人物ではなかったと悔やむメタルの言葉は、視聴者の胸にも痛く刺さるものになっていた。悲しい。

 

 イカダと和平交渉を成立させたボルトの頑張りはすごい。これはナルトよりも大人物になる素養があるのではないか。

 

 舟戸編では、戦う人間の心理や戦うことの意義と悲しさを濃く描いていた。奥深いシナリオで見応えがあったぜ。

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

 クライマックスに近づいたっぽいが、そこからも結構長い。もう放送から1年半は経ったよな。

 

 今期ではヒュンケルが頑張りすぎ。3回くらい死んでもおかしくない場面があったな。ピンチを抜けたらまたピンチで主人公みたくドラマチックしていた。勇者パーティーの中で、敵からもらったトータルダメージが1番多いのはヒュンケルなのではなかろうか。

 

 ハドラーが劇的な死を迎えた一方で、まさかの生きていたアバン先生が再登場。先生は生きていたことには驚く。本編からは完全撤退でナレーション専任で行くのかと思ったらまさかのご帰還だった。

 

ワッチャプリマジ!

 結構楽しくて見てしまう日曜の癒やし枠。

 

 今期放送分でびっくりなのは、まつりの幼馴染み男子の伊吹橙真がプリマジスタデビューしてしまうこと。まさかの男アイドルも爆誕なのか。そっちはキンプリの役割じゃないのか。男子ユーザーは、可愛い女子を差し置いて男子達がステージに立ったことについて何を思ったのだろう。

 

 ひな先輩がジェニファーに対して燃やす熱き想いがあり、それを相手にキャッチしてもらえないことで苦悩する青春展開も見えた。強い女が持つ悲哀にも良さがある。

 

 れもんちゃんがエクトプラズマ状態で相棒と会話して喧嘩から仲直りする回とかはネタだった。れもんちゃんの3人のオタク仲間の声優は、よく見ると皆虹ヶ咲学園のメンバーだった。無駄に人気者を呼んでいるな。

 

 みるきの清々しいまでのぶりっ子さが益々癖になる良さもあった。いい感じに毒っ気のあるみるきは面白い。

 

デリシャスパーティ プリキュア

 例の騒ぎのせいでキュアヤムヤムが変身するまで時間がかかった。ヤムヤムの変身後の決めポーズが微妙に間が抜けていて好き。

 

 プリマジの時もびっくりだったけど、こちらもヒロインの幼馴染み男子が変身してまさかの仲間入りしてきた。いつ正体が拓海だとバレるのだろうか。今後きっと来るバレ方を楽しみに見よう。

 拓海のママとパパの馴れ初めの話をしれっと挟んで来たけど、異世界人の夫とくっついた結構凄いママの話だったと分かる。このママも只者じゃない感じがして気になる。大西沙織のママ役が未だに新鮮。

 

 生徒会長がブンドル団メンバーだとばれてしまった。有名人の茅野愛衣が演じるのだから何かあると睨んではいたが、この路線だと多分組織を脱してプリキュアになってくれそう。

 

 アニメで聞き慣れない声が聴こえるから誰だろうと思ったら、なんとキスマイの宮っちが出ている。しかも双子役だから一人二役。これは軽い荷ではない。すごい。

 ジャニーズの伝説だな。日朝のこの大舞台に立ったという事は、ある意味グループ一出世した男とも言える。トークの時間はガヤガヤ言ってた舞祭組メンバーとは想えない光の舞台に立ったものだ。オタクの星だよマジで。そんな私は宮っちも当然良いと思うけど、キスマイならみっくん推しである。

 ラジオでヤムヤム役のゆかちがまっすー推しだけど宮田もすごいって褒めてたぞ。

 

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