「ぎゃる☆がん」は、2011年に発売したXbox 360ソフト。
先月中旬、遂にXbox 360を買ってしまった。そんな私のXbox 360デビューを飾った作品がこの「ぎゃる☆がん」だ。実に想い出深い深いゲームになった。
やっと遊んだ本作も今年で10周年。今回遊んだのが第一作目。その後もシリーズは続き、今年頭には10周年を記念して本作のリメイク版がリリースされたという。
この情報を知ると、自分は10年遅れた世界を生きているのか~とか思う。
古いけど楽しい作品だったので感想とかを殴り書いていく。
「GALGUN」とあるのでジャンルはガンシューティングである。これは意外。
こんなに可愛いギャルゲーみたいなパッケージで中身はガンシューティングだなんて、もしかしすると見た目に反して硬派なゲームなのか。とか思ったが、そんなことはなく、ギャルを全面に押し出したギャルギャルしいゲームになっている。
本作のとにかく変わっいてる仕掛けは、撃つ対象がゾンビでも悪党でもなく、学校に通うギャル共であるということ。
感覚としては、敵がギャルになった状態で展開するハウスオブザデッドみたいな感じ。
だいたいのお話の流れ
↓
主人公男子の茂手杉天造は、誰しもが人生に三度味わうであろうモテ期の到来を待つ身にあった。この私にも訪れたことのある泡沫の季節である。
そんなモテ期をただ楽しく過ごすだけでは済まない事情が天造少年に襲いかかるのである。
恋のキューピットは、一人の人生の中で3回愛の矢を撃ち込むという。天造に愛の矢を撃ったのはポンコツ見習いキューピットのぱたこだった。この困ったぱたこちゃんが、人生で三本しかもらうことのない矢を一度に16本も天造に撃ち込んでしまう。
このせいで天造は異常なまでにモテモテ体質になり、教師、生徒を含めた学校中の女共から追いかけ回されることになる。
それだけならウハウハ気分でいられるが、一度に撃ち込みすぎたため、今日一日で人生におけるモテ期は終わるとぱたこからショッキングな報告を受けることになる。
じゃあ今日中に彼女を作って今後の人生を幸福にするしかない。そう決意した天造は、攻略対象となる4人のヒロインの内の誰かを落としにかかるのだ。
攻略ヒロインの4人のみは、強き精神が生むガーディアンに守られているため、天造のモテモテ体質でも簡単には落とせない。
並み居るザコのギャル共を撃ち倒し、最後にはお目当ての一人のハートにフェロモンショットを撃ち込んで落とせ!
というぶっ飛んだ内容のゲームになっている。
意図的に頭のネジを数本引っこ抜いた状態でなければ生まれないようなアホなアイデアに光るものがある。これは当時だと攻めた発明だったと思う。
男のスケベ心を丸出しにした品の無い発想と、まるで出落ちのようなバカバカしくてけしからん設定が一周回って楽しい。結果、好きだな。
ステージを進める中で見られる天造とぱたこの漫才のような会話のやり取りはユニークで良かった。
ぱたこを演じているのが田村ゆかりという点も良い。可愛い声だ。
一人称視点で自動スクロールする中、こちらに襲いかかる可愛いギャル共を撃ちまくって目的地を目指す。4人のヒロインそれぞれのルートで異なるシナリオ、ステージが楽しめる。
ワンステージが意外と長く、ワンプレイも長くなる。夜寝る前に新ステージに挑むと、就寝時間までにクリア出来ないということにもなるので注意だ。
ステージにゴミほどいるギャル共もロックすればちゃんと個人名が出る。どんな名前なんだろうと思ってしっかり見すぎると、その間に攻撃をもらうので、その点は注意だ。ザコキャラにもしっかり名前があり、担当声優がいる点は芸が細かい。
通常ステージを進めるモードと、特定の一人のみをロックしてとことんまでに昇天させるドキドキモードが楽しめる。
ドキドキモードでは、ぱたこが展開するドキドキフィールドに閉じ込めた一人を、フェロモンショットでとにかく撃ちまくる。このモードの存在が作品の最もけしからん点であり、同時にグッジョブな点でもあると言える。
各キャラには敏感な部位があり、体中をジロジロ見まくることでそこを探すのだ。
相手の弱点=最も敏感な体の部位=性感帯となる。
そんな気持ち良い所にフェロモンショットをしっかり撃ち込むと、通常とは異なるより一層感じたリアクションを取ってくれる。これでこそバンバン撃ち込む甲斐があるというもの。
ドキドキモードで倒したギャルは本当に良い顔で昇天している。リアクションが程よくエッチである。
通常モードはまだしも、このドキドキモードはさすがに親の前で遊び辛い機能だと思う。でも好きだ。
あとゴミほど出てくるザコギャル達は、同じ学校にいるのにこれでもかってくらい色んな制服を着ている。別の学校からも集まっているのかもしれない。制服のモデルがたくさんあるので、制服姿のギャルが好物な弁えた紳士諸君にはしっかり楽しめる作りとなっている。
攻略対象となる4人のヒロイン達は皆可愛い。ジャケットに写るこれら4人が可愛かったのが購入の決め手となった。
攻略ヒロインは同級生が2名、後輩、先輩が各1名ずつ。
幼馴染み、天然、巫女、ボーイッシュ、ロリ、バンドギャル、ツンデレ、お嬢様など、各ヒロインに各種萌え属性を散りばめている。多くの紳士諸君のツボとなる萌え属性がきっと見つかることだろうと思う。
攻略ヒロインの一人の桜咲 薫子を、ド新人だった頃の内田真礼が演じている点に注目出来る。
今こそテレビにも出るし、CDも出すしの売れっ子になったが、当時は「さんかれあ」や「中二病でも恋がしたい」で主演を張って名を売るよりもずっと前。青田買いの対象となる出きっていない芽だった訳だ。
推している声優のキャリアのあさ~い頃の仕事が見れたのが嬉しかった。声が若いし、演技力も今と比べて拙い。こんなに昔からでも頑張って仕事をしてたんだって思えた。
薫子ステージの羊を打ち倒すボス戦モードが作中で一番難しかった。
ヒロインは皆好きだったが、一番キュンと来たのは後輩の兎野 葵(うの あおい)。
意外にも葵にハマった。幼馴染みのかなめ、男勝りの美人の晶、ツンデレお嬢様の薫子らの属性の方が普段の私なら好みなのだが、ゲームを進めるごとに一番ちんちくりんの葵がなんかすごく可愛いと思えるようになった。ええやん。
通常ステージを切り抜けても、攻略ヒロインからの好感度がないと振られてバッド・エンドになってしまう。そうなると一生彼女がいない人生を辿ることとなる。
途中のアドベンチャーパートでヒロインの好感の上げ下げを左右する選択肢がある。その中には、明らかにコレを選んだら嫌われるだろうってのが含まれている。フザケているな~って思えた。
良いゲームだが、程よくフザケている点がもっと良いゲームに高めるアシストになっていてやっぱり良かったじゃないか。
ここ半月はこのゲームのおかげでボタン連打させられまくって指がお疲れだ。
地球にこんなにおバカでスケベなゲームあったのだと10年遅れて気づいた。実に良い出会いだった。
PS3版には堀江由衣が演じる新キャラが追加されているという。マジか、そっちを遊びたかったが、PS3をまだ買ってないからな。来年くらいにそっちも本体と一緒に買うか。
ニンテンドースイッチでは10周年記念の豪華BOXが出ているという。こちらも本体を持っていないけど、作品が好きになったので、小遣いを貯めてソフトだけ買っておこうかなとか思う。まったく、金を使いたくなるところが多くて困るぜ。
そんなわけで「ぎゃる☆がん」は良いゲームだ。ゾンビにビビってハウズオブ・ザ・デッドが無理なギャル好きは是非手に取ると良い。
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