こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

強い女子達の警備会社「シックス・エンジェルズ」

「シックス・エンジェルズ」は、2001年にWEB配信されたアニメ。

 分割配信された全6話を一纏めにした劇場版が2002年に公開された。

 

 テレビ文化が終焉に向かいつつある昨今では、配信勢がどんどん伸びている。今でこそ栄華を極めた配信アニメの大昔のヤツを今更見る。

 

 趣味のネットサーフィンで偶然見つけ、2022年になって始めてその存在を知った作品だった。これは知らないなぁ。

 当初だと仕掛けとしては話題を呼びそうな物だが、誰の口からも聞いたことがない。果たしてマイナーなのかメジャーなのか、判断材料がない。ネットでリアタイした人間は何人いたのだろうか。過去にそんな想いも馳せながらの視聴となった。

 

 原案、製作総指揮を担当したのはAKBのボスを務める秋元康。アイドルを売り出すだけにあらず、マルチに色んな仕事をしていたんだな。まさか歴史のこんな所にも彼の名を見ることになろうとは。

 

 ちょっと前にはツインエンジェルというアニメをテレビでやっていたが、もっと古い本作はシックスだからよりお目々の保養になる(はず)。

 

シックス・エンジェルズ [DVD]

 

内容

 女だらけの警備会社「ガード・オブ・ローズ」のメンバーは、依頼を受けていつもどおり出勤する。

 しかし、ちょっとした手違いからデカい刑務所に迷い込むことになる。最初はそこからの脱出を考える事に忙しかったが、そこに潜伏する男共は核を使ってアメリカ政府を脅し、世界をひっくり返そうとしていた。

 核を使った征服を止めるため、強くて可愛い女警備隊が刑務所で大立ち回りするという内容になっている。

 

感想

 大きなテーマとして、皆の地球を汚染する核の危険性を訴えている。愚かにも自分たちの星を傷つけて、自分達の生きる未来を摘むことのないようにしようと言っている。

 強い女子達だらけの警備会社が抱える理念は、男性の暴力に屈しない女性集団というものである。

 核汚染の危険の他にも、とりあえずDVは止めようとも言っているやんわり社会派なアニメだった。

 

 物語の世界観にはちょっと暗いSF感が見える。2026年が舞台となり、地球は深刻な核汚染が進んでいる状態にある。それから2013年には、全世界的に死刑制度が廃絶されたという歴史を辿っている。

 ごく序盤に、偉人のありがたい格言と世界の状況を掴むための字幕が出るのだが、これの表示が短くて初見では読みきれない。一時停止をしつつも視聴。当然ながら速読勢のみが見る訳ではないので、その点はもうちょっと気を遣って欲しかった。世界観説明はちょっと不親切で、なんとなくそっちで掴んでという感じになっていた。

 

 世界平和を謳いつつの壮大な物語だが、ちょっと複雑で全部の内容を掴むのは難しいかもしれない。小難しいことも多分に言っているが、まぁ楽に萌えキャラとアクションを楽しめたらそれで良いって感じの作品だった。

 

 このタイトルだからもちろん可愛いのが6人出てくるのだろうと予想出来る。で、見てみると会社のメンバーは4人。後にチビ女が追加で5人。あれ?5人じゃないか。

 実は主要女子メンバーは5人。ジャケットやスタッフロールを見るに、6はハム太郎ボイスのマスコットロボも入れての事らしい。まじか。実質の事を言えば5人ヒロインだな。タイトル詐欺に強めに問われればこれまた強く反論出来ない作りとも言えよう。

 

 最初からいきなり始まる戦闘機がミサイルでバンバンやりあうシーンは格好良くて楽しい。

 主人公達の戦闘機には、女子達にプラスしてガン×ソードのダンみたいな細身で格好良いロボが載っている。戦闘機のモロの墜落を防ぐために、ダン似のロボが頑張るアクションシーンは良い出来だった。

 

 ヒロイン絵は微妙にウテナっぽく、一昔前感があるが、綺麗で結構好き。

 刑務所で合流した男子諸君は女子をろくに知りもしない状態らしく、女子にはおっぱい爆弾がついているとか言い出す。これに対してヒロインのマキが、そんなバカなことがあるわけがないと言って乳首解禁して安全なおっぱいを見せてくれる。ここはしっかりとしたサービスシーンとして記憶に残る。

 

 少女趣味が出たコスプレチックなヒロインズのバトルスーツデザインも華やかで好き だった。バトルヒロインもの要素が強く、そこも良かった。

 強気なメンバーのマキを演じた折笠富美子の声が好きなので耳にも良い作品だった。

 

 可愛い感じでアクションもしていて普通に楽しめた。

 核の多用は良くないから地球をクリアに守っていこうという良き教えが得られた。

 

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