こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

「歴史秘話ウルトラマンヒストリア」にゾクゾク来た。

 

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 7月30日放送の「歴史秘話ウルトラマンヒストリア」を見た。これはワクワクゾクゾク来る。

 

 ウルトラマンなんて見れば誰でも好きになるだろう。そんなウルトラマン特集をこのくそ暑い夏に仕掛けてきたNHKめ、良い仕事しやがる。

 ちょっと前にはNHKをぶっ潰す会なんてのがあったが、彼らにすっきり潰されなくて良かった。お陰様で素敵な企画に立ち会える。

 

 5、6年前のウルトラマン50周年の時にもNHKで大型特番を組んでいたが、あれがもうそんなに前のことなのか。

 春にやったNHKドラマの「ふたりのウルトマン」も良かったし、それに次いでコレか。NHK円谷プロも蜜月を極めたな。良い所と仲良くしていたものだ。

 

 関係性がやや薄いけど、現在は同じく円谷プロが手掛けた「ジャンボーグA」を見ている。ジャンボーグも良いけど、円谷の本番はやはりウルトラマンシリーズだな。

 

 番組は中々良い作りだった。1時間にも満たない放送時間の中で、最大限丁寧にシリーズ紹介を行っていた。

 ジョーニアス、USAのシリーズにも触れてくれたのはありがたい。ちょっとネタっぽい感じもあったから触れにくかったのか、「ウルトラマンゼアス」の成分が……。ゼアスにもっと触れて欲しいところだった。

 

 ウルトラマンは好きだけど、完全に特撮懐古主義だから、昭和シリーズメインで楽しんで来た。新しいヤツは飛び飛びで見たり、全然知らないのもあった。全体の事を言えばやや俄風味な人間である。それにしてもこれだけ色々あるなんて、ズラリと並んだのを見るだけでも面白い。

 

 シリーズの根っこに、怪獣が出るだけで討伐するヒーロー不在の「ウルトラQ」があるのは栄光の歴史だ。

 ここから次の作品で、巨大ヒーローを出そうという発想によく繋がったものだ。ゴジラに大きなヒーローはありえなかったのに、それをテレビ作品でやってのけたのは素晴らしいアイデアであり新時代の発明だ。そうして生まれたウルトラマンがもはやファミリーレベルで増えているのがすごい。最近ではセブンやタロウのせがれも出てくるし。 奴らも出世したよな。

 見ている側としても「じいさんの頃からあるコンテンツ」として定着してしまっている。仮面ライダーよりも数年先輩だからな。恥ずかしい要素ゼロの日本が胸を張って誇れる一流文化がウルトラマンだと改めて認識出来た。

 

 最近の人間のくせして、古い物程ハマって見ていたことから、やはり初代、セブンあたりにグッとくる。社会派な深いテーマ性で魅せるセブンは、ドラマとしての完成度が高い。その点では一位の作品だな。

 もしかするとセブン一大人向けで、お子様には理解が追いつかない深いシナリオだった「ノンマルトの使者」も紹介されていた。あれは深いものだった。

 悪者をぶっつぶせ!のテンションでしか特撮を見ない我々チビに対して、ヒーローから見た向こうサイドにも事情があり、それによって本当の正義は一体どこに?となる複雑性がこのエピソードには含まれている。悪と割り切ってすっきり断罪に出れないことで、セブンも戦いに迷いやストレスを持ち込むことになる。

 こういうメッセージ性は難しくて怖いが、大事でもある。だからこそ、見る者達へ発信したいと考える作り手の気持ちも分かるというもの。古い時代の人間たちが、今となっては古びた「今」をしっかり考えて生きているという熱が伝わる作りのセブンはドラマとして一級品だった。感動したぜ。

 

 エースの最終回も伝説の一幕だったので紹介されていた。

 教育、平和を重んじるNHKで発信するにはお誂え向きのめっちゃ良いことを言ってるエースから子供達へ向けたラストエールにグッとくる。

 国境も取っ払って丸い地球ごと皆仲良くしよう。簡単に言えばそんな事を言ってるエースの言葉は、こんなご時世だからこそ更に強く胸をノックする。あれは良いシーンだった。

 

 V6好き、中でも長野担ならティガを素通りして人生を歩めないだろう。ティガの紹介もしっかり見たが、やっぱりそうか。長野くんの顔が一ミリも映らない。変身者の紹介を丸っとすっ飛ばしているから、事情を知らない人が見たらなんでここだけ人間を映さないのってなるだろう。それくらいにジャニーズの起用はデリケート。ゆえに、ジャニからこの業界に派遣された長野くんはイレギュラーにして偉大。V6なら長野推しっす。

 

 ザッと歴代のウルトラマン達を見ていくと、タロウが一番イケメンかもしれないと思えた。ウルトラマンなのに刺々しい角が生えているというマンネリから抜ける新しいデザイン性も良かった。有名なタロウの餅つきシーンの紹介もあった。

 

 これらのシリーズから各種部門を儲けて楽しい投票を行ういつものパターンに持っていく。

 ウルトラマンといえば秀逸なメカが楽しい。その投票部門もあった。

 メカ関係なら花形の飛行マシンに目が行きがちだろうが、私はその逆に地中を行くマグマライザーが地味に好き。マグマライザーも上位に来ると嬉しい。ギャバンのギャビオンに格納されているスクーパーもそうだけど、ドリルがついているメカってのが燃えるんだよな。謎のドリルフェチ発動ターンとなった。

 

 ヒロイン投票はないのか。アンヌ隊員は抜群に可愛いと思う。アンヌ隊員、フジ隊員は古い時代を彩ったアイドル達だが、現代で見てもイケる。

 

 そんなこんなで今回もヒストリアが楽しかった。日本って国もダラダラと日々そこにあるだけでなく、長い歴史の中で良い文化をたくさん作っている。その一つが特撮ドラマであり、中でも太い一角がウルトラマンだ。改めて興奮するぜ、実に良いものだ。マ・クベの壺にだって負けない良いものだ。

 

 興奮したところで、次には投票結果が待っている。そちらもしっかり見よう。

 今回もオタクに好かれる筋肉だるまお兄さんの西川貴教先生がMCに来てくれるのか、そこにも期待。この夏にもう一段階磨きのかかったヤツの筋肉の成長具合にも注目しつつ、公平公正な開票日を待とう。

 

 クソ暑いバグった気候が産む熱中症や謎のヤバいウイルスで死んでいる場合ではない。ここより先にも見たい未来がたっぷりだ。そう言い聞かせて毎日元気にやっていこうと思う。ウルトラマンに勇気をもらった夏の日だった。

 

 

 

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