こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

動物園でも目覚めるアイドル達「うぇいくあっぷがーるZOO!」

「うぇいくあっぷがーるZOO!」は、2014年10月22日から2015年2月25日にかけてネット配信された全10話のアニメ。

 

 当時の私はテレビに齧りつくだけの人生を送っていたため、ネットでアニメを見るという頭が無かった。なのでこの作品、存在自体を先週くらいまで知らなかった。こんなのあったのかよ。

 

 WUGはテレビでやった2作をリアタイしたのみで劇場版もまだ。そしてこんなスピンオフも当然まだ。8年くらい前の作品だが今更楽しく拝見する。

 それにしてもWUGってまだまだ最近のものって感覚だったのだが、もう10年くらい前のものなんだな。すっかり一昔前。でも今更ハマっている。

 

 スピンオフまで知りたい程イケるアイドル発見ということで、今年もスタート早々から楽しい。

 

うぇいくあっぷがーるZOO! [Blu-ray]

 

内容

 仙台にある動物園が舞台。

 1話目冒頭でザコそうな像が死亡し、遂に園には動物がいなくなる。そんな事あるのかよ。

 

 そこで女社長は、園のアイドルたる可愛い動物7匹を集める。

 園を立て直すため、アイドルアニマル7匹が楽しくワイワイやっていく緩いショートギャグアニメが展開する。

 

感想

 本編に美少女ヒロインがホイホイ出てくる作品が、後にちびキャラスピンオフ作品を作るという流れは昨今だと多くある。

 ウマ娘アイマス、バンドリ、ラブライブなどなど、ちびキャラスピンオフをやるコンテンツはたくさんある。

 今でこそありがちなものだが、これをやった当時だとまだ新鮮な企画だったのではなかろうか。WUGもすっかり古参のアイドルコンテンツなのだな。そんな時代の変遷もやんわり感じながら見ていた。

 

 アイドル事務所を動物園に変えて本編と同じ導入にした愉快なスピンオフとなった。

 どっちにしろピンチの状態から始まる楽ではないアイドル道になっている。

 

 こちらの世界でもアイワンがトップを取っている。全国の動物園ヒエラルキーの頂点はやはりアイワンなのだ。

 白木さんが動物にまで軍隊仕込みのような特訓を受けさせていると思うとゾッとする。あいつ、本当に怖いよな。

 

 アニメ本編でもメンバーの内4人はアニマルきぐるみを着て天気予報を読む仕事をしていた。あそこから転じて全員を動物にしたアニメ企画が発足したのかな。

 

 メンバー各員にイメージアニマルが設定されている。そんなアイドルグループも珍しい。

 これはもうけものフレンズじゃん。けものフレンズの放送よりだいぶ先駆けて展開した楽しいアニマルアイドルアニメとなった。美少女動物園とはよく言ったものだ。まさにそれなアニメ。

 

 気になるのが各員に設定されたイメージアニマルの種類。ウサギや猫などのアイドルらしい可愛いものではなく、意外にも全部が獰猛な肉食系。これってどうやって選んだのだろう。アイリにサメのイメージは無いぞ。

 ライオン、トラをはじめ、サメとかワニまでいる。サメとワニまで常駐している動物園は滅多に無いだろう。ワニって生きているのを見たことがない。

 

 内容はWUG本編から、その他何でもから引っ張ったパロディを用いてのギャグになっている。一話3分でゆるく締める。全話見ても30分くらいなのでサクッと見れて良い。

 

 アニメ一期では見ない各員の絡みが印象的。

 よっぴーは意外と怖がりであり、それをカヤさんにいじられて何かイチャイチャしているシーンとかは癒やされて良かった。

 まゆしぃが可愛いグッズを見てキャラ変したように齧りつくなど、中の人の芝居としても本編とは違う味が楽しめて良い。

 

 結構攻めたブラックサイドのネタもあり。

 よっぴー、まゆしぃはアニメ本編でも、中の人の実話を聴いても一回やりあっている。動物園アニメでもそのネタがシフトされて盛り込まれている。公式が二人の仲をいじってるやんけ。

 二人は髪型が似ていることから、見分けづらいと指摘されることがあったと本編内でネタにもしていた。これってやっぱりそうだったのか。私も二人は何か似ていてどっちがどっち?となった時期があった。

 

 よっぴー対まゆしぃでプロレスをする回では、二人がバトルして楽しかった。で、途中でなぜかアイリのアイドル力が他より劣るというネタを出し、二人して彼女をディスっていた。

 これ、結構酷くない?アイリは和菓子を作りながら一生懸命夢を売っているのだぞ。アイリ推しには痛いけど結構笑える展開。

 その後はサメのアイリがディスった二匹を食って終わる。乱暴なオチだな。

 

 こんな感じで結構なんでもつっこんで愉快にいじるブレーキ知らずな作風で行っている。とても楽しい。

 

 各話のEDは毎度変わった仕掛けをして退屈しないように設定されている。これは良い。スタッフも結構ノリノリで3分間のアニメを作っている模様。

 

 BDの本編が30分、特典は37分もある。特典が本編とも言える。

 特典には、WUGの中の人が動物園に行って動物と触れ合うロケ映像が収録されている。よっぴーはお休みで天の声を担当。他6人の楽しい動物園の旅が見れる。

 こちらも楽しい。像の餌やりにビビるアイドルたち、これは良き画だった。

 思えば動物園って3回くらいしか行ったことがない。なので動物達がたくさん見れて良かった。

 

 最後が「ズ」で終わることからZOOとの自然なかけ合わせが叶った作品だったのだな。そう考えると、まるで冗談みたいな企画。でも可愛くてとっても楽しかったっす。

 本当の事を言えば動物園より水族館派だけど、動物園も悪くない。そう思える素敵な一作だったぜ。

 

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