こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

生誕40周年記念!思い出のファミコンソフトを振り返ろう その7

 チビの頃には、早く遊びたいからと人生をも急ぎがちになったものだ。だからファミコンを遊べは、設定とかを理解せずにとにかくステージクリアに乗り出すなんてことも結構あった。

 遊んだには遊んだけど、この主人公はどうしてこういう冒険に出たのかという肝心なシナリオの根っこが分かっていない事もしばしば。

 落ち着いて作品全体を楽しもう。今だとそれだけ落ち着ける心の余裕がある。こうしてファミコン一つ振り返っても、己の成長が分かるってものだ。ファミコンは我が成長を振り返る心のアルバムでもある。では今日もそいつのページをそっと捲ろう。

 

 

沙羅曼蛇サラマンダ

 初対面だと「なんて読むねん?」となること必至のタイトル。英検は取ったけど漢検は一生受けたことがないため、子供に難しい字は親に教えてもらいました。

 

 内部が透けたスケルトンブルーのカセットがイカす。これは一目惚れ作品だった。オタクはだいたい透けてるのが好き。それを上手いこと商売に反映したのがスケルトンカラーゲームボーイだったり、アイドルの嵐だったりするわけだ。

 

 ジャケットを見るとアクションゲームぽいが中身はシューティング。グラディウスの感じもするが、私としてはこちらの方が難しく感じた。グラディウスに出て来るモアイの大群がいないことでちょこっと寂しい。

 

 こちらの作品の方がグラディウスより全体的に暗い雰囲気で、ステージもどこかおどろおどろしい感じがしていたような。

 脳みそっぽいステージにまんま脳みそみたいなボスが出てくる微妙にグロくてキショい感じが心地よかった。もっとグロくてキショいシューティングならR-TYPEなんかがそうだったな。SF性の強いシューティングは楽しい。

 

忍者龍剣伝

 ムズい。なにより先行する思い出がコレ。

 未来視でも出来ない限りは初見殺しな箇所が満載。見えていても死ぬかも。

 そんなわけで精神的に苦しめられた一作である。じゃあやんなよと言われそうだが、苦しみを越えた先にある快楽を知っている以上そうはいかないのだ。 

 

 私は先に初代X box(通称 黒きデカ弁当箱)で「NINJA GAIDEN」を遊んで超楽しかった事をきっかけに、時代を巻き戻ってこちらに辿り着いた。順番が巻き戻りすぎ。

 リュウ・ハヤブサは超格好良いのだ。

 

 忍者なんて子供はだいたい好きだから何か楽しそうと思って手を出したら痛い目にあう。

 忍者らしい和風ステージではなく、まるでミュータント・タートルズみたいなアメリカン世界を冒険するのが意外だった。

 

「おのれ邪気王!」は名台詞。

 倒したと思ったラスボスがどんどん強くなって舞い戻ってくるのは精神が死ぬ仕掛けだった。酷い。

 とはいっても、個人的には邪気王よりそこに行くまでに散々邪魔してきたザコ軍団の方におのれぇ!の感情を寄せることが出来る。ザコが全然ザコじゃない良い仕事、いや悪いのか……ってな具合で機能している曲者ゲームだった。

 

バード・ウィーク

 ジャケットも内容も可愛いゲームだった。ファミコンは可愛いゲームが本当に多いなぁ。

 

 親鳥を操作し、可愛い雛鳥にエサを届ける。時には巣の周りをうろつく悪者を退治したりもする。そんなハートフルな内容。

 親として子に接し、しっかり愛して育てる。その過程を疑似体験出来る親心学習ゲームでした。まぁそれも私くらい感情移入の振れ幅が極端なヤツに限るけどね。普通の人がやればタダの鳥のエサやりゲーム。

 

バイオミラクル ぼくってウパ

スーパーマリオブラザーズ」や「魔界村」で慣れていたらカルチャーショック。こちらのアクションゲームは、プレイヤーキャラの年齢が随分若く、なんと赤ちゃんを操作する内容になっている。しかもまだハイハイ歩き期で二足歩行もまだの若さ。

 この赤ちゃんがとっても可愛いのだ。これもファミコン可愛いソフトに仲間入り。

 

 赤ちゃんが攻撃すると、ファンシーな化け物達は膨らんで飛んでいく。それに乗っかることも出来て楽しい。敵を膨らませる攻撃法はディグダみたい。

 無敵アイテムを取るとちょっとの間だけ快速二足歩行でぶっ飛ばせる。この姿も可愛い。

 ヨッシーアイランドよりも先にあった戦う赤ちゃん物語だった。

 まさにバイオミラクルな内容の1本だった。

 

仮面ライダー倶楽部

 仮面ライダーが大好き。それも昭和時代の面々が。そうなったらもう買うしかないじゃないか。

 でもね、中身はなんとも間抜けなバカゲーだった。

 

 壁に頭をぶつけると仮面ライダーの頭がへちゃげる。この仕様はギャグだろう。

 敵との戦闘がポカポカと頭をぶつける頭突き合戦なのはウケる。賢明な本郷猛や一文字隼人がこんなお間抜け戦法を取るはずがない。

 この間抜けな倶楽部でだけ見れる間抜け世界にクソゲー要素があるが、それはそれで愛しい。

 

 まずは仮面ライダーというブランド、そしてイケてるジャケットに惹かれて遊んだ割には満足感が薄めだった。

 我が家のお兄ちゃんは「お前達にはがっかりだ。籐兵衛おやじに鍛え直してもらえ」と冷ややかな意見を飛ばしていた。どんまい。

 

 仮面ライダー倶楽部があるなら、日本特撮コンテンツのもう一つの太い柱であるウルトラマンも倶楽部を発足した。個人的には「ウルトラマン倶楽部」の方が面白かったな。こちらは続編も出たし、GB版も出ていた。

 

高橋名人の冒険島

 今でこそしっかり知っているが、これを親に与えられて遊んだ当初は「誰やねんこの帽子被った原始人?」としか思わなかった。ハンマー投げまくりだから原始人なのかなと思ってしまった。ギャートルズ見てたらそう思う。

 高橋名人が先輩過ぎて時代のシェアが困難だった。すまん高橋先輩。指連打でスイカを割るあれは格好良かったぞ。

 

 高橋名人が世界を走り回り、時にはスケボーで飛ばすアクションが可愛らしい。普通に楽しい世界だった。

 ワギャンランドみたいな感じで見た目は可愛らしくまったりな世界観だが、後半ステージに行くと普通にムズい。

 

 これの他の高橋関連作品で「Bugってハニー」というソフトが出た。ピンクのカセットが可愛い!と思いそちらも用意したのだが、残念なことに面白くなかった。

 

獣王記

 けものフレンズにはハマった良い子のフレンズ達よ、ずっと先輩の獣コンテンツのココに集まれ。獣の王が記す魂の奮闘記がここにある。

 

 説明書とかOPとかを特に見ずにプレイ画面まで速攻ぶっ飛ばして遊んでいたため、全クリしたにも関わらず「そういやコレ何のために何と戦っていたの?」ってなくらい中身が不明。でも好きなゲームっす。

 

 始まるとマッチョが横スクロールアクションに挑み、キモいザコを倒して魂?みたいなアイテムを数個獲得して行く。するとマッチョ人間が色んな獣戦士に変身するのだ。これは各ステージごとで何の獣に変身するかが変わってくる。ガチャ感覚で楽しいぞ。

 

 獣になったら真っ黒な所でボスと戦い、撃破すると謎のジジイのデカい顔が出てきて人間に戻って終わり。

 サメの戦士になってタコのボスと戦うところは、敵のガードが固くて大変だった記憶がある。

 

 結構遊んでいたので鮮明に覚えているが、よく分からんゲームだったな。あのジジイは何よ?

 

 何も分かってないくせしてとりあえず気にいったことから、メガドラ版、PCエンジン版も抑えておいた。

 

 吠えろよ、獣の王。

 獣はいてものけものはいない。そんな清い世界を私は愛しています。

 

 

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