こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

学園アニメでよく見るけど実際には未体験なあれこれ

 2023年、今年も高速だわ~。今日で6月ラスト(に書いてます)。上半期も秒でおしまいだったな。にしてもずっと楽しかった。

 

 今が丁度クールの変わり目。この段階になると、新クールに向けての調整とかもあって通常放送番組がお休みになったりする。今日なんかは深夜アニメが少ない。

 毎度怒涛の勢いですごい量のアニメをやるから毎週マジで追いかけるのが大変なのだが、クールの代わり目だけは穏やかに凪の時が訪れる。ONE PIECEでいうところのカームベルト状態だな。荒れる風、波がない。たまには良いものだ。

 

 こういうまったりとした時には、まったりとしたテーマ性を取り上げよう。

 

 私はアニメとかゲームが好き。というか楽しいこと全般が好きなんです。

 そういうアニメやゲームの中でも光って見える好きなやつが「学園もの」というやつ。

 単純にその時代は光と華があって愛しい。人のを見ても自分のを見ても、若さの絶頂期にあるそこが濁って見えるはずがなく、やはりいつだって眩しい。眩しき時代は良いものだ。そんな私は青春大好き人間。

 

 で、そういう作品を見ていると思うことがある。

 ファンタジーものではない日本の学園を題材にしておきながらも、そんなの見たことない、知らんというあれこれの要素が出てくるのだ。楽しんだ作品の本数、それから自分の人生を重ねて行くとそんな気づきがあった。

 今まで普通に見ていたけど、こんな経験自分には無くね?という例が割りと頻繁に出てくる。

 

 ではそんなありそうで多分なさそうな学園もののあれこれの要素を並べて行こう。

 

キャンプファイヤー

 マジで色んなアニメやゲームに出てくる。まずは夜を待って砦のように組み上げた木を燃やす。そんな聖なる儀式のキャンプファイヤーを学校のグランドで行う。

 これ、普通に見るけど、自分の学校では絶対にありえない。だいたい大きな火を上げるって危ないだろうに。

 

 こういうのはだいたい体育祭とか文化祭の後に行う後夜祭のハイライトとして描かれるのだが、そもそも体育祭と文化祭自体が廃れて来ているし、後夜祭なんて二次元以外でマジで聴いたことがない。

 それと私の学校だと文化祭なんていつの間にか無くなったし。

 もはや多様化しすぎた現代日本において、全員レベルで同じ文化を振り返るという連携は取れなくなったのかもしれない。と学校側で考えていつの間にかフェードアウトしたのかもしれない。とかなんとか考えてはみるが、真実を見れば単純に金が無いだけのことだと思う。

 

 あれって都会の学校オンリーであるものなのかな。それとも昭和の裕福な時代の話なのか。

 木を集める金も地元には無かっただろうし、火が危ない。ていうか日が沈んで学校にいるのがアウトなので、普通に皆帰らされていた。

 

 もう一つ不思議なのが、アニメだったら皆普通に火を囲んでフォークダンスを行っている。フォークダンスする作品も多いよな。

 あれもやったことがない。フォークは聴くものでまさか踊るとは思ってもみない。

 

 でもちょっと良いなぁって思うんだよね。

 

学食

 これは私の話だが、今まで色んな学校に行ったが学食があったことがない。かつてあったらしいけど、私が行った時には廃止になったという例もあった。

 学食自体は今でもある所は多いのだろう。お兄ちゃんは私と違う学校に行ったのだが、そこにはあったという。だから地元でも探せばあるのだが、なぜか私の進路には学食がひとつもなかった。

 

 あれもちょっと楽しそうだよね。そこだけの名物メニューがあったり、飯も人間も良い味を出すスタッフのおばさんがいたりとかするんだよな。そういのは後できっと良い想い出になりそう。

 

 最近のアニメでも普通に見る購買のパンってのも無かったな。

 多くの生徒が大戦争の勢いでパンを取り合う活気づいた昼休み。なんかいいじゃないか。その光景をリアルに見たことがない。

 まぁパンを作る、売るの両職人、それから重要な金を持って買いに来る子供がいなかったからな。購買をやっても実入りがあまり出ないと予想がつくので、実行は無いとされたのだろう。人間と金の都合だよな。

 

 まぁでもそうなったら母の弁当をたっぷり味わえたわけで。母の味は大変美味しかったっす。なので学校の飯に不満の思い出はゼロです。毎朝弁当を作ってくれた母に感謝。今度カステラくらい買ってやろう。

 

よく認可が下りたなってレベルの変な部活

 部活を作るって大変な気がするのだが、色んな学園アニメで「なんで作れたの?」っていう変な部活をよく見る。

 

 私の都合をいうと、そもそも子供が減ってきていて、どの部活も先輩が作ったのは良いが、後輩が減って存続が危なかった。

 どちらも試合人数が足りないということで、野球部とサッカー部が合同でどっちの試合もやるみたいな契約の元で存続しているような危ない状態だった。どちらかをやりたいならどっちも訓練を受ける。コレ、笑える。

 

 アニメだったら割りと簡単に変な部活を作ることが出来て笑う。

 ザッと思いつく例だと「隣人部」「GJ部」「奉仕部」「娯楽部」「自らを演出する乙女の会(自演乙)」「極東魔術昼寝結社の夏」「ジャージ部」「勇者部」などなど。極めつけには無所属の総称ではなく、本当にそういう名前の部活の「帰宅部」というのが出てくるアニメもあった。

 聞いただけでは何をするのかまるで謎な部活がたくさん出てくるのも学園ものの笑える要素。

 

 でも実際には簡単には行かないらしい。

 私の学校にはテニス部が無かったので「テニスの王子様」好きが集まって発足を目指した。しかし校長直々に「ダメ!」と言われて終わった例もある。テニス部なんていう活動内容が全国的に割れているスマートな部活さえ作れないのに、アニメだと変な部活がバンバン出てくる事に笑える。

 まぁコレも金とか施設の有無、有るなら維持の問題だと思う。

 

生徒が出れる屋上

 これはアニメ、ゲームのみならず実写ドラマでも普通に皆出ている。ドラマなら野ブタとかでも屋上のシーンがあったな。

 

 実際に屋上の景色を見たことがない。そもそも出る場所がないのかな。いやしかし、何かあったら上に逃げれるよう、どこかしらに出れる道がセットされているはずと聞いたこともあるような。とにかく屋上に出たことがない。

 普通に危ないし、生徒のサボりスポットになっても困るよな。だからか今まで通ったどの学校でも屋上に出れたことがない。

 屋上から街を見渡す。それにちょっと憧れがあったりもする。

 屋上で飯を食ったり仲を深めたり逆に喧嘩している生徒を見ると、ちょっと良いなとなるのだ。

 

 作品によっては、通常時は封鎖されているけど、そこの主的生徒がひっそりとカギを持ってることがある。そして主は屋上を自分だけのペストプレイスにするという夢とロマンがある設定にもちょっとの良さを感じるぞ。

 

イケメン、美女の先生

 これにはファンタジー要素はなく、その年にその現場にそれが赴任してくれば事が叶う。でもない。マジでないのだ。

 

 先生ってのは4年制大学を出たらなれるというから、ダブりなしでストレートでいけば22、23歳で新人教師が誕生するはず。でもそんな若手がウチに来たことがない。選ぶはずもない。

 

 たまに間違ってお父さん、お母さんが出てくるくらい貫禄のあるおっさん、おばさんの先生ばかり。もっと上のじいさん、ばあさんもいたくらいだし。

 

 若くて綺麗な先生にキュンとするなんて漫画だけだよな。でも自分と年の近い先生がいれば楽しそう。それまで関わったどの先生に対しても抱くことの無かった兄弟感が見える初の先生になりそう。

 まぁこれはその年、その土地に先生の才能が生まれなかった悲劇ということで諦めるしかない。

 

 ていうかもっといえば同級生にもイケメン、イケ女がいたことがない。

 

生徒会

 生徒会の日常を描く作品もたくさんある。

 生徒会ってのは多分どこの学校でも置くものなんじゃないかなとは思うのだが、気づけばそんな集団見たことがないかも。私の学校には無かったのか?

 ちゃんと学校に行ってたし、なんなら皆勤賞だったのに、それがあった記憶が無い。記憶が無いなら私はメンバーではない。実感として何をやる組織なのかまるで分かっていない。

 

 色んな作品では生徒会といえば表立って色々やるから存在感がデカい。所属する人間達も自然と認知される(はず)。

 私のリアルを見れば全然そんなことがない。あったけどものすごく裏方に徹する校風だったのかな。

 まぁ学校という一つの集団への帰属意識が極薄な私だからこそ、あっても気づかないことだったのかもしれない。

 

 でも作品に出てくる生徒会って、学生がやることか?会社員じゃん、くらいのすごい仕事をやっているんだよな。

 文化祭で出店をするなら衛生法の問題をクリアしているか保健所に確認に行ったりするのも生徒会が行っていた。役所にまで出向くのか。だったらフューチャーだな。

 

 私は全国の頑張る生徒会を応援します。

 

タイムカプセル

 これは学校を出た後に何年と経って大人になった上でのエピソードとして語れがちな学校関係のエピソード。

 主人公が大きくなって学校の卒業記念に埋めたタイムカプセルを掘り起こす。これも学校要素を含む作品では決して珍しくはない。

 

 これもマジでやったことがない。まず大切な物を埋めることに抵抗があるし、敷地内に何かを埋めるのは普通にアウトだと思う。それに来るかどうか保証のない未来を見据えたアクションをなるたけ控えたい私の主義として、未来しか見ていないこの企画は肌に合わない。という格好つけた理論を上げて、タイムカプセルが出来なかった勢の強がりとしておこう。

 

 でも実際ガキの頃に遊んだおもちゃなどの思い出の品と未来で再会出来たらちょっと嬉しいと思う。当時埋めたポケモンとか遊戯王のカードが今掘り起こしたらプレ値になっていたとかありそう。そうなったら嬉しいだろうな。

 

良し悪し含めた学校にまつわる色んな逸話

 学校の怪談、あるいは七不思議。ぬ~べ~とかの題材にされそうな、その学校独自の伝説的怪奇話が一つもない。そういう怖いのが好きな人間なので、なにかあれば欲しいと思っていた。

 

 理科室の人体模型も骸骨標本も大人しく一生収まるべきスペースに収まっている。階段の段数が日によって変わるという大工事ミスはなく、いついかなる場合でも段数は設計図どおりの数。勝手に鳴るピアノはなく、夜中の体育館でバスケのドリブル音が響くこともない。夜中のプールは完全封鎖で音も人影もない。

 怪奇現象を起こすであろうファクター全てに無視された学校だった。

 

 そして怪奇系ではない明るい伝説というのも無かった。例えば卒業式の日に桜の木の下で告白して結ばれたカップルは、永久の幸福を約束されるみたいなヤツ。

 キショいものや色っぽいものを含めた古くから続くそういった言い伝えが一つもなかった。

 

 まぁこれは歴史と人間が浅いからそうなのだろう。もう四半世紀くらい待てば、何か面白い伝説が生まれるのかもしれない。

 お化けは死ぬまでに一回くらいは見てみたいかも。

 

まとめ

 こんな感じで、こういう分野に絞れば未だ小説の方が事実を上回って奇なる状態となっている。いつかはそこの逆転があればもう1段階人生がユニークになることだろう。

 

 そういえば運動会でのパン食い競走、借り物競走も作品ではよく見るのに経験したことがない。パンはやっぱり金がないからだよな。借り物は借りパク問題が後で出てくるからかな。

 

 私が例にあげた未体験のあれこれって、多分昭和の文化なのだろうな。そして平成に入ってから減ってきた学校の文化、要素なのかも。

 平成時代の中盤も来たくらいにはもう過去の産物だったのかもしれない。考えれば平成時代中盤くらいに作品を発信した大人は昭和育ちのはずだし。

 

 二次元に見るまだ見ぬ世界に思いを馳せる。長引くと中二病の素だが、一時であればそれも良き心のケアとなるだろう。

 

 これだから青春が見えるあれこれの作品を見るのをやめられない。そしてわが青春は終わらない。

 

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