こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

学園バトルしたり異世界転移したりな乙女の青春「SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール」

「SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール」は、2001年7月から10月まで放送された全13話のテレビアニメ。

 

 明けた明けた。見事に明けたぜ新年。

 2023年を気持ち良く迎えた一発目に見るアニメはコイツで決まりだ!

 それにしてもマジで知らんアニメが来たな。新年には新鮮な何かをと思い、マジで今日まで全く知らなかったアニメを敢えて選んでみた。

 人生において、起きている間はなるたけアニメを見てきた私だが、まだまだ知らない作品はいっぱいある。なるたけ多くを知りたい。

 

 というわけで親族一同誰も知らなかったリアルバウトアニメを視聴だ。

 

 調べると、原作は異世界転移してバトルする学園もの。しかも主役は教師である。生徒じゃないのか。意外過ぎる。

 この時代に異世界バトル要素を敷き、しかもそこに教師が行くというのは奇抜な設定ではなかったのではなかろうか。

 

 でもアニメをやるにあたって色々と方向性を変えることになり、原作では生徒の1人だった女子学生が主役になっている。

 おっさんよりも若いギャルを主役にして萌え萌えした方が新規オタクファンを獲得できるかもしれない。私もその企みに簡単に乗ってしまう口ではあるので、この作戦は悪くないのではないかと思った。

 しかし、蓋を開ければ原作ファン的には不満が多めで、作品について黒歴史だと語ったファンもいたとかいないとか。なにせ情報が古く、当時のオタクの生き残りもそこまで多くはないだろうから詳しいことは分からない。だが、あまり歓迎されない設定変更だったと分かる意見が今でもネットに転がっていたりする。

 

 私は教師が主役の原作についてはまるで知らないので、元々こういう物としてそこそこに楽しんだ。

 

 じゃあ感想とかを殴り書いて行こう。

 

SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール Vol.5 [DVD]

 
内容

 主人公は女子高生の御剣 涼子(みつるぎ りょうこ)。

 剣道を嗜む彼女は学校でも有名な猛者。

 

 作品に登場する学校では、「K(喧嘩)ファイト」なる学校公認の喧嘩騒ぎが名物となっている。

 生徒同士の揉め事は、力技の喧嘩による解決が許されているという荒い校風が売り。

 

 そんなわけで、このバトルを仕掛けられて涼子が学校でファイトしたり、先輩男子に恋して失恋もしたり、唐突に異世界に呼ばれて化け物と戦ったりする内に13話があっという間に過ぎる。

 

感想

 その響きがなんだか懐かしいGONZOアニメだった。21世紀開幕時はGONZOアニメが元気だったと知り合いのオタクが言っている。

 キャラ絵は結構可愛いと思う。古いが作画はまぁ見れる範囲に収まっている。微妙ではあるけども。

 

 主人公の御剣 涼子は可愛い。赤髪でロングポニーの武闘派ヒロイン。古臭い世界だが結構萌える。

 このルックスはどこぞのアニメかゲームで見たことがあるような無いようなと既視感を覚える。ザッと振り返ると、セガサターンで遊んでいた「ヴァリアブル・ジオ」のジャケットのあの子の感じがする。 

 

 コレ

  ↓ 

セガサターン SS アドヴァンスト ヴァリアブル・ジオ ADVANCED V.G./取説付

 

 涼子は男子並に身長が高く、デカ女と呼ばれることもあるくらいにデカい。それをコンプレックスに思って、女子の可愛らしさを求めている点とかには結構萌える。デカい女は格好良いし私は全然アリだと想う。

 涼子が憧れている獅子倉先輩がその事について、十分格好良いし、もっと踏み込んで格好良い女になれば良いという言葉を送ってくれる点は良い。分かっている先輩だな。

 

 先輩が幼馴染女子と仲良しなのに嫉妬してショックを受けて弱ってしまう涼子にもちょっと萌えた。

 フィジカルはとても強い女子だけど、失恋による心への打撃には決して強くない。そんな純情な乙女心が見えたぜ。

 

 時代劇好きで料理がド下手な設定もある。

 中盤では、KファイトのKはkitchenのKだと急にKの意味を変えてまさかのお料理対決が始まる。このバカバカしい展開はバカバカしいがゆえに結構楽しめた。

 流れで涼子が魔法少女コスプレをして戦ういかにもな萌え萌えサービス回もあり。結構自由に何でもやっているアニメだな。

 

 女子の戦闘パートではパンチラも解放している。しかし雑なパンチラとなり、そこの作りにはあまり愛を感じない。かつて存在したスタジオ・ファンタジアの素晴らしきパンチラにはしっかり劣る。

 

 最初はライバルキャラの霧林先輩や男主人公ポジの草彅静馬と仲良く喧嘩する学園バトルものと思って見ていたら、急に異世界に召喚されてドラゴンやカニの化け物と戦うようになった。

天上天下」みたいな学園バトルものの範囲に収まるのかと思いきや、まさかのファンタジー設定が入るとは、前情報無しだとびっくり。

 

 ソルバニアというシルバニアと数文字違うだけでうんと恐ろしい世界に連れていかれる。そこだとファンタジーの力が覚醒して、光や炎を出す派手な技でバンバン戦うファンタジーバトルになる。

 後半では異世界の化け物共が人間界に攻め込んで来てドンパチやることになる。最終回の敵はエンジェモンをもっとダークかつキモくした化け物の群れが出て来た。

 

 男主人公とも言える草彅静馬のキャラも結構好きだった。

 ハチマキを巻いた武闘家で声が関智一。これはドモン・カッシュを思い出す。そしてこんな見た目の戦士ならキングオブファイターズにもいたな。

 おバカな感じもするけど、結構優しいし、不良かと思いきや学校の行事とかにかなりノリノリでやって来るのは何か可愛いし面白い。

 

 涼子と静馬がダブル主役って感じで強くなり、原作小説主人公の南雲慶一郎は謎のおっさんとしてちょいちょい出てくる。そして最後は南雲慶一郎が敵のボスに攻め込んでとりあえず倒す。

 敵は全消ししたっぽいけど、これはしっかり理解する分には原作履修がいるのかもしれない。南雲慶一郎は思った以上に無口であんまりしゃべっていないからよく分からない人物だった。

 

 巫女さん的なキャラの鬼塚美雪は可愛かった。野川さくらが演じている。彼女は今元気にしているのかな。好きな声。

 

 ED曲は、涼子の中の人、美雪の中の人が担当キャラのコスプレをして出てくる実写PVが流れる。これはなかなか攻めた謎の作り。

 野川さくらの歌が聞けてコスプレも見れる。そんなわけで、アイドル声優の歴史を辿る上では貴重なシーンかもしれない。

 今後これのBDは出そうにないな。古いDVDでのチェックとなった。

 

 アニメ大国として長いことやっていれば、時にはファンから黒くくすんだ暦だと言われる物だって出てきて当然。まぁこんなのがあっても良いし、こういうのもあるのだと勉強になった。

 決して嫌いなテンションではなかった。ヒロインも多めに出て来て、私としては結構楽しかったぜ。

 

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