こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

すごい恐竜特撮「ARMORED SAURUS アーマードサウルス」

 この春、すごい作品に出会った。

 それが「ARMORED SAURUS アーマードサウルス」である。

 

 マジで知らんコンテンツ。作品内容の前情報はゼロ。タイトル的に多分恐竜が出るんだろうな~というバカでも出来そうな予想のみで挑んだ。

 

 そんなマジで知らん作品をなぜこの忙しい中わざわざ見ようと思ったかというと、出演者に佐倉綾音の名前があったから。令和の時代でもあやねるを推しています。

 最初はアニメと思ったらまさかの実写だった。吹き替えで人気者声優達が参戦しているので、声優好きとしては見ておいて損はない。そう思って見たらホントに損なき時間に出会えました。

 

 本作は韓国が本気を出して作ったガチ特撮。先に母国で流して受けたので、娯楽でだいたい共通する日本に持っていけばイケる!と判断されたのだろう。4月からは日本語吹き替え版がスタートした。で、しっかりイケた。上手いこと計算されたマーケティング戦略 がココに見られます。

 

Armored Saurus Season2 OST Part.1

 

 内容は宇宙まで巻き込むスーパーSF。

 我々人間よりずっと昔からいたとされる地球の仲間達の恐竜が滅びた理由は、宇宙からの介入があったからとされている。

 謎の宇宙船で恐竜達は天に吸い上げられ、改造されて兵器になって惑星間戦争に使われたとか。

 滅んだのって隕石とかマグマの噴火じゃなかったのかぁ。しかし一部は捕獲されずに地球に残ったとか。

 

 それから何年も経った2041年へと舞台はシフトする。

 この時代になるとすんごい技術を使って恐竜を蘇らすことが叶うようになった。すげぇ、リアルだとあと20年後くらい。20年後くらいにはちっこいのが一匹くらい復活出来ているとアガる。

 ジュウレンジャーとかをはじめ、戦隊ものでもちょくちょく恐竜系のが来る。ていうことは、だいたいのオタクは恐竜が好きってこと。私もそのウチの一人だ。ヤモリやトカゲだとキモいけど、恐竜にはロマンとカッチョイイ!しか感じない。

 

 そして復活したのが通称赤龍と呼ばれるティーレックス。

 忙しいバイト少年のジンは、偶然にもこのデカいティーレックスと出会って運命の分かれ道を行くことになる。ボーイミーツドデカ恐竜という大ロマンが始まるのだ。

 なんだかんだあってジンはティーレックスのブルズに乗り込んで悪の機械恐竜帝国と戦うのだ。

 

 最初のシーンで気になるのは、ジンのやっている配達屋さんのバイトにもヒエラルキー的なものがあるということ。バイト同士でもなんか面倒臭く牽制しあっている。韓国の若者バイト事情はあんな感じなのか。

 

 で、すんごいのが恐竜の描き方。迫力満点のCGで美麗に描かれいる。

 最初の回でデカいミニ四駆みたいなのと恐竜が合体するシーンで心を持っていかれた。そうしてアーマーがくっついてこのタイトル通りの武装した恐竜になるのか。

 

 恐竜がめちゃ格好良い。単純にそれだけで興奮する。コレ、子供には絶対だし、おっさんが見てもワクワクするだろう。恐竜なんてだいたいの人間がガキの頃にハマるヤツだからな。

 トリケラトプスプテラノドンもCGで登場。めちゃ格好良いぜ。

 

  最近でも昭和の仮面ライダースーパー戦隊モノを見たりするのだが、その後に最新作を見ればCGがすげぇ!と比較がすごく簡単になる。そこと比べてもこっちの恐竜の方はまた一味違ってすごい!

  暴れる恐竜の描写をこんなにリアルかつスムーズに作れる時代になったのか。

 ジュウレンジャーのキングブラキオンが出て来た時でさえ「凄すぎる!」と時代の絶頂を見たかのような気分になっていたのに(放送からずっと経った10年代に入ってからの話)、そこと比べるとこっちの恐竜はもっと凄すぎる。

 

 この恐竜達なのだが、機械化が進んでいるということで同じCGでもジュラシックパークのような生々しい肌感はない。めっちゃメカメカしいのだ。

 これを見てすぐにも思ったが「こいつはゾイドだな」。

 あのカッチョイイゾイドを実写にしましたみたいな絵面なのだ。すげぇぜ。

 

 話も今の所ワクワクすっぞな感じで面白い。

 エリート機械恐竜乗りの組織があり、そこの面々と急にぶっ込まれたジンがなんとか上手くやっていく青春群像劇も楽しめる。

 ジンは言動に間抜け感が見える3枚目キャラだが、他の少年少女は軍人気質で落ち着いたイケメンや美女が多め。

 ジン役の山下誠一郎は、去年放送していたアニメ「陰の実力者」でバカっぽくて間抜けな芝居を磨いていた。その芝居がこちらに活きている。結構はまり役ではないか。

 

 我らがあやねるは、恐竜乗りの中でもエースでめっちゃ強いセナの役で出ている。セナ、格好良くてイケてる女子だな。

 武術トレーニングでジンとセナが組み合ったらジンが瞬殺されるところは面白かった。

 

 セナは基本的に群れない無口な女子でめちゃクール。あやねるがすごく冷たい喋りの芝居をしているのにもグッと来るものがあるぜ。

 ジンがおバカな感じで行くけど、それによってセナやヨンフらクールキャラとの壁が崩れて仲良くなる展開が良かった。和みます。

 ヨンフはイケメン。でもママンが分かりやすく毒親。ジンがヨンフのママンにケチャップをぶちまけるシーンはスカッとしました。

 

 エースだったハンギョルがブルズの暴走で大怪我してしまうのは可哀想だった。

 ジンとブルズのコンビのシンクロ率は不安定で、すぐにルーズコントロールになる。強い力を持つ恐竜なのだが能力が暴走してしまって扱いづらいというバーサーカーな設定も特徴的だった。

 

 機械恐竜でも糞はしっかりする仕様になっている。それぞれの相棒となるパイロットがクレーン車を使って糞の処理をするのとかはリアルな設定だった。めちゃ臭いらしい。

 

 敵も機械恐竜に造詣が深いディープなワルだからスリルがある。

 現在1クール分の放送が終わったが、今のところだと敵の謎も多く全貌が見えてこない。そんでジン達側に向こう側のスパイが潜んでいるかもっていう落ち着かない事情もついて回る。

 

 これは親戚のちびっ子にもおすすめしたい。韓国がまさかここまで本気で来るとは。もうちょっと手を抜いて来ると思いきや、マジでのガチだった。楽しいっす。韓国の俳優も美形が多くて良い感じ。

 

 春には新しいアニメがバンバン始まってそっちが楽しかったけど、特撮にも良いのがあった。

 続きも楽しく見よう。

 

 振り返って古いコンテンツになるほど、本日思いを馳せるのが楽しい。それが恐竜という古いくせいに廃れないコンテンツである。

 恐竜ってエンタメ性ある可能性の塊だったのだな。 アーマードサウルスのおもちゃ、ちょっとほしいかも。

 

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