マジで暑い。7月入りたてなら全然大丈夫!って感じだったのに、あれから半月経った本日の太陽のギラつきにはさしもの私も押される。何かに押し負けるって感覚を久しぶりに味わうこととなった。
相手はいやしくも天体だからな。それに生身で向かうこの心細さよ。
水分、塩分を駆使してやり過ごそうと想います。
で、そんな暑い時に心を熱くさせるアイドル語りをしたい。
アイドルは血液を沸騰させてくれるワクワク娯楽コンテンツである。
人々よ、WUGを覚えているだろうか。
WUGことWake Up, Girls!は、今年で結成10周年を迎えました。
もう無くなったグループではあるが、始まった事は変えようのない素晴らしき歴史の一部である。周年とあらばやはりめでたい!
つっても本格的に楽曲を聞き始めたのは今年の正月からのこと。で、すごいのだが、これだけ日々色々なコンテンツが生まれて波を立てる中、半年間経ってもまだWUGにハマっている。
どうしてこうも惹きつられるのか。もしかしてWUGって思った以上にすごかったのではなかろうか。
WUGはアニメとしても良い作品だったと思う。
オタクが見る分には痛い業界の裏事情のリアルに迫りすぎたため、ポップなアイドルコンテンツのラブライブで慣れた層には衝撃がキツかったもしれない。しかし攻め込んだ「リアル」をテーマに展開させた尖った作風は、後々にも記憶から消えきらない強めのクセとなった。それは旨味とも言えよう。
少なくとも振り返って何も残らないコンテンツではない。あれはあれで良かった。
最近のコンテンツの話をすると、今朝見たのに昼寝したらもう何だったか忘れてしまっているものもある。まぁ主に異世界枠とかがそうなのだが。ホント、私って異世界が好きだな~。
見て聴いて何かが残るってだけで作品として及第点だ。
ただ、肝心なアイドルの絵柄が当時から振り返っても一昔前のギャルゲーみたいな感じであんまり可愛く無かったのは痛かったかもしれない。
当初はアニメの中で「お芋ちゃん」と評されたアイドル達と同様、中の人達も芋っぽい素人に見えた。だが、ファイナルに向けてどんどん垢抜けて行き、最終的にはアニメに勝っていると思えるようになった。アニメよりも中の人の方が可愛いと想います。
これで分かるように10代、20代そこそこの女子の進化は恐ろしく速いのだ。そこの妙齢のあなたもきっと心当たりがあるはず。
で、WUGは中の人のアイドル活動を見る方が好きだった。
ちゃんと見るようになったのが遅すぎたのだが、正月からワグナーデビューしてずっと楽しい。
これは「ぼざろ」関連の動画を漁っていたら青山吉能関連情報という事でWUGにも辿り着いたのがきっかけである。こうなるように導いたYou Tubeが賢い。憎いね!この動画野郎!
映像コンテンツが意外にも多く残っているので、収録された映像を集めては見て行く。そんな楽しい半年だった。
1stライブからファイナルまで見たけど、めっちゃ良いじゃん!ときめくんだけど!
アニメ本編でも「アイドルは物語」という概念が登場したが、まさにその通り。WUGを見ていけば、そこにはすんばらしい物語があった。
ライブパフォーマンスには思わず魅了されます。
CDで聴くのとこうも感情のノリが異なるものなのか。ライブで聴く方が迫力があるし、ワグナーと一体になっての空気感が楽しい。
それで段々とCDよりも上手い。音源を越えて行く、つまりは持ち曲になった段階で歌い慣れていない過去の自分を越えて今日を生きている。コレってアーティスト的に素晴らしい。別にアーティストに限らず、格闘家とか会社員とかニートでも、コレが出来たら皆が人生にとって良い方向に舵切りが出来てるってことだ。この私だって日々昨日の自分を倒して今日を迎えている。明日にもそうなっている。成長していくWUGは素敵だった。
ライブの方が良く聴こえるという利点を活かしての商品リリースが、ファイナルライブをCDにしたライブ盤だった。これはなんか凄い。アイドルのライブ盤ってあんまり出るイメージがないのだが。ジャニーズとかだとカップリングで入ることはあるけど、全部丸っとライブ盤が出るアーティストはしょっちゅういるものではないはず。これをリリースしたのはナイス。BDを出さなくてもどこでも聴いて楽しめる。
このライブだと私の大好きな「極上スマイル」で高木美佑が歌詞をミスって歌っているのだが、それもしっかりCD音源で残っている。まぁこれも良き物語として残して聴いて良し!失敗が思わぬ良き方向に転がった例だと思う。
皆可愛いし、格好良い。そして歌声も良し。与えられた楽曲もすげぇ良い。ベスト盤をずっと聴いているんだけど。これがすごいことに半年ずっと聴いて飽きない。なんでリアタイでライブを見ていなかったのだろうと結構損した感じ。
でも良いじゃないか。遅れても魅力に気づけたのなら奇跡。
メンバーの愛ちゃんが今でなくとも5年、10年経ってでも見つけて欲しいってどこかのライブで言っていたのが心に刺さる。そうして解散してから見つけた人間の一人が私なんだなぁ。彼女は良い事を言うなぁ。こうして時を越えてWUGとワグナーがリンクするこの現象もまたアイドル的シャイニングライン。
だいたい現役アイドルが「今が最高潮の自分を見てくれ!」と思わない訳がない。本来なら今日の自分を見て欲しいに決まっている。しかし時のタイミングってのが合わないから、どうしても地球にいる人間全部が同じ時に自分達を見てくれるなんて事は望めない。当時はオタクをやっている暇もなく他の事に忙しかったヤツもいただろう。まだ赤ちゃんだった、それより大きくても女子のアイドルの良さが分かるだけに分かった人間に成長し切れていな者もいたことだろう。だからリアタイから遅れる事必至の人間がいるのも当然のこと。
私はWUGの活動が本格的になって来た頃だと、同じくアイドルコンテンツのμ'sの頃のラブライブとか、ゆいかおりとかの方に注目していたな。
まぁどうしても体は一つ、目は二つのケチな縛りが人間にはあるから、一度に何をどれだけ見るかにも限界がある。WUGがいた事はもちろん知っていたが、しっかり見てあげるだけの余裕が無かった。すまん。
私が聖子ちゃんとか明菜を楽しんだのも当時のファンがじいさんになったくらい後の事だし。そんな時代のニアーなりファーなりのミスもあるってもの。これだから人生はおもろい。
そんな事をしみじみ想いながら、10年代の前半から後半を駆け抜けた一級アイドル達の物語を追って来た。楽しいっす。
我がオーディオプレイヤーの再生回数を見ると、お気に入り楽曲のランキングが簡単に完成する。
ではランキングをどうぞ。
1 極上スマイル
2 16歳のアガペー
3 Polaris
4 少女交響曲
5 ゆき模様 恋のもよう
6 スキノスキル
9 タチアガレ!
10 7 Senses
どの曲も良い!大好き。
「極上スマイル」が特に良い。これぞアイドル性が出る可愛いさと元気が弾けるソングだな。
暗黒時代でも必ず晴らしてみせようぞ!くらいのぶっ飛び明るみソング。これが一番ライブ映えする。合いの手の「豊作!豊作!」のところ、めっちゃ一緒にやりたくなる。
「16歳のアガペー」もめっちゃキュンキュンする。キュンな乙女心満開ソングで清い。
乃木坂の「おいでシャンプー」ばりの素敵シャンプーソングだと思う。サビでシャンプーって言ってるし。もちろんおいシャンも良い曲です。
ファイナルライブでは、グルーブ立ち上げ時からも着ていた学生服でコレを歌唱していた。16歳もとっくに越えて学校も出た状態で歌っていたわけだけど、大きくなったこの時の方が現役の頃以上に制服を着こなせている。
WUGの制服なら田中美海が着ているのが私の学校のデザインと一番近かった。高木美佑の制服はOLのスーツみたいで見たことがない。
で、「Polaris」。WUGアニメとしては集大成過ぎる名作だ。
ここ半年で特にリピートした作品がファイナルライブのBD。ここで歌うPolarisはヤバイ。
まゆしぃのソロパート格好良すぎだろ。「満点の星空をありがと~」と歌詞をちょっとイジっているのに泣く。あれはグループの事を知らんヤツが見ても泣くヤツだと思う。素晴らしすぎる。
ここらへんの曲は一発目からもハマったが、「スキノスキル」「僕らのフロンティア」あたりは、何回か聴く内に良いなって思うようになり、最近になって更に好きになった。これもまた私のスキノスキルか。素敵っす。
楽曲のレベルがマジで高いと思う。クセのある作りに、上手い声が乗ってめちゃ聴きやすい。編曲もセンスが弾けている。
これってなんでもっと来なかったの?時代にもっとキテも良かったのに。
アイドル達に見る華、楽曲のポップさ共に大変親しみやすい。モー娘。くらい触れやすいアイドル感だったと思うのだけど。
ライブでのWUGのきらめきを見れば、もっと時代に乗っても良いのにって思う。皆キラキラして華がある。めちゃくちゃアイドルしてるやんけ。よっぴーなんてぼざろで冴えない配信者女の役をしているのが嘘みたくライブでキラキラしてる。
青山吉能には森口博子的良さがあると思う。顔をくしゃっとさせて笑うのが可愛いのは共通している。森口博子も歳を食う程もろもろ整って良く見えるので、よっぴーももうちょっと歳を重ねれば更に良くなってくると思う。えらく抽象的な良さだけど分かる人には分かるよね。
WUGが行ききらなかったのは、アニメがポップさに欠けるからかな。ラブライブやアイマスやアイカツには、大田邦良のような実写からトレースしたんかってくらいに生々しいオタクのおっさんは出ないからなぁ。
大田を生んだのはコンテンツの功績の一つではあるものの、可愛いアイドルにアレを組み合わせるのは禁断の調合パターンだったのかもしれない。やっとこさ完成した極上カレーに汁ごとラーメンをぶっこむみたいな、土台が土砂崩れを起こす組み合わせだったのかも。
でも大田は役者 下野紘のヒット作だとは思う。あれのおかげで彼の男性オタ人気は確実に上がった。
とかなんとかWUGにハマった半年を振り返って10年の歴史についても考えた。
ワグナーは魂的にしぶといと思うので、10年経ってもリアル大田が結構な数生き残っているはず。または解散後に増殖したパターンもあるはず。10周年についてもうちょっと誰か盛り上がっていないのかな。
WUGがとても素敵だと思うので、家の近所からもうちょっとだけ外側に向けて良いものなんだよという魅力を発信したい。
ワグナーよ、この機会に是非タチアガレ!
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