こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

そういえば「るろうに剣心」で教わったこと その1

 令和に入って色んな懐かしいアニメがリブートしている。

 最近だと「キャプテン翼」「シャーマンキング」「うる星やつら」などなど、オヤジの時代からもオタク界隈を盛り上げたあれこれの作品が現代技術で綺麗になってテレビに帰って来ている。これは良い事だと想う。

 アニメ業界もたくさんやりすぎてアイデアが枯渇している感がある。そうなった今こそ古の成功作品をまたやろうというのもアリだと想う。

 

 そして今年に入ってやって来た懐かしの復活作品が「るろうに剣心」。この夏から美麗な令和版アニメとして放送している。といってもるろうに剣心は平成版でもかなり綺麗だったけどね。

 

 この作品には大変思い入れがあるんだなコレが。

 たくさん見る物があって忙しいこの私が、同じ作品をニ度、三度もしゃぶり尽くすことは極めて稀。人生の時間は限られているため、基本的には多くの作品とは一期一会って事で二度目の出会いはない。そんな中るろうに剣心はDVDを2周するくらいハマった。漫画も読んだし、アニメの主題歌群も良く聴いたし、九頭龍閃と紅蓮腕と二重の極みも覚えたし(感覚的に)でかなりハマったものだ。

 

 そんな本作で学んだ事は結構多い。

 というわけで、るろうに剣心で学んだあれこれの思い出とかを殴り書いて行こう。

 

 

剣心に見る武士の心得

 まず主人公の剣心だが、優男に見えてやる時にはやるめちゃ強い剣客として描かれている。初見だと10代の戦士だと思ったけど、童顔なだけで実はアラサーという設定は意外だった。薫ちゃんから見れば普通におっさんだよな。

 

 廃刀令のご時世に逆刃ではあるが帯刀しているので警官に追っかけられるシーンもありだった。この廃刀令とか逆刃の刀ってのもこの作品で知ったことだった。銃刀所持といえば、令和の世だと十徳ナイフを持っているだけでも捕まるっていうから、法律の世界も随分ミニマムになったものだ。

 

 剣心で初めて知ったキャラの魅せ方というのがギャップ萌えだった。普段はオロオロ言ってオロオロしている朴念仁なのだが、正義に準じて抜く時にはサッと刀を抜いてめちゃ強い。普段と戦闘シーンとでここまでギャップを持つキャラ性は人生ではお初だったかもしれない。

 剣心がオロオロ言うのと語尾に「ござる」がつく喋り方はなんとなく真似たものだ。

 

 油断したら即死ねる厳しい人斬りの世界にいる彼の生き方はやはりスリルに満ちている。その片鱗が見えるのが寝る時の作法。

 夜間の寝込み中にでも敵襲があるかもしれない。てなわけで剣心は布団の上で大の字で寝ることをせず、座って床にもたれかかるくらいで休息を取る。そんなシーンがある。しかもすぐに戦えるよう刀を抱き込んでのことだ。

 コレを見た私は、硬派な生き様で何か良いじゃん!と思ってしっかり寝ない休息法を子供ながらに真似てみたりもした。で、1日で分かる。壁と床、どちらに身を任せるのがより安心でき、心地よいのか。壁だとキツイ。やはり人は床とよろしくしてこそ気持ち良く明日を迎えることが出来る生き物だと分かった。

 以降私は、床に背中なり腹を着けてのうのうと寝ていられることが如何に幸せなのか噛み締めて生きるようになったのである。ここにこうしてワケワカメな事を打ち込んでいるちょっと前にも床に背中をつけて寝ていたのだけど、とっても気持ちよかったっす。

 

木砲というレトロな破壊兵器

 本作に登場した印象的な兵器といえば、武田観柳のとっておきとなったガトリングガンと木砲。

 ガトリングガンはその他アクション作品にも出てくるものだが、木砲ってのはこの作品以外で見た覚えがない。もしかして平成アニメの中で木砲が出るのってるろうに剣心だけなのでは?

 木砲は漫画の1巻に出てくるので、初期からインパクトを放ったアイテムとなった。 

 鉄じゃなくて木なのか?とビックリしたものだ。

 

 こんなのマジであったのかとウチのじいさんに聴いてみると「物が無いならまた別の物で間に合わせるのは、いつの世の人間も共通で行うこと。プラスチックがないなら紙で、だったら鉄がないなら木でってこともあるじゃろう」的な事を言っていた。年寄りの言葉には重みがあります。

 

牛鍋

 アニメ、漫画共に割りと多く出て来たと思うけど、赤べこ屋という店で牛鍋を食うシーンがある。

 この牛鍋ってのもここで聴いたのがお初のこと。すき焼きとかとは違うのかな。私生活で牛鍋というメニュー名は聴いたことがない。

 

 アニメだと何か美味そうに見えて腹が減ってきた覚えがある。それからここの若いウエイトレスの燕ちゃんって娘が可愛かった。弥彦と結構良い仲になるんだよな~。

 

 ウチのじいさんが若い時には、お店に出す前の牛の処理、つまりは精肉にすべき解剖作業をして金を稼いだこともあったという。自分で開いた牛を食ったこともあるとか。

 そんな彼が言うには「牛鍋は美味い!」ということだった。年寄りの昔とった杵柄って人生の重みもあって凄いっす。

 

悪即斬の心得

「アホぅが」のセリフが特徴的なちょっと口の悪い名物キャラの斎藤一が好きだった。今は亡き鈴置洋孝のクールなお声が最高にマッチしていたぜ。

 そんな斎藤の座右の銘が「悪即斬」。悪物は即切り捨てるというスマートなるジャスティスマインドである。

 コレ、単純に格好良い。そして語感として気持ち良い。

 

 ストリート歴が割りと長めの私もまたその精神を胸に刻んで悪者をコンクリートジャングルに沈めて来たものである。

 牙突はマジで真似したくなる格好良い技だった。

 

そばかす

 アニメの初代OP曲はジュディマリの「そばかす」だった。

「大嫌いだったそばかす」「そばかすの数を数えてみる」なんて歌詞があったが、初めて聴いた時には「そばかすってなんだ?」と思っていた。

 

 母に尋ねてみると、そばかすヒロインコンテンツの「キャンディ・キャンディ」「赤毛のアン」の紙資料を取り出して「コレ!」と言って分かりやすく教えてくれた。

 なるほど、とっても分かりやすい。最初からそばかすウェルカム主義だったようで、現在私はそばかすヒロイン好きとして日々楽しくやっています。

 

ハチマキ萌え

 格好良い男子を輝かせる素敵アイテム、それがハチマキだ。

 お気に入りキャラの相楽左之助の赤いハチマキは素敵。ここでハチマキ萌えが発症してしまった。左之助とハチマキの組み合わせに萌えた視聴者はわんさかいたはず。

 

 素敵ハチマキ男子3傑といえば「キャプテン翼」の松山くん、本作の左之助、そして「機動武闘伝Gガンダム」のドモン・カッシュで決まりだ(異論は別にあっても良いと思うけど、私の考えは変わらない)。

 先にキャプ翼の松山くんを見てちょっと良いかもと思っていたが、次に見た左之助でめっちゃ良いと思った。その次のドモンも最高でした。

 

 皆ハチマキを結んだ先の生地が長く、肩にも垂れて風に靡くようになっている。結んだ先であの長さになるのが格好良いと思い、私も学校の運動会で長くなるよう結んだものだ。

 するとハゲ&デブの教頭が「短く蝶々結びにして靡かないようにしろ!」と文句を言って来た。ムカついたので運動場の小石を「えいっ!」と投げたらクソ程叱られたのも今となっては笑える思い出ですたい。

 

 

スポンサードリンク