こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

そういえば「るろうに剣心」で教わったこと その2

 るろうに剣心で妙に記憶に残っているエピソードといえば、左之助が山で饅頭を食っていたら安慈和尚のせいでそれを落っことしてしまう話。

 

 安慈和尚が大地を揺るがす技を放ったせいでそうなってしまう。破戒僧の修行は一味違うと分かるものだった。そういえば破戒僧という言葉もこの作品で初めて知った。

 そんな事をされるとビックリしてしまい、左之助は饅頭を落としてしまう。

 京都に向かう途中の左之助にとって貴重な食料が地面に落ちて汚れてしまう。これは彼の身になって考えればめちゃ残念な事件だ。同情する。

 

 全体的に見て執着心がそこまで強い人間ではない私だが、食い物の恨みは人並みよりもちょっと深めに感じでしまう。私なら大事な饅頭を落とすような事件を持ってきた相手を簡単には許さない。左之助の気持ちになると結構ムカっとする話だった。

 

 でも安慈和尚も作り込まれた良きキャラで好きだった。怒りと悲しみに満ちた過去を背負う最強僧侶枠で好きでした。彼の開発した「二重の極み」は真似してストリートバトル(つまりは喧嘩)にも取り入れさせてもらったぜ。

 思い出したら餡こたっぷりの饅頭が食いたくなって来た。

 

 

志々雄真実に見る男の美学

 包帯ぐるぐる巻きの剣客 志々雄真実の事が忘れられない。これは名物キャラ。

 京都に暗躍する巨悪として剣心達を苦しめた悪者ではあったが、その人間性に見るカリスマには心惹かれるものがあった。待ったなしのクズ男ではなく、男を越えた漢の部分があることで魅力的な敵キャラだった。そりゃ十本刀の面々も着いてくるはずだ。

 

 そんな彼の残した人生教訓も本作の魅力だった。

 彼の人生も壮絶なもので、全身を炎に焼かれるという常人ならまず経験しない苦行を越えて剣心と戦うまでになっている。

 

 火傷には湯治が良いとされている。なので志々雄は好んで温泉に入る。全身火傷で人間離れした容姿となった彼だが、そうしてどん底を味わったからこそ得たものがある。

 それが「本当にいい男はどんなになっても女のほうから寄ってくる」というものだった。コレ、名言っす。 

 

 なるほど。普通に良い男になら普通に女も寄ってくるだろう。だったら皮膚が焼け焦げたという美しく魅せるには不利な状態になっても尚女の方から寄ってくるなら、それは見せかけの良さは度外視の魂の良さに惹かれての事だ。それは最高にモテ男冥利につきる戦績なわけだ。これは格好良い!

 現にあんな包帯ぐるぐる巻き姿になっても由美さんとか鎌足ら女共がしっかり寄ってくる。

 由美さんはエロくて良かった。それから鎌足は実はオカマということが後に分かるが、あれはアニメで知るオカマ枠として人生最初期枠だったかもしれない。一番はクレヨンしんちゃん(の映画のやつ)だったけど、あっちのオカマはいかにもな感じの見た目だったので、しっかりと女に見えて実は男という完成度の高い枠はここが最初だった。

 

 志々雄真実に漢を感じてこちらも惚れ込んでしまった。これは良い心がけです。

 

「勝てば官軍負ければ賊軍」「弱肉強食」

 これらの言葉は古くからあるこの世の摂理を表したものだという。

 これも志々雄真実を巡る京都編で出てくる言葉であり、この作品で初めて知ったワードである。

 それぞれシンプルなようで深い意味を持っている。

 世の酸いも甘いもを知る人物からこういう言葉が出ると重く受け止めることもあったな。勉強になりました。

 

 関係ないけど、近い時期にスーファミの「幽遊白書」のゲームを遊んでいて、その中で戸愚呂弟が「爆肉鋼体(ばくにくこうたい)」という技を使う。それが「弱肉強食」と響きが似ているよな~となり、なんとなくセットで覚えている。次は幽遊白書も新アニメを作ると良いかもしれない。

 

阿片(アヘン)

 多くの子供が人生で初めて阿片を知るタイミングは、歴史の授業で阿片戦争を学んだ時になるはずだ。それ以外日常でこのワードが出ることは滅多とないはず。

 でも私は学校の授業よりも先行して阿片を知っていた。ヒロインの恵さんがそれ関係の人間だったことから追手に追われるエピソードがある。この時が人生初阿片となった。

 人に害なす成分もありなことからブラックなアイテムだったらしい。それを商品として扱うだけの知識のある恵さんは厄介な勢力から狙われるわけだ。怖い闇マーケットもあるのだなと知れるものだった。

 

 薫ちゃんよりもややアダルト枠の恵さんも結構好きだった。平成版だと土井美加のクールかつ色っぽい声が好きでした。令和の新バージョンではまだ出てきていないが大西沙織が担当すると聞いているので登場が楽しみっす。

 

縞々模様のトリックで仕掛ける般若くんの喧嘩スタイル

 御庭番衆の1人の般若くんは、袖に見える縞々模様のトリックを使って剣心を追い込む。ていうか御庭番衆っていう軍団の事も本作で初めて知ったわ。

 この作品で初めて知ったが、同じ色が連続する縞々模様には、距離を計る視覚的機能に錯覚を起こす効果があるらしい。

 般若くんが縞々の腕でパンチを繰り出すと、腕がヒットする距離感が狂って攻撃が避けにくくなる。そうして剣心がやや苦戦したターンがあった。でもそこは刀を真っ直ぐに構えて距離感に狂いなく腕の長さを測って対処するという賢い手に出てピンチを回避した。剣心の冷静さもさすが。

 

 これをヒントに私も親が買ってきたウォーリーみたいな縞々模様の服を腕に巻き付けてストリートバトルに出かけたものだ。しかしよく考えてみれば、縞々の錯覚などに頼らずとも私には独自開発した二重の極み(ただシンプルに余計に殴るだけ)がある。小細工無しでも相手を粉砕する能力があったので、縞々作戦など無用の長物に過ぎなかったのだ。

 己を律して小細工なしの素手で何でも倒せ。それがストリートの流儀である。

 

くノ一に萌える

 くノ一に最初に親しんだコンテンツは「忍たま乱太郎」の女子クラスにいる連中なのだが、あれはお子様向けすぎて真にグッとくるくノ一の良さを伝えるにはごめんけど情報量が足りない。

 

 るろうに剣心では、中盤から巻町操というかなり元気な忍者ギャルが出てくる。闇夜に忍んで悪を討つ忍者にしてはうるさい子だったが、そこも親しみが湧いて良い。この子が可愛くてとても好きだった。演じた櫻井智の元気なお声も好きだった。

 メインヒロインは薫ちゃんのはずだが、私は操派でした。人生で初めてくノ一に萌えた瞬間がここでした。令和版アニメに彼女が出てくるのも楽しみっす。

 

梅毒の恐怖

 剣心を命の最後の瞬間へと導いたトリガーはなんと梅毒でした。すごい怖かったです。もちろんここで初めて知った病気でした。名前に「毒」と入っているのでマイナスイメージしかない怖い出会いでした。

 これは後になって学校で詳しく学ぶことになるのだが、なんというか、一般的に見られる感染経路が特殊なもので、剣心がそうなった過程を想像すると結構嫌になる。

 

 でもこれはアニメオリジナルの結末であり、原作の先生が設定したものではないという。こういう結末を迎える世界線もどこかにはあるくらいで理解しておこう。

 ちなみに私よりも一緒に見ていた母とお兄ちゃんがこの落ちには声を上げて驚いていました。

 

まとめ

 感染症とかの病気に気をつけて健康にオタク活動を楽しもう。健康であるなら未来は明るい。

 

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