こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2023年のアニメの感想(10月~12月)その5

 1クールに5、6本アニメを見るのを1年続けただけでもお分かりのことだろう。

 現代アニメは数がたくさんある中でクオリティが実に様々だ。そりゃ違う人間が話を考える、アニメも違う会社が作るのが条件なら大小の差が出るのは当然のことだ。にしても振れ幅がすごい。

 

 私は心が大らかだし、そもそもアニメが好きでコンテンツ全体を応援している。その都合から究極を言えば紙芝居以上に動けばまぁOKくらいの甘い査定で色んなアニメを見世物としてアリだと評価している(←思考停止に近づく愛のヤバさ)。

 現に諸々作りが酷いからといって視聴を途中辞めしたことなどほぼない。今期作品も1話目を見たものは全て最新回まで見ている。どんだけ好きで、あと付き合いが良いんだよと自分でも思う。

 

 そうして緩く甘く評価するも、冷静に一般的尺度からしてこれはヤバい、クソアニメだろって分かるものは実にそれと分かりやすい作りになっている。最近のアニメは正直で嘘のないものが多い。

 そういうのを見ると、はっきり言って作り手なら聞きたくないであろう酷評を飛ばすこともあったりする。まぁ言うだけで結局好んで最後まで見るんだけどね。紙芝居以上ならOKの狂った甘々ラインがあるし。

 

 そうして私がちょっと厳しく評価するアニメが多くあるため、周囲から(主に家族)「ホントに好きなの?」と問われることが最近増えました。それは聞かんでくれよ。

 愛があるからこそ駄目な所も見抜けます。見つけることが出来るのです。それを言っておきたい。

 コレって糞味噌言ってない?という感想があったとしても、それは糞でも味噌でもなくしっかり愛です。

 

 というわけで愛ある限りアニメを見ましょう(←ちょっとポワトリンぽい文言)。

 

 ではこれ以下、私が愛を持って評価したアニメ達をズラリと上げていこう。

 

 

でこぼこ魔女の親子事情

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 今期の1クールものでは最速完結組だった。スムーズな放送で駆け抜けた魔女魔女しいハートフルな親子ものだった。それとギャグ要素もたっぷり。

 

 ある日ロリ魔女のアリッサは、赤ちゃんを拾いビオラと名付けて育てることした。ビオラはあっという間に自分よりもデカくてセクシーな褐色ギャルになった。そして暮らしが楽しくなったとさ。というサイズが凸凹な親子を中心にした楽しいギャグコメディ。

 

 現在プリキュアで赤ちゃんを演じている古賀葵が、こっちでは水樹奈々演じる娘のママ役なのは印象的。同クールにママも赤ちゃんも演じるから忙しいよね。でも役者はやれって言われたら何でもやるんです。だからすごい!

 

 ママよりとっくにデカくなって強そうな娘が、ずっとママ大好きっ子で仲良しなのは尊い。萌える母子の構図が見えました。親子で仲良しってとても良いことだと想います。

 

 アリッサの同期の魔女には素敵なお姉様方が揃っているのに、アリッサだけロリなのか。貴重だなぁ。

 

 召喚獣のフェニックスが落書きみたく力を抜いたラフなキャラデザなのはウケる。弱そうなのに土師孝也の強そうな声がするフェニックスのキャラ設定と配役も印象的。

 

 声優がやけに豪華なアニメだった。

 梶裕貴堀江由衣がケツの妖精で出ていたのは変な思い出。

 

B-PROJECT ~熱烈*ラブコール~

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 まずOP曲が良いよね。「熱烈*ラブコール」って素敵なパワーワードかも。 

 

 既存アイドルのマネジメントで暇することなんてまるでないのに、ここへ来て新顔の「ウルトラズ」のマネも担当するからつばさちゃんが絶対シンドイって。コレ倒れるだろ?と思って見ていたら案の定倒れた。やっぱりか、私の未来視能力もなかなかのもの。

 

 別にパワハラとかの悪意ある接し方は無いけど、同僚達からつばさちゃんへの気遣いが足らなくない?お前らがもっとサポートしてやらないから倒れるんだろうが。とややオコ状態で視聴していく。

 働き方の改革でも革命でもやっちゃってください。そしてつばさちゃんをもっと楽にさせてあげて。

 それと倒れるとかの過労のことをいえば、つばさを演じた瀬戸麻沙美も最近やたらと色々出ているような。中の人も仕事をやり過ぎて体調を崩さないようにね。そんな事も思って見る私ってば気遣いさんで優しい。

 すごい気遣いマインドを発動して視聴したアイドルアニメになった。でも多分全部余計なお世話。

 

 アイドル達にはめちゃ懐かれて信頼され、なにより愛されているからつばさちゃんはすごい。すごい真面目でちゃんと仕事が出来る子だから応援したくなる。この子が可愛いので楽しく見れました。

 

 絶対こいつ米津玄師だろってくらい米津感のあるこだわりの強い音楽家と仕事をする回が印象的。音楽家が難しいことを言うから、こっちの仕事も難しくなるってことはやっぱりあるんだろうな。

 

 映画のPVで使う曲を用意をしてこいって言われたからこっちで曲を決めると、先方からウダウダと文句が出てなかなか決まらないという話はちょっとムカついた。おっさん達がウダウダ言うのうるせぇよ。

 

 動画配信をしたら外部に出てはいけない情報が映ってしまってさぁ大変という展開があったのも印象的。これは気をつけないといけない芸能人あるあるだな。生放送だとどうにもならないので、芸能人諸君は気を引き締めよう。

 

 会社のお偉いさんの西山貴教の声が、我らが筋肉兄さんの西川貴教だった。名前ぇ!本人登場要素を隠す気ゼロじゃん。グイグイと出てくる西川兄貴も愛せる。

 西川兄貴の出演は良かった。常に芝居をやって来たプロの感じには足りないけど、かといって専業でないにしては経験を重ねすぎているため素人の領域にはない。そんな丁度狭間の芝居力が好き。まぁガンダム好きなヤツはだいたい西川好きだから。というわけで西川兄貴にも熱烈ラブコールを飛ばすぜ。ありがとう筋肉。

 

Helck

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 2クール目は、ヘルクの長く悲しい過去がそれはもう長い時間を使って語られた。

 

 人間サイドの戦士だったヘルクが、なぜ当初のキャッチコピー「人間滅ぼそう」の考えに至ったのか。そこまでを辿る物語はとても悲しく辛いものだった。前半クールのコミカル展開が嘘みたいにシリアスな内容だった。
 
 これは化け物がいるのが前提の世界で、よくよく見ると、か弱い人間の方が心の在り方として怖いという落ちだった。魔族は良いヤツで人間の方が怖いのだ。それが答え。

 
 弟や愛した仲間達が酷い運命を辿ったことでヘルクも大変傷ついた。後半は戦士ヘルクの悲哀が濃く見えて来てお笑いポイントが少ないぞ。

 アリシアとヘルクのちょっとラブな物語は良かったっす。アリシアは強くて清い良きヒロインだった。
 魔族サイドの女ならヒュラが良かったな。何か目が怖いんだけど、トータルで良い女に見えて後半からもっと好きになった。前田玲奈の低い声の芝居も良い。


 最終回の仕掛けが印象的。

 ヴァミリオちゃんの大いなる決意により、当初のキャッチコピー「人間滅ぼそう」がまるっとひっくり返って人間を救おうが次の目的になる。

 これはヴァミリオちゃんが仕掛けた決死の逆転劇。

 なるほどぉ、こうなるのか。ヴァミリオちゃんは男前だな。

 

 ここから目的がひっくり返って人類を救うためのヘルク達の逆襲が始まる。それに向けて意気込んで終わりのいわゆる「おれたたエンド」で締めたわけだが、これはこれでキレイなおれたたで良い。

 従来のおれたたは後味がスッキリにならないのだが、これはこれで当初のヘルクの心の中にあった想いの決着になったわけだから、次に向けて晴れ晴れした思いになったってことでスッキリ。

 結果楽しく見れて悪くない作品だった。

 

るろうに剣心

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 2クール目無事完走しました。

 2クール目からは、由太郎、雷十太、月岡津南ら懐かしのキャラが続々と登場した。

 

 硬派な剣士のようで詐欺師なところもあった雷十太のことはやけに覚えている。何気に人気の名物キャラじゃないのかな。

 

 2クール目後半では斎藤一が攻め入ってくる。

 彼の座右の銘の「悪・即・斬」、必殺剣術の牙突は、令和になっても多くのオタクが覚えていることだろう。

 牙突は多くの男子が真似したはず。あのまっすぐな構えは斬新で私も真似しました。

 スポーツ発展型として野球のバントを牙突スタイルでやってみたら先生に「ふざけんな!」って怒られました。まぁ当然の反応かぁ。

 ボールが当たるバット面積がめちゃ減ることから普通にバットにあてづらい。そもそもあのやり方だとバントになっていない気もする。実戦向きでない証明が取れました。

 関係無い思い出話がホイホイ浮かんでくる私の脳みその動きときたら実に活発。別に変な薬をやっているとかでなく、よく寝ているから元気なだけです。

 

 道場に攻め入って来た剣心と斎藤がやりあうシーンは、平成に放送した旧作でもすごい作画レベルで描き込まれていた。迫力満点だったものなぁ。

 最終的には刀の有無なんて関係なく、徒手空拳を用いてでも命の終わりまでやり合う。その気概が見えるやり手戦士同士の大一番だった。大久保卿が止めにこないとどうなっていたことやら。

 

 日野聡斎藤一も良かったな。先代の鈴置洋孝の声が強すぎて未だにあっちが新鮮に思い出されるが、新作の声優も良い。鈴置洋孝の声で斎藤が「あほぅ(阿呆)が」って言うのは印象的。真似しました。

 日野聡の声なら今後出てくるであろう安慈和尚でもマッチしたと思う。和尚の声は誰なんだろうか。和尚も推しなんだよな。令和版の和尚に会うまでに二重の極みを練習しておかなきゃ(←いや、せんでええやろ!)。
 

 志々雄のいる京都を目指すために剣心が旅立ったところで2クール目終了。ここで一旦終わり。続きはいつやるのさ。

 京都行き前の剣心と薫の別れのシーンは旧作でも想い出深いシーンだった。ここも名シーンだよね。

 るろうにだからまた流れる。そんなおしゃれかつ物悲しい文言を残して薫を置いて行く剣心。その後ろ姿に見る哀愁ときたらもうグッと来ちゃう。

 

 るろ剣最大の見せ所はなんといっても京都編だからな。十本刀とのバトルが早く見たい。

 最終回後半で宗次郎がちらりと顔見せしてスマートに大久保卿を始末していった。その後のラストシーンで志々雄や操の声がする。ここで次章の追加キャラの声優も解禁していた。

 私が作中で一番推しているヒロインの巻町操は山根綺が演じると分かった。ええやんけ!山根綺も最近は活躍の場を増やしているなぁ。良い声で好きです。

 

 というわけで楽しかった。京都編まで楽しみに待つ。それまで元気に生き残ってやる!

 私もアニメ流浪人なので、流れに流れて色んなアニメを見に行くぞ!

 

魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール

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 学校に入ってからは、チセが同級生達と関係する中で彼らの悩んで葛藤する心を幾らか救う希望ある展開が連続している。良き展開だと思う。

 1クール目だとツンツンした所が愛せるルーシーを巡る物語が割りとメインだった。その中で彼女の心も幾らか癒えたようで良かった。ルーシー良いな。

 

 今回は1クール目初っ端から出てきてずっと不思議だったフィロメラの謎に迫るターンがハイライト。フィロメラ攻略がラスボス戦だった。フィロメロを精神的に押さえつけていた怖いババアが悪い。

 フィロメラの多くを語らないミステリアスな感じと結構病弱に見えて儚げな所が良いな。河瀬茉希がこんなに元気なくボソボソ喋る芝居をするのも珍しいような。芝居を見ても印象的。

 

 後半はフィロメラの能力が暴走して学園が偉い騒ぎになる。騒ぎを沈めるためにチセが頑張った。よくやった。

 学校編だと旦那の出番と存在感がちょっと薄まり、嫁のチセが頑張るターンがより目立つような。

 

 フィロメラに接触するお嬢様のヴェロニカの何か含みある言動も微妙に怖い。この子は何かもっとお色々あるのかな。うえしゃまの声も良かったっす。

 

 学校関係者のアレクサンドラ・ヒースの歪なキャラデザが好きすぎる。こういう化け物とセクシー半々の良いバランスは好き。何気に作中で一番お気に入りかも。

 

 3期もあったらその時はまた時代をご一緒しましょう。

 

ラグナクリムゾン

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 今日の俺は弱い。しかしそこを凌駕して明日の俺はきっと強い!丁度私の人生もそれと同じ内容が幾日も連続している。そして今日の私がここにいる。

 主人公のラグナくんもその進化の法則に注目を向け、すっかり強くなった未来の自分から能力を得て急激に強くなった今日を迎えることになる。いきなり強くなって竜退治に出るというRPGでいうところの強くてニューゲームみたいな導入のアニメ。

 

 内容については、もしかしてこっちがながら見している罪かもだけど、これって何やるアニメだっけ?って思うタイミングが数回あったような。

 

 絵柄が何か微妙に懐かしい感じ。内容の面白みについていまいち理解できていないのだが、とりあえず見ていく中でキャラが良いなって思えるヤツとの出会いがあったのは儲けもの。

 

 闇ヒロインのアルテマティア、強いけどツンデレ具合が面白いスターリア・レーゼ、この二人のヒロイン性が良い。

 アルテマティアの無害そうでいてちゃんと恐ろしいキャラ性は歪。うえしゃまが不気味な女の感じを出した芝居でキャラの魅力を引き出している。

 

 スターリア・レーゼは面白い。忙しくやかましく楽しく可愛い。これは良いと思う。腕が浮いた鎧みたくなっている特殊装備も良いな。ファンタジック装備で面白い。

 情緒があっちこっち行くテンションの高いこのキャラを演じる日高里菜は楽しく芝居をしていそう。

 

 ていうか一番最初に出てきた友達ヒロインのレオはメイン降格だったのか。初回SPはレオがメインヒロインだったのに、その後は別れてラグナの冒険になった。落ちは強くなってレオの元に舞い戻るでいいのかな。

 

 1クールで終わるならスムーズに見送る準備が出来ていたが、なんと年明けから2クール目も来るぞ。後半はもっと楽しくなると良いね。

 もう1クール息切れなく行けるかちょっと不安なんだけど、まぁ頑張れ。私も乗ってしまった船だから頑張って最後まで見るぞ。

 

 それとアニメの内容とは関係ない気づきだが、原作が小林大樹、主演が小林千晃、ED主題歌担当が小林私と、小林が小林を呼び込んで叶った奇跡の小林縛りアニメになっている。ウケる。

 コレ、原作者のオファーなのか?その関与無しでこれだけ小林が揃ったのならすごい。3人揃って飲み会をする宣伝番組とか配信したらエモいのではなかろうか。

 

koshinori.hatenablog.com

 

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