思わず我がウルトラ魂に火がついた。これはオタクが湧く。
9話の放送日は9月9日。そして登場した怪獣はウルトラQの顔的一体のガラモン。
これは凄いぞ。9(きゅう)に賭けて色んな要素を揃えて来やがった。
この時どこかの球団のマジックも9だったらもっと9まみれのお祭り騒ぎになったかもしれない。でも現在の野球の事はよく知らん。
しかしガラモンとは懐かしい。ちょっと前にカラー版のウルトラQを見たが強烈に印象に残るキモかわいい顔だな。
この日は「まさか令和に入っても来るのかガラダマ!ガラモン!ついでにセミぃ!」と私の脳が忙しく驚き騒いだ。
ガラモンも良いけど、セットで地球に来たセミ人間もグロキモいながら美しい造形でそそるんだよな。秀逸なデザイン性にビックリ。
じいさんの時代からも地球に来ていたあの愛嬌のある顔がまた見れて良かった。見た目も内容も新時代なブレーザーとレトロな顔面のガラモンが同じ画角にいるのも不思議な感じ。
ガラモンといえばの緑の吐血もしっかり見れた。令和の子供にもあの素晴らしき吐血を見せることが出来るなんて誰が思ったことだろう。円谷英二のおじさんも草葉の陰で喜んでいると思う。
怪獣に赤い血は駄目なのです。昔読んだ小学館かどこかが出した偉人漫画の円谷英二編でその理由を言っていました。円谷特撮って教養とロマン、単純に面白さがあって良いですね。見て感じて損の無い世界でした。
ガラモンが出て嬉しい楽しいだけでは終わらず、テーマ性も切なく悲しく美しいもので秀逸だった。
地球にとって害悪であるはずのセミ人間だが、それと出会うことで悪の心が薄れて浄化が始まっていく。その運命的出会いの相手とは「音楽」。
やっぱり音楽って惑星を越えて皆で愛せる特殊優良コンテンツなんだよな。私も大好き。Qの仲間で言えばラゴンも音楽を愛していたし。海底原人にまで受けるんだから娯楽、芸術としての秀逸さはしっかり保証済みだ。
セミ人間ズが命のラストを見ながら力強くも物悲しく演奏する様に感動した。最後の時を想って魂の演奏をする男達のシーンを見ると、映画「タイタニック」で船が沈む最後まで演奏した楽団を思い出す。アレも良い映画の良いシーンでした。
美しい演奏で魅せるセミの悲哀が見える内容となり、後味としては何とも哀愁漂う感じになった。でもガラモンがお茶の間に運ぶのってそんなもの。この哀愁を胸に抱いて良き夏後半の1日としよう。
リアルにセミが演奏する時期ってこともあってこの配役に良い味が出ていた。
しかし思い返してみると、今年はあまりセミの音を聞かなかったような。以前はもっと喧しく鳴いていたと思うのだけど。それと晩の話ならカエルの合唱もそうだ。昼夜問わず暑いから皆へばって寝ているのかな。それか環境変化で数が減ったのかな。
私のように音楽、映像、読書などを嗜む人間からすれば、それらは喧しいお邪魔要素にもなるのだが、風物詩ってのを愛す心持っているから音量がゼロになるのは寂しい。
何気にアンリ隊員の当番回でもあったな。アンリ隊員の女子にしてはちょっと低めの声が良いよな。昔バドミントンで打ち合ったギャル(上位ランカー)と声が似ているんだよね。懐かしくなっちゃう。
それから9回放送した分だけでもしっかり「ウィルコ」の掛け声が印象づいている。最近はこちらも真似して言ってます。あと親戚のちびっ子も言っている。
思った以上に作りがしっかりしていて面白い。とても好きな作品だ。なので続きもしっかり見よう。
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