こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

プリの都が危ない「映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪ レッツゴー☆プリパリ」

「映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪ レッツゴー☆プリパリ」は、2016年3月12日に公開された劇場アニメ。

 

 プリパラは劇場版でもすばらしい。テレビを飛び出て銀幕でやるからこその特別要素があってとても面白かったっす。2回見ました。

 

 今回もプリパラ映画特有の上映週によって中編映像が入れ替わる楽しい方式で展開する。ルートは全部で3つ。どれも楽しい。

 

 最初の映画は4ルート分をきっちり全収録で中編の差し替え部分の確認がちょっと面倒だった。今回の作品では、BD収録時に全ルートを一つにまとめた編集をしてくれている。これはメニュー画面を呼び起こすことなく気軽に全部見れて良い仕様。

 

 OPにでタツノコプロ54周年記念作品と出ている。なんか半端な数字だな。BDのオーディオコメンタリーでもスタッフが同じ事を言ってた。

 

映画プリパラ み〜んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ- ふわり・あじみのコース

 

内容

 皆の憧れにしてプリパラの聖地 プリパリが今危ない。

 プリパリが謎の黒い霧に覆われ、交通機関も連絡手段も付かなくなってしまった。封鎖された暗黒シティになったプリパリにはファルルがいる。その彼女にも連絡がつかずめちゃピンチ。

 ファルルの生命の源は、イコールしてプリパラの根源にある。こうなってはファルルの身もプリパラ全体の未来もヤバい。

 

 パラ宿のアイドル達は、プリパリの騒動をなんとかしてファルルを助けるため、長い道のりの旅に出るのであった。

 それとふわりちゃんがとにかく可愛い。

 

感想

 尺の都合があるってことで導入からサクサク展開だな。

 まずはらぁらが新曲「あなたがプリパラに来るのを、あたし待ってる」を一節歌ってOPが始まる。

 これは景気の良い可愛い曲だった。聴けば私もプリパラに行きたくなっちゃう。

 曲の途中で入るそふぃ様のセリフ「頑張る?知らない言葉ね」は.、カリスマしか吐くことが出来ない印象的なものだった。とか言う私もそこまで実感として内容を知っていない言葉。努力よりも才能頼りでここまでやって来ました。

 

 曲が終わってアイドル達が総員かしこまっ!をしたら急に天地がひっくり返って皆が空に落ちる。

 この時、我が推しのふわりちゃんがパン見え防止のためスカートを押さえて落ちているのがグッド。女子はそこを守らないと。

 

 ここから荒野に出て総員プリパリを目指せ!というシステム命令が発動する。遥か彼方の地を目指す旅なので面倒だが、そこはシステムですからってことで従うしかない。

 

 今回はマジにパラ宿アイドル総員出張っている。キュピコンやらぶちゃん、テレビだとハロウィンしか会えない蘭たんまでいる。

 ななみがキュピコン言いまくりで笑った。ふわりちゃんと会話している時にはマジでキュピコンしか言っていない。ふざけた女だけどキュピコンは可愛いんだよな。

 

 展開が速く、さっそく皆揃ってのプリパラ的グレートレースがスタートする。交通機関無しは疲れそう。

 ここで各員が乗り込むプリパラメカが多く登場する。アイドルの乗り物なので柔らかいイメージがあってちょっと可愛らしい感じもあり。これらのメカ類デザインはロボアニメでよく名前を見る大河原邦男が担当している。そこはオタク的注目ポイント。

 

 普通に自動式の乗り物がメインになるが、ふわりちゃんはメカ要素ゼロの生のヤギに乗り、ちゃん子ちゃんは高性能な人力車を引っ張っている。乗り物の性能差がすごいなぁ。アロマゲは気球であじみ先生はハンググライダーだった。

 

 チキチキマシン並に個性的なあれこれのマシンがあって面白かった。

 レース開始からいきなりアロマゲドンがまた余計なことをしやがる。アイドルタイムでもプリパラを爆破する迷惑行為を起こしたが、それより先のこちらでもレース中に爆発を起こす。安定のトラブルメイキングぶりに笑える。ホントどうしようもないバカ娘達だな。そこが好きなんだけど。

 

 ここまででも結構笑える。

 爆破で世界のあちこちに飛び散ったアイドル達は、各地でライブをしていいねポイントを集めてプリパリを目指す。気長な旅だなぁ。

 

 そらみの3人が訪れたのは日本の大阪的な場所。バックがめちゃ実写だった。

 ここでかました「トライアングル・スター」がめちゃ良かった。みれぃのぷりぷりの歌と同じメロディーなんだよな。どっちも好き。

 水着に浮き輪をセットした特別仕様な衣装をまとい、ジンベイザメが泳ぐ水族館の大水槽の前での楽曲披露となった。これは夢がある。衣装可愛い。

 今回はライブを行うバックの風景が実にワールドワイドで楽しい。

 

 ドレシの三人のみで披露した「ドリームパレード」も良かった。この曲は格好良いし、コンパクトながらも微妙に手数が多い振り付けも好き。

 

 エジプトでやる「でび&えん☆Reversible- Ring」も改めて本当に良い歌だなって思ってしまう。最近飯を作りながら鼻歌が出ちゃう。

 

 肝心な分岐ルートは、ひびきルート、ふわり&あじみルート、そして親衛隊ルートの3つが用意されている。

 私ならふわりちゃんが最推しで次手があじみ先生ってことで2人のルートを一番に見たくなる。

 このルートだとまずあじみ先生がオオカミに食われてしまい、それをふわりちゃんがハサミで腹を割いて救出する流れから始まる。恐ろしいことを極めてポップに描いている。ふわりちゃんの行動力もすごい。

 

 オオカミの腹から救出されてベッドで休んでいるあじみ先生がメガネをしていない。ここに注目。裸眼のあじみ先生がちょっとだけ見れる。可愛い。

 ふわりちゃんの手料理を食うあじみ先生。幸せ者かよ。飯を作れるアイドルとか絶対モテるやんけ。

 爆風に乗って運良く実家に帰って来たふわりちゃんの素敵田舎ライフが見えて癒やされました。

 

 ふわりちゃんのおじいちゃんを見てダ・ヴィンチ先生そっくりだと興奮するあじみがうるせぇ。うるせぇ絡みにも割と柔軟に応えるじいさんの対応能力もなかなかのもの。

 ふわりちゃんに、長すぎるアゴひげを三つ編みにしてくれと頼んでくるおじいさん。なんて贅沢なリクエストだ。これはアゴひげたっぷり蓄え系の視聴者が見れば羨ましいはず。

 

 ふわりちゃんとあじみ先生がコラボで披露した「コノウタトマレイヒ 」にはマジ笑った。あとヤギも一緒にライブしていた。

 ふわりちゃんはいつも通りめちゃ可愛い。エグいくらい清潔感がある。

 で、おかしいのがあじみ先生。映ってはいけない者がいるみたいな放送事故感を出しながらステージパフォーマンスを行うあじみ先生の暴走が面白い。

 よくこれにGOが出たな。しかも劇場版用の企画として。

 あじみ先生がふわりちゃんのライブを邪魔しているようにも見える不思議仕様がナイス。ランウェイの途中で落とし穴に落ちているあじみにも笑う。

 

 ライブが終わってプリパリを目指す移動手段が、デカいロングボウで人間ごと撃ち出すというものだった。ゲームの「聖剣伝説」に、大砲で人間を飛ばして大移動するってのがあった。あれと近い感じがするな。

 このルートははちゃめちゃギャグで笑った。

 

 次はひびき様ルート。

 長旅で行き倒れたドレシを拾ってドライブする中、一行はゴビ砂漠に突入する。

  これのプリパラ的なアホなネタが、ゴビ砂漠のゴビがひびき様の嫌う「語尾」ということ。ウケる。

 砂漠に長時間いると語尾の魔力に当てられて言いたくもない語尾を言ってしまうようになる。まほちゃん渾身の語尾が、みれぃの「ぷり」だったのは笑った。なんだ?このノリ。

 ひびきの「ぷり」には、その場にいないみれぃも次元を越えてツッコミを入れてくるのがプリパラ的ギャグ要素だった。

 でもぷりはぷりでもプリンセスのぷりだと言っていた。

 

 そんなプリンセス感全開のひびきのライブが格好良い。

 銀幕で見る「純(ピュ)・アモーレ・愛」とか感動も一入だったろうに。私は劇場で見ていないからその感動を味わうことが出来なかった。素晴らしい曲とステージだな。

 

 ていうかふわりちゃんの田舎にもゴビ砂漠にも普通に野良プリパラシステムがあってウケる。

 野良システムを見て田舎の端っこにひっそりあるエロ本の自販機を思い出した。あの感じでシステムも雑に置かれている。

 

 親衛隊ルートもネタっていた。

 アイドルの地下格闘試合会場に迷い込む。勝たないと何ともならない事態となる。

 金網デスマッチに誰が出るのかの相談でちゃん子ちゃんに白羽の矢が立った。この中だとちゃん子からぶちゃんしかいないだろうな。らぶちゃんは突然の乙女宣言で辞退していた。多分彼女でも勝てただろう。

 

 ちゃん子ちゃんと戦った女レスラーがくそデカい。ちゃん子の2倍くらいあった。

 相手を倒した流れでまさかのちゃん子ライブが始まる。曲も良いし意外とスピーディーかつ激しく動くダンスも格好良い。そして最後のキメポーズが面白い。

 金網ステージから始まるので、ランウェイ時には金網を素手で破ってライブを続けている。物理が物を言うステージなんだな。

 金網破壊から始まるメイキングドラマでは、ジョーズとダイオウイカを仕留めてちゃんこ鍋にして皆で食うというなんかすごい事をしていた。笑える。

 

 ただのネタ演出でなく曲もCGもすごくちゃんと作っている。これを抜き打ちで初視聴した者達はびっくりしたことだろう。まさか親衛隊メンバーから3Dライブデビューはないだろうと思っていたはず。ちゃん子をデビューさせたスタッフの判断はナイス。

 演じた赤﨑千夏が喜劇が出来て歌唱が達者だったから上手いこと行ったサービス企画だったな。ファルルと声が一緒だと分かりにくい。

 

 プリパリには大神田校長の姉の大神田プローリアがいた。ここで初の新キャラなので注目。

 こっちの姉貴も現地の学校の校長をしている。校長一族かよ。

 

 プローリアの声がデヴィ夫人なのがすごい。夫人も良い仕事をしてくれるよな。

 どちらの所有する掃除機が優れているか、朝はフランスパンかクロワッサンかというクソしょうもない事で姉妹喧嘩をおっ始める困ったおばさん達がいる。これが巨大化して街全体を巻き込む超次元姉妹バトルに発展するからバカだなぁ。

 プリパリで巨人の喧嘩が始まり、現地のアイドル達は黒い霧でゾンビ化している。プリパリがよりピンチになったのは、教育者の中でもトップの地位にいるおばさん達が悪い。

 

 メガネシステムも各国の者達がたくさん出てくる。どこの国を見てもめが兄ぃが安定してフザケていた。

 プリパリのめが兄いが集合場所の狼煙として「STG(スタイリッシュタフガイ)」の信号を出しているのも笑う。劇場版でも推すくらいあのフレーズを気に入っていたんだな。その後もメガネのライトでモールス信号を出しているのが面白い。

 

 この時のガァルルは成長しきった姿で再びチビ化する前。

 大きくなったガァルルとファルルが2人で並んでいるシーンって意外と無いよな。テレビ版だとガァルルの成長過程とファルルの現在地の関係でありそうでそこまで多くなかった2ショットだったはず。というわけで2人セットのシーンが新鮮かつ美しかった。 

 ファルルが静止してしまうことを心配して涙するガァルルの顔が可愛い。

 

 ファルルはまた眠り姫になるんだな。そこはさすがに気づいてちょっとツッコむ。

 ファルルを復活させてアイドル皆でスーパーライブをするのはすごかった。この大人数でのライブはシリーズで一位の数なのか?めちゃいるじゃん。神々しかった。

 この全員ライブは劇場で見たら興奮と感動があっただろうな。世界の色んな場所が映るワールドワイドなすごいライブだった。

 

 今回はナレーションで参加ののんちゃんのことも忘れてはいけない。

 最後のシーンでシーズン3で登場するトライアングルがちょい見せとなる。

 のんちゃんが「大変大変!パラ宿に新アイドルが来た~」みたいなことを言いながら騒いでらぁらの所にいくのだが「いやお前だろ!」と今なら突っ込める。

 私も初見ではトライアングルの正体がのんだと見抜けなかった。あっ、ここにネタバレを書いて良いのか。まぁいいか。

 

 というわけでカリスマートガールで締めるめちゃ楽しい映画でした。名作です。

 

 

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