こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年のアニメの感想(7月~9月)その17

 夏アニメも本当に多かったなぁ。9月内で全部片付かないぜ。その9月終了からもう半月になるのか。10月も駆け足だな~。もっとゆっくりこの青春を刻んで行きたいぜ。

 もうちょっと残っている夏アニメを振り返ります。秋クールも油断出来ません。

 

 

青のオーケストラ

【Amazon.co.jp限定】青のオーケストラ (PART 1)(2枚組)(特典:ビジュアルシート付) [Blu-ray]

 夏から2クール目に突入。その夏には放送がスマートに行かない難所が用意されていた。そんなこともあるよね~。

 8月に入ってなんと3週も連続で休んだ。どうしたの?会社の人間全部揃って夏休み旅行に行ったの?

 そんなわけで夏クールでは放送が収まりきらず、10月序盤も放送して最終回を迎えました。

 

 潤沢な資金があるNKHで雑な作りなどあろうはずがない。これまではそうだったが、昨今はチャンネルの利用者が減って以前よりも資金が回せなくなったのかも。天下のNHKにしてはいまいち作画に踏ん張りがなく、ちょっとていうか結構危ない箇所もちらほら見られたような~。これはネットでもちょこちょこ言われていることです。

 

 微妙にヘタった絵だけどりっちゃん、ハルちゃん、その他女子部員とかは可愛いです。

 とにかく頑張れNHK。次に控えている「進撃の巨人」の今度こそマジでファイナルのやつでも同じヘタり感を出したらダメだぞ。NHKに叱咤激励を飛ばしておきます。ちゃんと受け取ってしっかり踏ん張れよ~(←何様?)。

 

 メインとなる部活の外でも色々あるアニメだったな。

 青野くんのママンが倒れて入院し、彼はしばらくひとり暮らしになる。男子学生の急なひとり暮らしは困る。心配して様子を見に来てくれる仲間達のありがたさよ。

 同期放送の「スパイ教室」では恐ろしい暗黒ママ人間を演じていた斎藤千和が、こちらでは良く出来た優しい青野ママを演じていることに安心。彼女もすっかりママ声優。

 

 青野ママの体が弱っているところでこの情報は耳に入れられんだろうというビックリなニュースが飛び込んで来る。

 すごく言いづらそうにそれを言う佐伯くん。彼の発言にびっくりしました。

 内容は青野パパのスキャンダル。まさか青野くんと佐伯くんで兄弟になるとは。NHKよ、穏やかな週末にショックを与えてくれるな。

 そういう事なら2人が妙に気の合う仲良しだったことにも納得出来るが、コレはショックだろ。青野くんも取り乱していたし。友情に一旦亀裂が入ってからの復元までを描く青春ターンが見どころでした。

 

 青野くんと夏祭に行きたい。そう思っているハルちゃんは可愛い。 

 夏祭りの金魚すくいで取れたのは一匹だけど、ハルの浴衣の柄を見ればたくさん金魚が泳いでいる。そのことから結果大量じゃんと洒落っ気たっぷりなことを言う青野くんは意外と口が上手いシティボーイ。これを受けてキュンキュンしているハルちゃんも良かったっす。これだから青春はやめられない。

 

 青野くんは真面目だし情熱的な良いヤツだけど、やっぱり前髪がうざいから直ちにハサミをいれたくなる。髪切れよ。そこはずっと思う。

 

 後半は引退間近の3年生が頑張る。

 いつも飄々としている原田くんが、ひっそり隠し持っていた葛藤について語るところは良かった。元気に皆のリーダーをやっているようで、実はその役目にプレッシャーを感じて苦悩することもあったとのこと。こういうのを経験してただの子供から大人になっていくんだな。たかが学校でも個人にある程度の役割、責任を背負わせる意味はこういうところにあります。

 ちなみに私は委員会、生徒会、部活、その他郊外活動含めてオールスルーのすぐに帰ってゲームする勢でした。仕事は人並み+アルファでこなせますが、リーダー性、責任感はかなり弱い人間だと言えます。そこら辺の都合は人それぞれ。

 

 楽曲「新世界より」が好きなアニメだったな。私も好きです。そういや同じ名前のアニメも10年くらい前にやっていたな。

 最終回は演奏楽曲の世界観が見えるイメージ映像もぶっこむなどして最大限音楽の魅力を伝えていましたね。ありがとう名作クラシック音楽達。

「群青のファンファーレ」よりは良い作品でした。

 

いきものさん

 すごい良い作品じゃないか。

 半裸のイガグリ頭小僧と犬のコンビが色んな生き物と触れ合う想像性豊かな世界が楽しい。イガグリ少年のルックスに見るノスタルジーな感じがどうにも心地よい。少年と犬がとにかく仲良しで癒やされる。

 

 1話が1分半くらいで終わる。一瞬で終わるけど一生見てられそうな妙にハマる要素がある。

 キャラは「うん」とか「すん」くらいしか発することがなく、基本的にセリフなし。

 

 子供はよく知らない動物でこんな楽しいことを想像するし、知らないってことは知りたいって欲を掻き立てる最大の要素でもある。まだチビで無知だった頃の自分を思い出す。そんな内容。

 

 ちょっと間抜けな感じのするキャラデザ、それらのユニークな言動がキモかわいい。ブスなようで可愛いようでの丁度狭間の絵柄が結構好きになる。

 短いながらもイキイキと動く作画力も素晴らしい。

 

 良い事をひらめいた時にイガグリくんがパンツのゴムを伸ばしてパチンとする毎度お決まりのシーンが可愛い。一休さんのポクポクチーンみたいな感じだな。

 

 ちびまる子ちゃんの野口さんぽいメガネをした子とゴリラのコンビも面白い。犬と同居は分かるけどゴリラはファンタジー

 

 副音声がついているが、ことごとく知らん人しか出てこない。実況をつけるお兄さんのやつは面白かった。

 

 これは子供達にたくさん見せてあげたい良き作品。NHKで毎日1話やると良い。

 夏クールには30分が苦痛で長すぎる上に特に言いたいことがない空っぽアニメも多くあったが、それと比べるとこのショート枠に見る短さと満足さよ。短いけど満足度高き1作でした。

 

五等分の花嫁∽

【Amazon.co.jp限定】五等分の花嫁∽(三方背収納ケース付) [Blu-ray]

 ヤベェ。映像は抑えているのだけど、昨今は積みゲーに積みBDを崩すペースがどうにも遅いことから未だに劇場版ファイナルのやつを見ていない。でもそれで良かったのか。今回のエクストラステージは劇場版ファイナルの前の時間軸のお話らしい。

 夏のクソ暑い時期に放送した25分×2話の特別編をお楽しみあれ。

 

 風太郎くんを相手に押してダメなら引いてみなを実行していきなりツンツンしてくるニノちゃんが可愛い。竹達彩奈の色んな芝居を見てきたが、やっぱり一番良い味を出すのはこのテイストのやつだな。声優界のツンデレ女王です。

 

 この可愛いギャルズ5人は何でこんなムスッとしたモブ寄り顔が好きなの?と思って久しぶりに見たが、割りと納得出来た。

 同期放送の「かのかり」の主人公男子がどうにもこうにもしょうもないダメンズなのと比べると、風太郎くんは言動がスマートで男らしいじゃないか。それに結構優しいし。あっちよりずっとましだな。だからモテるのか。それと妹想いな点もグッド。今回はその妹も登場ターンがあって良し。

 でも私は決してダメな奴のことが嫌いではないので、まぁそこはケースバイケースで需要が異なるよね。

 

 1話目で海に行くシーンでは、運悪く5つ子ちゃんと出会うことが出来ず「なんだよ、がっかりじゃん」となったが、2話目ではその救済のためにプールに行くことでしっかりと5つ子ヒロインの水着姿が見れた。眼福ってやつですね。ここだけ見ておけば満足です。

 

 ニノ、ミクの想いを隠す度合いが薄まり、かなりスマートに風太郎くんへのラブを示すようになっている。可愛い。

 ままごとの流れで風太郎に告白するミクに萌えました。中の人のみっくもすっかりお姉さんになって感慨深いです。

 

 イツキちゃんのおっぱい枕を味わいながらプールのウォータースライダーを滑る風太郎くんが羨ましい。

 5つ子ちゃんは揃ってたくましいおっぱいをしています。

 

 2話目後半でたっぷり目に語られるヨツバちゃんの乙女心には萌えた。あやねるの声も可愛い。

 

 新作2話のため新OP曲、それにマッチする新OPアニメも用意してきた。素晴らしいです。可愛いです。

 

 終始頭ゆるくとにかく可愛いのを楽しんだ約50分の物語でした。ありがとう5つ子ヒロイン。

 

逃走中 グレートミッション 

 コレはもっと短命で終わると思ったら結構続けるっぽい。10月に入ってもまだやっている。ノリと結構ネタい要素が好きになる。楽しく見ています。

 信長が出てくる戦国時代編を乗り越えて次は霧のロンドンステージに突入。この風景には昔見た映画の「第三の男」を思い出させるものがあるなぁ。

 

 新ステージに合わせて新顔も次々出てくる。曲芸師、チアガール、ナース、ムエタイチャンピオン、水泳選手など、色んな職業人から足とガッツが使える連中が選抜される。

 キャラがマジで増えすぎて覚えるのが大変。毎回名前を出してくれるのは助かる。どのアニメもこうして欲しい。

 

 シド・フェニックスが結構好きだったのに、今回は極序盤で退場だった。

 新キャラの千石さんの見た目が鉄人の村雨健次。

 ナースヒロインのミカが可愛いし声が堀江由衣だ。コレは何か得した気分。

 チアガールのクレアも良かったっす。

 ジョン・ドゥーの中身がハルだってのはマジで即バレのやつだろ。絶対弟混ざってるやん!て最初から気づいたし。

 

 リアル「逃走中」の要素からかけ離れた展開になっていないか?ってのは、最初のステージの頃から既に怪しかった。

 それも戦国ステージに入って益々怪しくなり、ロンドンシティに来てからはもっとおかしい。まさにグレートミッション化が進みすぎてもう別物だな。

 今回からはアイテム使用で個々が有する異能力が発動出来る。これがマジでファンタジーバトルものにぶっ込む要素になっている。

 鍵をさせのバンクが用意されて客員が技を使い益々超人バトルアニメになっている。

 新能力は使用によって著しく体力を持っていかれるので連発できないってことになっている。でも主人公たちは体力も超人設定なので割りと短いスパンで使えているような……。

 途中からドラキュラや鎌を持った死神、タコの怪物と、色々な化け物も出てくる。切り裂きジャック退治のミッションもあり。偉人も出す系のやつなのね。

 

 企画の象徴でもあるハンターを要所要所で出すから逃走中アニメだって事を思い出すことが出来るが、あの黒服黒メガネがいなかったらもう何のアニメか分からん。オリジナル要素が出張って来すぎてこれぞオリジナル展開だってお手本になっている。結果的に良いことだと想います。

 

 良い意味で暴れた設定と世界観でなんだかんだ笑って見れる。続きもこの調子で行こう。

 

おでかけ子ザメ

おでかけ子ザメ コミック 全3冊セット

 

 超可愛い!今期はコレと「いきものさん」が優秀な動物枠でした。

 いつもどこかにお出かけ中のサメの子供がとにかく平和で可愛い感じに話を始めて締めてくれる。その間短いもので1分半。瞬き無しで1話が見れます。

 ていうかこいついつも放浪中で家にいるシーンは?どこに住んでいるの?そこにもいつか触れて欲しい。

 

 この夏はクソ暑くてお出かけしたくてもそうはいかなかった。そんなわけで自宅にこもる時間が多かった夏にお出かけをめちゃやんわり体験できる内容で良かったっす。毎度可愛くて癒やされる。

 

 サメって真正面から見るとこんな感じなのか~て思った。微妙に間抜けな感じがして可愛い。たまに出てくるカエルのお友達も可愛い。

 よその作品のサメのアーロンさんやジンベエの兄貴もチビの頃はこのように可愛かったのかな~と思うと8秒くらい笑えます。

 同期作品の「ゾン100」では恐ろしくてキショいサメゾンビが出た。それの後に見たらめちゃ癒される。

 

 本編の子ザメちゃんの喋りは日本語吹き替えになっておらず、めちゃネイティブで何を言ってるのか不明。これがサメ語の深い世界か。英検を取っても通用しない世界がある。

 サメ語を扱うこのような役を担った花澤香菜はすごい。あれだけキャリアを積んだ者がここへ来て新たな扉を開く事になった。すごいっす。もしかすると将来的にココでの仕事がベストワークになるかもしれない。花澤香菜のサメ声が可愛い。

 

 お子様向けにみんなで一緒に歌おうのコーナーになっているEDだが、ED曲もやっぱりネイティブなサメ語で字幕は出ているけど一緒に歌えない。

 サメ語で歌われるED曲「よりみち」は良曲だった。花澤香菜はこの曲を引っ提げて今年の紅白歌合戦に来ると良いです。それと作詞者が子ザメちゃんってどういうこと?答えが書かれているのに「誰?」ってなる。

 

 Netflixにて同クールに配信されたアニメ版ガメラとコラボしたエピソードもあった。こっちに顔出ししたらガメラも可愛くなっていて良かった。

 

七つの魔剣が支配する

七つの魔剣が支配する (電撃文庫)

 夏クール組みの中でも最後にゴールテープを切ったな。ドベのランナーにも拍手です。

 でも放送に遅刻はなくしっかりやっていた。そもそも1クールに収まらない全15話放送だからこんなタイミングになった。珍しい話数でやったのだな。

 

 入学しても五体満足での卒業が保証されないってくらい安全性に欠ける魔法学校を舞台にしたファンタジー作品になっている。

 ハリーポッターぽい学校に行くってことで、前期放送のマッシュルの感じがする。アレとバトンタッチでやってきた魔法学校ものっぽい。にしても人の趣味を否定はしないけど、マッシュヘアだけはマジでやりたくないんだよなぁ。好きではありません。

 

 こちらの作品なのだが、よくある低俗なクソファンタジーになるのかと思いきや結構楽しめました。キャラとか内容も好きっす。

 当初警戒していた理由は、このまま行けば今年ワースト枠になるかもしれないクソアニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」とタイトルが似ていたから。これはもう冰剣のアニメが全部悪い。「統べる」でなく「滑る」だろって多くの人間に突っ込まれていたのが年明けくらいの事。懐かしい。にしてもアレはホント酷かったなぁ~。

 

 絵が綺麗でキャラクターもイケメンと美女に描けていて良かった。主人公達男女グループが本当に仲良しさんなのにほっこりした。

 キモいキャラや極まったバカがおらず良いキャラクターバランスだった。しかし一つだけ惜しいのは肝心な主人公の髪型。彼は良いやつでイケメンではあるのだが、後ろ髪をピンと跳ねさすあの間抜けな髪型が良くない。あのダサい髪型は懐かしいクソアニメ「賢者の孫」の主人公を思い出すから色々残念だ。このように濃い負の歴史が現在にも重なってくるのは良くない。あの孫の罪は軽くはない。

 

 ござる言葉の女剣士ナナオ、エルフでお嬢様なミシェーラ、親しみやすい同級生感が愛せちゃうカティ、メインどころの3人ヒロインがどれも好きだった。

 本気の戦闘モードになると黒髪が白髪に変わるナナオの能力がいいよね。銀とか白の髪色が好きなんです。

 ナナオ役の貫井柚佳は、近い時間帯に放送していたシュガーアップル・フェアリーテイル2期でもメインヒロイン役で出ていた。こっちとあっちで全然違うヒロイン性のキャラをしているからすげぇって思った。

 

 最初はきゃんきゃん吠えるうるせぇメガネチビだと思ったピートの性別が裏返って女子になるってのはなんかキュンとしました。コレ、結構好きな要素。TS要素も入れて来る魔法学園ものだったか。時代の流行りを突いて来やがる。

 同級生の男子が急に女になってまた戻ってを繰り返すようになるとか絶対ソワソワしそう。

 ポジション的にこうなったらガイがピートを見る目が変わって何か困ったことになりそうとか予想したのだがそんなことも無かった。ガイはあれでお菓子とかも作れる仲間思いないい子でした。ケーキを作れる男子とかポイントが高い。

 

 序盤に出て来たオフィーリアのスケベさはいかん。チョイ出しキャラと思いきや終盤ではキーパーソンとなり、ラスボスにもなっていた。

 悲しくエロい。そんな運命を背負う彼女はこの夏忘れられないヒロインになった。茅野愛衣のエロスと悲哀で魅せる芝居もグッドです。

 オフィーリアなんて名前だからやっぱり悲劇路線を行ったか。愛と友情と性欲と、それぞれのバランスを上手いことキープ出来ない彼女だけの事情がある。この光と闇を行き来する乙女心をテーマにした終盤ストーリーは面白かったっす。

 

 闇落ちして怪物と化したオフィーリアの討伐にミリガン先輩が同行してくれるのは意外だった。絶対悪者のマッドサイエンティストだと思ったのに、こっちに着いたからには頼もしい。

 

 オフィーリアのチャーム能力対策としてアルヴィンが取った方法が清々しく男らしいもので好きだった。

 ムラムラしたら己のジュニアに打撃を加える。そんな誰でも出来るようでかなりの荒療治とも取れる方法を用いて理性を保つことに成功したアルヴィンの忍耐はナイス。思いついても恐怖からなかなか取れない行動である。

 世に蔓延る性的ルーズコントロールのスケベ男子共は彼に学べ。自分が自分でなくなるていうか、本来の素直な自分をさらけ出してヤバいことになりそうな時には、己の玉を虐めることで失敗を回避すべきだな。正しい性的距離感についても学べるコンテンツでした。あそこのシーンも面白くて好きだった。

 

 オリバーが何か隠し持っている奴だとは思っていたが、まさかの復讐者だった。結構暗い過去を背負っている。ちょっと陰の実力者的な要素で、こいつも闇夜に紛れて必殺仕事人みたいな事をしてるんだな。

 討つべき仇は学校運営サイドの大人達で顔は割れている。アレらを全消しするのが話の落ちのようだが、最終回ではまだまだ数を残している。2期とかやるんならそこの顛末を見れそう。結構好きだったからまたやれば良いんじゃない?

 

 

スポンサードリンク