こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2023年秋アニメも折り返しなのでここらでちょっくら振り返ろう

 2023年秋クールも折り返しだな。学校でマラソンした時には、折り返し地点の目印に赤くてデカいコーンが置かれていた。なので折り返しといえばあのコーンを思い出すな。マラソンは好きではないけど得意でした。

 

 にしても秋クールに入ってからの1ヶ月半と来たら楽しかったけどそれに押し勝つ勢いで疲れもしたなぁ。なにせ見るアニメが多すぎる。ここのところ毎日思うけどもっと各会社で話を合わせて数を絞れって。

 

 まず全体数が多いだけで食い合いになって互いに損だろうに。

 今期はかつてないくらい新作ラッシュでヤバい。でもざっと振り返ると数が多い割には打率が悪かたような。

 実り多き豊作期ではあるが、実った分全部を売り物として出荷出来るかは別の話。廃棄分だってそりゃ出ますとも。

 

 そして細かい内容を見ていけば、タイトルだけ変えて中身がほぼ一緒のもあるし。まぁたくさんやれば被りもするわな。だから各作品を売り出す時期の選択が下手。それを抜きにそもそもの作りが下手なパターンも結構見られる。

 まぁこういう都合の中でも唯一性を武器にして一番輝いたのが本当にイケてる作品なのだろう。昨今の増えすぎたアニメ郡を見れば蠱毒をイメージしてしまう。食い合う中でほとんどがすぐにも記憶の彼方行きになる。そうならない一部の作品がファイターとしてのウィナー。

 

 地上波放送分だけでアホみたにある中、超新星のサービス「Netflix」での独占配信分もあるから余計に全消しが大変。たくさん見て見識を高めたいところだが、数が多いぜ。

 にしてもいつからこの手の動画配信サービスでの独占タイトルが流行るようになったのだろう。気づけば時代に、またその中で今をときめく私の生活に馴染んでいる。独占とか限定とかの響きに人は弱いんだよなぁ。私もそうだ。だから何か妙に気合を入れてそっちも見ちゃう。

 

 折り返し地点まで見てきて気づくことがある。私の事は抜きに世の注目を集めている作品がいくつかある。

 

SPY×FAMILY Season2」

薬屋のひとりごと

「葬送のフリーレン」

 

 この3つくらいかな。

 これら3つの上げ記事をヤフーニュースでよく見かける。どうやら今期の業者的に売出したい作品群はこいつらのようだ。それと気づいたけど種崎敦美はこれら全部に出ている。

 

 上げた物をわざわざ下げるようなおせっかいさんでもないのだが、ちょっと上げ過ぎ言い過ぎな気がする。

 コレ、とにかく売り出したい会社の都合が前面に出てきた事で過大評価な宣伝になってはいないか。いや、多分そうだ。

 多少は情報操作、印象操作の狙いもあるはず。まぁ多少ならどこもそう思って良い宣伝を打ちいたいよね。それは分かる。別に非難はしない。

 

 もちろん3作品のことは楽しく見ている。最終回まで見るつもりでいる。視聴に耐えられないなんてことはない。その査定が出る候補なら同期作品を見れば他にいくらでもいる。

 どれも普通に見れています。今の時代、そのライン突破もムズいから普通に見れたら及第点だ。

 目立ったマイナス点は無い。一方でプラス点が多いのかといえばそこまででもないような。

 悪くはないのだが、拡大解釈して良さをプッシュするならそれは野暮ったいしダサい。そんなことも想う。

 

 まぁこれは私が年季の入ったやり手オタクだからハマってしまう思考なのだろう。もっと幼い素人の時期にこれらに出会っていれば手放しで喜んで見ていたはず。

 しかしこれが一つのコンテンツに深く沼った者の悲しい性なのだろう。もはや見過ぎて何を見ても既視感が先行して新鮮さを感じる余地が少ないのだ。

 だから良い良いと強めの宣伝を受けても鵜呑みにするだけの楽天思考にならないのだ。

 

 存外何かを楽しむなら頭を空っぽにしておいた方が向くのかもしれない。中身を入れずぎて理屈を知れば、当然理屈っぽい思考になってありのままに楽しむことに待ったをかけるようになるのだろう。良くも悪くもこれが成長の証だな。切ないぜ。

 

 ゴミほどある中で他と差別化が叶っている物が光って見えるのは間違いないことだ。

 それでいうなら今期のどれとも被らない枠は「アンダーニンジャ」かな。これは雰囲気、世界観、キャラ性、微妙に変態臭い作りなどから他と被っていない。被っていないから目立って見える。微妙に品が無くてキモいノリも私好みなんだよな。

 同期放送作品には「忍ばない!クリプトニンジャ咲耶」というもう一つの忍者枠があるが、同じ忍者とは思えないくらいまるで違っている作品なので2つの作風は被っていない。にしても忍者にも色んなヤツがいるんだなぁ。それと内田彩はどっちの忍者枠にも出ている。

 

 被らない異質性があるといえば「ミギとダリ」もそうだな。これ、ずっと笑える。大笑いにはならないが小笑いは突破した絶妙な笑える場面がずっと連続している。

 不気味で奇妙なミステリー要素が底に敷かれていることで常にシリアス感があるのだが、短いスパンでそのシリアスさを台無しにする間抜けなお笑いポイントがセットされている。そのセットにセンスを感じる。唯一性なら十分に出ているな。微妙にキモいノリも心地よい。

 

 それから普通に作風や要素が好きなのは「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」かな。まぁギャルゲーが好きだし。それをこよなく愛するヒロインのコノハちゃんも可愛い。

 でもタイムリープものが同期に集中しているので、皆現代日本で頑張れ!と異世界転生ものを見た時と同じ感想が出てきちゃう。

 

 で、やっぱり十把一絡げでコンテンツ分けしやすいのが異世界もの。手を変え品を変えすごい数やっている。

 今回のは日韓中とワールドワイドに異世界の門を叩いている。中国、韓国のお友達もこういうのが好きなのか。これは精神のクリア化が叶っているのか、はたまた毒化が進行中なのか。世界の理解はどちらなのだろう。

 もうね、こういうのはものすごく雑に脳みそで処理すると全部一緒だからね。そりゃ細かい点を見れば別だけど、ざっくりと雑に四捨五入したら一緒だから。

 

 そろそろ異世界キツくないっすか?

 当初は国内、あるいは惑星内の限界を破る新たなる力として業界に爆誕した発明だったのだが、それもこすり過ぎると胸焼けがする。いまや日本を放棄した主人公をこき下ろす私がいるくらいだもの。

 

 キモい男が主役のを見るとどこか分からない体の部位が痛む。どこかは不明でも確実なる「痛さ」があるのだ。最近はその解消ってことで女子が主人公のも増えた。今期も多い。女子なら少しは爽やかになるなぁ。

 しかし、女子にしたことで得られる浄化効果も限界だなこりゃ。やっぱり一緒じゃねぇか。なかなかこじらせた痛い女キャラも最近は増えてきたなぁ。皆そんなにストレス溜まってんの?

 

 それとブラック企業からの逃避の導入も最近多い。

 あんまり言うと気の毒な話だが、シンプルに想うことがある。自分の将来を任せる会社を選ぶのにそんなに目利きが悪いものなの?

 外部から見える物が全てなわけはないが、それでもホワイトだと見抜く洞察力がもっと働かないものか。

 これまでホワイトしか引き当てたことのない私から見れば、そんなに黒い業者がいっぱいあるのかよと疑問に思ってしまう。

 

 この手の異世界ものは、30分12話で見るにはあまりにも内容として実がなく、それでも時間だけはその分必ず持っていかれることからコスパ、タイパ共に悪い。どんな想いでコレ書いてるんだろうって想うものもある。

 異世界ジャンルも荒れてんなぁ。もう天井に頭ごっつんこで、割って先に進める余地がないぞ。単純に数をやりすぎたことで生じた枯渇状態だな。同じ畑でずっと作物を作っていたら土地が弱って実りも落ちると聞く。このジャンルも一回休めば?

 

 それぞれ1話の時間をハーフサイズにするか、半分の6話完結にするのも良いかもしれない。12話あっても特にやることがないものもあるからな。

「手持ち無沙汰」という概念が映像化された世界かよっ!と思ってしまうものもあるから、本当にクオリティがピンキリなんだな。マジで笑えるくらいしょうもない話もあるから、それはそれでよく映像化まで持って来れたなと笑いながら突っ込んでしまう。

 まぁこの手のものはこのくらい大らかなハートで臨まないと耐えられないし楽しめない。なんだかんだこのチープ感に愛着は持っているんだよね。

 

 この闇鍋みたいなどこまでも正統派と遠いコンテンツってのもアングラ文化としては心地良いんだけどね。

 消えてほしくはない。ただ数の問題ね。前菜だらけでメインディッシュが埋まるみたいな状態はバランスが悪いからもっと減らせばって思う。

 

 で、そんな数ある異世界ものの中でトップオブクソアニメは「とあるおっさんのVRMMO活動記」だな。クソアニメハンターホイホイだわ。安定のMAHOクオリティに脱帽。好きです。

 このどうフォローしてもどうにもならん出来栄えが23周して愛しい。私ってちょっとダメな子が可愛いっていう心に余裕があるタイプなんだよな。

 

 1位は当然目立つし、逆のドベも人に覚えてもらいやすい。半端な真ん中の順位など誰も覚えていない。そこでトップが取れないなら最下位を行くことで注目を集めるという上手い手法で生き残ってやがる。現に私なんかめちゃ注目しちゃっているし。

 ホント、声優以外褒めれるところがないのが清々しくクソアニメしていて好き。MAHOしか勝たん、もとい負けん。

 

 というわけでそれなりに楽しい、それなりにつまらない、両方を感じる秋である。まぁ秋は色々あるから。何もない季節なんて無い。

 

 全てが片付いたクール終わりにまた振り返りを行おう。その時にはどうなることやら。きっと楽しくなりそう。褒めるのも文句を言うのも含めてアニメ評論は楽しい。

 

スポンサードリンク