こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

好きなギャルゲーソング その4

 我が家には大きいお兄ちゃんがいる。なんとこのお兄ちゃん、その生涯においてギャルゲーを一度もやったことがないというのだ。マジかよ、そういやドラクエくらいしかやっているのを見たことがない。

 

 近所に酒飲み博打好きのばあさんがいる。彼女が言うには、酒と博打をやらないなんて人生後悔している。とのことである。言うよね~。

 私はどちらもやらないので、その定義でいえば大損しているわけだ。じゃあ損でいいや。やりたくないし。

 で、私の定義でいえばギャルゲーをやったことが無いのもそれはそれで人生を後悔しているような。そう思うだろう?共感出来る人間は少なくない数きっといる。

 

 じゃあ私がそれをお兄ちゃんに教えた方が良いし、向こうは素直に教わった方が良い。

 そう提案して私は入門に丁度良い「To Heart」をお兄ちゃんに勧めたのだ。PSPのやつで1と2がセットで遊べるお得なやつだ。

 

 するとびっくりな反応が帰ってきた。

 

「俺、眠くなっちゃうから字読むの無理なんだよね」

 

 何だと!

 そういやコイツが本を読んでいるのを見たことがない。ジャンプの漫画は読んでいたけど。ていうかインテリジェンスの低い回答。

 

「それと目がデカい女、苦手なんだよね」

 

 何だと!

 そういやコイツが連れてくる女はことごとくアニメ女から離れた目の小さなリアル作画人間ばかりだった。まぁそれが悪いとは言わんけど。

 

「そもそもさ、字読むだけなら本で良くね?」

 

 何だと!

 良いわけねぇだろ!その本を読むのが無理なヤツが何言ってんねん!

 これは映像化してこその美と旨味があるものなのだ。図書館や書店には押し込めておけんって。

 

 分かったぞ。こいつはギャルゲーを出来ない呪いにかけられているのだな。とことんまでに向かない。

 恐らく一族全員分を背負ったから、後から生まれた私が伸び伸びとギャルゲーをやりまくれる恵まれた体質に育ったのだな。じゃあ良いか。

 

 ギャルゲーが出来ない呪いなんて可哀想!そんな人生考えられない!

 

 というわけで、ギャルゲーが出来る人生で良かったとバンザイしながらたくさんあるギャルゲーソングを振り返ろう。

 

 

いますぐHit me! / 上間江望キミの瞳にヒットミー

 まずゲームタイトルが最高にキャッチーで良いよね。冗談みたいなタイトルだけどこのセンスはかなり好き。 

 そして主題歌のこちらも元気でキャッチーなソングに仕上がっていて良い。私のハートにもヒットミーでした(←意味分からんけどただ言いたかっただけ)。

 

星屑プラネタリウム /上間江望キミの瞳にヒットミー

 星関係の歌には落ち着いた雰囲気の曲が多い。この良さげな雰囲気が好きでうっとり聴いてしまう。 

 ポップなアレンジで聴かせる綺麗な歌で大変聴きやすいっす。

 

LeMU~遙かなるレムリア大陸~ / KAORI(Ever17

 このゲームに関してはギャルゲーの枠を飛び出ているような。ギャルと親しめる一流ミステリーなりSFなりとして楽しむことが出来る。というわけで主題歌のこちらも従来のギャルゲー感とは異なる独特な感じ。

 

 深い海の底を感じるイントロが印象的。深い海の中でなんやかんや起きるゲーム内容でした。そことマッチした出来だ。

 ゲーム内容同様全体的にシリアスさを感じる曲だった。元気で明るい如何にもなギャルゲーソングも良いが、たまにはこういう硬派な路線も悪くない。ていうか好き。

 

「少しずつ覚醒されてゆく新しいその景色」の歌詞は、ゲーム内容と大変マッチしたものになっている。この部分が好き。確かに一気には無理で、ちょこちょことしか謎が解放されないもどかしい作りになっていた。まぁそこが良いんだけどね。

 

Rolling Star☆彡 / Larval Stage PlanningキサラギGOLD★STAR)

 ギャルゲーソングにしては控えめでおしゃれな曲調。視聴一発目でとても格好良いと思った。前情報無しで聴いたら普通に売っているポップソングに聴こえてゲーム楽曲とは思えないかも。

 

 サビのメロディアス感が目立つが、AメロBメロも特徴的。結構読めない展開で1曲が構成されている。作りとして面白い一曲だと思う。

 

 ギャルゲーソングにも分かりやすく季節感が出たものが多くある。春、夏、冬の曲は結構あるけど、秋がテーマの曲は少ないような。一番地味で寂しい季節だからかな。

 その中でこの曲は珍しく秋曲のポジションを占めていると思う。サガプラの四季シリーズの秋作品を担うゲーム主題歌だし、作品時間も秋だった。というわけで秋に聴きたいギャルゲーソングならコレが1位。

 

 曲とは関係ないけど、ゲームのことを言えば妹ヒロインのいちかちゃんがナイスでした。妹しか勝たんとは言わないものの、負けることがないコンテンツだと言い切れます。

 

あなたへ / KANA(加奈 〜いもうと〜)

 生きているという当たり前がそこにある。当たり前なようでそれはよくよく考えればこの世の奇跡ともいえよう。命に感謝です。

 そんなことが思えて来るただ「生きている」ことへの素晴らしさが分かる曲。感動と教養があります。ギャルゲーは教養だらかね。

 

「汗ばむ肌 はずむ呼吸で 確かに私生きてる」。この歌詞を受けて「そうだね、生きてるね」と納得。加奈が生きているならそれで良いじゃないか。ゲームをやった後にこの歌詞に触れるとめちゃ泣けてくる。

 加奈は私達の心を盗んだのではなく、新しいものを加えてくれたのです。良き妹です。

 

夢と色でできている/ 佐咲紗花(夢と色でできている)

 めちゃめちゃ良い!聴いて一発目で惚れた。

 作詞、作曲どちらも担当した堀江翔太のクリエイターとしての腕前は一級品。それを情感たっぷりに歌う佐咲紗花のボーカルも素晴らしく良い。ラスサビ前の絶唱パートには心が震えた。

 

 程よい疾走感の中で終始綺麗でエモいことを歌っている。キュンキュン来ます。

「夢」と「色」、思えば私の人生を構成する要素にもその2つが含まれている。こうして言語化して楽曲化してくれると自分の人生もしっかり見えて来て良いよね。ギャルから得られる教養もちゃんとあります。

 

 元々疾走感あるサビパートの中でもう1段階ギアをあげて速くなるパートの「言えなかった言葉も 知らなかった気持ちも 全部連れて行こう」の歌詞が超エモい。

 青春は何を選んで持って行こうなんて効率性を考えることなく勢い任せの全部乗せで突撃して良し。私もそうして来た。だから説得性のある歌詞です。これを書けるセンスが素晴らしい。

 知っているけどわざわざ言語化する用もないことをあえて文字に出来るのは気づきの力だな。作詞家って素晴らしい仕事ですね。(←唐突な評論家気取り発動)

 

 歌詞に繰り返し僕等(ぼくら)のワードが出てくるが、最後の最後に出てくる僕等だけ(きみ)と発している。この仕掛けに込めた想いの深さに感心する。

 僕等には当然僕が含まれているが、君も含めて僕等だからそこはイコールなわけで。というわけで君も僕等に含まれることから最後はイレギュラーだけど概念としては正解な読みが振られているんですねぇ。素敵。一曲聞き通して普通に泣きました。

 

これくらいで / 藍月なくる(夢と色でできている)

 優しいリズムに乗せてラブにまつわる等身大の願いを歌っている。ボーカルもまた優しいから聴いて癒やされる。めちゃ好きです。素晴らしくて良い曲だ。

 

 最初はピアノだけで静かに始まってどんどん音に厚みが出てくる楽曲構成にジワジワくるものがある。可愛い事を言ってる曲だけど演奏がおしゃれで格好良い。

 

「そっと積み木を積むようにあなたを好きになったよ」の歌詞が耳に残る。キッズが行う遊びに例えて大人だけが持つ大事な気持ちを歌うセンスを愛しちゃう。

 

「なるべく多く話そう 面白くなくていいから」の歌詞に見る簡単にして切実な想いも可愛らしい。分かり合って愛を深めるならまずは会話だものな。SMAPの名曲「しようよ」でもまずは話すことが大事と言ってたと思い出す。

 

 曲中で歌われる「これくらいで」の範囲が実に小規模でさり気ない内容な点が尊い。「なんでもない幸せがただ一つあれば良い」の歌詞は控えめなようで、それだけあればなんとかなる大切な願いだからキュンと来る。多くは望まないが一つだけの大きなもの望む実に正直なマインドが見えて良い。

 私は嘘をつく事を得意としている人間だが、本当のところで愛しているのは人の持つ正直さなのだ。なのでこの歌が好きです。

 

 素朴だけど美しい歌詞には好感と共感が持てる。歌詞を読むだけでも教養になります。

 

Leaf ticket / KOTOKOパルフェ

 タイトルには「Leaf」とあるけど戯画のゲームです。そこ注意ね。戯画は長年お疲れ様でした。

 

 穏やかでなんて優しい歌なんだ。KOTOKO先生の歌い方もマックスで優しい。ていうかKOTOKO先生はどんだけこの手の分野で歌っているんだ。そろそろどれかの曲を学校の音楽の教科書に載せても良いと思う。そのくらい偉い音楽家です。

 

 天気の良い日に野っ原で昼寝しながら聴きたい。田舎の山に住んでいたので実際にそんなことが出来る青春を過ごしていました。ていうか時期によってはそれしかやることがないこともありました。

 

 曲中に出てくる列車のチケットの行き先は「公園通り発幸福行き」となっている。さて一体どこなのかしら?と楽しい妄想が膨らみます。ワクドキな良い歌詞ですね。

 

Brand New Heart / AKKOTo Heart

 美崎しのぶが歌うバージョンもある。どちらも良い。 

 ちょっと寂しげなメロディだけど心に響く良さがある。ギャルゲーの歌っぽくはないがそれはそれで好き。 

 

「青い星に生まれて 夢のような世界が広がる」この歌詞が良い。まさにゲーム内容のことですね。ギャルゲーは夢世界です。

 

Imaginary affair / KOTOKOこなたよりかなたまで

 メロディラインがめちゃ良くて泣ける。

 聴けば明日を生きるのがちょっと楽しくなってくる。そんな歌だと感じます。私は何も聴かない内からも楽しい人間です。

 

 生の生活感と人生観が見えてくることで心に響く。正直に生きている人間の歌って感じがする。

「平凡だって歪んでたって それが証し」の歌詞には、人生を受け入れた強い心が見えてグッと来る。色んな形があっても全部が証なのだから大事に受け入れて行こう。

 我々の心の讃歌である。KOTOKO先生にありがとう。

 

恋愛CHU! / KOTOKO TO AKI(恋愛CHU! -彼女のヒミツはオトコのコ?-)

 これを聴いた時はびっくりした。色々強烈な作り。聴けば分かる。ネタいし電波な感じもややありのイレギュラーなラブの歌だった。めちゃ耳に残る。

 

 同じKOTOKOソングでも「Imaginary affair」の後に聴いたら作風が違いすぎて笑える。

 すごいな。あんな歌からこんな歌まで実に作風が幅広い。KOTOKO先生の持つ世界観の広さと表現者としての手数の多さがすごい。それと各曲でテンションを変えながらもバッチリ歌いこなす歌唱力も素晴らしい。拍手です。

 

ガチャガチャきゅ〜と・ふぃぎゅ@メイト / み〜こ(ふぃぎゅ@メイト)

 初視聴時には「マジで何なのコレ?」と思った。こいつも諸々強烈な曲だな。

 自由に作って歌っているって感じがする。こんな曲も出てくるあたり、ギャルゲー界ってのは実に自由な作風が見えて面白いって思えた。

 従来のギャルゲーソングぽくないていうか、そもそも日本音楽として異質。

 とにかく楽しくて面白い曲で耳残りが良い。

 それと聴けばガチャを回したくなる歌だな。

 

オルゴールとピアノと / 水樹奈々Memories Off 2nd

 奈々様のクールボイスに酔いしれる一曲。メロウな感じでゆったり目に歌うのが良い。ちょっと暗い照明のクールな感じのバーで流れていたらもっといい感じになると思う(←行ったことがないから妄想でしかない)。

 

 ゲームにもメインヒロイン役で参戦し、割とキャピキャピした感じのヒロイン性を演じていた。それと比べると歌う時の声が違いすぎるからビックリ。

 バックの演奏は比較的音の少ない作りになっている。そのためボーカリスト水樹奈々の実力がよく分かる一曲になっている。この歌声は惚れる。

 

 楽曲タイトルの「オルゴール」と「ピアノ」は、ゲーム作中のキーアイテムにもなっている。歌詞には「かけがえのない」「雨は上がった」の作品を象徴するテーマが含まれている。ゲーム内容ともマッチした楽曲に仕上がっているため、クリア後に聴くとプレイ中のかけがえのない想いが込み上がって来る。そして泣ける。

 

 水樹奈々メモオフソングなら「リプレイマシン」「 それでも君を想い出すから」も格好良くておすすめな曲。奈々様はメモオフの現場で役者としても歌手としても鍛えられました。

 

櫻ノ詩 / はな(サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-)

 桜ソングにはまったりゆったりなのが多いイメージがあるが、こちらは結構勇ましきリズム。この疾走感が良い。そして全体的に見る清潔感の心地良さよ。総じて綺麗な歌です。

 畳み掛けるようにガンガン来るサビパートテンポが良い。ラスサビは更にサビパートが連続で来るので歌っていると息継ぎもシンドいくらい。

 演奏時間が短い割には歌詞に込めて言いたいことが多いような。その想いはしっかり受け取った。

 

「世界の限界を超える詩」という歌詞が印象的。クリエイターなら栄誉あるその頂きをを目指したいものなのではなかろうか。いや~超えたいものですなぁ(←急にどうした?)。

 

夏影 / LiaAIR

 夏の一番暑い日にこの上なく暑さから逃げたい。そう思ったらコレを聴くと良い。身体の都合はともかく精神的に避暑が叶う。暑さも病気も気からだから、精神をコントロールすれば無効に出来る。私はその辺の事をマスターしています。

 

 田舎の夏の綺麗な所だけが心の景色として見えてくる。そんなクリアでノスタルジックな想いに浸れる癒やしソングです。

 美しい夏の青空に吸い込まれるかのような浮遊感も感じられて魂が解放されます。悪霊も浄化出来るレベルで癒やされるぜ。

 

 とまぁこんな感じで、この曲の魅力は理屈を用いて曲構成や歌詞を語るには及ばない。ソウルで聴いて人生の糧とせよ。本当に良い物は理屈の入る余地なく魂で良い物だと納得できちゃうものだ。この曲がそうです。

 今年のクソ暑い夏にもこの曲に助けられました。ゲームを出したkeyさんと歌ってくれた歌姫のLia様に感謝です。

 

小さなてのひら / riyaCLANNAD

 なんだろうか、聴けばマックス落ち着く。魂が安息の地バイストン・ウェル(←どこよ?)に帰って行くかのような心地良さがある。これが曲と歌唱含めた音楽のマジックてことか。

 

「小さな手にもいつからか僕ら追い越してく強さ」この歌詞に人生を見た。

 私だってその昔にはデコピンで折れそうなくらい小さく脆い手をしていたのに、今では親父もお袋も越えてデカく逞しい手になった。バスケットボールだって握れちゃう。 

 こうしていつかのガキも大人を越えて羽ばたいて行くようになる。自分の人生と照らし合わせてもグッと来る歌詞だな。にしても無駄にデカくなったなぁ私の手。

 なるほどな、CLANNADは人生とは良く言ったものだ。人生が見えるゲームから誕生した名曲でした。

 

まとめ

 ギャルの可能性は無限大。ギャルは負けない。これからも大いに極まれ。素晴らしい文化です。

 

 さすがにプレイまでは無理だろうけど、ポップで楽しい楽曲達なら家族親戚その他にも勧めたい。

 これまで彼らが触れることがなかっただけで、こっちの世界も良いものなのだと知ってもらいたい。私だけが知っていて楽しんでいたあの日の独占感による特別感も悪くはないのだが、もうその時期はたっぷり過ごした。今はもっと仲間達とシェアしても良い娯楽だと思っている。私っていう人間の考えも時代と共に変わって来たものだなぁ。

 

 今回まとめた曲はだいたいYou Tubeで聴けるはず。皆の者も是非聴くと良かろう(ちょっと偉そうになっちゃうお年頃)。

 

 現在丁度「16bitセンセーション」というギャルゲーを愛したギャルを描いたアニメが放送している。これも楽しい。このアニメの作中では、いくつかの名作を実名で出して布教している。この流れでもっとギャルゲー界が盛り上がると良い。

 そういえばギャルゲーのアニメ化も最近は随分減ったな。原作が長すぎるからそっち展開には不向きな面もあるのだろうけど寂しい。最近はヘタった異世界ものばかりだものな。たまにはギャルいアニメでガンガン攻めても良いだろう。

 

 世界に広がれギャルの輪。平和を体現した素敵なコンテンツです。

 それでは良きギャルズライフを。あっ、もちろんゲームでの話ね。

 

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