こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

痺れる電気人間だ!「仮面ライダーストロンガー」前半のブラックサタン編を見た

仮面ライダーストロンガー」は、1975年4月から12月まで放送された全39話の特撮ドラマ。

 

 先日、愛しい私生活の中でついデルザー軍団との眩しい思い出がフラッシュバックした(←数奇な運命)。それきっかけで27話以降のデルザー軍団編を見たら、やっぱりそれ以前の物語もまた見たくなり、衝動のままに1話から26話を見たのである。結局全部見るなら順番通りで良かったかも。

 そんなわけでストロンガーは前半のブラックサタン編、後編のデルザー軍団編の2部構成で楽しめるのだ。ビリビリ来る電気改造人間の忙しい青春の物語を見よ!

 

仮面ライダーストロンガー Blu-ray BOX 1

 

内容

 主人公青年 城茂は、悪の秘密結社ブラックサタンに殺された親友の敵を取る力を得るため、自らブラックサタンに捕まり改造手術を受ける。脳改造が終わる前に脱走し、仮面ライダーストロンガーとしてブラックサタンに反逆する青春がスタートするのだ。

 脱出時のついでに助けた電波人間タックルとはタッグを組み、二人の改造人間+立花のおやっさんで悪を打倒するぞ!

 

 ブラックサタン壊滅後には、恐怖の改造魔人軍団「デルザー軍団」との戦いが待っている。

 ここが仮面ライダー第1部の完結ポイントとなる。ライダーマニアならとりあえずここは要チェックや!(←彦一風)

 

感想

 ストロンガーかっけぇ!まずはそれな。

 ストロンガーは大変に格好良いです。カブトムシとヒーローってマジに相性が良いよな。ここの後輩の仮面ライダーカブトメタルヒーローシリーズのビーファイターでもカブトムシヒーローは超格好良かった。

 ストロンガーの赤くて分厚いプロテクターも良い。あのもっこり具合が丁度よい。

 こんな昔からも仮面ライダーは、完成されたデザインとフォルムで戦い抜いていた。惚れ惚れする格好良さ。

 

 序盤は「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ―(以下まだ続く)」の有名な長尺名のりをやっていたなぁ。あれ、結構好きっす。しかし方々から呼ばれちゃう戦士だな。

 最初らへんの城茂はちょっと気取った感じのシティボーイって感じで、他のライダーとはタイプが違っているのが目立ったかも。デルザー編に入るとおどけた感じを出す余裕もなく、真面目なイメージの方が強まったかも。

 

 城茂ファッションといえばずっと覚えているのが、腹にデカデカと「S」とある例のシャツ。赤にS、黄色にSの2パターンがある。どっちもちょっと欲しい。売ってないのかな。

 デビルマン不動明は「A」と書いているシャツを着ていたし。どちらも安直だけどああいうのって思考が真っ直ぐで愛せるデザインだな。

 

 両手を擦り合わせてベルトをスパークさせるストロンガーの変身ポーズが好き。城茂がやれば格好良いけど、下手にものまねるとハエのお手々スリスリみたいで間抜けになってしまう。そうならないよう完璧を目指して自室で練習しよう!(←余計なことすんな)

 

 相棒の電波人間タックルも良い感じ。真っ赤なギャルってのも良いものだ。

 70年代当時だとさすがに一般に知れてないことだろうけど、現在のオタク界隈だと「電波」といえば辞書にまんま載っている意味合いではなく「諸々アレ」という意味合いのスラングとして理解される方が話が速いかもしれない。

 今の作品で電波人間なんて発したなら、毒電波を飛ばす厄介な電波女だと勘違いされそう。タックルは真面目で清くて正義に準ずる毒無しの昭和ギャルでした。変身者の岬ユリ子も可愛いっす。

 

 しかしタックル(と立花のおやっさん)の敵にとっ捕まる率が高いなぁ。改めてそこに気づいた。

 タックルは改造人間であっても怪人や幹部クラスには普通に負けている。でも今の仮面ライダーは女子もしっかり戦力になって強いものな。丁度ガッチャードの最新回でも女子ライダーが追加されて活躍していた。

 当時だとそもそも女子戦士がレア。タックルはその手の分野では走りだったのだな。当初だといきなりの反応はどうだったのだろう?V3には追加戦士でライダーマンがいたが、あそこともまた違う立ち位置だからな。

 

 確かストロンガーとゴレンジャーが同期くらいだったはず。今だと女子が常駐のスーパー戦隊もこの時にはまだシリーズパターンが定着されていない。モモレンジャーとかタックルは案外挑戦的な試みだったのかも。女子が前線で無双するのだって普通にアリだと想います。

 

 ストロンガーは1話目から飛ばしていて、普通に戦闘して勝利を収める。強いぞ。

 まずは城茂が改造される前でなく、既に改造された後の話からスタートする。最初から慣れたもので戦闘に戸惑う感じが見られない。まずはこういう感じと紹介しておいて、2話目から時間軸としてはスタートとなる物語が描かれる。ほぅ、この魅せ方は何か珍しい。

 

 1話目に登場した第1号奇械人のデザインがカンガルーベースなのが良い。ライダーだとなんとなく虫系が序盤に来そうなのものだが、まさかのカンガルー。ちょっと可愛いし。

 カンガルーの奇械人がホバークラフトを乗っ取る作戦が展開する。ホバークラフトってのを見たのはここが初めて。以降見たことあったっけ?とりあえず乗ったことはない。これって珍しい乗り物だよな。

 

 ブラックサタン編のストロンガーの基本の見せ方がやんわりロードムービー風なのが気になる。

 それまでだとおやっさんが店をしていて、そこを拠点に活動していくみたいな感じだったのに、茂とユリ子はいつもバイクでどこかに行っている。

 で、立花の親父の立ち位置もこの作品だと特殊だな。寅さんみたく放浪旅に出て、その先でロードレーサーの卵を探している。ブラックサタンサイドの走り屋もスカウトしていたのは面白い。

 おやっさんは格好良いジープに乗って旅している。当時はこういうのが流行ったのかもだが、今だとこんな車全然見ないぞ。

 他シリーズとくらべてうんとコメディリリーフポジにもなっているし。おやっさんは喜劇も行けたのか。

 

 どこかの回で茂が船に乗って海に旅立つシーンがある。その時おやっさんが「俺も乗せてくれ~」の勢いで飛び乗ろうとするも出発した船に届かず派手に海にダイブしたことがあった。そこでめちゃ笑った。結構体を張るんだな。

 

 良さげなスーツを着た紳士タイタンも良いキャラをしていた。変身した1つ目タイタン、百目タイタンも良い。タイタンが推しなんだよな。次のシャドウも良い。

 シャドウが就任していきなりの仕事が前任タイタンの葬式ってのはなんか面白い。葬式とかのスタイルがこっちの組織にもあるんだ。

 タイタン、シャドウの白黒カラーが対になったダブル幹部の並びも良い。二人が仲が悪くてバチバチやっているのも印象的。この後のデルザーの時にはもっと大人数で揉めていたし。

 タイタンは直系の、シャドウはよそから雇われの幹部という出処の違いがあったのも印象的。あくまで派遣された外部勢ということで、シャドウから首領への忠誠心は微妙に弱かった。

 シャドウも良いキャラをしているよな。顔怖いけど。タイタンもシャドウも子供が見たら泣きそう。不審者感がエグい。

 続く幹部のデッドライオンも印象的。めちゃ悪そうな顔しているなぁ。

 

 ブラックサタンを壊滅させた後のシーンでは、日本に到着したデルザーの皆々が行進する足元のみが映って終わる。この次なる闇が襲来すると分かる次週への引きも良かった。

 ストロンガーの前半戦もしっかり楽しかった。この昔からもこういう素敵な作品作りが叶っていたのだと分かって感動したぜ。やっぱり特撮って良いな。中でも仮面ライダーは特別思い入れがあるぜ。

 この想いを胸に最新作のガッチャードも楽しく見よう。令和時代も素敵をガッチャ!

 

 

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