こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

太い尻尾で全てねじ伏せろ「しっぽでブン!」

「しっぽでブン!」は、1992年に発売されたゲームボーイソフト。

 

 先日我が家のお兄ちゃんの遺品として(まだ生きているからその内)受け取ったゲームボーイソフト軍団の中にあった一本のこいつをプレイだ!

 なんといってもタイトルが良い。この語感の良さ、ワードだけ聞いても何をするのかワケワカメなタイトル、これらに見るセンスの良さよ。じゃあやるしかねぇだろ。

 

 可愛いワニが主役の本作について何か一言ないかと元持ち主のお兄ちゃんに話を聞いたところ「ワニを飼おうと思ったことはない」という「ん?どうした」な返答があった。

 聞かれた事にしっかりと答えているはずが、聞きたかった内容とは全然違う事を言われた。これは私の質問の仕方が悪かったのかもしれない。

 しかしワニを飼うってのは確かに100人いたら95人は考えないことだと思う。私もこんな問答をするまでは、ペットの選択肢にワニがある世界が存在しようとは思いもしなかった。飼うか飼わないかの発想自体がなんかすごい。そもそも共存出来るものという頭がないからな。

 

しっぽでブン

 

 内容は簡単なもので、太い尻尾を持つワニくんを操作して進むアクションゲームとなっている。邪魔してくるザコどもには太い尻尾をブンブンぶちかまして黙らせろ。ざっくりやることはそれだけだ。

 尻尾でブンするってのは、言い換えれば尻尾で殺るってことね。プレイしてみればタイトル回収までの理解が速い速い。

 

 まずは主人公のワニくんが可愛い。見た目的にバブルボブルを思い出す。あっちも可愛かったな。

 

 全部で4つのエリアがあり、それらを踏破していく。

 最初3つのエリアは4つのコースに分かれていて、どれに最初に突っ込むか選択できる。でも結局全部クリアすることになるから選び方はどうでも良い。

 最終のエリア4はラスボスまで真っ直ぐの一本道になっている。

 

 そこらにある宝箱を尻尾で叩き割って中身を回収し、鍵を見つけたら扉を開いて次のステージに進む。それの繰り返し。

 やることは極めて単純であり、最初の数面などあくびが出るほど楽ちんで簡単。エリア3になると敵が多いし、ブンしても(殺しても)すぐに復活して忙しいため、ちょっと苦戦する難易度になってくる。

 ヤバすぎて攻略が無理はことはなく、絶妙にいい感じで難易度が上昇してくるから最後まで良い刺激がもらえて楽しかった。

 

 宝箱の中にある爆弾をゲットすれば、周囲のザコ敵を一掃出来る。「マリオブラザーズ」のステージ中央にある地震スイッチみたいな感じで全員黙らせることが出来るので爽快。このアイテム設定は良かった。

 パワーアップアイテムを集めれば、尻尾衝撃波の射程技も使えるようになる。このパワーアップ要素も楽しい。真のブンはブンブン衝撃波を起こしてこそ叶う。

 

 各エリア特定のコースにはデカいボスがいる。ボスキャラも微妙に間抜けで愛嬌のあるデザインをしていてるから好き。

 ラスボスが他のボスより弱かったような~。どのボスもテクニック封じのゴリ押しでなんとかいけるレベル。

 そんな感じで全体的に難易度はやや低め。朝飯を食って昼飯が出てくるまでの間にも全クリ出来ました。

 

 エリア1のボスがワニより遥かにデカいカエルだったのが印象的。このカエル野郎が可愛かった。カエルってリアルだとどれを見てもことごとくキモいから無理なのに、デフォルメには向くからキャラ化すればだいたい可愛いんだよな。

 

 そんなカエル野郎との思い出フォトショットをくらえ!

  ↓

 

 生態系の反逆により、ワニを捕食出来るレベルでデカくなったカエルくん。

 愛嬌のある顔が良し。

 

 

 ビヨ~ンとジャンプして足が伸び切ると微妙にキモいカエルくん。

 こいつの事をウチのお兄ちゃんは「亜流バトルトード」と呼んでいる。バトルトードのGB版もあります。

 

 

 そういえば本編で特に説明がないから、これはどういった世界で何のためにワニくんは冒険しているのか、そこら辺の世界観設定やストーリーが謎。昔のゲームにはそういうことも結構ありがち。

 

 ラスボスを倒したらワニくんが大きな扉をくぐってどこかに行き「完」。大冒険してボスを討伐してのラストまで道連れなく、最後にお出迎えもなし。終始一人旅のロンリー冒険譚だった。孤高のワニブンゲームだった。

 

 これはとても良いゲームだ。可愛いし楽しい。面白かったぜ。

 操作感のことをいえば、ワニくんの動きが微妙にもっさりしているのがちょっと気になる。スピード性を求める人間からすればイラつきポイントになるかもしれない。しかし私にはもっさりでノロマな同級生がたくさんいたので、そこの都合には耐性があります。大らかなんです。

 

 画面に漂うゲーム的ノスタルジック感が心地良かった。いかにもなレトロゲー感があって良かったっす。良い出会いになりました。我が心の思い出の一本に追加しておこう。

 

 尻尾があるならブンブン振らなきゃ損。そんなブン好きorワニ好きにおすすめするっす!

 

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