今期もクソほどたくさんアニメを放送してやがったな。それをこれまたクソほど拾って楽しく見た私もなかなか頑張ったなぁ。アニメを見るにも体力がいるぜ。目のケアも大事っす。
アニメは見る物、これは言うまでもない当たり前のこと。そして同時に聴くものでもある。漫画、小説などの原作には無い音があることも映像化の強い魅力だ。私はその音もしっかり聴きながらアニメを楽しんでいる。
たくさん見てきた中には、聞けば心に刺さる名言もいくつかあった。印象に残るフレーズは、作品を強く記憶するために役立つ武器にもなる。私の心が反応して今日の記憶にも繋がるワードも複数出てきた。良いことだ。
じゃあ今期も終わりを迎えたここらで一丁それらを振り返るか。
ハートに刻める我がボイスレコーダーで、愛しきアニメの声、言い換えて青春の声を振り返ろう。
アニメにも言葉にも力があります。言葉は拳の次に強い我々の武器だ!←物理でも口でも喧嘩が強いのです。
そんな風に私も、人の心に残る強くて素敵な言葉をいくつか生み出せると良い。というのがちょっとの願いです。
では元気に振り返ろう!
- 「あなたは想像できるだろうか。想いを寄せた相手に指一本触れることすらできない人生を」(死神坊ちゃんと黒メイド3期)
- 「今あなたに触れられて、生まれて一番うれしい」(死神坊ちゃんと黒メイド3期)
- 「仕方ない、構ってあげる」(わんだふるぷりきゅあ!)
- 「こわくない、こわくない」(わんだふるぷりきゅあ!)
- 「サッカーは強い者が勝つんじゃない 勝った者が強いんだ」(キャプテン翼 シーズン2 ジュニアユース編)
- 「そして、次の曲が始まるのです」(響け!ユーフォニアム3)
- 「スケベしようや~」(無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール)
- 「私に恋を教えてくれてありがとう」(花野井くんと恋の病)
- 「パイ毛~」(忘却バッテリー)
- 「目指すは、サーキットの一番星(エトワール)」(HIGHSPEED Étoile)
- 「中指立ててけ!」(ガールズバンドクライ)
- 「過去を問うな。未来を聞くな」(時光代理人 -LINK CLICK-II)
- 「嬉しくて死にそう」(響け!ユーフォニアム3)
- 「ボックスステップ」(ヴァンパイア男子寮)
- 「出来損ない」(出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした)
「あなたは想像できるだろうか。想いを寄せた相手に指一本触れることすらできない人生を」(死神坊ちゃんと黒メイド3期)
1期から毎度続く例の冒頭ナレーション内容。榊原良子氏が毎度良い声で読み上げてくれます。
関係ないけど、彼女って私の世話をした学校の教授に似ているんだよな。なのでお顔を見ることがあれば、自然と気が引き締まります。教授とは、心を引き締めさせる程良い刺激剤なのです。
想像したくないところを頑張って想像したら普通に最悪な状態で吐きそうになる。この状況を打破しないと坊っちゃんは一生童貞のままなのです。
本当にコレ、最悪の呪いだと思います。最近のアニメだと坊っちゃんがかかったこの呪いと「無職転生」のルディくんのEとDの勃たないアレがマジで可哀想だと思う。絶対当事者になりたくない主人公の悲哀ってのがある。
この恐ろしいことしか言っていない呪いが今回シーズンで遂に解除され、過去を振り返れば幸福へと繋がるトリガーにもなったと分かってきます。幸福なエンドへと繋がったことで、晴れて名フレーズになりました。呪いが解除されたからにはもう聞けないナレになったのが寂しい。
恐ろしい呪いが繋いだ幸せな未来もある。良きアニメの良きフィナーレが見れた春クールいにバンザイ!
「今あなたに触れられて、生まれて一番うれしい」(死神坊ちゃんと黒メイド3期)
クソ良かったです。引き続き死神坊ちゃん発の素敵ワードです。
それまで呪いの効果で触れたくても触れることが出来なかった坊っちゃんに遂に触れられた。その感動を胸にアリスちゃんが言った歓喜の一言が名言として心に刺さりました。
いつもふざけちゃうアリスちゃんだが、ここではさすがにおふざけはゼロ。掛け値なしの愛と喜びの言葉を放った。そこに感動して泣けた。アリスマジカワ(マジで可愛い)案件でした。
涙と共に極上のスマイルも見せての一言だった。そのため更に胸キュン案件になりました。ホント良いシーンだった。演じた真野あさみの演技もグッドでした。熱演してますやん!て思いながら見ていた。
やっぱり愛する者に触れられるって本当に素敵なことなんだなと改めて分かりました。そういう素敵な理解が得られる良いセリフです。
「仕方ない、構ってあげる」(わんだふるぷりきゅあ!)
この春爆誕した新戦士 キュアニャミーが変身完了時に発するセリフ。是非言われたいです。
普段ならこっちから構ってあげたくなる猫ちゃんサイドに言ってもらえる「構って上げる」。しかも高飛車な感じで。こうなるともうありがたいからどうぞ構ってくれなわけである。
良い。非常に良いです。先輩の猫系女戦士 キュアマカロン以来のその手の需要が満たされる出会いでした。マカロン、または変身者の琴爪ゆかり様ともコラボして欲しい。
「こわくない、こわくない」(わんだふるぷりきゅあ!)
この春爆誕した新戦士その2 キュアリリアンが変身完了時に発するセリフ。是非言われたいです。
そうです。怖さはリアル、でもそれを受け入れた上で越えて行くのが現代ギャルのあるべきガッツなのです。己を鼓舞して「怖くない」を叶えたリリアンは一級戦士です。
にしても合流が遅かったなぁ。皆大好き上しゃま(上田麗奈)が遂に変身したことでも、誕生が感慨深い新戦士となりました。
私も人から怖がられた経験が数度あるのだが、優しいを売りにしている以上(←実はずっとそうなんです)真逆の評価となるそれを言われるとホント嫌っす。落ち込みます。そんなわけで、私も他人に対して「こわくない、こわくない」を言うことが他よりは多い人間です。
こういった経験からも印象的に響く言葉でした。
「サッカーは強い者が勝つんじゃない 勝った者が強いんだ」(キャプテン翼 シーズン2 ジュニアユース編)
若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーが放ったサッカー格言です。
これは平成時代にリリースしたOVAでも発した言葉なので、アニメシーンに登場するのは今回で2回目となる名台詞。CVが難波圭一から福山潤に変更しているので、令和版は令和版として楽しめた。
これを初めて聞いた時には一瞬「ん?」てなったものだ。一緒のことでは?と思っちゃいそうなものだが、ちょっと考えればしっかり違うんです。
要はやってみないと分かんないから、それを知るためにも我々はボールを蹴るのだってことっすね。
強い者ってのはやる前からも強いって分かってるんだよ。その中でもどれが一番強いかは、やっぱり全部やり終えた時にしか分かんないこと。人生の中で勝負って物を重ねてその真実を学んでいけば、この言葉の真意もまた見えてくる。
というわけで、男なら黙ってファイヤーショットをぶち込め!
それとシュナイダーとは同期の仕事師プレイヤー カルツくんが大好きです。
「そして、次の曲が始まるのです」(響け!ユーフォニアム3)
問題児が多かった春アニメの中でも群抜きの優等生だったのがユーフォアニメ。そのアニメ内で毎度お決まりのフレーズがコレだ。
いつまで経っても次の曲が始まらない停滞アニメも多くある中、こちらでは次々と新しい曲が聴こえるので青春が捗りますなぁ。青春の進化が止まらない音楽アニメでした。
たくさん控えている「次」がある内が人生の華だな。ホントそう思うフレーズとアニメ内容だった。
毎度コレを言う久美子ちゃんの想いも様々あると思う。やってくる次がワクワクする希望の場合もあれば、新たな不穏の場合もある。何が来ても間違いなく「次」があるこの作品ならではの強みを言った名フレーズとなりました。
「スケベしようや~」(無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール)
男子のスケベ心が詰まった実に下品なセリフ。コレ、笑ったわ。
最低なことを言ってるけど、スケベ男子的最高を求めた言葉でもある。そこが妙に心に刺さる。品はないけど、正直な想いが見えることで好きな台詞です。
理性のタガが外れた解放状態で、何も隠すことなく男子の欲望を発したルディくん。とても正直ですなぁ。
男の男たる汚さが浮き彫りになるこのフレーズは耳に残りました。何にせよ正直者の言葉はそんなに嫌いじゃない。
もっと生々しいオーダーも出来るところを、ざっくりと短く伝えるためこの言葉を選んだ。そのスマートなスケベセンスも良し。
EとDの呪いから解放されたからといって調子に乗ってはいけません。エリナリーゼさんはお前には荷が重い。
「私に恋を教えてくれてありがとう」(花野井くんと恋の病)
ボヤボヤとした恋の道を歩んだ花野井くんとほたるちゃん。その恋の道の一旦のゴール地点に立った時にほたるちゃんが口にしたこの言葉は本当に綺麗で心に残りました。
普段は地味子過ぎて光る部分が無いほたるちゃんにもこの時ばかりは萌えました。ほたる役の花澤香菜の芝居も良かったぞ。
これは共感と好感が持てる。私も恋が趣味なくらい恋愛好きをやっているから同じことを思う。好きの気持ちは、暖かく心地良い。それを教えてくれた相手には、完全にありがとうなのである。
恋する心の素直なところを言ったこのセリフはとても良い。
「パイ毛~」(忘却バッテリー)
天才野球選手だった要圭くんが、その記憶とテクを失ったのと引き換えに神より授かった第2のギフトがこのクソギャグ。
アホ寒いのが一周して最終的にはなんか熱くなれる好きなギャグです。つまんないをより面白く味付けするために力を尽くした宮野真守の芝居がグッジョブ。彼のギャガーとしての腕も冴える現場でした。とりあえず彼に圭を演じてもらったことについて、関係者はお礼を言った方が良い。
この忘れん坊アニメを見て残る第1の記憶が「パイ毛~」だったから、今期の思い出ワードにするしかない。振り返ってみればパイ毛アニメでしかなかった。
試合時に相手チーム選手の前でやったら普通にキレられたのも愉快な思い出。おふざけを普通にせず、やってはいけない所でやったらダメなんだってことも伝えた内容はグッドです。皆さん、パイ毛の使い所は心得ておきましょう。
これを見て親兄弟の前で「パイ毛~」をやったら頭を叩かれました。
「目指すは、サーキットの一番星(エトワール)」(HIGHSPEED Étoile)
毎度のOPで言うナレーションセリフ。毎週聞いていればバカでも覚えます。
古谷徹が良い声で爽やかな青春のスローガンを発しています。彼といえば、現在激流の渦中にあるようだが、まぁあんまり触れないでおこう。そういうことも人生にはあるっちゃある。
一番星と書いてエトワールと発する。とにかくワードとして響きが良いのでお気に入り。
エトワールはフランス語で星を意味するのだ。覚えておこう。どうせ走るならエトワールを目指すっきゃない!
「中指立ててけ!」(ガールズバンドクライ)
上京した仁奈ちゃんに向けて桃香さんがギターに刻んで送ったメッセージです。
世間に向けて中指立ててけ。そのくらいのガッツで現代ギャルはやって行け!そのように自身を鼓舞し、他人の事も応援する指コミュニケーションがある。
気概としては清々しいメッセージ性があるね。でも人に向かって中指を立てて見せるのは品のない行為とされ、揉め事の種にもなるのであまりやらないでおこう。立てるにしてもTPOを弁えてね。
「過去を問うな。未来を聞くな」(時光代理人 -LINK CLICK-II)
この文言は格好良い。1期からも連続してずっと言われている作中のルールです。
時間に干渉する能力者皆が心がけるべき大事なこと1位がコレ。これを守らないと世界がおかしくなるからね。
じゃあ私も時間の事にはなるたけノータッチで今日もアニメをしっかり見よう!
「嬉しくて死にそう」(響け!ユーフォニアム3)
良作からゴミまで、マジで色々あった今期アニメの中でもトップクラスで出来が良かったユーフォ3最終回で麗奈ちゃんが口にした歓喜のつぶやき。マジでコレ良かったよ。
今期アニメ全セリフの中でも1位くらいに良かった名セリフだ。多分1位で良いはず。
マジで色々あった三年間の戦いの果てで遂に覇者となった。これまで自分が、同期の仲間が、去って行った先輩達が背負って来た全ての想いを振り返って静かに呟いたこの歓喜の言葉にはさすがに泣いた。
かつて同作には「悔しくて死にそう」というセリフも出てきたくらいだから、そこを越えて喜びのエンドになったことで更に感極まるものがある。
麗奈が「嬉しくて死にそう」を言えたその時が、OP曲歌詞にもある「後悔も喜びも全部歌になれ」が叶った時でもあったんだな。そう思えば感動も一入。一切合切全てを未来に連れて行くのが青春の道だものなぁ~。納得のフレーズです。唐沢美帆が作る楽曲も毎度良いんだなこれが。
麗奈を演じた安済知佳は今期だと「よるくら」で飲んだくれのダラダラ姉さんを演じていたが、こちらではシリアスで深いヒロイン性を持つ全然違うキャラを演じていた。このセリフにはありったけの想いがこもっていて良かったぞ。
最終回丸ごと良かったけど、クールで怖いところもある麗奈ちゃんが見せた等身大のギャルの喜びに激しく萌えたここに一番泣けました。
「ボックスステップ」(ヴァンパイア男子寮)
これは多分セリフとしてはアニメに未登場のワードだったはず。じゃあなぜコレがボックスステップアニメなのかというと、毎度のOP映像で総員ボックスステップシーンがあるから。毎週刻まれるそのステップに毎度笑うのである。
このボックスステップシーンが妙に間抜けに見えてとにかく面白い。だからボックスステップが名ワードになってくるアニメだった。このアニメを見ない限り、こっちもこんなにボックスステップを書いたり言ったりしないものな。
というわけで「なかよし」創刊70周年記念作品は、ボックスステップアニメだった。男子寮はこんな感じで皆で踊って楽しいぞ!←寮生活未経験が言ってる。
「出来損ない」(出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした)
これはセリフとしても本編に登場したものだろうが、セリフとしてのピックアップではない。そのワードと概念に、ネタ性を宿すだけの笑える作りとなったことで「出来損ない」の意味を強く感じるクールになった。なのでピックアップね。
勘の良い人間ならタイトルネーミングの段階からも既に見抜いちゃうだろうが、本作は看板に偽り無しのしっかり「出来損ない」を叶えた作りとなっている。つまりは今期のクソアニメダービー最前列の塊に位置した快作であり怪作でもある思い出の一本。
そしてクールの振り返りを迎えた今、晴れて今期のナンバー1クソアニメ認定を掻っ攫った作品となりました。私のハートを見事射止めた。すごいぞクソアニメ!
何も損なうことなく完全に出来損ないを貫徹した結果の1位だから、それはそれで良く出来ました~な不思議な感想が湧く作品だった。
これほど「出来損ない」を体現した作品はないことから、私のハートに深く刻まれた。今期の流行りワードとしては振れずにおけないものとなりました。
クソアニメハンターなら絶対に見ておいた方が良い秀逸クソアニメです。
まとめ
やっぱり人間って耳と口の生き物だから、音、声、文字、それぞれにしっかり刺激をもらって生きているんだな~と分かりました。
それぞれ「想い」を形にしたものなので、しっかりと心で受け止めることが出来る。出来ない物もいくつかあるけど……。
いずれにせよ、心に響かせる何かを発することって素敵だよね。
というわけでアニメが良いんだ。良い物なんだ。それだけは言える春クールでした。
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