こしのり漫遊記

どうも 漫遊の民 こしのりです。

2024年のアニメ感想(4月~6月)その13

 マジで暑いわ。6月後半と比べてここまで暑いとは、7月の本気が怖すぎる。

 暑すぎる。それが理由で倒れて死ぬ者もあるという。先日ニュースで言っていた。長くやって来た人生がそうして終わっていくのはマジで嫌だ。

 こうなったらアニメを見るのも体力勝負だ。暑くて死んだから続きが見れずに怨霊化したなんてことになれば、除霊屋さんのお仕事を増やすこともなっちまう。夏はお化け関係も元気らしい。

 夏とも上手に付き合いながらアニメライフをエンジョイしよう。では海で遊んで問題ないくらい暑くなった今更になってもまだまだ春アニメを振り返るぜ!

 つうか春アニメ、マジで多いなぁ。振り返りが捗りすぎて次に行けないじゃんかよ。いい加減にしろよ。もっと減らせって。

 

 

黒執事 -寄宿学校編-

第11話 その執事、滑走

 これも息の長いコンテンツだな。まさかまたアニメになるとは思わなかった。

 お屋敷にいて悪魔がうんとかこうとかいって戦う初期展開から随分様子が変わってきたな。前はサーカスにも行ってなかったっけ?あのシリーズも相当前だよな。 

 今回は学園に潜入してミッション開始。ホントよくぞここまで舞台もテンションも変えてきたな。

 

 序盤の副校長の階段落ちギャグを見た時には「あっ、そいうやこのアニメってこういう感じだったわ」とお久な感覚が蘇った。ダークでクールな感じなバトル物の感じもありつつ、微妙にキモくて間抜けで笑える。それが本作のテンションだと思い出せた。今作のギャグのノリは好み。

 副校長役の速水奨は、近い時間帯にやっていた「龍族」でも学校の先生役で出ていた。 

 

 クソみたいな仮面優等生の先輩の悪行を暴いたり、クリケット大会で笑える熱血展開になったりと毎度楽しい。クリケットなんて何もルールを知らんからこんなのがあるのかと刺激になった。

 閉鎖された学生寮という狭い場所にもしっかりと社会が形成されている。そうである以上、集団内にヒエラルキーという都合も見えてくる。ガキ同士でもなんだかんだと顔色を伺い、牽制しあってのウダウダした日常を送っているのだな~とメンドイ発見もありだった。

 

 長くやっているシリーズだけに、毎週見ていて「安定」の要素を感じることが出来た。放送毎に色々危なかっしい他のアニメと違い、安心して見れたことが印象に残る。安心とか安定の要素が皆無のアニメも今はたくさんあるからね。

 

 ラストでは懐かしのヤツが登場した。校長の尻尾が掴めない理由はそういうことだったのね。学校編の後半ではしっかりとバトルシーンがあった。

 学校生活が終わった後もシエル坊っちゃんの闇の青春は続いて行く。その続きのシリーズも制作が決定し、近々放送するらしい。

 ではその時にまた坊っちゃんやセバスチャンと楽しむ青春を再開しようじゃないか。つうわけでウェルカム状態で待ってます。

 

ささやくように恋を唄う

ささやくように恋を唄う 第1巻(初回限定生産) [Blu-ray]

 今期はBLもあればユリもあり。どういう性別の組み合わせだろうが、とにかく全部まとめて「恋」が捗るのが春という季節。囁かんでいいから恋はめちゃ叫べ!

 

 始まって早々に思うこと、それはひまりちゃんが可愛いことだ。そして次に依先輩も格好良くて好き。この2人による美しいユリカップルがすぐにも出来ちゃうのだ。いきなりラブっていて話が早いことに助かる。

 ユリもの×バンドものでもあるので、これも今期多めだった女子が歌う系枠。歌うのが楽しく捗るのもまた青き春の良き効果。

 

 これはキャラデザも可愛いし、数悶着ありなキャラクター達の恋にまつわる関係性も楽しめた。

 メインの2人のこともそりゃ良いが、水口姉が依先輩に寄せる内緒の想い、その水口にまた内緒の想いを寄せる志帆ちゃんの物語など、別サイドに見えるラブにもキュンと来た。各員のラブの関係性が厄介だけど見る分には大変楽しい。

 

 恋人になれずとも一番の友人の椅子はしっかり掴むという水口姉の乙女な心意気にキュンと来た。

 嫌悪からの言動に見せかけておいて、実は水口への好意を隠したい志帆の天邪鬼な所にも胸がキュンと来る。

 皆好きの想いが胸で暴れることで青春が苦しくなるんだよな。そこはラブの真実を描いていて大変良いです。志帆の面倒臭さは、そういうのが良いという人には萌えになるなぁ。

 

 ひまりちゃんが結構な人たらしで、揉める勢力の間にも中立役で入れるよう上手いことポジション取っているのが印象的。

 依先輩&水口姉サイド、そこと対立する志帆サイト、それぞれと仲良くして可愛がってもらっている。こうして見ると末恐ろしい可愛い子ちゃんだな。

 

 女子同士のラブもギスり具合も良い感じで話は楽しかったが、アニメとして段々怪しくなっていく。そこは気になります。

 最初は綺麗だったのにどんどん調子を落とす絵、同じく調子を落とすのは放送頻度。で、やっちまった。遂には万策尽きて放送が追っつかない。6月中に10話までしか放送出来ず、残りはお蔵入り。情けない。なにやってんだ。

 だいたいコレは当初1月放送スタート作品だったという。それを延期して4月からにし、その途中でまた延期して終わって行った。おいおい、延長してもなおダメだったのかよ。

 

 制作を手掛けたのは横浜アニメーションラボ。同期放送の問題児「THE NEW GATE」もセットで手掛けた。「THE NEW GATE」があの無様な出来だったのは、ささ恋を優先してリソースの切り捨てにかかった結果だったのか。それだけにささ恋もスタート時は調子が良かったが、あれでもまだ切り捨てが甘かったな。

「THE NEW GATE」はなんとか完走できたが、ささ恋は万策尽きた。「THE NEW GATE」の仕事を全部蹴るくらいしないとこっちが間に合わない状態だったわけだ。

 ダメじゃんか。無理せずにささ恋一つだけ請け負えば良かったのに。そもそもマルチタスクが出来ない会社だったわけか。

 結果として「THE NEW GATE」は待ったなしにダメで、ささ恋も中途半端になったからにはダメ。

 制作会社としての悪名が上がるのはもちろん、こういう形を取っての映像化となれば原作サイドにも利益が少ないんじゃないのか。ウィンウィンなら良し、ルーズルーズならダメ、これはバカでも分かること。

 だいたい「アニメーションラボ」なんていう割には、研究を進めるにあたっての体制やリソース面に不安があるぞ。ラボにはとにかく資本が必要だからな。

 それに出来ない仕事を取ってくるのは、2か3流って呼ばれるヤツのやることだからな。良くないよ~。

 こいつはまぁイエローっすね。溜めるとレッドへと負の進化が待っているぞ。火事は起きたんなら火消しが大事っていうから、やらかしは早々に反省してしっかりした形で復活してね。

 私は言う事は辛口、だがチャンスはやるスタンスでいるから。←クソ偉そうでゴメン

 

 ではささ恋の残りの回が仕上がる日を待っています。恋は囁やける内が華。蔵に入ったらそれどころじゃないし、何を言っても聞こえないからね。じゃあ頑張れ。

 

龍族 -The Blazing Dawn-

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 これも最近いくつか潜り込んでくる中国か韓国あたりのアニメらしい。外国でもなろうみたいなファンタジーが流行っているのなぁ。

 前期クールの俺だけレベルアップのアニメもそっち圏発の人気ものとして放送したけど、結果は口ほどにもない出来だった。あいつの流れも感じるもので、こちらの作品も絵、声優は大変良い。だが肝心な中身がスカっていたなぁ。

 どこの国でも良い物を作って人を感動させることは絶対に簡単ではないと知れるきっかけになった。

 

 そんなこんなで、毎週見たのに何をやっていたのかよく分かっていない。初見からこれはながら見でいいヤツと区分けしてその視聴スタイルでいた私の責任でもあるが、なんか分からんアニメで終わった。

 

 序盤は2話連続放送が数週間続いた。謎に張り切ってやがる。

 前期放送の「マッシュル」みたいなハリー・ポッターぽい学園ものではあった。そこでなんかごちゃごちゃやっているみたいな感じ。←クソ雑なクソ感想しか書けない私の理解力と表現力を恥じる(嘘)。

 

 今期はたくさん出ていた本渡楓がヒロイン役で出ている。今期の日曜枠に出過ぎ。日曜日は本渡デーでした。

 

シンカリオン チェンジ ザ ワールド

カッコイイ人

 おぉ!充電期間を経て帰って来たぞ電車アニメ。おかえり~!

 今期はまず「終末トレイン」、終末ではないものの週末に楽しめる「シンカリオン」、ダブルで電車ものがアニメシーンを盛り上げてくれた。走る奇跡よ、ありがとう。

 

 プリキュアの裏でやっているから見ようにも目が足りません。プリキュアはテレビで、こちらは放送後まもなくYouTubeに見逃し配信分がアップされるのを見る。

 テレビが一つ、目は二つしかない不自由を、このような形で補える今日の技術革新に両手を合わせて感謝。 

 あと関係ないようであるような話だけど、同じ日にYouTubeでトッキュウジャーも配信している。シンカリオンを見てトッキュウジャーにも行くという電車な日曜日になりました。電車は乗るよりアニメや特撮で見る派ですね。

 こうして振り返ると、私ってばめちゃくちゃ動画視聴と人生を楽しんでいるのだな。良いことっすね。

 

 今回の主人公くんのタイセイくんなのだが、他シリーズの主人公より元気がないような。それでいて見た目もちょっとモブくさいようなでやや気になるスタート。

 

 キタエリこと喜多村英梨が凛々しく演じる格好良いギャルのお姉さんヒロインが失踪中という不穏なスタートを切る。タイセイくんの物語において、姉貴の安否が間違いなくキーの要素になるはず。

 

 姉貴のことは一旦置いとくしかないので、置いたなら楽しく学校生活だ。

 ここでも凛々しいヒロインのマイちゃんが登場。この子が可愛かった。清さと清潔感があるよね。

 マイちゃんはあの本渡楓が演じてる。今期は本作以外に「夜桜さんちの大作戦」でもヒロイン役だし、最近はポケモンにもちょこっと出てきたりする。あとは「THE NEW GATE」に「龍族」のやっぱり残念な今期枠にも出ているけど。思えばポケモン以外全部同じ日にやっていたじゃないか。週末は彼女との出会いが豊富なクールでした。

 本渡楓といえば、変なアニメにチャンネルを合わせた先で出会いがち。それも高確率で。そんな彼女が最近はまともなキッズ枠に出ているなんて、こいつは躍進ですね。

 変な深夜アニメ常駐の名札だってそれはそれで美味しいが、そいつもそろそろ返却して次のステージに行くがよかろう。本渡楓の芝居が浅い時間帯からでも楽しめるようになったことは嬉しいです。変なアニメも好きなので、そこに出てくれる彼女のことも好きです。推します。頑張れ。

 

 なにかあっても笑って誤魔化すリョータくんのキャラ性に現代人ぽさを見た。

 シンカリオンの乗り手としては適正数値が良くない。そこで後から来たタイセイの方が数値が良いとなり、彼としては劣等感と葛藤を育てることになる。

 劣等感や不満を人前でモロ出しにすることは、最低レベルまで好感度を下げるダサい行為となる。かといって不自然なまでにそこを隠すのも印象が良くない。

 リョータをよく知るマイちゃんとしてはそこが気持ち悪く、気に入らない。

 しまい込む部分はしっかりしまって、出しても良い所はもっと出せや!的な意見をリョータくんにぶつけるマイちゃんが格好良い。人をよく見ているええ子やんけ。

 リョータくんの劣等感との付き合い方も分かるし、そこに悶々とするマイちゃんの気持ちも分かる。互いに嘘のない人間性が描かれる。そんな二人の関係性がええやんけ。

 ちょっと道徳や心理学のようなお勉強要素も感じちゃう私の見方ってばやっぱりインテリさん。というわけでインテリなんです私。

 

 キャラ達は悪くいえばイジイジしている、良く言えば現状に向き合って思考している。その点で好感とリアル性が持てる。私には皆無な悩みが描かれることで共感は薄い。

 

 出来る兄との間に確執を抱くアカネ、やる気が空回りして友人感で浮いてしまう事を気にするテン、バーチャル空間で誤ってネナベ化してしまったことに罪悪感を抱くシオン、子ども達各員が青春に悩みを抱いている。その点に突っ込んでいく展開も面白い。

 狭い子供社会にですら確かな心理的トラブルやバグがある。ちょっと暗い内容にはなるけど、それが見える点に趣はがある。

 

 興味深いのがシオンの物語で、彼女の悩みはバーチャル空間の中にある。学校がクソ遠くて通うのが困難だから、その問題解消としてメタバース登校という新時代システムが設けられている。これ、すごい。私も学校がクソ遠かったからこの方式で通いたかった。

 常々思っていたんだよな。学校に通う価値が皆無とは言わない。必要性を並べろっていうならいくつか並べる事は簡単なことだ。それでも「学校ってまだあるの?要るの?」とは通っている時から思っていた。

 これだけかつてあった色々な物が無くなっていく新時代を迎えた中で、学校、教育、そこへの登校って概念はまだあるんだ?と最近小学校に上がったばかりの親戚を見て思うこともある。

 

 シオンがメタバース登校する際には、関係者同士での混乱を避けるため、アバターはなるたけリアルに寄せて設定するという一応のルールがある。

 ブスなのにめちゃくちゃイケメンだったら実際に登校した時「嘘つきやんけ!」てなるものな。

 シオンちゃんが意図的ではなくミスってイケメンアバターになったことで、ミーハー女子に好かれて困っちまう話は印象的。

 同期放送のシャドバアニメでも、オスうさぎのアバターを持つリアルでは可愛い子ちゃんのシオンちゃんが出てくる。あっちもこっちもシオンはネナベなのね。

 

 バーチャルとリアルだと会ってみると印象が違う、という考えてみれば当たり前の現代的価値観を示していた。最近流行りのポップな出会い系サイトでもこういうことってありがちなんだろうな。まぁ私が一生世話になることがないサービスだろうけど。

 

 男とばかり思っていたシオンが可愛い子ちゃんだったのは嬉しい誤算だった。やっぱりこちらもメタバース空間に先入観が働いて絶対男と思っていたしな。まぁ本当の事を見ろってことだな。

 

 1クール目の終わり頃になってお姉ちゃんが敵サイドの戦士として登場した。これは荒れそうだぜ。苛烈な姉弟合戦が展開する予感。タイセイくん頑張れ。

 あとお姉ちゃんが手掛けたバーチャル動物園の話は結構面白かった。その内リアルでも誰かが流行らせそう。

 

ひみつのアイプリ

 おぉ!しばしの充電期間を置いて帰ってきたぞ皆の青春の女子枠!

 こいつは春からのワクワクの一つとして快く迎えます。今期はシンカリオンも同時期に復活してキッズ枠が盛り上がっている。またプリキュアとプリティーシリーズを同時期に見れるようになるなんて、こいつは皆の青春にリバイバルだな。

 放送時間が日曜日朝10時というまた変な時間からなんだな。朝に遊びにいくならもう出発しちゃっている時間だな。放送時間遅くない?

 

 今回もアイドル達が可愛いっす。

 ひまりちゃんは元気でとても良い子。相棒のみつきちゃんはイケメン。みつきちゃん推しかも。今回のメイン2人は、お日様とお月様のコンビなのね。良き良き。

 

 前期放送作品の「百千さん家のあやかし王子」、今期の「ささ恋」、そして本作、どれも主人公がひまりちゃんなんだな。ここ最近はひまりの名を持つ可愛い子ちゃんが連発っす。

 

 年頃のギャルには秘密がいっぱいだからってわけで、ひみつがテーマなのね。

 ひまりとみつきがそれぞれアイドルデビューしていることを隠し合っている秘密の関係がスタートするけど、すぐにバレて仲良しになって解決したね。

 

 謎のアイドルのつむぎちゃんが気になる。こいつ何者なのさ。

 ひまりとつむぎが仲良しになると、意外とみつきがヤキモチ反応を見せるのが可愛かった。結構クールで落ち着いた感じかと思いきや、そこはあたふたしちゃうのね。

 

 シリーズ名物のライブシーンももちろん健在。

 すごいカラフルで1ステージやれば電気代がすごそうなステージで来るのね。

 これまでのシリーズとは関わっている制作会社が違っているとかで、ステージの雰囲気もなんか違う感じがするけど、まぁこれはこれで良いっす。

 みつきの持ち曲が格好良い。指でお月様を作る振り付けもイカす。

 

 名物キャラのめが姉ぇも常駐している。伊藤かな恵の代表作だな。同窓会で昔なじみと再会したような安心感。まぁ行ったことないんだけど。

 

 以前にもあった展開だけど、今回も学校の校長先生がアイドル活動アンチなことを言ってくるのをなんとかする展開を迎えた。大人からの理解を得るのはどこの子供にとっても課題なんだな。

 今回はデカい学校で皆で寮生活だからよりお嬢様学校なんだな。

 

 1クールだけではまだまだ他のアイドルの深堀りが出来ていないので、この先もチェックしていこう。あとひまりの妹ちゃんも可愛かった。

 

戦隊大失格

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 アニメ的に大失格な作品が同期放送作品の中にいくらか見られた中、こちらはタイトルにある失格の要素は回避して楽しく見れるものになっていた。まずはそこに安心。

 過去には「失格紋」アニメのような額面通りの失格判定を受けたアニメもあったことで、視聴前からちょっと心配していました。

 

 タイトルに戦隊とあるので、もちろん戦隊ヒーローが出るが、物語はそことは敵対関係の怪人くん目線で展開する。この仕掛けが意外だった。

 世間的には良い物イメージで売っている戦隊の方が実は怖くてディープな闇を持っている。そこに切り込んでいく戦闘員Dくんの結構ギリギリな戦いが展開する。

 戦隊サイドがやっぱり強くて、こっちがコソコソと裏で作戦に出るしかない。バレたらすぐにも消されそうなところにスリルがある。スパイアクションの感じもあって良かった。

 

 同じく戦隊ものを扱ったアニメ「恋は世界征服のあとで」では、戦隊のレッド戦士を演じていた小林裕介が、今回は逆の立場の怪人役で主演している。このちょっと面白い巡り合わせにも注目。作品ごとで全然立場が違う芝居を求められるから役者も大変です。あと「恋せか」の2期も出来たらやって下さい。

 ゴーカイジャーに変身したM.A.Oがアニメでも戦隊役で出ている。そこは知っているとややエモい要素。ゴーカイジャーがもう随分前の作品だから、そう思えば彼女の役者歴もかなり長い。

 

「五等分の花嫁」でお馴染みの春場ねぎ原作作品である。こういう方向性の話も行けるんだと意外に思った。前期の「ぽんのみち」にも関わっていた作家なので、2期連続五等分の意志をやんわり感じられることがちょっと嬉しい。 

 

 視聴後早々に興味を引いた点が2点ある。まずは多分ダークヒロイン枠になるのか、とにかく妖艶でイケてるお姉さんの錫切さんが良い。彼女に感じる怖さとエロさに惹かれて「あっ、来週も行けるぞコレ!」となったものだ。

 

 次もすごく印象的なのが、本作独自に開発されたとにかく読みづらい字幕。ていうかゴツめのロゴかな。キャラの名前を出す時の特殊な仕掛けなのだが、アホなくらい読みづらい。一見するとそういうオブジェか図形?みたくも見えるもので、一時停止してもしばらく「は?」ってなる。

 これはある意味すごいここだけの発明。ただ字を書けばいいだけなのに、それをあそこまで原型の楷書から遠ざけて読みにくくイジった無駄なセンスは意味すごい。

 教科書の字をより読みにくくデザインし直せっていうミッションを受けて完全にこなすみたいな、ある種職人技が見られる特殊な現象でした。全て切り上げて四捨五入すれば、これはこれで放送事故案件とも言えそう。

 スマートに読ませて覚えさせる字幕本来の役割としてはそれこそ大失格だが、変化球なデザイン美として採点すれば中々イカす。とりあえずこれを発明した人はここでだと才能の無駄使い。周囲でもこの尖った字幕については結構笑われています。尖り字幕アニメでもあった。

 

 中盤からラストまでの見せ所となったヒーローの特訓エピソードは、同期放送の「怪獣8号」のテンションともちょっと似ていたような。「NARUTO」でいうと中忍試験みたいな感じ。ここでも相手取る先輩のヒーローサイド戦士が怖いって。

 ここで出てきて主人公と一緒に試験を受けた獅音海くんがかなりノイジーだったぞ。こいつはチームプレイで戦うならノイズだろ。前髪が微妙にアシンメトリーになっている変な髪型も好きくない。アレは嫌だわ~。こいつがうるさかったな。こいつも悪役みたいな感じだったぞ。人の話を聞かないわ、協調性もないわでヒーローに向かないヤツだったな。

 

 薄久保天使ちゃんは良かったです。天使と書いて「エンジェル」呼びはすごい。三上枝織の声は癒やされる。今期だと「じいさんばあさん若返る」の孫娘役も良かったぞ。

 

 戦隊の内ブルー戦士のみ消して終わった。残りも全消しを狙って戦闘員くんが頑張るみたい。

 最終回後に2期が決定したので続きも見るぜ。また錫切さんに会える時がくるのを楽しみにしてるっす。

 

夜桜さんちの大作戦

夜桜さんちの大作戦 Blu-ray MISSION 6

 おぉ、またスパイアニメか。「SPY×FAMILY」よりもっと頭数が多いスパイファミリーものです。ウチの親父が言うには「スパイなんてテレビが白黒の時代からも皆好きなやつ」とのことなので、最新時代の人間の私もスパイが好きなんです。

 前期の同放送枠に住み着いた「シャンフロ」の2クール分がホントきつかったので、次に来たのが楽しくマイルドなもので良かった。キッズ向けで軽い感じで見れるもので、絵柄も可愛らしい。こっちの方が好き。

 シャンフロのうるさい鳥人間が頭にちらつく中で、可愛いむつみちゃんを楽しむ春になった。

 

 ヒロインのむつみちゃんが可愛い。変なアニメばかり出ていた本渡楓が、品の良い少年ジャンプ作品でメインヒロインとは一つの感動。深夜枠役者を抜けて、浅い時間帯でも行けるのだとこれを機に売り出してくれ。彼女がMCとしても活躍している番組ラジオもしっかり聴いています。

 

 主人公の太陽くんの生い立ちが結構きついもので、1話目だと結構なコミュ障少年になっている。最近コミュ障主人公が多くないか。 

 それもむつみちゃんの愛とスパイ戦士としての特訓のおかげで徐々に解消される。やっぱり女の力と有無を言わせぬ荒技で行けば大体の問題は突破できるのよ。

 太陽くんの見た目なのだが、先輩作品の「アイシールド21」「家庭教師ヒットマンREBORN!」「ToLOVEる」、それぞれの主人公の要素をちょっとずつ感じる。こういう顔、髪型、雰囲気の主人公って多いのな。

 

 凶一郎兄さんがむつみちゃんラブになるのは分かる。可愛いからそうなるのは分かるが、笑えるレベルで愛が歪んているからやっぱり笑って見ることになった。良き妹萌えアニメでもあります。スパイも妹もシスコン兄貴も、全部含めてオタクに受ける要素だから。

 

 メイン2人のラブコメと元気に動くアクションを楽しめるものだった。登場キャラを演じる声優も人気者が揃っていて良かった。ラジオを聞けば役者同士も仲良しそうで安心です。

 

 外部の人間の太陽くんが、内緒のスパイ一族の秘密を知ってしまった。そんな重大なことを知ったからには消えてもらうというのが最初のピンチだった

 でもそれの解決には結婚して身内にしてしまえば良いというグッドアイデアで挑んだ。むつみちゃんと結婚すれば身内だから解決。

 この導入は私が好んでリピートしたアニメ「瀬戸の花嫁」と同じだな。あれも組の秘密を知ったことで抹殺対象になった主人公が、組長の娘と結婚して身内になって解決だった。結婚は人生の墓場と言う者もあるが、ここ一番で生き残るための強い効果を発揮するジョーカーにもなるのだな。

 

 序盤は楽しくスパイしてむつみちゃんや他の家族とも仲良くなるまったりな感じだったが、13話目からちょっと様子が変わってくる。

 太陽くんの家族が皆殺しになった謎に迫る中で、新しい謎が見えてくる。太陽とむつみの親同士が実は知り合いだった可能性がある、夜桜家の血はドーピング剤になるすごい効果があるなど、興味深い方向に舵を切ってきた。ほぅ、結構気になりますな~。

 家族の事を調べるために太陽くんが潜り込んだ図書館が、騒いだら殺されるというリアルサイレント図書館になっていたのが面白い。ガキ使のギャグでやるサイレント図書館を思い出した。

 

 むつみちゃんが可愛いし普通に楽しいのでこの先も見ていこう。

 

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