「仮面ライダーガッチャード」は、2023年9月から2024年8月まで放送された全50話の特撮テレビドラマ。
先週のクソ暑い日曜日の朝、ガッチャードが最終回を迎えた。マジで暑い中でガッチャしたわ。
いや~早い~。リバイスの時もギーツの時も終わった後にはもう一年過ぎたんかい!と言ったものだ。で、今回もまた言う事になる。ガッチャードも1年放送、全50話をよくやりきった。
このガッチャードの発表があった時、正直に「ちょいダサ」と思った。今年の日朝ヒーロータイムのガッチャード、ブンブンジャーの並びは、歴代最高に見た目がダサかったかも。華が少ないビジュだったな。とは言いつつも嫌いじゃないんだよ。
見た目についてそんなことを言うものの、良きキッズの心はあの日から貫徹ということで、なんだかんだどっちも楽しく且つ大人しく見ています。
ガッチャードも結構楽しかったので、一年の放送におつかれ&ありがとうを言いたい。
今回のライダーは錬金術師のヒーローだった。最初はりんねちゃんが錬金術を使って秘密の部屋に入ったりと、錬金術よりもハリポタ風魔法使いの感じもしたかも。最近の異世界ラノベとかがそうだが、ハリポタみたいなノリと設定も多く見られるようになったのでもう慣れたものだ。
「鋼の錬金術師」のヒットがなければ、この時代にここまで一般層に錬金術のワードが認知されることもなかっただろう。つうわけで、なんだかんだ錬金術っていうのもジャパンオタクカルチャーと浅からぬ縁を持っているんだな。まずはそこの気づきがあった。
ガッチャード初変身時には、スーツの色とメタリック感は最高に良いと思った。ただなんかゴーグルを被っている点は気になった。それをおでこに乗っけている感じがネタっぽくて笑った。このデザインには初期インパクトがあるが、ちょっと冒険してんなぁとも思った。
ケミーがあれだけ多ければガッチャードのフォームもかなり多く、今振り返ればこんなんあったっけ?ともう覚えていないフォームもちらほら。公式ホームページを今一度見返して全フォームを確認しているところだ。
一番インパクトがあったというか面白くて笑ったのは「スーパーガッチャード クロスユーフォーエックス」。これなんだけど一番なんかを被っている。雨合羽を被ったみたいな感じがしてこれは特殊だなと思った。一緒に見ていたうちのお兄ちゃんもこれには笑っていた。ひとつくらいはこういう面白いのがあっても良い。これはユニークな点では好きだが、格好良くはない。
レインボーガッチャードが一番格好良かった。フォームによってえらく基本からのイメージも変わってきたような。
主人公の宝太郎くんは、自分でも飯が作れる飲食店の息子で感じが良いじゃんか。渡辺美里の「My Revolution」をご機嫌に歌いながら調理しているのは、デキる男子としてレベルが高くて良い。でもそこは母親役のナンノ(南野陽子)のヒット曲じゃないんだ。ナンノも良い曲を多くリリースした良きシンガーです。
ヒロインのりんねちゃんは、今どきのギャルのようにワイワイもきゃんきゃんも言わないクール系で来たのね。クールな女子ライダー枠も悪くはない。
次に来たスパナくんが好きだった。彼はキツい生い立ちから戦士になり、その戦士道の上でも結構藻掻いて前進したよね。スパナくんも主人公ムーブしていて良かった。
スパナの変身するヴァルバラドはちょっとダークにも見えて格好良かった。
それと必殺のスパナクッキングも印象的。紫色のオムライスを作ってくるのはすごかった。色合い的に「家庭教師ヒットマンREBORN!」のポイズンクッキングなんだけど。そういやあのマンガにもスパナってキャラがいたし。作品関連イベントであの紫オムを出したりしたのかな。
スパナの師匠の鏡花さんを福田沙紀が演じていたのは印象的。「金八先生」に怖い女子生徒役で出ていたのに、今ではライダーヒロインか。良き良き。
黒鋼スパナ、鶴原錆丸、それから鉛崎ボルト、ここらへんのキャラネーミングは「NARUTO」にでもいそうな感じ。
個人的に推していたのが、スパナくんにウザ絡みしてきた鉛崎ボルト。彼の事を最終回が終わった今覚えている人間はどれだけいるのだろうか。
単発ゲストキャラだったけど、あのウザい三下感が好きだった。もっと出てくるのかと思ったら即退場だったやんけ。鉛崎ボルトレギュラー化の署名運動とか無かったんかい。彼もまた思い出のキャラです。ボルトくんメインのスピンオフがあったら絶対見る。
作中で一番好きな人物はライダーに変身しない加治木くんだったかも。宝太郎くんのクラスメイトのオカルト系オタク少年で、愛嬌ある良き同級生感が強くて好きだった。陽キャのオタクというリアルだったらいつの世でも珍しいキャラ性なのが良い。
彼の髪型すげぇよな。よく見るとちょっとだけ森本慎太郎ぽい男前じゃね?
加治木くんの雑誌投稿コーナーから始まった恋の物語も何気に良かった。変身しない準レギュキャラのサイドストーリーだった割には記憶に残っている。加治木を応援したいと思っちまう。彼の愛した彼女の兄貴が犯罪者だったのは夜のドラマみたいなシリアスさがあったな。
加治木涼の変身はないのか?とかなり終盤までワンチャン来るのを待っていたが、チャンス到来ならずだったな。
初っ端のインパクトは敵サイドにも見られた。闇のギャル3人衆の「冥黒の三姉妹」は敵側を象徴する面々だった。彼女らも敵サイドヒロインながらそれぞれ物語を持っていて、それぞれ藻掻いて生涯を歩んで切ない終わり方をしたな。
闇の住人ながら密かに友達に興味があったり、人になって恋がしたかったり、家族がいる幸福を味わいたかったりと、人が求めて当たり前ことを求めていた。各員が人として当たり前のそれら「欠け」を求めて人間しているターンは印象的だった。
スパナとラケシスの関係性に儚いラブを感じたのは心にグッと来た。ラケちゃんの最後が切なくて後味がなんとも言えない感じになったぜ。
クロトーが段々怖い。最初は落ち着いた感じだったのに、3人姉妹の関係性が崩れ始めたくらいから初期のイメージも段々崩れて来た。仲間との家族関係に執着を持ちすぎのようだ。狂える愛がそこにあるという現れだったのかも。彼女の暴れる愛情をしっかり出した演技も良かったですな。
ボスのグリオン様は渋みとイケてる兄さん感もあったけど、結構悪者していて倒し甲斐があった。じっくり煮込んだ悪を内部に持っている怖い男だった。
後半の展開はシリアス且つ騒がしい。ケミーが悪いしライダーサイドも悪者だとメディアで簡単に情報操作されてしまっている。こうしてフェイク過ぎる情報にワイワイ踊る民衆はいるわけで、その姿を分かりやすく可視化した終盤展開だった。
害悪動画投稿者はじめ、うるさい民衆が鏡花さん宅やスパナくんに突撃してくるのはムカついた。鏡花さんやラケシスの憩いのスペースを荒らすゴミ野郎共を私が一掃してやりたくなった。
そんなこんな後半展開では、平和な日朝にしては胸糞な展開もちょいちょいあった。心がちょいと暴れました。
中盤くらいのズキュンパイア回は面白かった。あれはまた強烈なギャグで来たな。
ああいうのが2.5次元俳優にハマる心理なのかな。そんなことも思った。ケミーから飛び出たイケメンアイドル兄さんに皆即堕ちのユニーク展開だった。
次にもちょっと似た感じのカグヤ様というこれまた強烈なキャラのお兄さんが出てきた。こっちはライダーに変身する。こいつ何者なんだ。なんか通りすがりのライダー(ていうかディケイドくん)みたいに何でもありな能力者なんだけど。
カグヤ様が出てきてからは、ライダーシリーズ過去作とバンバンコラボする展開が来た。他のライダーの力が使えるチート野郎だったな。
オールドファンなら知っている過去作の要素が見れて楽しいには楽しいが、安易なクロスオーバーは過去作を貶めるという喧しいオタク心理についてもちょっとは理解がある。結果、随分と慎重に眺めちゃうキャラと展開になった。まぁこんなのもアリです。
最終戦は派手に大規模でドンパチやっていた。ケミー全部盛り攻撃とかでネタ全部出しだったな。ガッチャードが地球丸ごとを錬成するというスーパー錬金術も披露していたし。鎧武もそんなことを言ったりやったりしてなかったけ?最後にドカンと盛り上げる感じで結構楽しかった。
最終回には、主題歌を歌っているFLOWやホッパー1の中の人の福圓美里も顔出し出演していた。宝太郎くんちの飯屋の客として皆集合だった。声優好きなので福圓美里が来てくれたのは嬉しい。それからケミー声優も振り返れば豪華な顔ぶれだった。東映特撮って声優も良い人を多く選んでくるよな。さすがっす。
なんだかんだ楽しく駆け抜けて最終的には全てがガッチャンコな1年になった。人生においては常に掴め!ガッチャ!ですね。そういやコレの放送と同時期にYouTubeで配信されたゴセイジャーでもガッチャガッチャ言ってたな。ガッチャって青春を盛り上げる良きワードと概念ですね。それと最初はガッチャードってガチャポンから来ているかと思ったら全然違っていた。
次のライダーのガヴの放送も昨日から始まったので、これからはそっちと青春を共にしますね。ガッチャード1年間ありがとう。以上、私とガッチャードのケミストリーな青春振り返りした。
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