「烈車戦隊トッキュウジャー THE MOVIE ギャラクシーラインSOS」は、2014年7月19日に公開された特撮映画。
上映時間はだいたい30分くらい。
トッキュウジャーも早いもので10周年。というわけで、東映公式さんが懐かしコンテンツを今の世にも盛り上げようと色々動いてくれている。
先日のテレビ放送全話配信分を見て私も本作が気に入った。もちろん皆良いけど、トッキュウジャーメンバーならトカッチと明くんを2トップで推しにあげたい。
で、その劇場版もYouTubeで配信されていたのでしっかり見てきた。スーパー戦隊の劇場版も最近のはほぼ見ていないから10年前の作品でもなんだか新鮮。
そういえば東映特撮作品ってしんちゃんやドラえもんみたいに劇場版をテレビで流すことが無いな。だから見ていないだけで、実は劇場版や配信だけのスピンオフとかの追加エピソードが複数あったりする。意外とテレビシリーズ以外にも多く作られているのね。そっちも全部追っていたら22世紀にまで突入しちまいそうだぜ。
さてさて、今回の劇場版特別エピソードでは、宇宙にまで線路を伸ばす内容になっていた。テレビシリーズだけでは知ること無き線路の続きがあった。夢とイマジネーションがたっぷりあるね。
宇宙列車が走るギャラクシーラインの車掌のレディちゃんが地球に突っ込んでくることでなんか色々楽しいことになってくる。25年周期で来るとのこと。随分久しぶりの地球到着です。
レディちゃん役が在りし日の福原遥なのは注目点。なんたってプリキュア声優だからな。プリキュアよりも先にこっちに出ていたのか。知らんかった。
レディちゃんが計算された良い面積での黒ソックス絶対領域を作って堂々登場するシーンを見れば、このクソ暑い夏の熱気も若干弱まった。と感じたのは私の錯覚かもしれないが、過去のことなので答えはもう宇宙の彼方である。
地球に突っ込んできてライトくんのイマジネーションパワーを無断拝借しておきながらも更にズケズケ来る言動内容が、地球人のイマジネーションはヘタっているということだった。言ってくれるなぁ、この姉さん。レディちゃん、いきなり言う事が辛辣。
それとこいつ、タイムキーピングについてうるさい奴だな。この引き締まり具合はのんびり思考な現代ギャルにはない珍しさかも。←別に嫌いじゃない。
キツいお姉さんだったけど、純なビジュ的に清涼感があったので結果良し。
とまぁレディちゃんの登場だけを見ても余計な感想がわんさか出てくる。
現代人に足りないとされるイマジネーションについて、宇宙から来たお姉さんにも評論され、結果ディスられているとは情けないぞ当時の日本人。
だがそれが当時の世界の真実。で、当時のイマジネーションなき民衆が映されるシーンに、ニンテンドー3DSで遊んでいるちびっこがいたのが10年前だなぁ~と深く思える点だった。己でイマジネーションを膨らませることを放棄し、そこの面倒を任天堂さんに丸投げた現代人の悲しき一瞬がそこにある。という風に受け取るのはイマジネーションが豊かすぎる故に起きる偏見か勘違いなので無かった話にしようと思う。それから任天堂さんはグッジョブ。
私は未だにPSP止まりで3DSで遊んだことがないのだけど、私にとっては未知にして新鮮な3DSもとっくに過ぎ去りし時代の遺産なのか。なんか儚いぜという想いにもなってくる。3DSもいつかやろうと思って安い内にソフトだけはめっちゃ買ってるんだけどね。こいつを遊び倒すのが老後の楽しみですな。
宇宙からは可愛い子ちゃんだけでなく悪者も追加でぶっこまれる。
こいつらと本編開幕時からいきなりバトルとなり、ノリと景気が良いスタートになった。
劇場版ゲスト怪人のナイル伯爵の声はヒャダインだった。声優の仕事もしていたのか。彼を初めて知ったのはアニメ「日常」のOP曲を聞いてのことだった。ということは彼の芸歴もかなりのものだな。
レディちゃんのパペットの声がM・A・Oだったのにも注目。丁度今YouTubeで配信しているゴーカイジャーのイエローの中の人だな。この時には声優M・A・Oに転身していたのか。M・A・Oの声優としての芸歴も10年以上になるんだ。アニメも好きなので応援します。
中盤からハーモニカを吹きながら線路を歩いて登場する明くんがイカす。銀幕の中でも死に場所を求めて彷徨っていてホントいつもマイペースお兄さんだな。実際に劇場版で死なれたら見ている子供も親もきっと困る。
地上のイマジネーションが宇宙にも続いて、レディちゃんが宇宙に帰れるようになった展開は良いじゃないか。地上から線路が空に伸びて虹に届く景色は、間違いなくイマジネーションの産物。イマジネーションが闇の怪物を凌駕する良き内容でした。
戦闘シーンでの特別追加点は、宇宙からの贈り物でトッキュウジャーが獣の力を使えるようになること。ガオレンジャーやジェットマンみたいな能力を使うようになっていた。
でもトッキュウ5号だけパンダキグルミを着るという随分コミカルでキュートなコスプレバトルをしていたのに笑う。
戦闘シーンで串田アキラ、堀江美都子のデュエットソングが流れるのが熱い。親の腹の中にいた頃からも聞いた歌声だから思わず懐かしくなります。
ロボ戦では一度宇宙に帰ったレディちゃんがわざわざ引き返して来てトッキュウジャーを助けてくれる。最初はうるせぇお姉さんだなと思った時もあったが、ちゃんと良いやつじゃんかよ。福原遥の好感度も上がりました。
次に会うのは25年後という約束でレディちゃんと別れて終わりだった。鉄郎少年がメーテルと別れるシーンを思い出しますなぁ。25年待てばトッキュウジャーも皆おっさん、おばさんやんけ。上映から25年後に本当にトッキュウジャーとレディちゃんが再会する新作をやったとしたら激エモいと思う。
最後は同時上映の鎧武の映画が始まるとチケットくんがアナウンスで教えてくれる。しっかりと「次は仮面ライダー鎧武」と言っていた。列車アナウンスの要素を上手いこと使って次の作品の案内をしているのが良い。鎧武の劇場版も見たことがないのでその内見てみようかな。
といわけで現代人よ、宇宙まで届くイマジネーションの力を育てよ!
とても良い映画でした。可能な限り下の世代に布教して行こうと思います。
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