こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

お狐様に化かされる楽しき1年でした「仮面ライダーギーツ」振り返り

仮面ライダーギーツ」は、2022年9月から2023年8月まで放送した全49話の特撮ドラマ。

 

 遂に迎えた最終回。それが昨日のことでした。

 にしてもギーツ、終わるのはえぇ(速い)!

 キングカズがトレーニング途中にちょこっと寄って顔出ししてくれたリバイスの最終回が昨日のようだ。その次のギーツも1年分の放送を終えたのか。

 今年始まった感覚だけど、去年の9月から放送していたなんて、時もきっちり刻むよねぇ~。こんな感覚になっているあたり、私の人生もデザグラが進行する過程で知らん間に幾度かリメイクされているのかもしれない。怖い

 というおバカな妄想が膨らむくらいにはのめり込んで楽しみました。

 やっぱり男は仮面をかぶってなんぼ。仮面ライダーは最高だぜ!ひゅぅ~!(←大団円を迎えて24時間以上経ったのにまだ気分がハイになっています)。

 

48話「創世Ⅹ:ツムリの鎮魂歌」

 

 ではギーツの1年を振り返ろう!

 まず、とても楽しかったです。

  仮面ライダーをはじめ、1年放送ものといえば、新旧番組入れ替わり時期が寂しい。1年間たっぷり愛し、愛されての番組がスパッと終わる。その一週間後には早くも気分一新で次の番組が来る。業界としては当たり前のサイクルだけど、考え方によっては切り替えがメチャあっさりしていて諸行無常の虚しさも感じるってもの。

 こうして人は過去に生きるか、未来への眺望に集中するか、進路が別れてくるんだなぁ。私は過去も今もその先もずっと楽しい。

 

 その都合からすればリバイスの終わり時には寂しい想いになった。しかし、次のギーツが始まったら1話目からド派手CGでの大戦闘が楽しい!

 デカい敵を仮面ライダーがバイクに乗ってご機嫌に蹴散らす圧巻の一話目だった。ギーツは1話目からブーストがかかっていた。でもバイクはあんまり乗らなかったな。1話と最終回には乗ったので良かった。

 ライダー同士でバトルするデザグラの設定は、龍騎ライダーバトルの要素のようで楽しそう。主人公のギーツもリバイスより格好良かった。

 そんなこんなで1話を見れば早々に浮気心も出て次のライダーもいいじゃねぇかと気分が上がったものだ。

 

 今回のライダーデザインは動物系を用いていて、ギーツは狐だった。アニマル仮面ライダーとはちょっと可愛い。ナーゴやダパーンのデザイン性にはユニークさが見えた。クマ系のマスクのは可愛かった。

 

 ギーツとタイクーンを見ると赤い狐と緑の狸だったな。にしてもマジで最近は狐も狸も見なくなったな。ちょっと前までは野っぱらで共に遊ぶフレンズだったのに。野良猫すら見る頻度が減ったかも。

 

 ライダーデザインは良かったな。ギーツの赤は良い。基本カラーが赤ってやっぱり格好良いよな。進化形態で真っ白狐になるのも幻想的美があって良い。強い狐で白いといえば、幽遊白書の蔵馬の時からも固まったイメージ。それとポケモンキュウコン

 見てくれが一番凶暴そうなバッファが一番格好良かったかも。闇落ちして真っ黒になったタイクーンも格好良かった。

 

 体の上下が反転してパーツが入れ替わるフォームチェンジの仕組みも良い。側転したらスーパーモードのカブタック的仕様だったな。今回のライダーはけものフレンズの感じとビーロボの感じもあるハイブリットライダーズだったな。

 

 役者は美男美女だらけで良かったやんけ。英寿のパッと見て年齢が読めないやや渋い感じの顔は良いじゃないか。

 ネオンちゃん、ツムリ、景和の姉ちゃんらヒロインズもイケてる。ツムリ姉さん格好良い!姉さんになってほしいライダーヒロイン1位でした。

 

 ずっと邪悪でムカつくベロバはダークヒロインだったけど、あの一貫して向こうサイドのキャラ性は秀逸だったな。

 ライダーの面々を見ると福くんまで混ざっているから笑う。福くんといえばちびっ子の時にはフォーゼが好きだったと何かのテレビで言っていたな。フォーゼもすっかり懐かし特撮だな。コレに出れて福くん本人はもちろん、両親も嬉しかっただろうに。

 

 序盤だと悪態をつくいけ好かない野郎だった道長も後半は熱くて良い男だったし、愛すべきクソキャラとして私の愛を勝ち取った大智くんという名物キャラも生まれてよかった。

 ムカつく悪の演技ならベロバと大智くんが光っていた。この二人は売れて欲しい。

 ギャルにしか見えんベロバ姉さんが実は350歳の大ババアだったのはびっくり。大智くんはムカつくから嫌われていると思いきや、放送後にはヤフーワード上位に乗ってそれはそれで結構好かれていると分かった。良かったっす。

 スマートで爽やかな良いヤツなキャラはもちろん好ましいのだけど、癖のあるクソキャラもそれはそれで気になって愛しちゃうのが私っていう人間の趣味なんだよな。

 総じてキャラが良かった。それからラスボスはまさかの松岡くんだったな。声優業界からも猛者が参戦で楽しかった。

 

 今作の特徴的な点といえば、ライダーシステムが実に汎用性に長けていること。まるで裁判員制度のように幅広い人間達が選ばれ変身することになる。

 英寿は昨今流行りのなろう系みたいな転生ヒーローだったし、景和は就活戦士、ネオンちゃんは家出系セレブ配信者、その他はパンクロッカー、ただのじいさん、あべこうじ鈴木福とマジでどこの誰でもライダーになれる可能性があった。ライダーもワールトワイドだな。

 ネオンちゃんのパパや強そうな護衛の男達までも変身したのは意外だった。護衛の変身シーンが格好良かった。それからネオンちゃんパパの正体はタイムファイヤーです。腐っても娘を持つ父の矜持を見せたパパの変身には感動しました。全国のパパさんにとって希望の光です。

 

 ライダーも多ければ出てくるキャラも多かった。メインで登場するライダーのプレイヤーには、それを推すスポンサーがついている。これってキングオージャーにも見られるキャラ配置で、あっちには各員に側近がついている。こちらはスポンサーであり、こっちを推してくれる強気なファン。

 プレイヤーには推してくれる人がいて、その関係から業界は回っているという感じも見えてくる。でもベロバやケケラの言動には、ちょっと歪んだ推しへの愛が見え隠れすることもあった。

 推しの道長くんに対してベロバが言った「あんたと同じ墓に入ってやる」はパワーワード過ぎる。推しと同じ墓に入るってのは、推し活の究極完全体の実現だと言えよう。また嫌がらせとしても最上級のものである。

 ベロバの見せた究極推し活道は、同じオタクマインドを持つ者として心に刺さるものだった。悪者だったけど熱い女だったなぁ。

 こういうのもまた現代人の心理の現れかもしれない。

 

 物語は単純なライダー同士のバトルロイヤルでもなく結構複雑。デザグラとは遥か古から時を越えて今にも続く壮大なものだと分かってくる。

 

 デザグラの勝利者には望みを叶える特権が与えらえる。ライダー的聖杯戦争だな。

 この設定への投げかけとして特徴的な文言が「幸せの総量は決まっている」というもの。

 それが決まっているとして、人々への分配はどうなるのかというと全然平等ではない。栄光を掴む者がいるなら、そのために何も掴めない人間がいる。人間全部が幸せの総量を争奪することで、人にも光と影が出てくる。幸福を得た者は、不幸になっている者の幸福の持ち分をかすめ取ったという見方も出来る。そんな事を言っている日曜の朝。

 これは辛辣だ。そう思う一方で、まるで間違いでもない。むしろ結構当たっているのかも。

 私は現在幸福だが、それも知らず知らずの内に誰かを蹴落としてのことかもしれない。5分考えたが心当たりはまるでない。まるでないのだがあるのかもしれない。こうして無意識のままに総量の内の多くを摂取する人間がたくさんいるのかもしれない。

 集団全体で見る幸福の平等さという希望も絶望も兼ねたテーマを一つの見せ所にしたのはなかなか深い。考えされられる。まぁ結局考えたところでよく分からんけど。

 

 そんな難しい幸福を取るための戦いも、最終回終盤になるとごく平和なもので、神社の絵馬にお願いしてなんとかしようってことになっていた。結局人が求める幸福を掴む活動なんて、神頼みという平和で安全なのが丁度良いってことだな。学びになりました。

 

 というわけで願いは人の数だけあるけど、叶えることが出来るのはそいつ次第。幸せの総量のおこぼれにすら辿り着けないようでは駄目だ。それを掴むと決めたからには気を引き締めて真面目に生きよう。

 人生はデザグラであり、それは千歳飴のごとくどこを切ってもハイライトだ。今これをまったり書いている私だってハイライト真っ最中である。

 一生ハイライトでGO!今日の格言です。

 

 で、次はガッチャードという新戦士とすぐにも会えるとのこと。

 PVを見てすぐに思ったが、スマートにダサさを全面に出して来たなぁ。これの企画会議はきっと面白いことになっていたのであろう。

 実機はさておきスマホゲームでガチャが再度流行った現代のトレンドとしてこの案になったのだろうと納得。昨今では何が出るか分からないその特徴を人生に落とし込んで、なにかにつけて「~ガチャ」と例えるようにもなったし。

 さて、となると次のライダーもガチャとしては当たりとなるかハズレとなるか、実機でガチャを回して早幾年の私としては楽しく見守ってやろうと思う。

 くるなら来いよ!ライダーガチャ。

 さすがに人生までもガチャとは言いません。運任せは止めて、堅実に自分でメイクしていきましょう。多分テーマとしてそれを伝える内容になると予測します。

 

スポンサードリンク