こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(7月~9月)その4

 

 

 

彼女、お借りします 第2期

TVアニメ「彼女、お借りします」第2期 Blu-ray vol.3

 

 おお~約2年ぶりにの新章開幕だ。一期から結構好きなヤツ。とにかく出てくる4人のヒロインズが可愛い。OPで4人がダンスしているのも超可愛かった。

 

 一期の時からも思っていたけど、「そこまでして彼女欲しい?」と再び思う。

 木部くんはかつて「ち◯◯で恋してんじゃねぇ」と言った。また、右手が運命の相手だったという、切なくもそれはそれで優秀な自己完結型の男もきっといるとも話していた。

 今一度恋人とは、その有用性とは何かをち◯◯の事情抜きに考えさせられる。という突っ込んだ解釈で見ているのは私くらいだと思う。

 

 いないものをさもいるとする「振り」だけのサービスだが、それで本人は幸せだし、水原も言うようににレンタル彼女側も幸せにする事で喜びを得る。これはウィンとウィンが寄り添った平和の極みの商売である。でも「振り」であることから男側は虚しくないのか?なんて事を思う私はレンカノ業界のズブの素人。真にレンカノ道を極める者は、その虚しさも引っくるめて快楽とするのである。

 日本ってホント平和だなって思えてくる。

 

 そんなレンカノアニメ新章開幕一発目で、和也くんは水原の夢を応援すると熱っぽく告白する。しかしそれがイコールして当分のお貢ぎ宣言にもなっていた。格好良いのかダサいのか、こんななんとも言えない場面が描かれる漫画もそうはないだろう。

 後半でラングアップした時の水原のレンタル料金が確か1時間6000円だったのはびっくり。時給6000の女かぁ……まぁ水原ならそのくらい行くか。にしてもこの高額なら待った無しに使いたくない。料金は女子それぞれで変わってくるぽいけど、意外と金持ちの趣味なんだな。

 

  和也くんは一生懸命で真面目ないいヤツではあるのだけど、ベースとして冴えなくてダサくてちょっとキモい人間性を持っている。このキャラ性について、受け付けないとか、その他文句を垂れるネット口コミをこれまでかなり見たことがある。でもね、これが良い悪いでなく、所詮男ってのは本質的にそういうもの。そんな点から和也くんのキャラ性にはリアリティがある。そこには好感が持てる。だからこのアニメが好きだし、和也くんの事もダサいしキモいと思う一方で応援して推す。

 

 この手のダメ男がモテるということはない。ただし、これくらいダメな方が良いっていう殊勝な女はいつの世にも一定数いる。コレ、同じ内容を言い換えているようで中身の都合はちょっと違っている。で、そのダメ男愛好家が瑠夏ちゃんなワケである。

 しかし瑠夏ちゃん、そこに行くか?とはどうしても思う。やはり瑠夏ちゃんレベルが和也くんスキスキになるのはきっぱりとファンタジー

 フラフラした童貞が水原を狙うのは高望みが過ぎて痛い。向こうからスキスキ言って選んでくれる可愛い子ちゃんがいるならそこで満足しろや。という一生懸命に見ているからこそのツッコミが口から飛び出てしまう。

 

 2期では瑠夏ちゃんがだいぶ男の自律心に攻め込んで来るから怖い。そんで楽しい。

 結局男女関係は物理で行くのが一番話が早い。そんなわけで、和也くんのお家に突撃お泊りを仕掛けてからの既成事実コンプリートのプランで瑠夏ちゃんが攻め込んで来る。このように、瑠夏ちゃんから和也くんへの攻め込み具合がすごくて面白い。

 後半では和也の家族が近くにいるにも拘わらず、瑠夏ちゃんが深めのキッスをブチかまして来る。そこまでぶっ込んで来るとは思わないから、意外にも突飛な行動に出る曲者枠だったな。

 それにしても東山奈央の色気のあるボイスはすごく良い。

 

 バイト先で瑠夏ちゃんが麻美ちゃんに攻め入る展開には胃が痛くなる面白みがあった。リアルだと絶対にあの場には居たくない。麻美ちゃんがガチで怖い。悠木碧史上一番怖い。

 可愛いだけの世界に闇の要素を運ぶ麻美ちゃんのヒロイン性には際立つ物がある。彼女がいることで世界観がシリアスに引き締まって良い。ここと和也くんなんかがお近づきになれたのも、気まぐれな神が運んだ分不相応のニアミスだと言えよう。 

 

 墨ちゃんのターンもありだった。この子も可愛くて良い子。なんで和也くんなんかにここまで良くしてくれるのだろうとは思うが、登場シーンには萌えた。

 

 それからレンカノのオプションでは制服デートが流行りらしい。なるほど、すごいサービス精神だ。和也くんの制服デートオーダーのセンスには、スタンダードな趣味と共に深めの変態性を感じた。とっくに学校を出た親戚がこれをやっているのを見たとしたら、その時私は一体どんな気分になるのだろう。怖くて想像できない。

 

 ラストは現在流行りのクラウドファンディングで映画を作ってばあちゃんに見せよう、というナイス作戦を和也くんが考えたところで終わる。最後にちょっとだけ男を見せたな。

 最終回を見れば、水原は悲しみを越えてしっかり生きているのだと分かる。それだけに和也くんはフラフラしているよな~と思えてならないが、人生の事情は人それぞれ。

 

 続きは3期でと決定した。これは良かった。

 和也くんは玉砕するのか、瑠夏ちゃんは懲りずにもっと攻め込んで来るのか、水原は女優になれるのか、墨ちゃんはもっとボソボソ言ってくれるのか、そして麻美ちゃんはどんなヤンデレサイコパスぶりを見せてくれるのか、などなど知りたい未来はまだまだたくさんだ。なのでしっかり待って続きを楽しく見よう。それまで死ねないぞ。

 

BASTARD!!―暗黒の破壊神― シーズン2

CONTINUE Vol.78

 

 おおっ!続きの更新が意外と早い。この夏には第14話~24話をネトフリで派手に配信した。

 

 ダーク・シュナイダーは圧倒的に強く、図太く、ナルシストでスケベ。現在流行りの異世界系最強野郎の走りみたいな要素持ちのキャラだが、ここまで古典的にして爽快感あるぶっちぎった最強ぶりを魅せてくれると逆に清々しい。

 まるで悪役のように下卑た笑い声をあげる時、「バカヤロぉぉおぉ!」とかを言う時の甲高いシャウトが相変わらず面白い。演じた谷山紀章の一番下卑た部分が見える芝居が良い。

 

 前回後半では己の心臓を引きずり出すまでしておいて今回の冒頭からもう元気だし、下半身がぶっ飛んでも残った腕でヨーコのお尻をさすさすするなど、激しく負傷してもとにかく死なないダーシュの丈夫っぷりがすごい。

 

 前回は色々あった末にヤンデレ化して敵対したネイだが、今回は初っ端早々にダーシュにラブラブモードですごくメスを出して来る。強い女がまるで子猫のようになっている感じも萌える。戦闘シーンでの動きを重視した下半身がかなり軽めのネイの装備チョイスはナイス。尻がだいぶ見えている。

 ヒロイン役で出演するからにはエロの芝居が必須な作品である。ネイを演じた日笠陽子の喘ぎの芝居は色っぽかった。

 

 前回は騒ぎのバックに控えてほくそ笑んでいたアビゲイルが、今回はボスキャラとして長い尺顔を出して戦っている。あっさり撃退されるおっさんなのかと思いきや、攻撃の手数とスタミナが豊富で、意外にも健闘してダーシュをめっちゃ追い込んでいた。

 アビゲイルが魔術を込めた鎧のロボみたいなのと同化して戦う展開は、ロボアニメ好きにも受ける要素だったと思う。顔を逆さまにしてアビゲイルがドッキングするのが意外。外部に曝け出している顔面が普通に弱点だと見抜かれてダーシュに一撃もらうシーンはユニーク。

 

 激闘に次ぐ激闘でカロリーの高いファンタジースーパーバトルがずっと続く。その中にはしっかりと緊張感があり、据え置き要素のエロスももちろんある。そして緊張の一戦の脇で妙に気の抜けるアホっぽい箸休みギャグ要素もありだった。メインキャラ以外のモブのおっさん達が揃ってギャグ要員になっていた。この良い感じにふざけている要素が好き。

 原作は少年誌が媒体であること、ダーシュが死ねばこのアニメは終わりであること、などのメタを絡めたネタ要素が、こんなに古い作品にも見られるのは当時だと新しいのではなかろうか。基本的にこの作品にはユーモアがたっぷり詰まっている。

 

 アビゲイルがしっかりとクールにヒールに徹するのかと思いきや、杉田智和声なだけに要所要所でふざけているのにも笑える。凶悪な悪者キャラだが半分ギャグ要員でもあった。リアクションとか結構笑える。

 最終回でアビゲイルが気持ちよく昔語をしている途中でダーシュがぶん殴られるシーンは乱暴すぎて笑った。最後まで聴いてやれやと思ってしまう。

 アビゲイルに対して現世ではもちろん、前世でも生まれ変わった先の来世でも必ず殺すと言い放つダーシュの言い回しが印象的。全時間軸でのメッタ殺し宣言という超怖いのになぜかユーモアがあるセリフのセンスは良し。

 

 ほとんどのターンでスケベなダーシュだったが、世界がどうなろうとも最優先でヨーコの無事を選ぶというスマートな愛と性欲にはちょっとキュンとするものがあった。やっぱりモテる男はいくらスケベでも最後には愛で動くイケメン思考を持っているんだな。うむ、納得。

 ダーシュのお気に入りのヨーコはやはり輝くヒロイン性を持っている。可愛い。あの少ないようでいてしっかり多い絶妙な紙の毛の量が良いよな。楠木ともりの元気な声でダーシュを叱りつける展開は萌える。

 

 ものすごい派手な戦闘の終わりにヨーコとダーシュが姿をくらまし、最後のシーンではやけに和風な新キャラの基地に血まみれでたどり着いて終わった。

 急に日本みたいな場所になって終わったな。まだまだ続きが残っている感じで終わっている。これは三期も見たい。でも原作未完らしいから最後までやってもやっぱり未完なのか。

 

 破茶滅茶に元気なハイパーバトルとエロをぶちかますこのテンションが好きでとても楽しめた。良い作品である。

 

むさしの!

 あれ、こいつら会ったことがある。誰?

 そう思いながら人間の中ではかなりPCに近い記憶容量を持つ我が脳に検索をかけると「浦和の調ちゃん」であると分かった。タイトルが変わっているが、2015年放送の「浦和の調ちゃん」の2期ポジションの新作だ。

 

 やべぇ、ほぼ忘れかけている。絶対にチョウちゃんと思って検索したらウサギちゃん読みだったので「へぇ~」となったアニメなことは覚えている。奇跡的に1期の録画データも残っていたぜ。録画機器の記憶力も優秀。

 

 調べて分かったが、そもそも2期は2017年にスタートするはずだったらしい。その後来年に伸びて、また来年に伸びて、それを繰り返す内に音信不通の時期も経てこの夏やっと約束の2期となったとのこと。なんと当初の予定より5年遅れての新章スタートだった。そりゃ私に限らず他だって忘れるだろうに。

 コロナの存在なんて誰も知りゃしない時期からだって遅れに遅れてのスタート。しかも1話3分くらいのアニメなのに。何があってこうなったのか知らないが、遅れすぎでウケる。

 

 内容はあっという間に終わってしまうので、なんとも感想が出てきづらい。

 愛らしい女子キャラが次々と登場し、意外にも数が多いし、こんなに少ないセリフ量でも有名な声優が多数参加している。なんか可愛いし楽しかった。

 一同は鉄道甲子園に出るが、鉄道と全然関係ないクイズばかり出てきて何やってんだってなるアニメだった。

 EDでは謎の体操を行う。そしておっさんが喋っている。ラストにネタ要素を持ってきやがったな。

 

 これは週を跨ぐと前回の内容が脳から消えてしまうので、BDにまとめてくれたものをもう一度イッキ見したいと思う。

 

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2022年の良かった曲(9月)

 

 9月も後半に突入した。日暮れも早くなってそろそろ平和に秋の夜長を過ごせるのかと思いきやまだしっかり暑い。残暑といえども熱気が残りすぎ。蒸し暑くてイラつく。日本の夏は厄介すぎるぜ。

 

 本来ならこのくらいになればゆっくりまったり音楽を聴いて秋の夜長を楽しめそうなものだが、生憎今年はそうはいかない。蒸し暑い中でややイラつきながらもしっかり楽しんだ曲を振り返ろう。

 

 今回は9月を彩った強ジャニーズソングをプレイバック

 

Trust Me, Trust You. / Sexy Zone

Trust Me, Trust You. (初回限定盤B)(DVD付)

 

 11年目だぜ。これが円熟期と納得できるだけのオーラをまとった今のセクゾは最高の形だと思う。

 松島くんがこんなに整った仕上がりになるとはな。未来ってのは読めないものだぜ。デビュー時にはチビすぎやんと突っ込んでいたものだが、今となっては侮っていた事をごめん、そして期待を越えての成長にありがとうと二言セットで言葉を送りたい。

 

 11年も経てば今回のようなおしゃれソングも歌えるようになる。イントロの入りから綺麗でやや幻想的。昔ならやらなかったような珍しく、そして難しい曲を新曲に当てて来た。

 サビはゆっくり目に入り、そこからテンポが上がって来る二段階盛り上がり構造で格好良い。英詩をしゃれおつに歌うのも良い。

 後半の風磨ラップも良し。ジャニーズラップの系譜も脈々と受け継がれている。

 

 今回楽曲のプロデュースは平井大という孤高のシンガーが行った。なんだかスナフキンみたいな旅人感がある出で立ちの人だったと記憶している。

 Mステにたまに顔を出しては、自分の出番以外のトーク席でも勝手に歌いだしちゃう面白お兄さん。彼はこういう曲を作る人だったのか。知らなかった。

 

 これをMステで歌った時は最高に決まって格好良かった。でもこの回はセクゾ以下二組のみの出演で、1時間をたった三組で回すという変わり種回になっていた。丸ごとSP以外でこれだけ数が少ないことってもしかして初なのか。2011年に大地震があった直後の放送だってもっと人が来ていたぞ。

 おいおいMステよ、9時台に移った時くらいから怪しいとは思っていたが万策尽きかけてるだろう。

 こんな暇な回だっただけに、セクゾの出番が来た時には全集中で見て楽しむ事が出来た。

 

TraceTrace / King & Prince

TraceTrace (初回限定盤A)(DVD付)(特典:なし)

 

 9月はセクゾ、キンプリが2週連続でシングルをリリースしてくれるから楽しい。どちらも頭文字にTが2つ並ぶタイトルなので、9月はTTソング2曲を楽しくループした。ありがとう。

 

 お~今回は永瀬廉センター曲だ。彼が主演している信長の変なドラマの主題歌。キスマイの玉ちゃんの「信長のシェフ」の時にもチビの偉い坊っちゃんの役で出ていたよな。そう思えば彼も出世した。かつて同じグループでしのぎを削りあった仲の西畑大吾も今回のドラマに一緒に出ているのはエモい。

 

 前々から思っていたけど、ここは何も平野に固定せずとも順繰りでセンターを変更して問題無いと思う。一強の軍団ではなしに全部がエース級で固めているのだから誰が来ても違和感がない。実際に今回も含め各曲のフォーメーションダンスでは5人それぞれがセンターにくるようになっているが、どれでもしっくり来る。体型や顔のバランスが良いからどれがセンターでもまとまりある5人軍団に見えるのだ。最近は神宮寺が赤丸ドカンで伸びているので、彼がセンターに来るターンが嬉しい。

 

 で、今回の第10作目のシングルなのだが、歴代シングル表題曲の中でも一位の傑作かもしれない。

 会心の出来すぎてびっくり。まずは楽曲、そしてそれに乗せてのダンス、全部引っくるめてめっちゃ格好良いのだ。

 せっかくの記念碑となる10枚目で手を抜くもはずなく、絶対に良い物に仕上げてくるとは思っていたが、まさかここまでとはな。こいつら、右肩上がりに良いから怖い。やっぱりキンプリって先輩を追い越して先に出て来ただけのことはあるのだな。無意味にプッシュされた軍団ではなく実力がすげぇ。

 

 ドラマは全く見ていないけど信長感ゼロのおしゃれな近未来ポップスだった。

 ダンス振り付けの世界観にアンドロイドの要素がありとのこと。確かに独特なBGMでアンドロイド感が溢れ、Perfumeとかの曲でもありそうな演奏。

 センターがコロコロ入れ替わるフォーメーションチェンジが頻繁に行われる。スムーズでビューティフルなフォーメーションチェンジも格好良い。

 

 ボーカルについてだが、初見で気づく違和感がサビまでがソロなこと。これってシングル曲で取る戦法としてはレアではないか。サビはユニゾンが基本だし、それで安心するからてっきり全員の声が聴こえると思いきや一人ずつだった。何気に歌唱力も武器にしている軍団だけに、個々の声をしっかり聴かせるユニゾン封じの仕組は助かる。

 

 岸くんと神宮寺の歌声はセクシー。

 珍しいことにラップパートもありな点は楽しい。前作の「ichiban」でヒップホップでも完全に行けると手応えを掴んでの方向性チェンジなのかもしれない。

 カイちゃんのアンニュイな感じのラップが最高じゃないか。彼はダンスも素晴らしい。

 

 永瀬廉ソロパートで始まり、終わりも最初と同じ歌詞で永瀬で締める。始まって巻き戻しが完了したみたいな感じに、正確無比なアンドロイドの要素を感じないこともない。楽曲のこの仕組も良し。

 

 今回はカップリング曲も優秀。そしていつもより新曲の数が多い。3形態全てゲットすれば新曲が6曲も聴ける。それぞれの出来も素晴らしく良い。

「My Treasures」は、ギター演奏が元気すぎるハッピー感多めの楽しい曲。

「秋空」は懐かしい。あの偉大なる「GlassFlower」に押し負けてセカンドシングルカップリングになりそこねたものの、未だ忘れられることなく今回CD化された。こうしてみるとキンプリの歴史も深まったものだ。まだ岩橋がいた時代の曲だものな。秋を迎えつつある今聴くとジワる。

「Nothing compares」は、他とはもう1段階毛色が異なるクールな味わいのあるおしゃれソングに仕上がっている。英紙をバリバリ歌うこういうグループになったのはすごい。夜のドライブ、夜のワイン飲みなどのおしゃれな夜のお供にうってつけな曲だと思う。まぁどっちもやらないんだけど。とにかくとても格好良い。

 

 

 

 というわけでジャニーズが楽しい。なんかワクワクする。

 今回はセクゾもキンプリも良い意味でアイドルっぽくない格好良い曲に仕上げてくれた。どちらも本当に良いグループになった。これからもジャニの明るい未来に期待だ。

 

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2022年のアニメ感想(7月~9月)その3

 今期も色んなアニメがありすぎて笑って楽しめた。それから呆れることもあった。実に退屈しない夏だった。

 

 夏を彩る楽しい作品が並ぶ中、問題児も結構いた。その時には原作側とアニメ会社それぞれの困った都合が出てくるだろうなと想像してしまう。

 現代には、映像の原作となる数多の作品、それを作るアニメ会社がたくさんある。原作側は良いアニメ会社を、アニメ会社は良い原作を、それぞれが願いを込めてガチャを引くような形で、どこかとどこかが運命共同の仲になって行くんだな。これもロマンだ。

 程度の低い会社に選ばれてアニメ化が失敗すれば、原作者は作家性を問われる打撃を受ける。対して、しょうもない原作のアニメ化を請け負った会社は、余計な職歴と拭えぬ汚点を残すことで背中に傷を負う。

 これって結構シビアな駆け引きだよな。良い原作をアニメで潰すこと、質の悪い原作でアニメ会社の名を落とすこと、どちらも割と容易なことなんだよな。

 

 のほほんと笑ってアニメを楽しみたいが、このようにテレビ画面のずっと向こうの事情が見えてくる困った作品も複数あった。

 昨今のアニメシーンを見ていれば、楽しい業界にもしっかりある「不穏」について学べる。

 

 そんな感じで作品の出来の明暗がはっきり分かれる今期のアニメを振り返ろう。

 

 

 

転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~

【Amazon.co.jp限定】アニメ「転生賢者の異世界ライフ」Blu-ray第2巻(全巻購入特典:「スラちゃんず△新規収録ボイスドラマ」視聴用デジタルシリアルコード付)

 パーフェクトにしょうもなかった。これが新時代のクソアニメか。

 もうキービジュの段階からなんか怪しかったもんな。

 

 待ってましたの賢者枠なわけで、当然出来は良くない。クソアニメハンターの血が騒ぐ今期の楽しい狩り場となった。

 

 主人公の顔と頭が悪い。鼻の大きい主人公なんだな。無口で無表情だけど、もう現代でこういう主役は流行らないだろう。「何もない」という主人公の人間性に好感はまるで持てないが、この手の人間は実際に多くいるので、その点からキャラ設定に共感は持てる。こいつがブラブラして終わりなアニメだった

 これなら第二の職業を得るための転生をしなくてもそのまま日本で第一の人生をやり直す方が良かった。世界最強になりましたの「最強」の意味とは?となる作品だった。

 

 主人公のユウジを演じた小林千晃は、前期クールの「トモダチゲーム」でもユウイチというモブさ加減と名前が似たキャラを演じていた。暗くてボソボソ言う役がマッチする役者だな。

 

 特大魔法を使って皆に驚かれた事について、弱すぎるから驚いたんだろとバカ面で尋ねる序盤回がどうやらハイライトシーンだったらしい。

 こんなバカを言う主人公の無自覚がテーマだったらしいが、無自覚、無知、バカの似た要素はそれぞれ紙一重であり、主人公はどうやら無自覚以外に属する模様。

 特に意味はなかったみたいだけど、日本で会社員をしていた描写がたまに挟まれる。社会人としてコミュニティに参加していれば、自然に「無自覚」のバカを回避可能にするだけの経験を詰めると思うのだが、そうは行かないヤツもいるらしい。

 

 モブみたいな主人公で、シナリオ、作画共に省エネ。総員モブ令が敷かれているのか、固定の可愛いヒロインもなし。この出来で可愛いヒロインがいないならもう救いがない。

 たまに出てくる和氣あず未の演じたドライアドだけはちょっと可愛かった。毎話固定で出すと和氣あず未の無駄使いになりかねないので、無駄使いにならない範囲でちょこちょこ出したのは良い采配だったのかもしれない。

 昨今よく見られる1話目冒頭をハイライトに持ってくる出オチネタがあるわけでもなく、ずっと安定の低空飛行作品だった。

 これで謎に初回1時間SPだった。普通、初回1時間やるならそこそこに気合の入った作品のはずなんだけど、気合の入った作りではなかった。

 

 ちゃんと出来ないからそもそも最初からやらない。大人になる程そこの判断が大事になる。そんな気づきが得られる点に価値がある作品だった。それとスライムは可愛かった。

 

 1話切りをした者、もっと辛抱のない者の中には放送前キービジュ切りを行った者までが多くいたことだろう。1話目から最終回まで完走した私は相当付き合いが良いと思う。

 

シャインポスト

ワンダー・スターター/パレットガールズ

 

 何をするのかまるで分からないタイトル。ウイニングポストと郵便屋さんしか連想しないものだったが、中を開けば素敵なアイドルアニメでとても楽しい。

 昨今のアニメ業界を見ればアイドル枠も戦国時代だと分かる。そこにぶっ込む新手の優良株だった。マジでパーフェクトに可愛いアイドル達出てくるじゃねえか。

 

 そんなパーフェクトに可愛いアイドル達の成長を描くものである。それもスタートラインが他より下がった地下アイドルからのスタートである。「推し武道」レベルのアイドル達の話だな。

 

 前期ではガイコツ男がゲーム世界をブラブラするだけのアニメを作っていたスタジオ KAIがアニメーションを手掛けている。この会社はウマ娘2期で可愛い女子アニメを作るのに成功しているので、ガイコツよりもこの路線で行く方がずっと良いみたい。ライブシーンもいくつかあってそれぞれ最高に華やかで可愛い。

 女子が抜群に可愛いし、全体の作画もとても綺麗。同じ週に放送しているアニメでも会社によって本当に作画のレベルが違いすぎることに驚く今日この頃である。このコンテンツは良いアニメ会社を引き当てた。

 

 物語がスタートしていきなり大橋彩香演じるこの世界の頂点のアイドルが最強パフォーマンスを見せてくれる。この掴みは良い。「なんて可愛い世界なんだ!よしっ、見よう!」となる良き導入だった。

 

 まずは仕掛け人のメガネマネージャーに注目。花江くんが目利きな上に人間の嘘を見抜く異能力を持っているメガネを演じている。嘘つきが黒くではなく光って見えるという逆の発想が意外。アイドルが可愛すぎてメガネが空気になりかけてくるが、実は重要人物。

 小松未可子がアイドル達の会社のボス役で出演している。今期アイドル枠のルミナスウィッチーズでもアイドルのボスの役だったな。

 

「TiNgS」メンバーは抜群に可愛くて名前も良い感じ。青天国春(なばためはる)ってコレ、絶対読めないだろう。人生初の漢字。生天目仁美以来の「なばため」で、どちらも初見では読めない名前だった。

 雪音、紅葉で「ゆきもじ」というもじぴったんを思い出すちょっと間抜けなユニット名で活動しているのも面白い。

 

 最近楽しんでいるアイドルアニメの「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」には、本気系アイドルなんて肩書で活動している手抜き無しの熱いアイドルがいる。一方でこちらのアイドルの春ちゃんは、本気を出したら皆が引くしチームバランスが取れないことから敢えて手加減してのパフォーマンスを行っている。

 アイドルにも色々と都合があるのだな。ソロでやるなら好きにすれば良いけど、グループは総合力だから、出来の良し悪しを問わず水準から外れるヤツはいたら困るんだな。

 春がレベチな件はファンタジーのようでリアリティもあるのだと思う。

 

 メンバー5人各員のキャラの掘り下げが楽しい。アイドルも人間である。であれば十人十色いろんなヤツがいる。そこが楽しい。

 理王さまの小物ぶった実力者というキャラ性が良い。こういううるさいヤツってうるさいのになんだかんだあって最後には好きになりがち。

 最近は女子もイケメンだと良いと思うので、顔は雪音が一番好き。キャラだと理王さまが良い。

 杏夏役の人は本当にアイドル経験者らしい。ガチの人も呼び込んでコンテンツの強化を計っているようだ。

 

 それから毎度やけに目を引くアイドル達のダンス練習着の絶妙な透け感がしっかり良いよな。

 

 毎度ライブに来るガチオタ勢にもスポットが当たる。今期のアイドル枠なら「神クズ☆アイドル」もそうだったな。面白いモブ達が楽しめるのも良い。

 ふむ姉さんやトッカさんはウケる。杏夏の鬼ファンサでトッカさんが昇天してしまうシーンはマジ笑った。

 

 アニメで複数の楽曲が流れたが、ED曲の「パレットガールズ」が一番良い。これはおしゃれセンスが見える格好良い良曲だと思う。

 

「TiNgS」が5人になり、春が隠していた謎の究明も終わって、ここで第一部は完結。

 まるで最終回みたいな第9話をもってして作品はコロナ休止に入る。5人の再スタート曲「 Be Your Light!! 」披露時の作画がとんでもなく良かったので、あれを描ききれば一旦万策尽きても仕方ない。ココ、感動した。

 異世界おじさんもそうだったけどまぁ仕方ないよな。おっさんも可愛いアイドルもコロナを前にすれば慎重にお休みを取るべき。

 気になる続きの放送は10月からと予定されている。アニメがお休みでも中の人が特別番組をお届けてしてくれるというのでありがたい。中の人との時間を楽しみながらアニメの続きを大人しく待とう。とにかく病気にならずに生き残って最終回を見よう。

 目指すは光の標たるシャインスポット。良いタイトルだよね。

 

 

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