こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(7月~9月)その6

 9月後半まで待ったここへ来てやっとちょっとだけ涼しくなった。今年は秋がサボっているのかと地球の未来が心配になったが杞憂に終わってくれたようで何よりだ。

 

 そんな秋めいて来たところで、暑いシーズンを彩った熱いのや寒いのや様々あったアニメ達を振り返ろう。

 

 

 

異世界迷宮でハーレムを

異世界迷宮でハーレムを Blu-ray BOX 上巻《通常版》

 

 パーフェクトにキショくてしょうもない話だった。

 この感想で容易に一蹴出来るものだが、せっかく全部見たことだし、クソアニメハントとしては収穫もあったのでもう少し他のことも言っておこう。

 

 こんなタイトルなのでもちろん教養もなければ物語として感動できる点もない。特筆すべき点は過度なエロオンリー。

 というわけでクソアニメハンターの血が騒ぐ今期のネタ枠である。

 

 目的は可愛い奴隷少女を購入してウハるオンリーのもの。

カッコウの許嫁」の主人公とよく似たモブ顔男が、お目当ての奴隷を買う金の用意のために人を殺しては死体の腕を切り取ってコレクションしていく。そんなキモいしグロい導入だった。

「そこまでして奴隷女が欲しいの?」という作品の根っこのテーマにツッコンでしまう。異世界で美少女奴隷をゲッツするというのが、昨今の男子の欲望渦巻く脳内に潜むトレンドらしい。個人の趣味はそれぞれだから奴隷が好きならそれで良いが、共感は全く出来ない。こんなモブ男の奴隷にされたい女子もそうそういないだろう。作品に女子ユーザーがいるならどのくらい不快になるのだろうか。

 

 で、その頼みの綱のヒロインのロクサーヌにあんまり萌えないのも悩みの種である。おっぱいがおかしいからファンタジー過ぎてこれには萎える。むしろお尻で戦うのがロクサーヌの真骨頂である。

 このロクサーヌをゲットしてからは「アホなの?」と突っ込んでしまうようなエロ展開の群れが待っている。奴隷と体を洗いっこをするシーンなどには、恥ずかしながらも真実性ある童貞の脳内アウトプットが見られた。

 これら突っ込んだエロ要素がハイライトであり、他がおまけの世界である。

 

 誰でも思いつきそうなスケベな内容だが、普通なら思いついただけで終わる物をわざわざメディアに乗せるまでに昇華させた事は素直にすごい。まぁ別に無くても良い話ではあったけども。

 作品のただ一本の柱としてエロ描写を極めること、一貫してそれに全振りな製作側のスピリットだけは高く評価する。

 

 しかし、これで性の開放を迎える者達ってのは、日頃どれだけ性コンテンツの供給が間に合っていないんだよ。これでは賢者タイムに突入するまでの境地には達せないだろう。賢者になれない燻ぶった者達に向けた儚いコンテンツでもあった。

 

 見ていてとっても気になるのは、エロの演技必須のヒロイン ロクサーヌを演じたのが三上枝織だったこと。あの有名な「あっかり~ん」を演じた伝説のゆるゆり声優が、こんな品の無いアニメでエロ役を行う事になろうとは。それについて色々思うことはあるが、役者はもらった本の世界観の構築のためにはどんな役でも全力でやり抜くものであるからして、この仕事で彼女が何か汚れたとは言わない。だが、なんだろうかこの気持は……。まるで従姉妹のお姉さんが男とソレをしているのを偶然にも覗いてしまった時のマックスの気まずさ的な心のモヤりがある。

 

  主人公男子には何の魅力もないが、三宅健太演じる奴隷商人は味のあるおっさんで良かった。何気にED曲にも参加しているのはウケる。

 

 演出としてウザかったのは、場所移動時に現れる現在地を示す字幕。この字幕が大した場所と情報でもないくせにデカすぎる。画面全部を覆うデカ文字がウザいアニメだった。

 

 同じくダンジョンに潜る系のアニメでも、同期放送の「メイドインアビス」「ダンまち」とは雲泥の差が見えるものだった。二作がいかに優秀かがよく分かる比較対象物としてはベストな役割を果たしていた。

 

 かなり後半で二人目の奴隷を、最終回ではどこの誰だかワケワカメな奴隷女が一気に追加される。そうして奴隷を増やしてスケベ男の幸福奴隷ライフは続きましたとさ。というオチだった。続きの世界は用意されているようだけど、もうキツイから続編はいらないっす。

 

 今期だとコレと最新賢者枠と黒の召喚士を見た時に、「(異世界アニメに限っては)ジャパニメーションは死んだのか」と超不安になった。

 

継母の連れ子が元カノだった

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 なにこの冗談みたいなタイトルと思ったら冗談が本当になっているタイトルまんまのアニメだった。

 対岸の火事として見るには最高の見世物だが、当人の身になれば地獄みたいな試練だな。

 ちょっと前に別れた恋人と次には義兄弟として再会し、そのまま一緒に暮らすことになる。並の精神力ではこんな人生ハードコースは楽しめない。前世でよっぽど徳の低い行いをした人間でもなければこんな現世にはならないだろう。

 

 元カップルの水斗、結女の面倒臭い同居生活が楽しめる者だった。

 水斗は理屈っぽくどこか冷たい感じもしてこれなら友達がいないのも納得。好感度の低いラノベコレクターである。文学青年なのは良いけど、これだと普通に嫌われるだろう。

 その水斗よりもっと面倒臭いのが結女の方。面倒臭い人間同士のカップルだが、女の方がキツイ。

 こんなに見た目が可愛く、日高里菜ツンデレボイスも大変良いのに、始末の悪い地雷女ぶりがすごいことから結女の事は推せない。鉄壁の女の空気感だけは出しているけど、早々にデレていたな。

 でもこういう面倒臭い人間性は決してファンタジーではない。リアリティも多分に見える地雷感だったので、見る分には面倒臭いながらも面白かった。

 

 終始諸々痛い男女関係が見えるものだが、まぁ実際こんな感じで男女関係は面倒臭いもの。割とリアルな要素もある。

 程よくストレスをもらえる歯がゆい男女関係を楽しめるのが作品の肝。少しの寛大さがないと真骨頂たる点を楽しめないとも言えよう。

 そんなわけで、スマートな恋愛が出来ないこじらせ恋愛音痴共のラプソディーを楽しめる一作。

 

 メインヒロインよりもポップなヒロイン性のある南暁月、東頭いさなの二人が好きだった。ぶっちゃけ他のヒロインの助けが無いとキツイ作品だった。

 いさなの「阿波連さん」みたく男子とのパーソナルスペースがバグっている点はファンタジーだと思う。

 

 実在する古い文学作品、懐かしのラノベがいくつか登場する。その中に涼宮ハルヒシリーズがあった。いさなが涼宮ハルヒを古のラノベ扱いしていることに時代の流れを感じた。

 ハルヒも良かったな。今期は「令和のエンドレスエイト」なんて揶揄されたアニメも出て来たことで、余計にハルヒを思い出すクールになったな。

 

 メインの二人を暖かく見守るもう一人の友人に川波小暮という男子がいる。演じている岡本信彦は、前期ラブコメ枠の「式守さん」でも主人公の愉快な友人ポジで参戦していたなと思い出す。

 

咲う アルスノトリア すんっ!

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 これはダメだな。

 可愛いヒロイン達が次々出てきてほのぼのとした日常が描かれ、声優も良く、作画も綺麗で良かった。とてもほっこりしてしっかり萌える。

 それでもダメなのは、マジで最後まで意味が分からんということ。どうにもならない低い評価の理由はそれに尽きる。

 

 英語と国語、双方の授業に共通して重要なことは、起承転結と5W1Hの概念を理解することである。言語を扱う授業なら、そこを心得た回答をしないとテストで得点できないからだ。学校の先生からそう教えられた。その内容の正しさがよく分かるのがこのアニメの仕上がり。

 こいつらは誰でどこで何のために何をやっているのか。終始その謎が解けない。解を用意していない。5W1Hが掴めず、起承転結それぞれのポイントも見えない。そんな爽快ブン投げアニメである。

 

 ゲームが原作のアニメらしく、詳しい事はそちらで分かるとのこと。ゲームを知らない人にとっては、久野美咲がすんすん言うだけのガチ謎メ(ガチで謎のアニメ)でしかない。

 やっぱり人に話を見せるなら設定、世界観の説明が大事なんだなと改めて分かった。

 

 お淑やかな女子だらけの魔法学校みたいな世界観がメインに描かれる。もう一方のシナリオとして用意されたものがこれまた謎で、そちらではおっさん達が戦っているゴッドファーザーみたいなテンションの硬派な話が語られる。

 なんだこの絡み合わないコントラストは。あれだけ可愛く楽しく超気楽に久野美咲がすんすん言っている裏で、こんな荒んだおっさんたちの血生臭い合戦が展開中とかマジで脳がバグる。

 

 というわけで全話完走した後に言える事といえば、とにかくすんすんするアニメだったという、自分でも何を言ってるのだか謎なことだけ。

 

 久野美咲富田美憂がメインキャラ役で参戦している。この二人は今期アニメにめっちゃ出ているな。メイドインアビスでも共演しているし。久野美咲は日替わりであちこちの番組に出ては異なるチビを演じているな。そんな気づきもあり。

 というわけでアニメは謎だったが、推している声優達の元気な活躍が見れたことはとても嬉しい。

 すんすん出来ただけでも儲けものな時間だった(←謎)。

 

 

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2022年のアニメ感想(7月~9月)その5

 割りと大きめの台風が日本に攻め込んで来たが、なんとか死なずにアニメを見てこんなところに感想を書けているという幸せを感じている今日この頃である。

 ホント、屋根と床と壁があるところでアニメが見れる生活環境って幸せの極みっす。

 

 そんな幸福のコンテンツをいくつか見た感想を殴り書いていくぜ。

 

 

RWBY 氷雪帝国

RWBY 氷雪帝国Blu-ray BOX (特装限定版)

 なんか結構前からBDが出ているヤツだな。気にはなっていたがこれまでノータッチだった。そんな以前からある作品が今度はテレビで放送となった。じゃあ見るしかないじゃないか。

 

 ヒロイン達のキャラデザは良い感じ。可愛い子ちゃん達が格好良い武器を持って行うスピード感あるバトルも良い。声優達も人気者が揃っている。

 こんな感じで良いことだらけのスタートを切ったのに、途中で徐々に調子が落ちることになる。厄介なのがサブタイトルの「氷雪帝国」の要素。これがダメ。

 

 サブタイトルが示すのは、ワイスの夢世界で展開する厄介な事件のことらしい。これがマジでいつまで同じ事やってんだってなる残念でややイラつきもする要素になっていた。まぁ同じ事といっても毎度違う画と内容をお届けしてはいるのだけど。でも不思議な事に感覚としてはエンドレスエイト状態であり、結局のところ同じ物を見せられて新鮮味が少なくてつまんない。

 このエピソードはさすがに引っ張りすぎ。あまりにも急ピッチでかっ飛ばしてせっかく作ったエピソードを軽く扱うのは良くない。かといってダラダラし過ぎはテンポとしてダレる。ここのところの時間配分は、物語を見せる上で本当に大事だなと学びになった。素材は良いのに勿体ない。

 それにしてもワイスは面倒臭い女だな。それをしっかり演じきった日笠陽子は本当に偉い。良い役者だ。

 

 最終回ラストでは、食堂の食材を乱暴に扱ってのフードバトルが展開する。楽しい青春の一幕として良い感じに落としたつもりなのだろうけど、食材をあんな風に扱ってはいけない。こういう事をするなら例え嘘でも「後でスタッフが美味しくいただきました」とか表記しておかねば。育ちが良いだけに、例えアニメだとしてもラストの食材の扱いについては気になってしまった。

 

ユーレイデコ

【Amazon.co.jp限定】ユーレイデコ Blu-ray BOX(特装限定版)(場面写使用 A4クリアファイル付)

 

 これはなんというか、玄人向けなラブいアニメだったのだと思う。雰囲気としては嫌いではない。 

 

 絵柄の癖が大変強く、これでは萌えない。ユニークな絵柄で色合いも鮮やかなことから、いかにもアニメって感じはする。でもキャラクターは可愛くないかも。

 

 現実と仮想空間が限りなくイコールになるくらいお近づきになった近未来SF物話が展開する。話の核は、怪人ゼロが起こすゼロ現象の解明を行うこと。謎の人物、謎の現象、初手から色々と情報が込み入って中身が難しい。

 

 キャラ名にハック、ベリー、フィン、用語としてマーク・トウェイン、インジャクションジョーが登場する。これらは全部トムソーヤ用語だな。川辺に住んでいる野生児ハックルベリー・フィン、作者名のマーク・トウェイン、そして恐ろしい大男キャラにインジャンジョーがいた。

 トムソーヤはアニメ、本、スクエアの出したファミコンソフトと揃って履修済みだ。義務教育時代には、連年読書感想文の題材として用いらせてもらった。トムソーヤには全てが詰まっている。なので、どの学年で題材に用いても問題ないのだ。実にありがたい作品である。

 そんなわけで懐かしさに浸れる要素もあり(私だけかもしれない)。トムソーヤよ、ありがとう。

 

 ながら見をしていると「正直分からん」となる箇所もありだが、とりあえず言いたい事はなんとなく掴めた。

 いくら情報で溢れ返る便利な社会になっても、最後に己の中に真実として取り込む情報は、己の目で見た物が全てである。楽に情報を得られるようになったとはいえ、どれを真実とするのかの取捨選択は慎重に行うべき。どこまで行っても情報理解の最後の一手だけは各員がアナログで行うしかないのだ。

 そんな感じの良い事を言っていた。メッセージ性としてはとても素敵な作品だったぜ。

 

東京ミュウミュウ にゅ~♡

【Amazon.co.jp限定】「東京ミュウミュウ にゅ~」Blu-ray 第3巻(L判ビジュアルシート5枚セット付)

 

 今年二十歳を迎えた戦隊系萌えアニメの金字塔がこの夏再び地球にご奉仕をぶちかます。現在プリキュアでウハウハ言っている連中は、そこよりもちょっとだけ先輩の彼女らに尊敬と感謝を。

 

 今一度作品テーマを認識すると、20年の内に地球の環境汚染は一体どう変わったのだろうかと考えてしまう。そして作品モチーフになったレッドデータアニマル達は現在どれだけ生き残っているのだろうか。

 地球の未来について、ご奉仕する気はないが、これ以上壊さないようにしようくらいは思えた。根が真面目なものだから、シンプルに萌えを味わうだけに終わらず、このようにあれこれを考えてしまう。そんな私を愛しちゃう。

 

 というかこのプロジェクトって去年の結構早い内からも動いていたけど放送まで結構待ったな。

 新作を見るにあたって、少し前には旧作を見て予習と復習を終えた。旧作復習ついでに、家の倉庫にあったゲームボーイアドバンスミュウミュウも遊んでみたのだが、これがなかなかにどうしようもないゲームだった。めっちゃピースの少ないパズルをはめ込むゲームで普通につまらんかった。ゲーム業界にはあまりご奉仕してくれなかった模様。

 

 作画崩壊率が割りと高かった前作と比べてこちらは格段に絵が良い。まぁ20年のアニメの進化の歴史は伊達じゃないわな。

 キャラの髪型が一部変更していたりするけど、あとはあの可愛いミュウミュウだ。すごく萌える良い出来だと思う。

 

 声優は総入れ替えでメインヒロイン5人は新人を起用。それ以外は手慣れた軍勢でズラリと固めている。いちごちゃんの学校のモブ同級生まで名のある声優を起用している。なにげにマシャが石原夏織なんだよな。

 新人達は新人なりに結構頑張っているようだ。前作でメイン5人を演じた声優達は確かに強かったので、そこと比較されるのは避けて通れない道だろう。その関係でいろいろあるだろうけど、私は頑張れと応援するぜ。

 

 あれから20年待ってもまだレタスって人名は世間に根付いていないよな。

 やっぱり青山くんよりも白金の方が良いよな。

 

 もっと長くやるのかと思ったら1クールで終わった。

 青山くんの秘密のこと、これからヤンデレ化が加速するキッシュの活躍など、本来の楽しい要素に入っていく前の作品ナビゲートくらいの段階で終わっていたな。

 続きはやるっぽいので、その時には視聴数稼ぎのご奉仕をしよう。

 

金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~

金装のヴェルメイユ ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 

 これまたタイトルがイタタタタッ!サブタイいらんだろうに。

 新手のなろう系っぽいが、内容に新鮮味はそんなに無しで総評を出せば「まぁまぁしょうもない」ってところかな。

 

 魔法学校で使い魔を召喚しようというところから始まる。召喚する対象は、小さいものならカブトムシとかも可で、マジに何でもアリらしい。そこでモブみたいな主人公が召喚したのがデカいおばさん。 

 カブトムシとかを出すヤツがいる中、世にも珍しい人型の使い魔を出したというのが出オチなのである。

 

 チビな少年と大女の姉ショタファンタジーで攻めるのだが、致命的欠陥が出オチにして全ての要素にもなるヒロインが可愛くないこと。ガタイが良すぎるし、おっぱいがおばけで中身を見ても品がない。内外共に品のないスケベヒロインなのでこれはウケが悪い。

 お堅いばかりのお嬢様がてっぺんを取る時代は確かに終わったが、かといってヴェルメイさんのようなお姉様がポップなスタンダードのポジを取る時代にはまだ早いというか、その時代の到来はない。

 

 せっかく内田真礼がメインヒロインなのに、このキャラなのは気の毒と勝手に思いはするが、役者は本を貰えば何だろうが誇りをを持って力の限り演じきる魂の業務なので、こちらが何を思うも大きなお世話であるとは理解している。私は役者の悪口は一切言わない。

 

 そんなヴェルメイさんも、過去編では気の毒なロリとして描かれる。ロリメイさんの方が可愛かった。

 そこを越えた最終回では、魔力供給や性欲からではなく、愛オンリーでアルトとヴェルメイさんが結ばっていく。この点は美しかった。

 

 主人公とメインヒロイン二人の関係性よりも、DVを交えつつ男女関係を深めて行った先輩キャラコンビの物語の方が楽しめた。女の方のクリス先輩の方が良かったな。

 

 幼なじみヒロインのリディアも頭がちょっと残念系のヒロインであまり可愛くなかった。OP曲を格好良く歌った石原夏織演じるメイドヒロインが一番可愛かった。

 疾走感があって格好良い曲なのに、OPアニメのサビ部分ではメインキャラの決め顔を順に見せるだけという疾走感を全く生かさない演出が見られた。ここはちょっと間抜けで印象的。魔術バトル物だからサビではバトルアクションを見せてくれたらいいのにね。まぁ手抜き工事で行くと覚悟を持って決めた結果なのだろう。

 石原夏織は今期だとコレと「異世界薬局」のニ作でOP曲を担当している。これはすごい。シンガーとしても推しているので単純に嬉しい。二曲とも良かったけど、主題歌を担当したそれぞれのコンテンツが弱いだろ~とは思ってしまう。

 

邪神ちゃんドロップキックX

【Amazon.co.jp限定】邪神ちゃんドロップキックX Blu-ray 全巻購入セット(アクリルスタンド付)

 お~また来たぞ。顔が可愛いだけのバカ悪魔の青春。コレ、しょうもないけどクセになる面白さがあって好きなんだよな。悪魔勢、天使勢、人間達含めたヒロインが皆可愛くて癒やされる。後半にちょっとだけ登場したヴァンパイアヒロインも可愛かった。

 

 今回の新作はクラウドファンディングで資金集めを行って完成したという。望みもしないのに勝手に生まれるクソアニメがわんさかある中、新作を望むお客さんの声をしっかり汲み取って作るアニメもある。新作邪神ちゃんの誕生までの物語はとても素敵な物じゃあないか。というわけで、皆に愛されたロクでもない悪魔の楽しい夏、無事解禁である。

 

 相変わらず邪神ちゃんがバカみたいな事ばかりして、都度ユリネにぶっ飛ばされる。そんな安定のファンタジーDVがもはや形式美といえる愉快な作品。

 本当に顔が良いだけでロクでもない悪魔だな~。邪神ちゃんが借金作りすぎ。北海道から九州まで借金取りから逃げまくる旅を続けていた。あちこち広くをカバーする旅アニメ枠になっていた。

 訪れた先のご当地ネタを盛り込んだ上で展開するドタバタコメディが楽しめた。地域密着型の良いアニメではないか。

 

 天使勢がユニークでかなり好き。ピノポポロンが可愛い。どっちもどこぞのスイーツみたいな名前。

 メンタルが弱く、被害妄想もすごいピノがやばそうな薬を飲み、注射もしているのがネタ過ぎる。勘違いからリエール様を潰そうとするのも笑えた。すごく可愛いのに結構壊れているピノが好き。

 

 可愛いヒロインだらけなので、それだけ出していれば十分なところを、モブも活躍して更に盛り上げていた。トータルすると結構な数のモブがいたな。何気に有名声優が声を当てていたりもする。

 OPも含め毎度どこかに登場する初音ミクの存在が良い。ミクとコラボが出来るなんて、邪神ちゃんも出世したな。そういえば鈴木愛奈ラブライブでもミクとコラボしていたし。

 素晴らしき電子のスーパー歌姫に人生の一部たるお声を提供した藤田咲も今や偉大なる日本人だな。ミクが可愛いのも見所と評価ポイント。

 

 ミクを含めて可愛いものなら何でも家に持ち帰るヤバい警察のお姉さんが今回も大変面白かった。

 

 今回初めて気づいたけどメデューサって久保田未夢がやっていたのか。他のアニメに出ている時と声が違いすぎて全然気づかなかった。この人ってもしかしてすごいんじゃないのか。

 

 最終回では取ってつけたような鬼の水着サービスシーンを用意していた。ありがたかった。そしてラストオチでは、これまた取ってつけたかのようなタイトル回収のドロップキックを使わせる強引な流れを敷いていた。

 このように安定してずっとふざけるという点に、尊敬と美を感じる良きコンテンツだった。笑えて目の保養になる良き時間をありがとう。

 また続編があると嬉しい。

 

 

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虹ヶ咲5thライブめっちゃ楽しそう

 先日、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の5thライブが派手に開催された。

 

 春先からこの軍団の楽曲を聴き漁り、過去のライブ映像も見ている。そして未だに楽しんでいる。そんなニジガク大好きな私だが、このライブを見れていない。どうにもこうにもならない物理と時間の壁が邪魔してライブ視聴が叶わないのだ。指定の場所、時間に自らの身体を持っていくことが叶わない。なんたる歯痒い事情。

 

 そんなライブがどんなだったかということは、オリコンの映像ニュースやオタク達のネット口コミ、公式がアップした写真などから知れる範囲で情報を入れている。

 そして思う。めっちゃ楽しそう!

 これは絶対楽しいだろう。途中から暇になって眠くなる時間があるとはとても思えない。行って帰って来たら家族と地元のオタク共に自慢出来るってものだ。

 

 行ったヤツらが羨ましくなる今回のコンサートタイトルは「虹が咲く場所」。

 なんだかほんわかした感じがして素敵。素晴らしき勇姿×13が、ときめき満開な時間を提供してくれた模様。

 

 オリコンニュースで数十秒くらいの映像を確認したが、皆バッチリメイクが決まっているし、ヘアセットもしっかりして髪が超綺麗。衣装もセンス抜群でめっちゃアイドルしている。抜群に小綺麗。

 やっぱりラブライブってガチなんだな。各員が他の番組に出ている時と雰囲気が全然違う。実写アイドルにこの表現は不思議というかおかしいが、ここに合わせて抜群に作画を良くしている。盛れる限り盛って完全にアイドルに仕上げているな。あとアニメの作画も良かったし。

 

 最近では虹、リエラもセットで楽しんでいるが、アイドル達を見ると可愛いよりも格好良いが先に出てくる。

 ここに出てくる人達は、覚悟を決めて素の自分とは違うアイドルを憑依させてやりきっている。その役者魂が美しい。そして格好良い。

 アイドルも本気でやっているけど、あくまで根っこには役者の芝居魂がある。これが本当のアイドルのステージと似ているけど違う要素。普段は声優業をやっているけど、このリアルステージでは同じ芝居でも都合が違ってくるはず。

 

 思ったよりもすごいステージ、そしてヤバいくらい客がいる。こんなにすごいのか。 

 最初だったら絶対にビビるでしょ。普段の録音の仕事だとマイクの向こうにこんなに人間がワラワラいることはないはず。まるっきりガチのアイドルと同じ仕事ですごい。

 

 前田佳織里、小泉萌香らアミューズから派遣組は格好良いなぁ。

 鬼頭明里は右手の負傷を押して参戦してくれたという。勇ましい登壇でなんかグッとくるなぁ。この人のステージも格好良い。

 最近はパチンコアイドルも始めたらしい相良茉優もすごく良い。この人のパフォーマンスはすごく格好良いわ~と推せる。かすみん最強。

 楠木ともりはフルパフォーマンスは出来ないけど、可能な限り参加してくれている。いないのか、どういう形でもいてくれるのかだと、当然後者がありがたいので助かる。本人さんは悔しい想いをするだろうけど、降板しないことがファンへの最大限の救いだと思う。

 それにしても虹もすっかり数が増えたな。第一印象が人間が多いだった。一人ひとりレベルアップして今こそ盤石の状態って感じ。

 

 少し前にファーストライブのBDを見たから言えるけど、各員の貫禄が明らかに増した。5thまでやれば全員しっかり一人前になるわけだ。

 初期のライブだと申し訳ないけど楠木ともり指出毬亜あたりは雰囲気が幼すぎてオーラが他より劣る感じもあった。でも今はすごい垢抜けて素敵なアイドルになっている。

 こういうのって旗揚げ時期から徐々に進化していくのを見るのが面白いんだと思う。よそのお家のお姉さんの進化だが、しっかり歩んで行く成長を見ればやっぱり面白い。そして熱くなる。

 二次元のガワも中の人もセットで好きだから倍楽しいコンテンツなんだな。中の人も皆大成して欲しい。

 

 1分もないオリコンニュースの5thライブ紹介映像を見たけでもこれだけの事を思う。

 

 行ってもないライブに、いや行ってないからこそ馳せる思いが膨らむ。

 アニメ2期からの新曲「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」「トワイライト」「夢が僕らの太陽さ」「繚乱!ビクトリーロード」をまだ聴いている。今日も聴いている。

 どういうことなのだろうか、春に出たCD収録のこれらの曲なのだが、こんだけ聴いても一生良いんだけど。

 これらの曲は5thで初お披露目となるからめっちゃ見たいな。夢を奏でるレインボーワールドが見えるはず。

 

「トワイライト」「夢が僕らの太陽さ」はどちらも心に滲みて泣ける。「夢が僕らの太陽さ」が一番聴きたい。現地で聴いた人間は絶対感動するはず。

 

「Hurray Hurray」という曲がすごく良い。二番サビ前のせつ菜から愛さんへと繋ぐパートが超良いのだが、そこのところ分かる人いないのかな。

 アニメ一期BD最終巻の特典CDに入っている曲で簡単に聴けないのが勿体ない。普通にシングルで出せば良いのにってくらい良い曲。この曲をライブで是非聴きたいと思いながら最近ずっと聴いていたのだが、どうやら5thで披露したらしい。これはアガる。ライブのBDが出たらチェックするかな。

 

 こんな感じで行ってもないライブのことだが、やったからにはその内容を人伝に聞いて想像するだけでも楽しい。虹ヶ咲はとても楽しい良き軍団である。

 

 アニメは終わったけど、これから先もユニットシングル、全員での新曲CDも出すという。秋もニジガクで楽しめる。

 

 そしてこのライブでにじよんのテレビアニメを来年放送すると発表した。なんてめでたい。

 アイマス、バンドリ、ウマ娘などなど、可愛い子ちゃんがわんさか出るアニメは、本編の後にちびキャラアニメをやりがち。次には何のちびキャラアニメが来るのかと思ったらまさかのニジガクだったか。嬉しい。チビサイズでもまた皆に会える未来があるなら嬉しいぜ。

 

 楽しいコンテンツを推すことで人生の質が上がる。今日も楽しかった。

 

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