こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

枯れない桜の木の奇跡「D.C. 〜ダ・カーポ〜」

 「D.C.ダ・カーポ〜」は 2003年7月~12月まで放送された全26話のテレビアニメ作品である。

 

 原作PCゲームがヒットし、もはや一大コンテンツとも言えよう作品だ。

 この時分にはPCゲームの波が来ていて「Kanon」とか「Fate」とか「To Heart」とかも流行ってた。

 それからダ・カーポといえば、そういう名前の音楽グループも有名なので一緒に思い出す。ダ・カーポの歌う「結婚するって本当ですか」って曲、好きだったな~。

 

 今年で放送15周年ということでBD-BOXが発売された。この機に乗じて視聴をすることにした。

 

 先に発売した「D.C.Ⅱダ・カーポⅡ〜」のBDを見た後にこっちを見ると、さすがに時代を感じるぜ。やっぱり絵がちょっと古くさい。

 

 「Ⅱ」の53年前の物語で、Ⅱではジジイになっている若き日の朝倉純一が主人公。枯れない桜の木がある初音島の風見学園を舞台にして、若さの盛であった純一君の「かったるい」(純一の口癖)青春物語が描かれる。

 

 ⅠでもⅡでも同じ名字の人物が登場するので、各シリーズのキャラ同士に血縁関係があるとわかる。ダ・カーポ大河ドラマ作品なんだな。

 

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 PCゲームなら学園ラブにちょっとの奇想天外な要素を入れとけば当たるみたいな法則が確立しつつあったから、この作品でもそんな感じでラブとファンタジーが交錯した物語が展開する。結局、日本人ってこういうのが好き。それはこの私だって例に漏れない。

 

 主人公の純一はささやかな魔法が使え、その内容というのが手から和菓子を出すことと、自分の意思とは関係なく他人の夢を見てしまうというもの。他人の夢は別に~だけど、手から和菓子が出せるとか何なのさって思う。でもスイーツハンターの私なら毎日出して食っちゃうだろうと思う。和菓子を出せる設定は好き。

 

 やはりヒロインを愛でるアニメなので、しっかり愛でていこうと思う。

 本編を見てまず印象的に思うのが、シリーズ通してのキーパーソンであるヒロインの芳乃さくらがまだ現役の学生である点。シリーズ通しても見た目はずっとロリだが、やはりどこか若く感じる。さくらの見た目といい、同じく田村ゆかりボイスということで「魔法少女リリカルなのは」のヒロインなのはを想いだす。

 

 やはり一番お気に入りにのヒロインは主人公と同居する義妹の朝倉音夢(ねむ)。両親を亡くしたとかで純一と暮らすことになり、同じ歳だけど「兄さん」と呼んでしたってくれる。名作ゲーム「同級生2」も主人公とヒロインの関係がこんな設定で、それが個人的にツボだった。ならばダ・カーポのこの設定も大変気に入ったというわけである。この義妹っていう設定がどうにもツボる。

 音夢はお料理がクソ下手だけど、可愛いのでまぁ良い。兄さんの着ている服がくたびれてきたと気づくと新しいのを買ってくれるというかなり気の利く子なのでポイントが高い。そして兄さんのくたびれたシャツが肌に馴染むということから自分のパジャマとして再利用しているというのも萌える。Ⅱに出てくるヒロインの朝倉由夢と似ている。

 音夢を演じる野川さくらの声が良い。野川さくらボイス懐かしい。

 

 ヒロインが優秀な作品で、バナナ好きなロボ少女の天枷美春も元気一杯で可愛い。背中のネジを回す時にネジ穴付近が感じやすいと分かる演出は個人的にナイスだと想った。

 

 今は亡き松来未祐が演じた猫耳メイドの鷺澤頼子も可愛い。結局メイドと猫耳は男子心をくすぐる。最初のウチは対して仕事も出来ないくせに引きこもりなので買い物もできないという使えないメイドだったけど、徐々に克服していった。

 

 そして水越姉妹。

 安定のおっとり系天然さんボインの姉の萌と、暴力振るいがちな男勝りな妹の眞子とで中々バランスのとれた優秀ヒロインだった。

 姉の萌が結構な謎キャラで、登校中に寝ながら木琴を叩いているというのが面白かった。

 妹の眞子は女子生徒に愛の告白をされて、それを諦めてもらうために純一に彼氏のフリをさせる。偽デートで映画を見に行った時に、映画館にダ・カーポと同じ会社が出したゲーム「水夏」のポスターが貼られていた。ダ・カーポがもう懐かしいのに水夏とかもっと懐かしい。ドリームキャスト版で持ってたな~と思い出した。

 水越姉妹は昼休みになると屋上で鍋をつついていて、姉の方は例え真夏でも鍋をやっちゃう鍋マニア。劇中では、シティボーイの私が全く知らないどこかの地方の名物鍋知識を披露してくれた。ためになる。

 

 で、我らが堀江由衣演じる白河ことりね。歌姫ヒロインである。可愛い白い帽子をかぶって学校に来る。ことりもちょっと魔法っぽいのが使えて、人の心が読めちゃう。大人しいアイドルキャラかと想ったら、敬礼っぽいポーズで「ちわっす」とか言って挨拶してくるので意外とファンキーなヤツ。やはりピンク髪(赤でもあるかな)ヒロインは侮れない。

 あと純一君の好物である焼きそばパンで餌付けしてた。

 

ことり

 ↓

 

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 26話の放送の内、前半は主人公とヒロインズ、そして謎多き純一の同級生男子杉並くんとでワイワイやってるラブコメをお届けする。

 後半からは一気にシリアス展開になり、枯れない桜の秘密、それと密接な関わりを持つ純一、さくら、音夢の三角関係が描かれる。

 

 さくらと音夢はどちらも純一を兄と慕い、男として好いている。二人ともお兄ちゃん好きすぎるので、お兄ちゃん争奪戦がはじまる。さくらの内に秘められた純一が好きな気持ちを反映して伝説の桜の木が魔の力を発動して音夢がエラい目に合う。後半で音夢は病床に伏せり、咳をすると桜の花びらが出てきちゃう奇病にかかる。変化球な恐ろしい病だと想った。

 

 さくらの苦しい胸の内を知れば悲しくなった。兄としても恋人としても純一を持っていく音夢が恨めしいと激情のままに吐露するシーンは一番シリアス。

 

 最後には純一が音夢を選んでエンド。

 やっぱり音夢だな。

 

 その分野で一大ブームを気づいた作品のアニメ化されたものを見たということで、色々勉強になったぜ。今はPCゲームをすっかりやらなくなったけど、こういうヒットを飛ば恋愛ゲームって最近ではないような気がする。

 

 

 ダ・カーポは頭に戻るっていう意味。ラストでも純一が人生転んでもまたやり直せば大丈夫的なタメになることを言ってたので、私も人生振り返ってこれからも頑張ります。

 

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