こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2020年の良かった曲(1月~3月)その2

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 お次はCDアルバムも振り返ろうと想う。今年も色々と新曲が楽しい。

 

My Loving / ときのそら

 大変出来の良かったメジャーデビューアルバム「Dreaming!」発売から約一年が経過し、お次は魅力的な楽曲が6曲詰まったミニアルバムがリリースされた。

 バラエティに富んだ内容となり、どの曲もかなり楽しめた。これがバーチャルアイドルの力か、侮れん。

 

 一曲目の「Equation of Love」、二曲目の「Wonderland」は彼女らしい元気な曲で、三曲目の「サヨナラブロッサム」は、春を歌いながらもしっとりとした切ない感じのナンバーとなっていた。

 

  四曲目は、Vチューバー仲間のAZKiとコラボレーションした「刹那ティックコード」。アップテンポの格好良い曲で、マクロスシェリル・ノームランカ・リーあたりが歌ってそうなアニソン感もあった。二人の声の相性が良く、AZKiの声も可愛くて美声だった。ハマる。

 

 五曲目の「フレーフレーLOVE」は、去年に配信された楽曲だがフルで聴いたのはここが初めてだった。タイトルから分かるように応援ソングとなっていて元気を貰える。

 去年発表された名曲の「好き、泣いちゃいそうだ」で、感情をこめて「好き」の歌詞が歌われたのには大変萌えた。今回の曲では「君らしさが大好き」という歌詞がある。やはりそらちゃんの可愛いボイスで「好き」と言われたら萌える。(キモいかもしれないが仕方ない現象である)

 

 最後の曲の「ゆっくり走れば風は吹く」は、そらちゃんの人生の歩み方とも合致する感じがし、勇気をもらった後にちょっと泣けてくる。彼女自身も無理に背伸びせず、自分のペースで着実にVの世界を前進していると分かる。すごく良い。

 速くではなく、「ゆっくり走れ」という一見矛盾しているようなメッセージに、実は人生の悟りを見ることが出来る。止まっていてはもちろん意味がないが、焦っても必ずしも良くなるとは限らない。止まりはしないが、急ぎもしない丁度よい人生の歩み方がゆっくり走ることなのだという人生の気づきを得られた。

「道に迷った時がチャンス」の歌詞にも鼓舞される。迷いが生じた時こそ、人生の大きな飛躍に繋がるであろう選択を行う時でもあると考えられる。ピンチはチャンスだと良く言ったものだが、ここへ来てこの概念が胸に刺さる。

 こんな感じで良い心掛けな曲だと分かる。

 間奏には過去の配信で行ったそらちゃんのメッセージが流れる。これも可愛いメモリーとなって良い。

 

 6曲のみミニアルバムだったが、大変満足でかなり楽しい一枚だった。

 

My Loving【通常盤】(CD)

My Loving【通常盤】(CD)

  • アーティスト:ときのそら
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: CD
 

 

 

 

STORY / NEWS

 4年連続で行ったアルバム企画がここに完成した。4枚が出揃った時に、各アルバム名の頭文字をつなげると「NEWS」の文字が完成するという素敵な仕掛けがなされ、今回の4枚目でそれも遂に完成を迎えた。

 

 2017年発売の「NEVERLAND」、2018年発売の「EPCOTIA」、2019年発売の「WORLDISTA」と視聴し続けて迎えたゴールの「STORY」を聴き終えた時にはさすがに感慨深い想いが込み上げて来た。

 

 個人的に4部作の中では、最後を飾った本作が一番完成度が高かったと想う。

 

 誰しにも知られたことだが、色々あったためにNEWSというグループのこれまでの旅は決して楽なものではなかった。

 収録楽曲に込められたメッセージ性、途中で入るメンバーのインタビューから、これまでの困難の過去を忌々しいものとして引きずるのではなく、それも経験値として背負ってこの先を歩くという完全なる覚悟が出来ていることが分かった。

 

 グループ継続を断念しようと思ったことが少なからずあったという手越くんの想い、もしも旗揚げメンバーでここまで来られていたら、またそれが叶わなかったことが寂しかったという胸中を明かしたシゲの言葉は胸に刺さった。

 

 9、8、6、それを経ての現4人体制の中でNEWSは強くなった。この4部作ラストの一枚を世に放った今こそが、グループ盤石の時を迎えた瞬間ではなかろうか。と、こんな感じでつい熱っぽくレビューしてしまうような熱い作品となった一枚だった。

 

 収録楽曲は既出曲が2曲、後は新曲なので聴き応えがあった。

 2曲目の「SEVEN」がアップテンポでノリが良くてとても格好良い。

 15曲目の「クローバー」は、メンバー4人で作詞作曲されていて、名曲「希望~YELL~」のインストも盛り込まれたファン泣かせな曲になっている。メンバー4人を幸せの四葉のクローバーに例えた感じがエモい。

 去年のシングル「トップガン」も収録され、改めて聴くとやっぱり面白い曲だなと思った。サビの「ダンダダダンダン」のフレーズは意外性抜群。

 

 ソロ曲コーナーでは、手越ソロの「プロポーズ」が真っ直ぐな愛を心地よいリズムに乗せて歌ったもので良かった。

 これを言うと悪いけど、普段チャラ男で売ってる手越くんがこうもキレイで良い曲をしっとりと歌うの意外だった。ギャップ萌えというのを喰らってやられた。この仕掛はずるいかもしれない。

 

 近頃はラップをやりたがりがちなマッスーも、早口の中でハキハキと美声を放つ活躍を見せていた。

 

STORY (通常盤) (CDのみ)

STORY (通常盤) (CDのみ)

  • アーティスト:NEWS
  • 発売日: 2020/03/04
  • メディア: CD
 

 

 

POP×STEP!? / Sexy Zone

 セクゾのアルバムは完成度が高いんだからもっと売れろと常々思っていた。今回もなかなかの出来のも持って来て「すごいおしゃれ」な一枚が完成した。ジャケットを見ればマリウスがいかにデカくなったが改めて分かる。最近の彼の進化具合に恐ろしいものを感じる者も多いのではなかろうか。

 

 収録されたシングルは一枚のみで、残りは新曲で構成されている。新曲が多いので新鮮さ一杯だった。

 松島不在状態で二枚目のアルバムとなったのは悔しいが、それでも出来は最高だった。

 

 2020年の東京を世界に向けて放つといった具合のコンセプトで描かれた世界観の一枚で、おしゃれなシティ感溢れる一つの世界が完成していたと想う。

 

 リード曲の「極東DANCE」は、風林火山の和の心得を歌いながらも、サイバーチックな現代の都会感を盛り込んだ作りになっていた。なんだかんだと小難しく説明するのを最短で近回りすると「とにかく格好良い」の感想で終わる曲だ。

 

 ダブルA面として既出曲となっている「Honey Honey」「麒麟の子」は改めて視聴しても完成度が高いと思える。どちらも極上の一曲と信じるので、別々のシングルで小出ししてじっくり聴くのが良かったとも思える。

 甘い歌詞をやはり甘くメロウに歌う「Honey Honey」、荒廃とした現代社会でも勇気を持って自己を貫く魂の強さを歌った「麒麟の子」の2曲はそれぞれ曲調が大きく異なるものの、彼らのセクシーさが全面に出ている点では共通している。

 グループ初期のドゥバイの歌や夏にクリスマスをやる歌なんかをやっていた時分には、こういった曲ををこうしてセクシーに魅せることは出来なかっただろう。今こそセクゾは、ネタで「セクシー」を言ってセクシーぶるチビではなく、真にセクシーを手に入れたお兄さんの軍団になった。デビューから見守ってきたが、もう名前負けしない個々がレベルアップを迎えた軍団に育ったと安心できる。

 

 シングルでは見られないファルセットが売りの「タイムトラベル」は大人ぽく、これも一昔のセクゾなら歌えないものだったと想う。

 

 個人的にはかなり上位のお気に入りソングなのが「BLUE MOMENT」。コロナ騒ぎで大変だった今年を例外とすれば、卒業式シーズンの今にぴったりな一曲だ。一旦の別れを迎えるけどまた集まろう、さよならではなくじゃあね、という一つの青春が終わる瞬間を捉えた前向きだけどホロリと来る素敵な一曲だった。泣ける。

 

 どこまでもこちらを肯定してそのままでいいと言ってくれる「それでいいよ」も良曲だった。ケンティーがそのままで良いって言うなら、こちらも変わらずそのままでいる、となる。

 

 締めくくりの一曲の「HIKARI」は、2020年の世界に光を見るかのような希望が感じられる景気の良い曲だった。

 

 セクゾの放つポップが寿司詰めとなった名盤だった。

 かつての嵐よろしくポニーキャニオンから旅立つ彼らの良き置き土産となった一枚だった。

 セクゾがいなくなったら、ポニーキャニオンA.B.C-Zとアニソンで頑張るしかない。

 

POP × STEP!?[通常盤](特典なし)

POP × STEP!?[通常盤](特典なし)

  • アーティスト:Sexy Zone
  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: CD
 

 

 

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