「New スーパーマリオブラザーズ」は、2006年に発売したニンテンドーDSソフト。
2020年になってDSデビューした私の人生初プレイDSソフトである。何とも思い出深い一作になってしまった。
DSをやろうと思ってソフトを色々購入してきたものの、何からやろうかと迷う。そんな時、やはり任天堂なのでマリオかなと思った。基本的にDSソフトは黒いケースに入っているのに、このゲームは主張強めな黄色いケースに入っている点から目立つということもあって手にとった。マリオをやるなんて一体いつぶりだろう。
人生の中でも比較的序盤に触れ合ったゲームがマリオシリーズである。ファミコンのマリオブラザーズ、スーパーマリオブラザーズもだいぶチビの頃に教養として父から与えられた。やはりゲーム好きにとってマリオは永遠の友である。懐かしい。
前情報を聞くと、なんとこのソフト、アホ程作られたDSソフトの中で最も売れたソフトだということらしい。DSプレイ一発目にふさわしい。
プレイしてみたらかなり面白くてハマる。これは大人がやっても懐かしさと面白さのダブルパンチで心があの日の少年に戻ることだろう。
最初のスーパーマリオブラザーズ感もあり、マップ表示があってワープして次に進むことが出来たりする点ではスーパーマリオブラザーズ3やマリオワールドも思い出す。
懐かしさを感じつつもしっかり新作として出来上がっている。名作に数えられる訳だ。16年前の作品を今更偉そうに評論するのもなんだが、個人的に言ってこれは間違いなく楽しい名作だ。
昔のスーパーマリオブラザーズからアクション性がパワーアップし、ヒップドロップ、三段ジャンプ、壁キックといったマリオ64で爽快感を得たスーパーアクションがこちらにも採用されていて楽しめる。壁キック中毒者なもんで意味なく壁を蹴り上がりたい人なんだよな。
8つのワールドが存在し、それをプレイして行って最後にはクッパに捕まったピーチを助け出すというお決まりの展開となっている。これを普通に進めるなら、アクションゲームの腕前がなにをどう見ても常人より上の私にとっては楽勝なゲームだった。良い難易度で楽しめる。頑張ればガキンチョでも行けるレベルだ。
ストレートにクリアした後のやりこみ要素が楽しかった。普通にクッパ討伐まで行ったけど、またやり直して楽しめるのが各コースにある3つのスターコイン集めと、実は隠れていた別ルートを開拓することにある。これが楽しい。こういう細かい点をやっつけてクリア率100％を目指すというのに快楽を得る質の私には二週目プレイがとっても楽しかった。
こちらの作業は結構難しかった。ボスを倒すよりもスターコイン集めと隠しルートを探す方が絶対難しいし時間を持っていかれた。隠しルートを見つけて挑戦出来るステージも合わせるとステージ数はかなりあってかなり楽しめる。
ワールド4、ワールド7へ続くルートが最初は分からず、どうやって行くんだと思ってかなり困った。まさかチビマリオでないと行けないとは思わなかった。
マリオはどデカイマリオや逆にこれまでにないくらいチビなマリオなどに変身することが可能。変身した状態でないと通れないルートもある。敵の攻撃を避け、そこまで変身状態を保ったまま進む腕もいるので、隠しルート開拓には難易度が高い箇所もあったりする。
上下2画面が売りのDSならではの演出で、地上ステージは上画面、土管に潜ると下画面を見てプレイすることになる画面切り替え演出が良い。もうとっくに昔のゲームだけど、やはり初めてのことだからDSってすごいって思える。
あとは単純に画面が綺麗で驚く。アドバンスだって十分綺麗に映るけどDSも画像がパワーアップしてすごいな。
特に後半の一回クリアした後にオールクリアを目指す段階が楽しく、ついつい夜更しして遊んでしまった。面白かったな。
後半の巨大なハナちゃんに乗るステージが特に楽しかったと記憶している。
海のステージでは、あの日我々を恐怖させたマリオ64のでかいウツボが出てくる。軽くトラウマキャラだけど思い出のある好きな敵キャラでもある。ウツボが懐かしいゲームでもあった。
セーブファイルに星3がついてオールクリアと表示されるところまで頑張った。
振り返った感想は、やはりマリオは面白い。そしてゲーム好きの原点はやはりこの髭オヤジであるとも思えた。子供の頃から世話になったマリオを久しぶりに遊んで懐かしくも楽しい気持ちになって良かった。改めてありがとうマリオ。DS初めてのゲームがお前で良かった。
とっくに皆が遊び終えたゲームだろうけど、2020年の世界から本作をおすすめします。
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