こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

面白さも希少価値も前作以上「降魔霊符伝イヅナ 弐」

降魔霊符伝イヅナ 弐」は、2007年に発売したニンテンドーDSソフト。

 

 この夏休みにイヅナ一作目をプレイしたらこれが大変面白く、おかげ様で夜な夜な遊び尽くすこととなった。こうなったら次回作もやりたくなるのが人情というもの。たまたまお家にあった一作目と違い、所有していなかった二作目はこれから買うしかない。というわけであちこち探して見た。

 

 そして超ビックリ!なんとこちらの二作目超高い!まさかのプレミアソフトだった。

 

 一作目だって調べてみると現在の市場中古値がだいたい7000円前後くらいなのに、二作目はその倍くらい。バカ高い。なんでこんなに高額化したのか謎。こんなに古いゲームをこんなに高く売って今更誰が欲しがるんだよとツッコみつつも、他でもない私がどうしても欲しいと想っている。これはどこで買っても定価を遥かに越える額になるだろう。恐ろしい金額だ。でも欲しい、やりたい、イヅナやシノの冒険の続きをもっと見たい。こういった強い想いが私のフットワークを軽くさせ、そして硬い懐をやや緩くさせた結果、遂にショップで購入するに至った。なんだかんだあってもプレミアム価格アイテムを購入した事を受けると、さすがに大人になったよなと実感した。

 

 マジで痛い出費だったので、懐に食らったその痛さをリアルに思い出さないよう詳しい購入額は記載しない。ただ、どう考えてもバカ高かった。購入にはかなり勇気が必要だった。

 

 だが後悔のない買い物だった。状態がすごく良かったし、なによりもゲーム内容がとても面白いものだった。はっきり言って名作だと思う。まぁこれだけ高くて中身がクソゲーだったらいい加減にしろって話だけども。

 

降魔霊符伝 イヅナ弐(特典無し)

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  こちらがジャケット

  

  レアゲーらしい威厳ある素晴らしきデザインである。そしてイヅナのおっぱいは一作目から連投で元気である。

 

 ではゲットまでの苦労話はこれにてエンドにし、ゲームの中身の感想をつらつらと書き殴って行こう。

       

感想

 今回の冒頭でもまだイヅナ達忍者はリストラの身にある。前作に登場した男勝りの美人ヒロイン イチカの結婚が決まったので、その祝の席に馳せ参じるためイヅナ達がスイレイの村に向かうところから物語は始まる。

 今回はマップも色々と広大化し、カミアリ村にずっといた前作と違ってあちこちの村や街にお出かけ出来る。風景が様々楽しめて良い。ちなみにイヅナ達にとっては元職場であるお城のステージにも向かうことになり、そこでリストラを言い渡した張本人であるお殿様と再会する展開も用意された。

 

 前作ではなかなかの存在感を出しながらもターン数が少なかったシノ姉が、今回では準主役の立ち居地となり出番がとても増えている。イヅナ達一行にはイヅナとシノの他におっさんとジジイしかいないので、綺麗所のシノをもっと出さないとダメだろうと前々から想っていた。そこでシノ姉の活躍を増やした今作はナイスである。

 

 シノには生き別れの妹のシズネがいると分かる。シズネは外国でメイドさんをしていたが、日本に帰国したという情報が入る。そこで妹を探すためのシノの冒険が展開する。こちらの妹は胸がぺったんこの姉と違って成長に見合っただけ膨らんだ胸をしている。

 

 神様というのは基本的には自らが収める地からは離れることが出来ないことになっているが、お神輿体質のイヅナに乗っかればどこでも行けるということになっている。そんな訳で前作で登場したカミアリ村の神様達もイヅナに乗っかって旅することになる。同じ用にシズネもお神輿体質で神様を運ぶことが出来るという設定になっている。帰国したシズネが実は異国の神様を一緒に連れ帰っていて、今回はこの異国の神々とのバトル展開が楽しめる。異国の神様には一人だけゴリゴリマッチョおじさんがいたが、あとは可愛らしい女子供といった感じで良かった。というかお神輿体質ってなんだよとも思う。

 

 シノとシズネの姉妹愛、そしてイヅナも妹分であるということで結果的に三人が姉妹となって仲良くユリユリするのが楽しめるといったものであった。素晴らしい。

 

 前作ではマジでおまけだったキャラボイスが、今回はおまけよりはもうちょっと主張強めといった具合にパワーアップしている。少なくとも前作よりはたくさんキャラボイスが聴ける。

 イベントCGもあって楽しい。全体的に萌え要素が底上げされている。

 萌え要素の強化が如実に見られた点といえば、温泉イベントがそうである。これは軽い条件を突破することで見ることが出来る。だがこの温泉イベント、とにかくストレスが溜まる。プレイした者ならきっと共感出来るであろう。

 ヒロインが温泉に入るのだから当然色っぽいイベントCGが挿入されるのだが、これが良く言えば健全、他の言い方をすればちょっと酷い。ここまでがDSの限界なのかと意気消沈するレベルでたくさんの煙エフェクトが邪魔しておっぱいが見えん。任天堂機器に対応したソフトは全て健全で行くという覚悟も見えるものだった。そういうのが楽しみたかったらPSPかPCソフトだな。

 

 肝心なゲーム性についてだが、こちらも格段にパワーアップしている。前作よりも楽しく面白くやりこみ要素もたっぷりなものになっている。

 

 主人公のイヅナ一人での冒険となった前作とは違い、こちらではタッグシステムが搭載され、二人チームで冒険に出ることが可能。となるとプレイヤー操作可能キャラも増えることになる。操作キャラも格段に増え、最終的には10人以上がプレイ可能になる。やはりシノが操作出来るようになったのが嬉しい。前作でイヅナ達と揉めた神様軍団も皆操作可能となった。神様の中ではフウカ様が推しだったのでもちろん操作した。

 

 ステージ各所でもう一人にバトンタッチすることでピンチを凌げ、もっとピンチの時にはタッグ技でフロアの敵をぶっ飛ばすことも可能。タッグ技で雑魚を一掃する爽快感はたまらん。

 タッグ技は一緒に出る仲間ごとにエフェクトから技効果まで様々あるので、色んなキャラの組み合わせで技を楽しむのも良い。

 

 キャラが増えた分装備武器の種類も増えている。状況に応じて武器の種類を変えて戦うのも醍醐味だ。2回行動できる「蒼天の靴」は重宝出来る思い出のアイテムだった。

 

 今作では敵もステージトラップに引っかかるので、上手いこと罠にはめて戦闘を有利に進めることも可能。逆に敵が強化される罠もあるので、ありがたい追加機能かどうかは時の運による。

 

 カメラでキャラを撮影するおまけ機能が追加されている。アイテムのフィルムを拾ってダンジョンの敵を撮影すると、図鑑に情報が追加されるのだが、はっきり言ってそんなものを楽しんでいる余裕はない。そしてフィルムはなかなか落ちていないので、そもそもゲットが難しい。これで全キャラの撮影をするとなると酷く苦労するだろう。撮影ならポケモンスナップで楽しむので、今作の撮影機能で楽しむことはほぼ無かった。

 

 二人でダンジョンに挑戦出来る分前作よりも難易度は低いと思われる。プレイしてみてきつかったのは、カエルの敵を倒したら卵で通路を塞がれること、後半には麻痺、暗闇技を連発してくるヤツがいてまともに反撃できなくて殺されることが多々あったことがあげられる。後半に行く程きついが、死んでもレベルは継続なのでその内には強化されて突破出来る。

 

 サックリ一周目をクリアした後にもイヅナ以外キャラでもう一周楽しめる。クリア後にはレベル1から開始の特殊ダンジョンへの挑戦が可能になる。やりこみ要素はたくさんである。前作で気になっていたヒロインのイチカヒナギクも使用できるので、ヒロインキャラで二周目、三周目を楽しんだ。野郎連中の使用は後回しにした。

 

 最終的に60時間くらい遊んでしまった。すげぇ、ずっと遊べるなぁ。

 そろそろ次のソフトを何か探そうとなったタイミングでソフトを倉庫にしまった。

 

 2020年にもなって12、13年前のゲームシリーズを楽しんだが、時を越えて良いものだった。とにかく可愛いので目の保養にもなる。

 これは三作目も出せば良いのにと思ったが、ゲーム開発を担当したニンジャスタジオという会社はもう無くなったと聞く。忍者ゲームを作るのにうってつけの名前だったのに残念だ。

 しかし、プレイし終わっても分からないのが、どうしてこんなにプレミア化したのかということだ。とても面白いので全然売れないものとは思えない。元々作った数が少なかったのか。もう昔のことなので今となっては謎だが、希少なものなので大事に保管しておこう。

 

 ありがとうイヅナ、ありがとうリストラ忍者達。

 私は現代を生き抜く忍者達を応援します。

 

降魔霊符伝 イヅナ弐(特典無し)

降魔霊符伝 イヅナ弐(特典無し)

  • 発売日: 2007/11/29
  • メディア: Video Game
 

 

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