こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2020年のアニメ感想(10月~12月)その1

 ちょっと前まで猛暑のキツさから逃げるため全身の毛を剃ろうかなんて思っていたのに、気づくとすっかり冬になってしまった。今年も速かった。そしてアニメが楽しかったぜ。

 

 個人的な感想を言うと、2020年は全体を見ても豊作であり、中でも最後の3ヶ月となった秋クールは一番楽しい時期となった。

 春、夏はコロナで放送作品数が少なかった。だから割とゆったり出来たのだが、秋には業界のお仕事も復活傾向になり、とにかく放送本数が多いクールになった。楽しかったが、確実に目の疲労も溜まったと実感できるものだった。それでも見ない訳にはいかないのがオタクの性である。

 

 今期アニメのざっくりとした総括に入ろう。

 

 今期のアニメといえば、「ヒプノシスマイク」「D4DJ」「ラブライブ」などの音楽をテーマをした作品が熱かった。どれもかなりハマり込んで見ていた。シリーズ展開開始からあしかけ10年程になるラブライブ新章に注目できるものがあった。今回のラブライブは、絵柄や作風をやや変えてのものとなり、個人的にシリーズ最強のものになった?いや、これからなって行くのではないかという気がする。

 10年くらいやっているものといえば、久しぶりに「ストライクウィッチーズ」の新作が放送されたことも印象的だった。10年経ってもまた空を目指す宮藤の物語の続きが見れて良かった。まぁ私は坂本さん推しだが。

ストライクウィッチーズ」ではネウロイ、「アサルトリリィ」ではヒュージ、「戦翼のシグルドリーヴァ」ではピラーといった感じで、美少女軍団と謎の化け物が対峙する作風のものが複数かぶったのも印象的だった。戦う乙女は美しい。この手の作品はあますことなくチェックしている。

 

 スポーツものでは、4期後半クールを放送した「ハイキュー!! 」が熱かった。体操をテーマにした「体操ザムライ」も注目の一作だった。

 スポーツクライミングという興味深い競技をテーマにした女子だらけのスポーツもの「いわかける!」も珍しさに注目できるものだった。壁を登る女子は美しいという新たな気付きも得られた。

 

 懐かしさを感じずにはいられない作品のラッシュも見られた。ここへ来て「ひぐらしのなく頃に」「ダイの大冒険」がリブート。ひぐらしはただのリメイクではなく、要所要所で旧作とは違う展開が見せていた。「ダイの大冒険」は声優総入れ替えで放送したが、「ひぐらしのなく頃に」はあの頃のメンバーでお届けしていた。病欠ゼロでメインの役者が揃ったことに一つ感動である。

 ここに加えて懐かしの作品「犬夜叉」の続編、またはスピンオフとも言える「半妖の夜叉姫」の放送がスタート。ちょっと前にはNHK高橋留美子特集をしていて、そこでは犬夜叉もピックアップされていた。その流れに乗って新章開幕とは景気が良い。令和になって犬夜叉ファンの熱が再燃を迎えた。そういえばこの前押入れを整理していたら、犬夜叉のPSソフトが出てきた。ちょっと前の作品と思っていたが、一番最初のプレステでソフトリリースがあったような作品だからしっかり古いんだなと改めて認識出来た。

 一話目では旧作キャラクターが勢揃いして往年のファンの目頭を熱くさせた。腐る程いる恋したヒロインの一人、日暮かごめに令和時代でもまた会えたことに感動。やっぱり可愛い。かごめに言われたいセリフ第一位の「お座り!」がまた聴けて良かった。久しぶりの新作となったコレとひぐらしの両方に出演しているゆきのさつきは、頭のチャンネルを10年くらい前に切り替えての演技になったことだろう。ちょっと前にはフルメタル・パニックの新作にも出ていたし、長いこと同じ役を演じることになるこの業界の役者達ってすごいよなと思える。

 

 超能力者だらけの島で異能バトルではなく、心理戦飛び交う変化球なサスペンスを展開させた「無能なナナ」は、作風としては地味ながらも、奥深い味わいがある意外性を見せていた。無能とは程遠いナナの冴えたる言動には注目できる。

 

 あとは安定の据え置き枠であるゲームに入っていく系の作品、異世界転生作品もちらほら見られた。ここではないどこかへ行きたがる日本人の根っこにある精神を反映した作品群は、今度も絶える頃なく増え続けることだろう。異世界に行きたがるのは、もはや国民性と呼べるようになる未来も遠くはない。

 異世界に甘えることなく現実でしっかりニートをする「おそ松さん」三期も楽しめた。甘えるにしてもしっかり現実で、という意気込みが見える松野家6兄弟の清々しいニートぶりには毎度笑えた。

 

 同じ日に放送していた「アサルトリリィ」「安達としまむら」の美しきユリ枠には助けられた。そう思っているユリ萌え勢はたくさんいるだろう。ちなみに伊藤美来は両方に出ている。

 

 鬼滅女優として昨今は巷にも広く名前が売れている鬼頭明里は、「安達としまむら」「ラブライブ」「トニカクカワイイ」に出演し、各作品でソロ名義、グループ名義含めて主題歌を担当している。色んなところで歌っているなぁ。今期は鬼頭明里の芝居も歌もたくさん楽しめて良かった。推せる女優である。

 

 本数がたくさんある中に、数分で終わるショート枠作品がたくさんあったのも印象的だった。おバカな土下座アニメ、ワンルームを舞台に女子とドキドキキュンキュンする模様をお届けする例のやつを筆頭に、複数の楽しいショートアニメが放送されていた。

 

 そんなこんなで今期のラインナップはかなり強かった。そして楽しかった。

 

 楽しんだ作品をそれぞれ振り返って行こう。

 

 

 

 

メジャーセカンド 第2シリーズ

第5話 野球女子の実力

 コロナのせいで放送終了時期が変なタイミングになった。だが作品は大変楽しかった。最近は沢さんのクールビューティーぶりにやられる。

 チームメンバーが9人ギリギリだったところで丹波さんがまさかの引退。残念だ。最後まで選手として冴えない奴だったが、人間としてはとても味がある男だった。そんな彼ともっと上を目指したかった。大吾もきっとそう思っているはず。

 丹波さんと入れ替わりに入ったのが仁科の友達の感じの悪いきのこ頭。かなりムカつく新人なのでぶっ飛ばしたくなる。太鳳ちゃんをディスるきのこ頭の愚行は許せない。タイミング良く盲腸になってコイツもチームを離れることになる。そこで新たに勧誘したのが千代姉だった。まさか千代姉が仁科にコロリと行ってしまうとは意外だった。男子よりもデカいことに関してコンプレックスを持っているようだが「デカい女、全然ええやん!」というのが私の趣味である。

 千代姉加入後の新チームで挑んだ練習試合で、まさか光の姿が見られるとは思わなかった。名字が変わり、キャラとしても嫌味を言う闇キャラに変更されていた。これは複雑な人間心理が見える。光もトシくんのように苦労があったのだろう。

 ボロ負けして心が沈んだ状態の大吾が、ストレス性の発作で倒れる展開はシリアス。今時の学生はそんなに神経を使う学園ライフを送っているのか。考えさせられる。睦子はじめ他メンバーの愛で大吾が復活する展開が美しかった。家を開けっ放しの吾郎くんも帰還し、沈む息子の心のケアを行う展開が見られた。暴れん坊だった吾郎くんが、ちゃんと親父をしているところを見れたのは往年のファンとしては嬉しい。吾郎くんを演じた森久保祥太郎は、今期では「BORUTO」のシカマル役でも父の矜持を見せていた。森久保の親父としての心を語る芝居が熱い。

 作品のテーマの一つとして目立ったのが、女子が男子と同じ土俵、この場合だとグラウンドに立てる期間の限界点について触れたことだ。男子と肩を並べて戦える期間のことをおしゃれに「シンデレラの魔法」と例える太鳳ちゃんのセンスの良いワード選びと概念は印象的なものだった。ここに若者特有の心理、つまりは教育番組的要素があるのではないかと思える。やるなNHK。最近はちょっと黒い資金集めの案を練ったりしているらしいが、こういう良い番組が作れるのだから余計なことをせずにこっちの仕事を一生懸命やって欲しいものだ。番組の感想と共にNHKへの叱咤、加えて激励も添えておく。

 

もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ

 これもコロナでタイミングがズレて今期頭に最終回を迎えた。

 日曜夕方に肩の力を抜いてリラックスして見れる緩い作風がゾロリの魅力だ。

 共鳴するオナラの力「ブーモナイズ」で地球を危機から救ったスリリングにして平和な展開が楽しかった。絶対にガンダムをパクった兵器に乗って戦うゾロリの勇姿が見られた。人を救ったら、礼を言わせる隙も無く次の旅へと去るという流れ人のダンディズムを見せたゾロリの物語も一旦は終了ということである。

 次のシリーズもあるらしいので、これは負の意味なく惰性で見るだろう。なんとなく見続けることに癒やしが生まれる。それがゾロリの魅力である。

 

ドラゴンズドグマ

 あっ、ハードオフのジャンクコーナーに投げられているのをよく見るPS3のやつ。もう5が出たのに、まだPS3を買っていないため、名前のみ知っている中身の知識ゼロの作品。こういうあってないような縁があるので「アニメになるなら見るか」となった。

 CGでよく動く良い感じのアニメーションだ。一話目にして主人公の家庭、住んでいた街がドラゴンによってメッタメタに壊される。凄惨な幕開けとなった作品だった。こんなに厳しい話だったんだ。

 無感情なお助けヒロインを連れて主人公はドラゴン討伐の冒険に出る。この冒険にやや「キノの旅」的要素を見た。行く先々で出会う人間達の起こすそれぞれの物語に、黒くも真実性ある人間心理が読み取れる展開は後味が悪い。でも、こういう闇の物語は個人的に好み。こじれた友情、愛情を描くショッキングな物語は楽しめるものだった。

 エッチなサキュバスが主人公を罠にかける展開は、スリルとエロスのダブルのドキドキがあって良かったぜ。

 ドラゴンが人類を狩るのは、人間が息をするのと同じく自然なこと、必須のことであるとされている。そんなドラゴンを倒して主人公もまたドラゴンになり、人間の敵に周る。これは救いが見えないオチだった。お供のヒロインが生き残って未来を生きることのみ希望がもてる要素だったな。全7話しかなかったが結構楽しめた。

 

炎炎ノ消防隊 弐ノ章

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 ネザーでの激戦が見どころになっていた。やはりアクションパートが熱い作品である。

 茉希が実家に強制送還され、人数が減った状態でも活動する第8の活躍が描かれる。茉希を連れて行ったことで火縄に強く当たる茉希の兄の姿も印象的。火縄と茉希の兄とのズレた会話のやり取りが面白かった。

 環が大ピンチの中、男を上げたジャガーノートの活躍に泣けるものがあった。ジャガーノートに助けられたことで、改めて自分の弱さを知った環が、己の弱さの克服に挑む成長の物語も見れて良かった。やはり環が可愛い。環の学生時代の回想シーンがあり、これを見ることでスケべられの歴史も良く分かった。スケべられ大いに上等である。スケべられってこの作品で生まれたここオンリーの言葉なのかな?

 後半には我が推しのプリンセス火華の出番もちょっと周ってきて良かった。かなりスリリングなシナリオが目立つが、確実にツボに入るヒロインの存在によって要所要所で萌えと癒えを感じられるのが良かった。

 最後にはまさかのアーグ死亡事件が飛び込んできた。アーグはドがつくマゾなので、表向きには多分自殺の扱いになっている。だが我々視聴者は白装束が殺ったと分かっている。白装束の更なる侵攻が予想される続きの展開も楽しみだ。おそらくやるであろう三期にも期待だ。可愛かったけどいけ好かない部分もある因果をどう始末するのかとかも気になるところである。

 

GREAT PRETENDER

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 これまで回想にのみ登場していたエダマメの父が登場して物語に深みが出て来た。後半クールも一気見で楽しめた。

 気になるローランの過去が分かる展開にも注目できるものがあった。

 アビーは髪が長い方が好きだった。

 結局エダマメって何の仕事でもそこそこ出来る使える会社員の素養があると分かるものだった。ヤクザの世界でもそこそこの地位を確立していたし。詐欺師って普通に社会人が出来るくらいの順応性がいるんだなと分かった。

 OP曲がやはり格好良い。今期はアニメを楽しみながら、音楽プレーヤーでOP曲もたくさん聴いた。

 あとはガチャポンを回したくなるアニメだったなと思う。

 

アイドリッシュセブン Second BEAT!

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 コロナで中断となった続きが今期から再始動。続きのエピソードも熱い。

 センター交代となった陸の物語に注目出来る。自分の代わりがいるのもいないのも苦しいというアイドルが持つ苦悩が分かる展開が印象的だった。

 体調不良でベストなパフォーマンスが出来なかった陸に激しく意見する天兄にも注目できる。お客の時間と金をもらって行うライブでは、最高のパフォーマンスを見せなければならない。ライブチケットはその約束の証であるというエンターテイナーの矜持を口にする天兄が格好良く、そして厳しい。一端の芸能魂が見える展開が熱い。

 陸から一織へとセンターが代わったことで、陸推しと一織推しのファンが抗争を始める、ネットでメンバーを中傷するなど、昨今ではリアルでもザラに見られるマナーがペラッペラのファンの暴挙が描かれた点も印象に残る。これを見て自己嫌悪に陥るモンスターファンもいたかもしれない。しかし、14話に登場した高橋美佳子演じるヘビーファン女の言葉には、清きファンマナーが見えて感動出来た。アイドルも様々、そして彼らにつくファンの人間性も様々だということが分かる。

 百が歌えなくなる、環は妹と会えるのか、といった気になる新展開も次々あり、楽しめるドラマ展開になっていた。

 

アクダマドライブ

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 すごい世界観だな。方向性をやや変えてはいるが「PSYCHO-PASS」にも通ずる犯罪への意識が高い作品だった。ドミネーターがあるわけではないが、実地で即処刑が可能な処刑課なんて役人がいて面倒な手続きなくどこでもさっくり犯罪者を処刑できるようになっている。設定に光るものがある。

 架空都市カンサイを舞台にし、アクダマと呼ばれる要は犯罪者たちのミッションを含む逃亡劇が描かれる。

 カンサイとカントウでの格差がすごい。戦争のせいで汚染された謎のゲートが発生し、新幹線でそこを越えないと二つの区間を移動することが出来ない。カンサイからカントウに出るだけのことが命がけのアクションとなる。怖い。

 登場キャラの名前は詐欺師、喧嘩屋、チンピラ、運び屋などジョブで表記される。詐欺師のヒロインが可愛かった。演じた黒沢ともよが最近のお気に入りである。

 喧嘩屋とチンピラのおバカのノリの掛け合いが好きだった。櫻井孝宏演じる殺人鬼のイッちゃってるキャラ性が印象的。後半の豹変ぶりは怖い。

 処刑課の弟子ちゃんも可愛くて好きだった。

  登場キャラが個性的で面白かった。NHK的な人形劇番組に登場する二体のマスコットキャラも、コミカルと不気味が合わさった良いキャラ性を出していた。

 最終回の展開もそうだが、運び屋のバイクアクションもすごかった。悪人を扱う役所は必要だが、正義を盾に権力の暴走を起こすと民衆から反感を買う。だからやりすぎには注意。そんな感じの気づきが得られるものだった。

 

アサルトリリィ BOUQUET

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 うら若き女学生が、ゴツめの武器を持ってヒュージという謎の化け物と戦うバトル展開が楽しめた。各員が持つ形態変化する武器が格好良い。

 アサルトユリィと言ってもいいくらいにユリユリしていてとても良かった。メインキャラのリリ、ユユのコンビが通称ユリコンビと言われている設定を見てもユリ要素を隠す気ゼロだと想う。序盤はリリに心を許さなかったユユ様が少しずつデレていく様に萌えてしまうのは仕方がないこと。リリにプレゼントするため、瓶のやつと小粒のやつ、二種類のラムネを求めて小旅行に出たユユ様の物語は可愛いかった。

 バトルシーンの作画の迫力がかなりのものだった。ヒロイン達がスカート姿で戦場を所狭しと駆け回るのだが、不思議なことにパンチラが拝めない。

 ブスがゼロの美少女だらけの美しい学園生活が描かれている。第一話からたくさん出てきたけど、その後も畳み掛けるように次々と可愛い子ちゃんが登場する。これは楽しい。数が多いのは嬉しいが、名前を覚えるのは大変だ。そんな我々ユーザーへの気遣いとして、毎話ごとに登場キャラの名前を字幕で出してくれるのは助かる。

 たくさんの面白いキャラがいたが、不動の推しは楓・J・ヌーベル。早々にユユからリリへと推しを変える意外性とお嬢様ならではの攻めた図々しさが良い。隙きあらばエロいということで目の保養になるキャラだった。目の保養といえば、お風呂シーンがほとんど毎回入るのも本作の良い点だった。敵との大決戦を迎えた最終回ですらお風呂シーンがあった。あくまでも上品なエロスが詰まっていた。

 他にはユージア、シェンリンの多分中華娘?のコンビも美しかった。文化祭のコスプレ大会で惜しむことなく己の萌え要素を発揮したユージアの活躍が美しい。

 ラスのOP曲も良かったし、OPアニメもかなり暴れたアクションが見られる格好良いもので好きだった。

 

安達としまむら

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 アサルトユリィもといアサルトリリィと同じ日に放送していたユリ文学的作品。二番組を録画し、連続再生することでユリ成分チャージが効果的に行えた。

 学校の授業をサボって体育館で卓球をする仲となった安達としまむらが、ピンポンと球を打ち合う間に友情のもう一歩先の関係になって行く。安達、しまむら両名の繊細な若者心理が伝わるモノローグが印象的で、これによって作品に人間ドラマとしての深みが出ていた。ただユリユリするだけではなく、文学的要素もあるものだった。

 過去にはユリアニメ「フラグタイム」でもユリ乙女を演じたことから、しまむら役の伊藤美来の演技に注目できる。相方の安達は鬼頭明里が演じた。こちらの予想と違って意外な展開となったのが、しまむらの方がどちらかというと攻めで、安達は完全に受けということ。そしてなんとなく声質の感じから鬼頭明里が攻めの方を、伊藤美来が受けの役をするものだと思っていたら逆になっていた。安達の方がころっと惚れるのは意外。てっきりしまむらから好き好きと迫られるものかと思った。

 安達が意外と甘えん坊な点は萌える。チャイナドレスでデートに来るのはいろいろおかしいようでアリだなとも思えた。

 安達としまむらの関係がメインだが、お友達の日野、永藤のカップルも侮れない。中盤から登場するしまむらの幼馴染のたるちゃんの存在も面白いものだった。

 おかしいのは、宇宙服を来たガキが出てくること。これはあれだな、約10年前に話題となった謎アニメ「電波女と青春男」のやつだな。あれにも宇宙服のチビ(声がゆかち)が出ていたと思わず記憶が蘇った。この不思議な少女ヤシロの存在だけがファンタジーだった。なんか後光が差していてキラキラした謎ヒロインだった。

 こちらは間違いなく今期の当たり作品だった。キャラの頬がつやつやしていて、唇がトゥルントゥルンの感じも可愛くて良かった。

 まったり目なOP曲はかなりハマる。爽やかなED曲も良かった。OPは伊藤美来とタッグを組んでキャラソンとして歌い、EDは本人名義のソロシンガーとして歌い分ける鬼頭明里の歌唱法にも注目だ。

 

兄に付ける薬はない!4-快把我哥帯走4-

 妹萌えアニメは何でも好きなので、やや荒れた妹が登場するこちらも相変わらず視聴。雨宮天の演じる粗暴なヒロインというのも味があって良いではないか。5期もやれば良いと想う。

 

アニメ カピバラさん

 誕生から15周年を迎えたキャラクター、その名もカビパラさんの初アニメだったとのこと。知らなかった、15年も前からいたのか。このアニメで始めて存在を知った。もっというと、私がカピバラという種類の生物を知ってからだってまだ15年も経っていない。歴史ありなキャラクターだった。

 お話はあっという間に終わるものでこれといって何か言えることはないが、ただ可愛いので癒やされる。梅原裕一郎の良い声ナレーションにも注目だ。

 

池袋ウエストゲートパーク

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 今期では「ヒプノシスマイク」と共に土地の騒がしさが描かれた池袋シティ。デュラララなどでも分かるが、やはりブクロにはなにかある。いつの世も注目されるブクロの街で生きるマコトの騒がしい日常を追う物語が楽しめた。

 ドラマをしっかり見ていた勢なので、こちらも思わず視聴。ドラマに出ていた当時はまだガキだった山Pが事務所を退所し、主演を張った長瀬くんも退所までカウントダウンに入った。そんなタイミングでアニメが放送されたことについて、一人勝手に運命を感じている。

 ものが古い分工夫された点は、現代人が思わず共感出来る時事ネタが盛り込まれていたことだ。チーマー全盛期の治安の悪さと同時に若者文化のポップさも売りにしたのがドラマ版だったが、こちらのアニメでは、麻薬、ブラック企業、炎上するネット動画配信者、DV、移民労働の過酷さなどなどを扱っており、意外にも社会派な作風になっていた。なかなか興味深い構成となっていて結構楽しめた。階段落ちするネット動画配信者には笑えた。

  最終回のケツのケツになってリアルキングである窪塚洋介が登場したのが熱かった。アニメの落ち着いた感じのキングも良かったが、窪塚が演じたドラマ版のキングのイっちゃってる感も良かったな。

 

犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい

 どうやらそうらしい。飼い主がとても楽しそう。犬も楽しそう。猫は終始不機嫌と来ている。

 バカみたいにはしゃぐ犬を花澤香菜が可愛く演じること、そして杉田智和が殺し屋のテンションで猫を演じること、この二点が楽しい。猫がずっと偉そうで態度が悪いのは面白い。

「呪術廻戦」放送枠のケツの方にスッと入ってきてあっという間に終わるショートコメディ作品だった。「呪術廻戦」でスリルを味わった後に、振り切って明るく時におバカなこの作品を見ることでテンションが落ち着く。そして布団に入ってスッと寝やすくなるという仕組みになっていた。

 

いわかける!

いわかける! -Sport Climbing Girls- 3 [Blu-ray]

 スポーツクライミングを行う青春部活もの。マジで色んな部活、色んなスポーツがあるのだなと思った。登山アニメとかはこれまでもあったが、登る系でもこちらは一味違うガチのやつだから熱いスポーツ要素もあった。そして出てくるヒロインが可愛いので目の保養にもなる。

 こんなことを言うと準ちゃんに怒られそうだが、ちょっと面白そうだから登ってみたくもなる。後半のメガネをしていなくて髪が伸びた準ちゃんはとても良かった。

 ヒロインたちが壁を上っていく姿に……ちょっとだけエロス感があったりして良かった。上質な筋肉を身に着けて壁を登る者の姿は美しいものであると声を大にして言いたい。

 笠原好がパズルゲームマスターの才能をいかして最善のクライミングコースを割り出す演出が面白い。バカ力オンリーでクリアするものではなく、どういうコースで登ると一番速く楽に行けるのかという頭脳戦も必要ということから奥が深い競技であることが分かる。そんなわけでこのアニメをエッチな目で見ている奴は失礼きわまりないくそ野郎なのだ。私は違うよ。

 田村のゆかりんが演じるクライミングアイドルのくるくるす~の裏の顔が怖いのも印象的だった。

 

A3! SEASON AUTUMN & WINTER

 今年1月からスタートしたA3もコロナのせいで色々あってオチは年末までもつれ込んだな。

 今回は秋組と冬組の物語が描かれる。またまただが、濃い面々ばかりが集まって楽しい。

 秋組では万里くん、十座くんの喧嘩しまくり凸凹コンビの荒い青春が楽しめた。左京さんのヤクザ顔負けの怖さが一周回って萌える。秋組の連中も巻き込んでゲームしまくりな至さんの個性がここでも発揮されていた。

 冬組編では、過ぎ去りしあの夏の悲劇「エンドレスエイト」みたく毎日が繰り返される謎現象、有栖川誉が人の心が見える虫眼鏡をゲットするなどといったファンタジー展開が目立っていた。

 GOD座のボスがクソ野郎すぎる。

 女監督のいづみの落ち着いたお姉さん感に癒やされる。名塚佳織のお姉さん感丸出しの芝居は萌える。

 断続的ではあるが今年を通して聴くことになったOPテーマ曲もすっかり覚えてしまい、今では「ええ曲やん!」と想うようになりいつの間にか好きになってしまった。

 

エタニティ~深夜の濡恋ちゃんねる♡~ 

エタニティ ~深夜の濡恋ちゃんねる~ 第1巻 [DVD]

 これは確かに濡れる恋の物語が見れるものだった。

 一話完結の素敵な恋の物語が展開する。連続ものではないので登場人物は毎回違うが、とりあえず男女がなんだかんだの末にイチャこらするものである。毎度ハッピーエンドが待っているため視聴後には悪くない気分でいられた。

 全体の感想を言うと、ステータスがかなり高い男に一般ピーポーの女子が挑む構成が目立ったと想う。いつまでも夢見る少女ではいられないが、こういったシンデレラストーリーがあれば掴みたいと願うことには待ったがかけられないものである。

 

オオカミさんは食べられたい

オオカミさんは食べられたい オンエア版 [DVD]

 今期はちょっとエッチな大人向けショート枠が元気!

 食べるのは膵臓ではなく、乙女の純潔である。

 初恋の人にこそ食べてもらいたいJKのオオカミさんがいて、据え膳を前にしても生徒は食べれないと苦悶する先生がいる。そんな楽しい禁断の食うか食われるかのラブ合戦が展開するものだった。これこそが純情な乙女心なのかもしれない。食べたくなる先生の気持ちも分からなくはない。

 禁断のラブという大人になる程に好きになるジャンル作品ではあったが、たったの3話、時間にして計10分くらいで終わってしまった。オオカミさんが可愛かったし、スカートダッシュおじさんも面白かったので普通にワンクール見たいと思った。

 オオカミさんの膨らみ過ぎたラブが、先生をエッチな罠へと導く展開にドキドキする。親のいない自宅に先生を誘導したり、手錠プレイを仕掛けるなど、なかなか強気な作戦に出るオオカミさんの強かなヒロイン性が良い。奥手が過ぎるよりはガンガン行こうぜ!で来る方が好ましい。

 なんだかんだあった末、先生に食べられるという本懐を遂げたオオカミさんの勝利のオチとなって良かった。

 スカートダッシュおじさんが実は隣の部屋に住んでいたのをさっくり捕まえて終わるのも清々しいもので良かった。

 

 

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