こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

遂に解散日!だからこそもっと聴きたいV6ソング

「V6 聴いてる?」

 

 と世に問いたい。

 

 拒んでもいつかは必ずたどり着かなければならない場所がある。遂に今日がその場所に到着する時。そう、V6の解散日である。

 

 ここへ来て、というかこんな最後の場に来たからこそもっと聴きたい、見たいパフォーマンスがある。

 

 この私は、ここ最近喧しく響くV6解散カウントダウンを聴きながらも、彼らの懐かしの名曲を色々と聴き漁っている。

 

 というわけで、そんな私が、これまでたくさん聴いたけどもっと聴きたかったV6スキスキソングを発表しようと思う。

 解散前にこの曲をテレビでやって欲しかったという未練の意見を多めに含んでの選曲である。

 

 

 

COSMIC RESCUE

 

 2003年発売シングル。

 

 もう古すぎて覚えていない人間も多いかもしれないが、カミセンメンバーがこぞって出演した同名映画の主題歌である。

 あの時のカミセンは年齢的にはまだまだガキの部類だったが、成熟が早いのでしっかり見れるお兄さん達に仕上がっていた。素晴らしい!

 

 宇宙的浮遊感を感じる独特の曲調が好き。すごく抽象的な説明だが、フィーリングで語るともうこの説明しか出来ない。

 

 数あるV6曲の中ではマイナーなのかもしれない。だが、音楽性としてはめっちゃイカすと思う。だからなのか、最近ではここよりずっと後輩の「美 少年」がカバーして歌ったりしている。美 少年で初めて知った者も多いかもしれない。

 

 一番の聞き所は、なんと行っても落ちサビの森田剛必殺のソロ。甘めなボーカルを取って魅せる森田くんの色気にはやられる。

 森田くんの「シュ~ティングスタァ~」を解散前にテレビで聴きたかった。

 というわけで、森田担なら避けて通ることは出来ない専用ルートがここにある。

 

 

IN THE WIND

 

 2000年に発売したシングル曲。

 作曲はやり手の音楽家佐藤竹善。振り付けはEXILEのダンス番長HIROさん。この時だとEXILEはデビューまでもう少し待つ段階だった。

 というわけで、プロデュースサイドにかなり強い布陣がついている。

 

 ソロパートが無く、ずっと6人で歌唱する珍しい歌割りになっている。ていうか割っていない。

 全員が全部を歌うので、しっかり歌詞を頭に入れておかなければならない。1人でなく常に全員仕事ゆえ、トチリの責任が重くなる楽曲でもあった。

 

 この曲なんだけど、ものすごくゴージャスなブラスバンドがバックについていて、高級感あるメロディが凄まじい高揚感を生むという素敵仕様になっている。

 ジャニーズ楽曲にしてはポップさよりもゴージャズ感が強い。そして格好良い。

 

 閉鎖的空間を抜けて風を感じて舞い上がる的な前向きイメージも膨らむ歌詞と曲調が私のハートをバウンドさせる。というわけでかなりのアゲソンなのだ。

 

 振り付けも格好良く、音楽性としてもレベルの高いものに仕上がっている。もっと上に来ても良い楽曲だと思うが、いまいち日の目を見た期間が短いような気がする。

 

 私は大好きなV6の格好良い曲。

 

 

愛のMelody

 

 2001年発売のシングル曲。

 

 先日、最後の出演となったNHK「SONGS」でサビパートのみはメドレーの中で披露した。

 だがこの曲は通して聴いてこそ魅力があるので、サビだけでは物足りない。よって後悔が残る。

 

 サビパートにはポップに歌い上げるアイドルソング感がある。アイドルが愛を囁くということで、グループとサビの歌詞はマッチする。

 

 サビも頭に残りやすいが、意外と凝った作りがAパート、Bパートにも見られる。サビ以外にもすごく高まるものがあり、結果としてはどこを切り取っても美味しい千歳飴のような出来になっている秀逸ソング。

 

 坂本くんのソロで攻める1番Aパートは、愛の歌にしては、平井堅の「瞳を閉じて」的寂しさもちょっとあって不思議な感じ。愛と寂しさは表裏一体なのである。

 サビに向かう前の「まるで少女のような~」のパートの方が、むしろサビよりも刺さるものがあり、私としてはココの方が好き。

 

 爽やかアイドルソングに聞こえて、結構難解な仕掛けの良く出来た曲だ。いつ聴いてもポップで古臭くないザ・ジャニーズ感があるので、解散前の今日になって聴いても変わらず良い!

 

 

出せない手紙

 

 2001年発売曲。

 

 パッと思う感想は「重厚である」ということ。

 これはこれまでのV6にも無く、ジャニーズ感もまるで無いズッシリ目の曲だった。

 

 絶対にV6ビギナー向けではない。いつもとは違う淋しげな曲調だ。

 いつもと違ったV6が見たいという玄人向けソングかもしれない。曲調的にもテレビ受けするポップさはなく、リリース当時でもなければまたテレビで披露することがなくて当然とは思える。

 でもしっかり聴かせる良さがあり、どうしようもなく心に響くのだ。アイドル集団だけどこういうのもイケるんだという可能性を感じた一曲だった。

 

 そのうち会おうと言ってはみたけどそのうちはない。という大人の社交辞令に見える人間関係の真実性が歌詞に含まれる。この点は大きくなる程共感できる。シドのヒット曲「嘘」にもコレと似たようなフレーズがあると思い出す。

 

 アイドルの彼らの姿が無く、手紙と言えばの白ヤギさん、黒ヤギさんだけが小さく描かれたCDジャケットは印象的だった。買ったのは中古屋でだけど。

 

 

メジルシの記憶

 

 2003年発売シングル曲。

 これは「出せない手紙」とセットで記憶しているV6のアイドル感のないミディアム楽曲。

 

 坂本くん、イノッチの声の太いボーカリスト二人の強みを存分にプッシュした作りになっている。

 

 空にある星は動かずそこにあるので、それを二人のメジルシにするというロマンティックにしてナイスアイデアな詩の世界感が私好みだった。キュンと来やがるぜ。

 

 なんだかんだと人生には難しい事もあるが、前向きに行こう。やや淋しげな曲調でも、歌詞としてはそんな感じの明るいメッセージが性が見えるのが良い。聴いた後にはとにかく人生頑張ろうって思える。

 

 そして必殺の落としパートは、ラストのイノッチソロの「君は今どの星を見てる?」の部分。これは落ちる。

 井ノ原担なら避けて通ると損する美味しさがこの曲ラストにある。

 

 

kEEP oN.

 

 2012年発売シングル曲。

 

 V6に何があった?と思える衝撃的な作品が2011年発表の「Sexy.Honey.Bunny」だった。

 その次にも変化球なエクササイズソングの「バリバリBUDDY!」がリリース。この流れがおかしかった。

 セクバニ、バリバディと来てお次にとどめを刺した衝撃的怪作がこの「kEEP oN.」である。

 

 この曲にはズドンと強めの衝撃を受けた。やっていることはデタラメで変態チック。だが、最高の出来。これはディープな音楽マニア程沼る一曲だと思う。ここ10年のV6曲で一位の傑作くらいに思っている。

 

 まずこの曲なのだが、一発目を聴いて思うことが「変」だということ。そう、変な曲なのだ。

 

 最初はしっとりとした音の少ない中でのイノッチソロから始まる。その後はロック調だったり、ラップが入ったり、ミュージカル調にもなるしで多彩な音楽ジャンルが見えてくる。まるで別個の曲をくっつけて一つにした組曲のようなスタイル。だからシングル曲にしては長い。

 

 元々デタラメな曲なのに、その長いのをテレビサイズにカットするともっと成立しない変な感じになる。しかもテレビサイズにすると、割と美味しい部分の岡田くんソロパートがごっそり削ぎ落とされる。岡田担はもやっとするのがテレビバージョンの出来。

 

 MステではSMAPと同じ回に出演して嬉しい共演を果たした。そして坂本くんが割と派手に歌詞をトチった。これはこれで想い出深い。

 

 ラストにコレをテレビで、しかもフルパフォーマンスでやれば伝説になったと思う。まぁ無いかとは思ったが、出来ればリリースから約10年経った今こそ再び見たかった。

 

 

LIGHT IN YOUR HEART

 

 2008年発売のシングル曲。

 長野くんが久ぶりに変身したことで話題となったウルトラマン映画の主題歌。

 

 やはりヒーロソングということで、胸熱くするビートが刻まれまくりな格好良い曲。

 

「信じて胸の中の灯を」の歌詞が特に胸アツになって良い。

 

 落ちサビで必殺の長野くんソロパートがある。私は長野くん推しなので、この曲のこの部分を通らずにはいられない。長野担なら通らないなんておかしいってくらい長野くんが輝くソングである。

 異論は少々あるかもしれないが、顔は長野くんが一番格好良いと思っている。

 

 

SPOT LIGHT

 

 デビュー20年目の2015年に発売したシングル「Timeless」のカップリング曲。

 Timelessももちろん良かったが、私はカップリングのこちらが好きすぎてめっちゃ聴いていた。

 

 この曲は明るくて楽しい。そして、しっかり大人のお兄さんになった20年目の彼らが、ここへ来て改めてしっかりアイドルしているのが分かる楽曲になっている。

 やはりこの人達は楽しくて格好良いアイドルなんだと安心させる説得力ある一曲。

 

 V6がいてファンがいて、それで素敵なステージが成り立つ。そんな感じでこちらとあちらの絆を歌ったような歌詞内容にはグッと来るものがある。

 

「一つになって楽しまなきゃ損じゃない?」の歌詞には、来た者を楽しませたいアイドルの矜持が見える。

 

 特にグッとくる歌詞は「笑顔が待つステージで」の部分。そうなんだよな。V6にとっても、客にとっても、コンサートのステージには笑顔が待っているというのが共通認識なのである。この歌詞、なんか泣ける。

 

 最若手の岡田くんが「1」、そして長老の坂本くんが「6」。メンバーそれぞれが1~6の号令をパフォーマンス中に行うのも印象的。そして格好良い。

 これを見て聴いて、やっぱりこの6人でV6なんだと20年目にして改めて思えた。

 

 カップリング曲ながらPVも作られている。V6のステージをファンが囲んでいるというまさに歌詞の世界感にマッチした風景が見える作りになっている。ダンスもポップで格好良い。

 

 確かテレビだと少クラプレミアムのみの披露で、一回しかやっていないと思う。まだ4人体制のKAT-TUNがMCだった時代の放送回だった。ここでしか見れないため、この回を録画したのを何度も見ていたのを記憶している。今はBDにダビングしている。

 

 

Supernova

 

 2013年発売のアルバム「Oh! My! Goodness!」リード曲。

 

 Supernovaは当然すごい曲なのだが、まずこのアルバム自体が曲者揃いの名盤だった。V6のアルバムの中でも一番聴きこんだ一枚がコレ。本作のリリース時にV6進化の瞬間を見た。

 同時収録の「BING♂」「大人Guyz」「線香花火」なども高い音楽性を誇る名曲だと思う。

 

 初視聴時には、ここへ来てまたすごい曲を産んだなと思った。岡田くん監修のクセの強いMVも完成度が高いものとして評価できる。

 

 Supernovaに関して言えることはとにかく格好良い。それに全振りでやっている。

 

 このアルバムの中にあるからこそ光る良さがあるので、この配置、このタイミングでのリリースで一つの正解だとは思う。しかしシングルではないので、よそで歌うことが少ない。それが寂しい。シングル曲として持っていく未来もアリだったかもしれない。

 

 凄まじい爆発力があるこの曲を、まさに一夜だけのSupernovaとしてMステあたりで最後にドカンと一発やって欲しかった。

 

 

Super Powers

 2019年に発売された記念すべき50枚目のシングル曲。

 アニメ「ONE PIECE」のOP曲としてお茶の間を楽しませた一曲でもある。

 

 後輩のタツキバ、嵐もワンピとコラボを果たしているが、V6のグループカラーこそ大冒険活劇のワンピと一番マッチしているように思える。 

 

 ワクワクする「冒険」、大切な「仲間」を歌詞にもテーマにも取り入れた世界感が大変愛せる一曲であり、なによりも元気一杯で格好良いV6が楽しめるのが良い。

 

「懸命に生きる事冒険と呼ぼうか」の歌詞には胸を掴むものがある。これはワンピの世界感にもズバリマッチした歌詞だし、人生教訓も詰まっていることからお耳に心地良いフレーズになっている。

 

 懸命に生きる事と冒険を繋げて考えることなどこれまでなかったが、考えてみればイコールするではないか。我々はそこのところを無意識なままに実行することで、懸命に生きる冒険の人生を送っていた。気づかせてくれてありがとうV6。

 

 V6という長き冒険も終わりで皆は船を降りる。ならば、最後にこれもテレビでパフォーマンスが見たい一曲だった。

 

 

 

 

 というわけで、あれがないこれがないと言えば切りがない。なにせV6は芸歴が長いから持ち曲も鬼のようにわんさかとある。テレビでもライブでも歌えるのは一部に過ぎない。

 

 改めて面白いグループ、面白い曲があったと思い出せた。V6は我が青春だったな。

 嵐の二宮くんも同じような事を言ってたんだよな。彼の青春もまたV6と共にあったという。良いこと言うよな。解散を受けての二宮くんのコメントにも泣けたよな。そういえば二宮くんも長野くん推しらしい。分かっている男だな~。

 

 V6ありがとう。そしておつかれさま。

 V6と同じ時代を生きて楽しめたことはラッキーであり誇りだ。

 

 2021年11月1日で完結したスーパーアイドルの存在を、我々は一生忘れない。

 

 スポンサードリンク