こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

娘達はヘルメットで変身する「流星戦隊ムスメット」

流星戦隊ムスメット」は、2004年10月から12月まで放送された全13話のテレビアニメ。

 

 マジで知らんアニメだった。これまで人伝にも聞いたことのない謎アニメのことをを、つい先日ネットサーフィンでたまたま知ったのをきっかけに視聴。

 

流星戦隊ムスメット サウンドコレクション

 

 古いが作画は綺麗な感じ。登場ヒロインは可愛くてセクシーな仕上がりで悪くない。

 

 出演している女優陣には、メモオフシリーズ参戦者が多いと気づく。最近シリーズを遊んでいるもので、耳馴染みの声があちこちから聞こえる。

 

 主役で登場する三色(みしな)三姉妹は、ヒーローに変身して戦う変身ヒロインである。小娘達がヘルメットを被って変身するという訳で、タイトルはムスメットらしい。

 

 宇宙から飛来した流星の回収を目的にムスメットは活動する。流星の力でモンスター化した一般人を鎮めるためにも戦う。そんな内容の変身ヒロインもの。

 

 要素としては、美少女萌え、お色気、そして戦隊モノ要素を詰め込んだワクドキな一作になっている。かなりクセ強めの作品であるが、クソアニメと一蹴するには勿体ない割と好きな作り。

 放送したのは今から17年も前。そんな当時から見ても既に古いあれこれのアニメ、特撮のパロディネタが随所に見える点もオタク的には楽しめる。会社が同じ系列だったのか、本作より数年前に世を賑わした名作アニメ「HAND MAID メイ」のキャラぽいヤツがパロネタで出てくる回がある。メイは良かった。マイの方の続きをとにかく出せと未だに思う。

 同時期放送作品だと「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」なんかがあった。そう思うと懐かしの時代の一作だと実感出来る。かなりメジャーな作品となったSEED DESTINYの同期に、こんな変わったアニメもあったのだと今更知る。いつの時代にも色んな作風があるんだな~。

 

 第一話一発目のシーンから、飛行機に掴まったヒロインのパンチラが拝める。掴みはバッチリ。

 変身の時間切れになったら全裸になるセクシー仕様があったりと、そちらの需要にはまずまず答えている。

 

 変身必須アイテムは、各員が被るヘルメット。ムスメット各員は、セーラー服、ブルマ、スク水などに合わせて変身する。マニアな心をくすぐるファッションセンスで現場に駆けつける変身ヒロイン達だった。

 OP映像の作りや楽曲自体もどこか昭和特撮感がある。最初に一般人達が「セーラー服だ」「ブルマよ!」「スク水だ!」「いや、ムスメットだ!」とかほざいてOPに入る程よくフザけた仕様はネタ要素が濃く見えて好き。

 

 序盤は流星の力でモンスター化した一般人達とムスメットの絡みが印象的。モンスター化するのはいずれも男。そんな男達に、恋多きムスメット達がピュアな乙女心を寄せる展開が定番となる。各モンスターのデザインが何気に良かったのも印象的。

 

 中盤からの見所は、新たな三人組戦隊のオトメットとの戦い。金持ち三人娘の早乙女姉妹が変身してムスメットに勝負を仕掛けてくる。

 ここで見られたユニークな企画が、勝った方が主役になって負けた方は降板するという斬新なものだった。

 ムスメットに圧勝したオトメットが番組名を乗っ取り、しっかりOPもオトメット仕様に変わってしまう。映像も楽曲も変え、EDまでオトメット仕様に変更となる。無駄に細かい芸が見える。

 後にムスメットが主役の座に返り咲いた時には、タイトルが「帰ってきた!流星戦隊ムスメット」に変わっている。ウルトラマン的な流れになっている。

 スペクトルマンのごとく、何気に作品タイトルが途中で変わっているという、世の話題を呼びそうな面白い仕掛けが見えるのが良い。

 

 後半は、闇落ちした白井先生がいつの間にかモテモテになっている。教え子と禁断ラブを育てたい願望がある白井先生は良い趣味をしていると思う。

 そんな彼を取り戻すため、それまで対立していたムスメットオトメットが共闘して6人でミッションコンプを目指す新展開が見れるようになる。後半のこの展開は特撮好き的には熱い。ハリケンジャーとゴウライジャーが手を取り合った時みたいな感動があった。

 

 合計6人の変身ヒロインが登場したが、推しは早乙女 シオンかもしれない。ルー大柴ばりに英語と日本語がフィフティ・フィフティの怪しい喋りが特徴的な金髪お嬢様で可愛かった。演じている浅野真澄の声も好き。

 

 松来未祐金田朋子による伝説のユニット「SD★Children」が歌うED曲は、長い人生の内に一回くらいは聴いておいた方が良い隠された珍曲だと思う。

 

 00年代にまさかこんなネタ要素たっぷりな変身ヒロインものがあったとは、歴史を見落としていたぜ。ムスメット、良いではないか。これはまず国内でBD化する気がしない珍品だったな。もしBD化したらちょっと欲しいかもしれない。

 

 

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