こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2024年のアニメ感想(1月~3月)その2

 正月過ぎくらいに始まった愛しいアニメやそうでないゴミまで、この3ヶ月で実にたくさんの作品を見送って来た。

 誓って言うが、ここに記載する作品は放送分全てを見てきたものである。褒める貶す両方する私だが、それらの行為は全て見た上で行います。それがアニメレビュアーの常識とマナー、そして私に限っては誇りってものだ。

 

 さてさて、餅やおせちを突付きながらたくさん見ている内にすっかり花見の時期に変わりつつあるじゃないか。時の流れは速い。もう春に向けて花見のお誘いも来ているぜ。正直行くのがメンドイけど、飯がタダという特典ありのために重い腰もちょっとは軽くなる。花よりモチのロンで団子の私は行くっきゃ無い!のスタイルでこの春を頼まれなくたって生き抜いてやるっ!←と、春に向けて意気込みがすごい!

 

 しかし3ヶ月で一体何作品何本を何時間分見たよ?ってな話。素敵な時間の使い方で損は無いっす。

 

 では、その素敵時間の奇跡ともなる視聴感想とかその他しょうもないあれこれの話を以下に殴り書いていくしかねぇ。

  ↓

 

 

火狩りの王 第2シーズン

火狩りの王 〈一〉春ノ火 (角川文庫)

 そういえばコレ後編に続くで終わっていたやつ。

 とりあえず見てみたが、なんというかまぁこれといって言いたいこともない作品かも。

 ぶっちゃけ、なんか良く分からん話という感じ。ちょっとながら見が過ぎたかも。すまんけど思い出せることと言いたいことがそんなに多くない。

 

 1期では離れ離れの兄妹各サイドから物語を辿っていて、今回は合流して一緒にいるのが新鮮な変更点かな。

 

 煌四が世話になっていた家のおじさん、おばさんが殺し合って谷底に落ちて行く流れは何か覚えている。男女問題も色々ある。

 

 前回から覚えていた事といえば、明楽さんが強くて格好良いお姉さんだったこと。坂本真綾の強い女って感じの声も良い。素敵なお姉さんキャラでした。

 

異修羅

【Amazon.co.jp限定】異修羅 Blu-ray BOX( 早期予約特典:原作イラスト・クレタ描き下ろしA3クリアポスター付 )( 購入特典:アニメ描き下ろしイラスト使用B2布ポスター付 ) [Blu-ray]

 なるほど。こいつは磨き抜かれた中2に修羅が宿るというものだったのか。このフレーズ、欲しかったらあげます。本の帯とかにあるといい感じの文言かも。

 とにかく雰囲気だけは一級品の中2修羅で貫徹するという強い覚悟が見えた。やる気は十分に伝わった。すごいっす。

 毎度聞こえる土師孝也のナレーション内容もめっちゃ中2感があって心地良い。

 終始雰囲気貫き型の覚悟が見える所だけは評価します。話の内容とかはうんともすんともで、別に文句もないかも。あくまで雰囲気で楽しむものです。

 

 巨大ロボと大バトルする1話目のテンションはすごいものだったが、あのままの勢いは難しい。

 とにかくすごい人らしい奴らの紹介を毎話聴いて行く。前情報ゼロで見る新番組なのだから当然なのだが、それにしてもずっと「誰?」の感覚が連続するこの違和感は一つの思い出。これはこれで新鮮な感覚。

 たくさんいる修羅キャラ達は、名乗ったり考えたりするのもハズい二つ名を持っている。毎度のエンディングテロップを見ると、愉快な二つ名がズラリなので何か笑える。名前を言うことで恥ずかしくなれる連中がいっぱい。これだから中2はサイコー!

 キャラが多くて頭の整理が忙しいそうだとなったところで、整理を放棄して雰囲気だけ味わうものとなった。

 

 間延びした感じはあったが、登場キャラを演じる役者もまた業界の修羅達が勢揃いで、声優好きの私としては「うぉお!」と声が出る。

 初っ端を飾った第一のヒロイン 遠い鉤爪のユノの声がうえしゃま(上田麗奈)だった。そこを皮切りにどんどん有名人が出てくる。うえしゃま頑張れ!応援しているぞ!

 

 色んな能力持ちがいて、その中には同期放送の変な異世界アニメ「即死チート」の主人公と同じような能力者もいる。即死チートの夜霧くんにもこっちに来てもらってチートで修羅って欲しい。

 

 復讐者として人生を歩むユノに対して、ダカイが復讐の道の不毛さを解くシーンは見ごたえがあった。双方の立場で納得出来る意見が聞けるものだった。

 

 艶めかしき作画がイカすヒロインのお風呂回も良かったっすね。修羅っていても安らぎとセクシーは青春に必須要素です。

 

 回が進む程に速度落ちだった感はあるが、とことんまで彫り込んだ、または病みきった中2から逃げない雰囲気作り、良質作画、一級の役者を揃えたことで一大お祭り企画となった。←なんだかんだ楽しんでいる私。

 

 なんか2期もやるらしいぞ。続けるのがキツイ感じもするが、続くなら最後まで付き合う。だってこの私もまたアニメ道を行く修羅なのだから。修羅が修羅が呼び込む素敵な数珠繫ぎコンテンツでした。それにユノちゃんにまた会いたいし。

 というわけで、人生なんて修羅ってなんぼ!ぐうたら寝ている間があるならもっと中2れ!

 

魔都精兵のスレイブ

「魔都精兵のスレイブ」Blu-ray Vol.3(特典なし) [Blu-ray]

 これは良い作品だった。エロいだけのアホアニメかと思ったら結構楽しい。バトル作画も結構いい感じで、何よりヒロインズが可愛い。可愛いならそれだけで良いっす。

 

 この世界の女性は特殊能力持ちで化け物とも渡りあえる。女子の方が優秀で強い世界設定。そして主人公男子は、バトルヒロインの奴隷になってヒーローになるというのだ。まずは奴隷を極めてからのヒーローね。両方の世界を見て己を磨くが良かろう。

 

 最近だとキモい異世界転生男が可愛い子ちゃんを奴隷にする展開が珍しくない。あれを見ていたら、女子が可哀想と胸が少々傷んだものだ。でも今回は女子が主様で立場が逆なのね。うむ、まぁそれも良かろう。気性、腕っぷし共に強い女子も現代的で良いものだろう。←基本的に肯定的マインドな私

 

 優希くんが魔物ちっくなゴツい姿に変身すると、京香さんが上に乗っかって鎖を引く。この騎馬スタイルで敵に殴り込むぞ。可愛い子ちゃんを背に乗せてならこういうのも悪くないだろう。

 主従関係は信用と真心が大事。主様は、良く働いた奴隷の功績を無視してはいけない。だからシステム上絶対にブラック労働が出来ないようになっている。どういうことかっていうと、仕事後には優希くんが御主人様に対して潜在的に求めている紳士なプレイを強制的に執行することになるのだ。御主人様は労働対価として必ずご褒美プレイをくらわせてやらればならない。拒否は出来ないのだ。これは良きシステム。

 奴隷とはいえ労働対価はきっちりと払うべし。ホワイト労働も裏テーマに据えて展開する紳士向けバトルアニメだった。良き良き。

 

 最初のヒロインの京香さんも格好良くてエッチで素敵なお姉様だけど、最推しは日万凛ちゃんです。このツンツンぶりがたまらない。

 主役の広瀬裕也とはグリッドマンの共演以降浅からぬ縁がある宮本侑芽のツンツン芝居がとても良かった。

 日万凛ちゃんのお姉ちゃんも登場する。このお姉ちゃんが妹デレを隠したいあまりに、表面上はいじめてくる。だが裏では妹に鬼デレ状態で、写真を部屋中に貼ってストーカーのコレクションみたくなっている。素直になれない妹大好きお姉ちゃんも面白い。日万凛ちゃんは可愛いので、お姉ちゃんがああなるのもまぁ分かる。

 あとは最年少なのに寮母さんポジの寧ちゃんも良し。お姉様が多い中、ロリもちゃんといます。

 

 失踪した優希の姉ちゃんを楠木ともりが演じていたのが印象的。かなり暴れん坊なお姉様だった。ともりるが姉キャラを演じるとか珍しいかも。これまでだと妹ポジなイメージの方が強い。姉属性もいて抜かりなき布陣の萌え体制。

 

 あっちこっち勢力が分かれていても、基本的に出てくるのは美少女。そんな中、声がくじら(海にいるのでなく声優の)のゴツい魔神みたいなキャラがいたから違和感と存在感がすごい。急にキャラデザの方向性が違うコイツのことが気になる。

 

 主人公サイドの組織上層部が何か悪いのか?敵対するお姉ちゃん達の組織と揉める中で、どちらが悪で正義かと謎が膨らんだ。

 これは結構楽しかったので続編があっても良いと思う。と思ったら2期決定の情報が入った。やったね!

 

 主演の広瀬裕也が番組を引っ提げてラジオ「千葉翔也鈴代紗弓 ONSEN!SHOW・TIME!」に来ていた。しかも1クール中に2回も。

 男が連続で2回とか、せめて誰か女性声優を連れてこいよ。あれだけ人気者が揃っていて一人も来れんかったのか。とツッコミながらも広瀬裕也無双の二回分を聴いたらめちゃ笑えた。

 彼ってこんなに面白かったんですね。女子を愛でるアニメで男キャラは良いやって思ってたけど、主役男子を演じた広瀬裕也のことが好きになりました。今後も応援します。

 

 というわけで、可愛い子ちゃんと楽しい青春を過ごせるなら奴隷になるのも悪くない。そこからヒーローを目指そう!

 

即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。

即死チートが最強すぎて、異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。 Blu-ray BOX [Blu-ray]

 これも今年始まって最速放送スタートに部類する作品。そしてやっぱり異世界に行くやつ。もふなでとコレは正月中からも放送してお早い始動だった。

 

 タイトルがアホ過ぎることから、コレもよくある1話目を最終回(のテンション)に持ってくるタイプのやつかと思って期待なくめちゃバカにして見ていた。

 でもなんだろうか。段々好き。私の中では、入りはアホいけど中盤で盛り返した意外にも愛せちゃった枠です。

 

 基本的にボスには不通、ザコにだって成功率が低い即死魔法がいつでもどこでも100%通るチート持ち主人公の異世界物語である。ドラクエでザラ、ザラキが全部通れば絶対楽だが絶対つまんない。そこをネタに展開させる発想が中2な作品。でもそれで見世物にしているのはすごい。

 

 キャラ絵が可愛い。ヒロインが可愛いのならまぁ見れるってものだ。

 ヒロインの壇ノ浦知千佳ちゃんが可愛い。演じたのは富田美憂。ここのところ変なアニメに出ずっぱりだな。コレの原因については、家族を人質に取られているのでは?とどこかの誰かが噂しているとか。まんざら嘘ではないのでは?

 

 クラス皆でバスの旅に出たらそのまま異世界に直行し、以降とことんまでに命が軽い世界観を貫く作風で行く。命が軽いのが異世界ものの定番だが、本作はそこを特に深堀りしている。半端に現実感を引っ張ると命の扱いが軽いことに対して不快感を持つこともあるだろう。だがこれはもうギャグレベルまで命のリアル性を無視してマジの即死だからいっそ清々しい。これはこれで面白い。ホントに何人死んだんだってくらいバッタバタと笑えるくらい死んでいく。

 

 最初に出てきた賢者シオンが見た目はとても可愛いのに、めちゃサイコパス女で怖い。堀江由衣が演じる殺しに待ったをかけないサイコ女とかありがたいと思って見ていました。

 そのシオンも終盤で軽く圧倒しちゃう夜霧くんすごすぎる。遠隔でとか、部分的に殺すとか、もう夜霧くんのチート感がめちゃくちゃ。

 ラスボスの病んだデカい女も「死ね」の一言で即死だった。一人死ね死ね団で笑える。

 

 意外と掘ったシナリオ展開もありで、それが夜霧と母親代わりの朝霞さんとの過去の物語だった。こういう展開も良いじゃないか。「水星の魔女」では反抗期の娘役だったLynnが、ここではママ味を出した親の芝居をしているのはなんか良い。朝霞さんは良いママでした。好きです。

 

 内山昂輝演じる夜霧くんの「死ねっ!」なら良いお声で不快感がない。ていうかファンサってことで一回くらい言われても良いかも。内山昂輝は良い声してるなぁ~。

 

 うるさいデブの花川大門くんにウケる。下野紘に情けなくてうるさいデブをやらせたら一級品だな。彼のデブ芝居も見どころです。

 

 壇ノ浦もこもこもネタキャラ。金田朋子の声がすごい。面白い。これを快演と呼ぶのか。

 

 番組ラジオ「即死トークが最強すぎて、リスナーのやつらがまるで相手にならないんですが。」も毎週視聴していた。随分リスナーを煽ってくるタイトルでウケる。

 毎度金田朋子がうるさすぎることで笑える面白いラジオでした。この人ヤバいな。ハマるわ。

 

 MCの内山昂輝富田美憂にとっては、こういう変な先輩もいるんだと知ることで良い人生経験になったのだと思う(←予想)。後輩二人を困らせるかねともの暴走が毎度楽しみな枠でした。ホント面白いお姉さんだな。

 

 クソアニメと思ったら意外と楽しかったし、ラジオも良かった。それにヒルクライムのOP曲も格好良かった。丸っと全部含めて良い思い出です。

 

SAND LAND: THE SERIES

Sand Land

 先日お亡くなりになられた偉大な作家 鳥山明先生原作の新アニメ。

 美麗なアニメーションで動きが良い。

 3月末の段階でとりあえず1~7話まで配信された。12話構成で後半はまたこの後配信するとのこと。とりあえず7話までが楽しかったという振り返りを行おう。

 

 悪魔の王子とその従者、そして退役軍人の現シェリフのおっさん、この3人パーティーで広大な砂漠を戦車で行く大冒険が今始まる。

 

 少年漫画らしいワクワク旅で思った以上に楽しめた。ボーイ・ミーツ・おじんによる意外な物語の始まりは若者向けなようで、また一方ではロートル向けなようで、とにかく広く色んな人が楽しめるはず。

 

 砂漠の戦車旅なので「砂ぼうず」と「メタルマックス」それぞれの世界観を思い出した。砂漠は怖いし暑そうだから行きたくないけど、景色としてはなんだかバエるので見る分には好き。

 

 砂漠で水不足問題が起きている。その問題解消のため水源を求めて一行は旅立つ。

 その旅の中で、こいつは単純な環境問題ではなく、政府が利益独占のために水を隠している、民の家まで届かないよう小細工をしているという悪どい真実が見えて来る。

 ラウじいさんの軍人時代からも、政府は兵隊に都合の悪い情報を伏せて下に悪い仕事をさせていた。そんなショッキングな展開もあり。

 この事件は全部政府が、王様が悪い。人民にバレたら大ボコボコ案件。

 

 ラウじいさんがかなり味の染みたイケてるロートルで良し。年寄りを魅力的に描く作品はそれだけで味付けとして良しなのだ。名作には名老人あり。

 断絶状態にあった悪魔陣営と人間の間で信頼関係が芽生えていく流れも美しい。ベルゼ王子が結構ゲーマーで、人族産のゲームも好んで遊ぶのは少年らしく可愛らしい。

 

 王子とじいさんが主役だが、忘れていけないのは戦車の存在。この戦車も旅の主役だった。

 丸っこくて可愛い戦車だな。タンクは戦場の華だものね。ザッツ・戦車道!というわけで戦車にも萌えだったり燃えたりな愉快な趣味あり。

 

 戦術に長けるラウじいさんがリードする戦車アクションシーンも格好良い。

 鳥山先生も男子心炸裂でやっぱりタンクが好きなんだな。男子はだいたい戦車、飛行機、恐竜くらいが好きだから。それとポニテ女子。

 

 敵側は戦車だけでなくロボ技術も持っていて、虫っぽい機械生命体も出してくる。ベルゼが悪魔の力で化け物とやりあうアクションシーンもご機嫌なものだった。

 しかしドラゴンボールでいうところのレッドリボン軍みたいな悪者だったな。

 

 7話で天使の勢力が出てきて、そこから次の章へと入っていく。金髪の可愛い子ちゃんもパーティーに合流してこれからまた楽しくなりそう。男3人旅じゃ華がないからな。ヒロイン追加は良き判断。

 この後もゆっくり配信するとのことなので見ていこう。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

koshinori.hatenablog.com

 

スポンサードリンク