こしのり漫遊記

どうも漫遊の民こしのりです。

2022年のアニメ感想(7月~9月)その11

 やっぱりなんだかんだあっても異世界アニメってやれば必ず見るんだよね。

 で、最近のことなんだけど、それらを見ている私の後を通りかかった我がお兄ちゃんが「お前それ昨日も見てたじゃん」と言って来たことがあった。

 そうなんだよな。事情を知らない人が見れば昨日と同じ物と思っても大きく不思議は無いんだよな。実は別番組なのにさ。

 

 似ているアニメだけど話を作った人間もアニメを作った会社もまるで違う別個の物なんだと説明すると、「ほぼ同じ物を一週間の内に何個も見て何がオモロいの?バカなの?」とヘラヘラ笑いながら返された。

 

 うるせぇな。そんなもんこっちが一番思ってるわ。そういうことは作家に言えや!

 とか思いながらも、内容が似たりよったりのしょうもないけど憎めないあんちくしょう共を毎クール見て行くのである。ちょっと虚しいと思いつつも、趣味なので充実感もあるわけで、つまりは結果オーライなのだ。

 

 お兄ちゃんに言われて思うが、確かに最近の異世界作品は同じような物ばかりだな。

 このジャンルに絞れば作家同士は持ちつ持たれつの関係であり、言ってしまえば暗黙の了解で雑なパクリはオールスルーになっていると言っても過言ではないはず。こっちの業界の作家同士でその点に深く突っ込むヤツがいたら何回も裁判沙汰になっていることだろう。

 アニメ全体がそうだし、中でも異世界ジャンルは最大限自由の利く大らかな世界なのだ。あんまりうるさいことを言わない良き世界だとは思えないか。

 

 異世界をバカにする者は異世界に泣く。ということは無いと思うので、これに関してはマジで言いたいヤツには好きなだけ言わせておけって感じ。

 

 では自由のコンテンツである今期アニメについて振り返ろう。

 

 

ダイの大冒険

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 2 [Blu-ray]

 

 もう少しで100話目が見える。ここへ来てまだ終わらないんだ。

 楽しいんだけど、ボスのアジト突入後からが長すぎてちょっと間延びした感もなくはない。マジでその点だけ小文句が出るが、詳しく細かく原作を辿っているとも評価出来るので、総合的にはすんばらしいアニメだと思う。

 

 ボスを追い詰めてやっつけたと思ったら話が二転三転して、ボスの核たる部分は実はミストバーンだったと判明。子安ボイスがやはりボス声としてマッチしている。マジで良い声だな。

 

 キルバーンってどこかで会った気がするけどなんだったっけ?と数ヶ月考えてやっと答えが分かった。仮面ライダーオーガだな。シルエットが同じじゃないか。

 

 バーンってここまで強かったのか。世界を終わらせるくらいのマジでやばい事をやってのけるからダイも思わず戦意喪失してしまった。

 戦う意味が無くなれば勇者の勇ましき力にも封をするしかない。そのセオリーで分かりやすく力で圧倒してダイを黙らせるバーンの冷徹さがシンプルに怖い。淡々と「意味ないよ~」という内容を説明する冷たい喋りに背筋がゾクッときたぜ。

 

 で、そんな追い込まれたダイの精神の柱になったのが、あの日のヘタレのポップだった。コイツ本当に良いポジションにいるな。サブ主役でなく、ダイと並んでツイン主役の所まで登ってきた。兄弟子として完璧な背中を見せている。

 あの日のヘタレだって100週間くらいあれば刮目して見るに値する良い男になる。世のヘタレ男子達よ、希望を捨てるな。総員ポップになれ。

 そんなわけで尻上がりに調子が良くなってくるポップが素敵すぎる。格好良い。

 

 ダイは生まれから特殊な力があった強者だけど、ポップはそうではないただのパンピーだった。それが強者に並び立ち、世界の行く末を左右する最終決戦の場にいる。この事に感動するわ。

 ザコから着実に強くなって行くポップは、視聴者目線で見て一番共感できるヤツだと思う。そして私は強く好感も抱いている。豊永氏の熱の籠もった演技も良い。

 

 そろそろオチが来るのだろうけどポップはマジで最後まで頑張れ。

 ジャパンファンタジーここにありという素晴らしいオチを見せてくれ。続きに期待する。

 

シャドウバースF

Shadowverse EVOLVE エントリーデッキ シャドウバースF第1弾 「天竜ライト」

 部活メンバーがすっかり出揃い、各員がもっと仲良くなっていく様子が見えるようになった。その点にほのぼのとする。

 

 正確がまるで異なるツバサとレンの二人のヒロインが結構ラブラブしている回があったのが良かった。白と黒の良き組み合わせだ。

 2クール目からツバサ先輩が改めてすごく良い。一見するとツンツンして冷たい感じに思えがちだが、レンとの絡みには面倒見の良いお姉さんの感じが見える。結果萌える。

 富田美憂のブリブリした芝居は当然良いけど、ツバサの時のツンツンした芝居も味が出ている。役者として熟したな~とついつい上から目線で絶賛してしまう。

 

 うざいウサギのジェントルマンの正体が発覚した。厭味たらしいメガネの男子が正体なのかなとばかり思っていたら、なんとびっくり!美少女だった。こうなると普段のアバター姿や森久保祥太郎ボイスでの喋りについてもなんだか可愛いと思えて来てしまう。森久保祥太郎の声が真実を覆うフェイクとして役立っていたために、正体が女子とは見抜けなかったぜ。私の美少女レーダーにもまだまだ改良の余地がある。いや、ないか。

 

 2クール目では前作ヒロインのアリス、ミモリが顔出ししてくれた。偉大なる先輩美少女達にありがとう。それぞれを演じた小倉唯本渡楓の元気な芝居をこちらのシリーズでもまた見れて良かった。

 ミモリとアリスが一時的に揉めたりするけど結局仲良しな事が分かった。こいつらもしかして付き合ってんの?

 

 ヒロインズの事ばかりでなく、肝心な主人公ライトの事も振り返ってこう。

 清々しいまでにヒールキャラなハルマをなんとかしようと一同が奔走するが強すぎて勝てない。主人公が一度は完全敗北してしまうという意外にも骨太な厳しいルートが敷かれた。頑張れ。

 2クール目後半では、疲れた感じが微妙に色っぽい担任の女教師とライトがバトルした。やる気のない先生だなと思っていたら実は結構なやり手戦士だった。この先生もちょっと好きなんだよな。元気なちゃっきりガールも良いけど、真逆のダウナー系っていうのもそれはそれで悪くない。私のストライクゾーンも広い。

 

 眠そうな主人公のライトよりも相棒のスバルの方がキャラが良いし、良き友達になれそうで好感が持てる。何気に極上のママ要素持ち先輩キャラの母嶋フワリやミモリともお近づきになっていてリア充なモテ男体質を見せている。

 フワリのキャラ性は良い。もっとたくさん出て欲しい。やっぱり今期でも皆に「ママ」って呼ばれているのにはウケる。

 未婚で子無しの学生キャラに癒されるママ味を見るという例はあまり無いと気づく。これは意外にも稀有な人材だ。出来ればこのママもセブンスフレイムに引っ張り入れたかったな。ていうかママ味ってなんだ?と今一度その定義や概念について考えてしまう。そんな実りある夏時間でした。

 

 カードバトルのルールなんてこれっぽっちも分かっていないけど、キャラ自体、各員の絡みなどを見て楽しんでいる。

 10月からも放送は続くのでこの先も元気にシャドバしようぜ!

 

オリエント 淡路島激闘編

オリエント(13) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 一話目からずっと落書きのような作画で画面が雪崩れている。ショックだわ~。

 強敵登場のスリル、そこから続きに続く戦闘の流れは良い。お話、キャラ共に楽しめるものだが絵がダメだな。

 和風なアクションものでこの省エネ作画となると「MUSASHI -GUN道-」を一瞬だけ思い出してしまう。今後のジャパニメーションの歴史にあのような怪作の存在を刻むことは二度と再びあってはならない。

 

 主人公一行が野良戦士だった所からしっかりと軍隊に属すことで気分一新の新章が開幕した。

 しかし環境が変わってからの武蔵のチームデビューが上手く行かず、同僚と喧嘩して物理的に負かされ、次には言葉でボロクソに精神も荒らされてでめっちゃ可哀想。戦いの方法を知らないことで皆とチームワークが取れず、個々の能力でもザコいから益々可哀想。

 前向きに頑張るのは良いのだがチームから浮いて痛々しい。学校にもこんな感じでクラスをまとめようとノリノリで来るけど、空回って余計に空気を悪くして終わる残念な奴いたわ~と思い出す。今回の武蔵がそんな感じで、序盤はまるでバカみたいに描かれている。心が痛い。

 本作の作家は、なろう系にみたいにキャラを甘やかす方針は取らず、主人公をかなり追い込むタイプの人間なのだな。それもまた良し。

 武蔵がそんな感じなのに小次郎とつぐみは他のチームですごく楽しそうというこの対比よ。

 

 みちるの父を名乗る杉田ボイスのおっさんが顔も中身も醜悪でやばい。

 敵が邪悪で強いという点にスリルがあり、そこが楽しめる要素になっていて良かった。

 それから甲高い声のOP曲が面白い。

 次もやるなら絵を頑張って欲しい。


カードファイト!! ヴァンガード will+Dress

 今回もカードバトルのことはともかく、キャラが可愛いのでキャラアニメとして楽しんでいる。

 

 とんでもないビギナーズラックを見せてくれる新ヒロインのウララが登場。ここへ来てまた可愛い子ちゃんが投下か。

 

 すごく強いプレイヤーの廻間ミチル役でSnowManの佐久間くんが出演している。すげぇな。先輩のキスマイ宮っちはプリキュアに出ているし、ジャニーズアニオタ枠が幅を利かせている。ジャニーズ達の事も応援しているので、アニメ業界と上手く融和して大成してくれ。

 

 今回はずっと大会の模様をお届けして各員のほっこりな日常回成分は少なめだった。緊張感あるシリーズになっていた。

 キャラの濃いスキンヘッドの彼が今回は出ないのかと思ったら最終回にちょっとだけ顔見せしていた。

 

 なんかまだ次の戦いへと続きそうな感じなので、次作があれば見ようと思う。

 

ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season

ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season 第1巻 [Blu-ray]

 

 久しぶりすぎるだろう。一期からどんだけぶりやねん。かなり内容を忘れている。

 鬼頭明里久保ユリカも出ていたのか。出ている人間達のことも結構忘れていた。佐藤利奈が演じた格好良くてエッチな先生の事は良く覚えていた。じゃあ私の脳みそってそういうことなのか。

 割りとゼロに近い段階で2期にようこそされたのでしっかり見ていく。

 

 そうそう、毎度の出始めに先人のありがたい語録をこうして出していたな。この気取った感じのスタートだったわ~と思い出した。名言は好きだけど、言いたい、聞かせたいっていうヤツは嫌だ。

 

 ようこそしてくれた割に教室内風景が「どうした?」といった感じ。初手からの違和感が作画が疲れていること。疲れが出るのが早いだろうが。女子が可愛いアニメなのに作画がダメじゃん。第一の感想がそれ。

 

 主人公の綾小路ってこんなに眠そうな顔したモブ男だったっけ?

 眠そうな顔でボソボソ言うコレは最近じゃ流行らないだろう。後半まで見ていく内に、実は中身は冴えまくりな実力者だと分かったから安心したけど、見た目の好感ポイントはゼロだな。

 

 櫛田ちゃん怖すぎるだろう。一期後半で綾小路におっぱいを揉ませてありもしない事実の捻じ曲げフラグを立てた事は思い出したぞ。堀北を退学させたい理由もシンプルに怖いんだけど。こんなに危ないヤツだったのか。

 

 堀北がメインヒロインで優遇されるのか思いきや、今回はそうでもない。運動会編では結構追い込まれていた。

 二人三脚の練習の時の堀北がめっちゃ感じ悪い。足の遅いヤツが速いヤツに合わせろという一見勝利に近づく戦法に聴こえるようで、よく考えると無理じゃんとなる酷いことを言っていた。マックスで遅いんだから速いヤツに合わせるなんて無理だろうが。堀北って結構酷い子だったんだ。

 

 そして我らが竹達彩奈演じるギャルの軽井沢がメインヒロイン級に成り上がっている。三下感のある退場まで近道なヒロインかと思いきや、2期ではメインの扱いだった。この面倒臭くて脆いヒロイン性は、もちろん面倒臭いのだけどそれはそれでかまってあげたい可愛げがあって結果的に良かった。この手の基本は面倒臭いのに最後にはそれを押しのけて可愛いが勝つ女をやらせたら竹達彩奈は最強だな。萌えたぜ。

 

 ウザ怖いけどこのヒール感が何か好きになる龍園との決着がハイライトとなった。軽井沢を拉致って寒い所で冷たい水をぶっかけるという最低な事をやってのけたのは許せん。

 実は腕っぷしも一級品だった綾小路が無表情で龍園一門を撃退するというまさかの物理押しの決着となった。あいつ、あんなに弱そうな顔ですげぇ強かったのか。強いのを隠したがる割には早々に最強無双を披露しちゃう脇の甘いなろう系主役がたくさんいるので、一期まるまると二期の大半も実力を隠し通した綾小路の計画性と自制心はなかなかのもの。ドラゴンボーイ撃退乙。

 

 堀北、櫛田、軽井沢あたりのメインのイケてる女達が綾小路の周りを囲んでいる。今回はその他にもいたなんかよく知らん女からも声をかけられることで綾小路の青春が急に華やかになっていた。こいつそんなにモテモテ系だったんだ。

 最終回は可愛く華やかにクリスマスデートだった。佐藤さんが振られてしまって可愛そう。綾小路の振った時の説明は分かりやすく丁寧で嘘がなかったが、それだけに残酷。綾小路は愛という感情が無い心の隙間がデカい男だったのか。気の毒に。

 

 最終回の作画を見れば、最底辺に落ち込んだ時と比べて随分と持ち直したと評価出来る。可愛い軽井沢が一時はブスになっていたからな。

 

 それから高円寺という良く分からないヤツが気になる。ただの面白いお兄さんかと思いきや多分そうではないすごいヤツな気がする。微妙に「スクールランブル」の東郷くんぽい感じのする男だな。今後はコイツを要チェックや。

 

 この先の綾小路の色々ありそうな青春物語も気になるので、ゆっくりと作品を追って行こう。

 

koshinori.hatenablog.com

 

 

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